チームの特徴
東山高校サッカー部は、プレミアリーグWEST所属、京都府京都市左京区を本拠地とする私立高校(1868年創立の仏教系名門・東山中学高等学校)のサッカー部。「中高一貫6年間のピリオダイゼーション」と、Jクラブユース昇格漏れの選手を「ハングリー精神あふれるタレント」として再生するハイブリッドスカウト戦略で、京都府の高体連勢力図を塗り替え、「タレントの再生工場」「最先端戦術の実験場」として日本サッカー界全体に影響を与える存在へと成長。
スタイル: ボール保持を恐れない主体的なフットボールを志向し、最後方からのビルドアップ・中盤の流動的なポジションチェンジ・アタッキングサードでの創造性を重視。GK麻生太朗とDF原達輝のダブルキャプテン制で強固な守備ブロック→鋭利なトランジションを実行、MF清水柚之介ら個の強みを最大化する「サイドアイソレーション戦術」でペナルティエリア内のFW岡本明己へ供給するメカニズムを構築。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権大会 | 2022年度(第101回大会)準優勝 | 主将・新谷陸斗が国立で選手宣誓、エース阪田澪哉の爆発で全国を席巻 |
| 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグWEST | 2014年・2026年参戦 | 鎌田大地世代と現世代の2度の最高峰挑戦 |
| 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関西1部 | 2023年2位 | プレミア参入戦突破の礎 |
| 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ参入戦 | 2023年突破 | 帝京高校・尚志高校を撃破して2014年以来のプレミア復帰 |
→ 2022年度選手権準優勝で全国制覇まであと一歩、2026年プレミアWEST復帰で鎌田大地以来の世界基準のタレント輩出へ再挑戦。
チームの歩み
草創期:アンダードッグからの挑戦
- 人工芝もスカウト網もない時代、伝統校・強豪校への「アンダードッグ精神」でチームビルディング
- 技術で劣る相手に対して組織的な連動性と無尽蔵の運動量で対抗、ハードワークと規律のDNAを醸成
- 学校全体のスポーツ振興戦略でサッカー部を学校シンボルとして位置付け、組織変容
黄金期到来(2010年代):鎌田大地世代のプレミア参戦
- 2014年頃:後の日本代表中核・鎌田大地を擁してプレミアリーグWESTに初参戦
- 全国のJリーグユース強豪と互角の戦いを繰り広げ、「高体連でもプロ組織に勝てる」という確固たる自信を全国へ発信
- ガンバ大阪ジュニアユースからの昇格漏れを経て東山入学した鎌田大地が「悔しさをバネに」自由な発想×厳格な規律の指導で開花
全国準優勝(2022年度):第101回選手権の旋風
- 主将・新谷陸斗が国立競技場開会式で選手宣誓という大役
- エース・阪田澪哉のスピード×サイドアタックと堅牢な守備組織で全国を席巻、準優勝の歴史的快挙
- 全国を巻き込んだ「東山ブランド」の確立
プレミア復帰(2023年):劇的な参入戦突破
- 2023年プリンスリーグ関西1部2位
- プレミア参入戦で帝京(東京)・尚志(福島)など難敵を次々と撃破
- 鎌田大地世代以来となるプレミアリーグ復帰を勝ち取り、2026年WESTで戦う土俵を確保
強さの4本柱:京都発「タレント再生工場」
① 「中高一貫6年間のピリオダイゼーション」
1868年創立の仏教系名門・東山中学高等学校の中高一貫体制で、中学年代(U-15)から高校年代(U-18)の6年間を見据えた長期育成プログラムを実践。一般的な高校の「3年間」制約を超えて、身体的早熟度に依存しない技術・戦術眼の体系的指導が可能。戦術的基本原則(プレッシングトリガー・ポジショナルプレー・守備原理原則)を中学段階で身体と頭に浸透させ、高校進学後にはより高度なグループ戦術と個別フィジカル強化に時間を割けるという構造的強み。
② 東山高校総合グラウンド:人工芝のフラット環境
広々とした質の高い人工芝ピッチは天候に左右されず、ボールコントロールの精度向上に直結。関節への負担を軽減して成長期選手の負傷(オスグッド病・疲労骨折)リスクも低減。ボールポゼッションとグラウンダーのパスワーク主体のスタイルは、このフラットで質の高いピッチ環境が担保されているからこそ実現。
③ 「Jアカデミー昇格漏れ+街クラブ」のハイブリッドスカウト
