チームの特徴
関東第一高校サッカー部は、東京都江戸川区松島の私立・関東第一高等学校を拠点とするサッカー部である。現在は高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ 東京都T2リーグ(2部)に所属する。学校公式サイトによれば部員数は109名、活動日は週6日で、活動場所は江東区新砂運動場ほかとされている。学校の所在地は江戸川区だが、活動場所は江東区の外部施設であり、後述のとおりT2リーグの公式日程を見ても自校グラウンドでの試合開催は1度も無い。現体制は小野貴裕監督が2010年に就任して以降のもので、就任後の2015年インターハイベスト4、2016年度の選手権初出場、2021年度(第100回大会)のベスト4進出と、段階的に全国レベルへ実績を積み上げてきた。プロ輩出の面では高校から直接ではなく、大学サッカーを経由してJクラブに進むルートが太いことが特徴である。
※出典:学校公式、東京都U-18サッカーリーグ公式、リーグ戦の公式記録、JFA公式、Jリーグ公式、ゲキサカ
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | 第100回(2021年度)ベスト4 | 国立競技場での開幕戦・1回戦で中津東に6-0。準々決勝は静岡学園にPK4-3で勝利し準決勝進出を決めたが、選手2名の新型コロナウイルス陽性を受けて準決勝を出場辞退した。学校公式は「第3位」と表記 |
| 全国高校サッカー選手権 | 第99回(2020年度)2回戦 | 1回戦は山辺に4-0、2回戦は神戸弘陵とPK6-7で敗れた |
| 全国高校サッカー選手権 | 初出場(2016年度・第95回) | 小野貴裕監督が就任7年目で、初めて選手権の全国大会へ導いた |
| 全国高校総体(インターハイ) | 2015年 ベスト4 | 小野貴裕監督の就任6年目のシーズン。翌2016年度の選手権初出場に先立つ全国での上位進出となった |
| 全国高校総体(インターハイ) | 2022年(令和4年)出場