ヴィッセル神戸U-15・京都サンガF.C. U-15・ガンバ大阪門真ジュニアユースなどのJリーグトップアカデミー昇格漏れ組と、千里丘FC・MIOびわこ滋賀U-15・宇治FCジュニアユース・神戸FCジュニアユースといった関西を代表する技術特化型街クラブのタレントを融合。「Jユース漏れの強烈な反骨心」と「街クラブ出身者の際立った個の技術」のハイブリッドが、多様性と力強さを兼ね備えた最強のスカッドを生み出す「タレント再生工場」として機能。
④ デュアルキャリア哲学とプロフェッショナルマインドセット
「トップアスリートコース」による学業と競技の高度な両立(デュアルキャリア)推進。論理的思考力・コミュニケーション能力・自己管理能力を日々育成し、戦術理解度の高さは論理的思考力の延長線上に。勝利至上主義の罠ではなく、挫折を乗り越えるレジリエンス強化を重視する哲学が、鎌田大地のような「遅咲きの世界的タレント」を輩出する基盤。
輩出した主なプロ選手
海外で世界基準を体現するOB(2026年所属確認済)
- 鎌田 大地(MF、クリスタル・パレス=イングランド・プレミアリーグ、背番号18、日本代表):1996年8月5日生まれ、愛媛県出身、キッズFC→ガンバ大阪ジュニアユース→東山高校(2014年度卒)→サガン鳥栖→アイントラハト・フランクフルト→シント=トロイデン→アイントラハト・フランクフルト→SSラツィオ→2024年7月クリスタル・パレス完全移籍。UEFAヨーロッパリーグ優勝経験、FIFAワールドカップ日本代表中核。ガンバ大阪ユース昇格漏れ→東山高校で再生→世界最高峰へという「東山再生モデル」の究極の成功例
Jリーグで活躍するOB(2026年所属確認済)
- 阪田 澪哉(FW/MF、セレッソ大阪):第101回全国高校サッカー選手権準優勝の絶対的エース、スピードスター。爆発的な推進力とドリブル突破で東山高校のサイドアタック戦術の系譜を体現、プロの舞台でもその鋭い刃に磨きをかける
- 池田 昌生(MF、湘南ベルマーレ、背番号18):卓越したボールキープ力と前線からの献身的な守備でチームを牽引したアタッカー、東山高校時代のハードワークと戦術理解度をJリーグで継続的に発揮
大学から将来のプロを目指すOB
- 新谷 陸斗(明治大学):第101回選手権主将・国立競技場での選手宣誓を務めた精神的支柱、現在は大学サッカー界の横綱・明治大学体育会サッカー部で強靭なメンタリティと統率力を磨く、将来のプロ入りが嘱望
→ 東山高校は「Jユース昇格漏れの逸材を再生させる」唯一無二の育成モデルで、鎌田大地(世界最高峰)・阪田澪哉・池田昌生など、世代を超えて多様なキャリアパスを通じてプロへ送り出し続ける「タレントの再生工場」。
補足:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式などでご確認ください。
2026年の注目選手
⭐ ダブルキャプテンが牽引する最後方からのリーダーシップ
| 選手 | ポジション | 背番号 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|---|---|
| 麻生 太朗(主将) | GK | 1 | 3年 | 京都サンガF.C. U-15 |
| 原 達輝(主将) | DF | 5 | 3年 | 伊丹FCジュニアユース |
GK陣
| 背番号 | 選手 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|---|
| 17 | 洗井 智貴 | 3年 | 千里丘FC |
DF陣(関西名門JY出身の最強最終ライン)
| 背番号 | 選手 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|---|
| 2 | 片岡 亮太朗 | 3年 | 千里丘FC |
| 3 | 井上 流賀 | 3年 | 武生FCジュニアユース |
| 4 | 角野 歩輝 | 3年 | 奈良YMCA SCジュニアユース |
| 12 | 李 良麻 | 3年 | 名古屋S.S. |
| 29 | 桝田 瑛太 | 2年 | MIOびわこ滋賀U-15 |
| 32 | 鑓 玲央音 | 2年 | AC SAKURA KYOTO |
MF陣(個性派の中盤)
| 背番号 | 選手 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|---|
| 8 | 多賀 信政 | 3年 | 千里丘FC |
| 13 | 清水 柚之介 | 3年 | 神戸FCジュニアユース/独特のリズムと鋭いドリブルのウィングプレイヤー |
| 31 | 春名 桜介 | 3年 | 宇治FCジュニアユース |
| 6 | 宮崎 結士 | 2年 | 千里丘FC/第7節広島F.Cユース戦で2得点の救世主 |
| 7 | 野上 陽汰 | 2年 | ゼッセル熊取FC |
| 10 | 伴 朔寿 | 2年 | ガンバ大阪門真ジュニアユース/背番号10を背負う2年生の絶対的中核 |
| 16 | 的羽 宏将 | 2年 | MIOびわこ滋賀U-15 |
| 19 | 林 飛源 | 2年 | 宇治FCジュニアユース |
| 25 | 三崎 暖斗 | 2年 | 宇治FCジュニアユース |
| 30 | 松山 陽和 | 2年 | MIOびわこ滋賀U-15 |
| 14 | 松田 拓士 | 1年 | ヴィッセル神戸U-15/1年生で既にトップ登録の実力主義の象徴 |
FW陣(決定力の前線)
| 背番号 | 選手 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|---|
| 9 | 岡本 明己 | 3年 | FC TRIGGER/第3節岡山U-18戦2得点・エース |
| 11 | 上羽 瑛大 | 3年 | Vervento京都F.C. |
| 15 | 中西 優太 | 3年 | MIOびわこ滋賀U-15 |
| 20 | 鈴木 悠樹 | 2年 | ガンバ大阪門真ジュニアユース |
| 22 | 石鍋 晃 | 2年 | 神戸FCジュニアユース |
全国レベルで評価される逸材
- 麻生 太朗(GK・3年・京都サンガF.C. U-15出身・ダブルキャプテン):守備陣の司令塔
- 原 達輝(DF・3年・伊丹FCJY出身・ダブルキャプテン):第7節広島F.Cユース戦でゴールも記録
- 清水 柚之介(MF・3年・神戸FCJY出身):独特のリズムと鋭いドリブルでサイドアイソレーション戦術の起点
- 岡本 明己(FW・3年・FC TRIGGER出身):チームの絶対的エースストライカー
- 伴 朔寿(MF・2年・ガンバ大阪門真JY出身):背番号10を背負う2年生の中核、将来の海外移籍を見据えるインテリジェンス
- 松田 拓士(MF・1年・ヴィッセル神戸U-15出身):1年生で既にプレミア登録の実力主義の象徴
→ 関西全域のJクラブユース&有力街クラブから精鋭が集結する多様性と、1年生から3年生まで実力主義で起用される競争環境が、チーム全体のレベルを引き上げる相乗効果。
2026年プレミアリーグWEST 序盤戦
| 節 | 日付 | 試合 | 会場 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4月 | vs 名古屋グランパスU-18 | Away | △ 0-0(強力Jユースにクリーンシート) |
| 第2節 | 4/12 | vs サガン鳥栖U-18 | Home/安芸高田 | △ 0-0(2試合連続無失点で強度に適応) |
| 第3節 | 4/19 | vs ファジアーノ岡山U-18 | Away(スチールハブフィールド寄島) | ○ 3-0(岡本明己が32分・69分の2得点で今季初勝利) |
| 第4節 | 4月下旬 | vs 大津高校 | — | ● 0-1(最少失点で無念の惜敗) |
| 第5節 | 5/2 | vs 神村学園高等部 | Away | ● 0-2(88分・90分の終盤連続失点) |
| 第6節 | 5/6 | vs 米子北高校 | Home | ● 0-3(昇格組対決で完敗) |
| 第7節 | 5/10 | vs サンフレッチェ広島F.Cユース | Home | ○ 3-1(MF宮崎結士の2得点+原達輝のゴールで連敗ストップ) |
| 第8節 | 5/17 | vs ジュビロ磐田U-18 | Home | ○ 3-1(昇格組対決を制し連勝) |
| 第9節 | 5/24 | vs ガンバ大阪ユース | — | (関西ダービー・勝点11で並ぶ大一番) |
→ 開幕から名古屋U-18・サガン鳥栖U-18相手に2試合連続クリーンシートで「プレミアの強度への迅速な適応」を証明。第3節ファジアーノ岡山U-18戦で岡本明己マルチゴールの3-0完勝で初勝利。一方、大津・神村学園・米子北の高体連強豪との連戦で3連敗の洗礼を浴びるも、第7節広島F.Cユース戦の3-1勝利+第8節磐田U-18戦の3-1勝利で連敗を断ち切る「戦術的修正力とレジリエンス」を発揮。「WESTでの6位以内」という野心的目標へ向け、第9節ガンバ大阪ユース戦(勝点11で並ぶ関西ダービー)が運命の試金石。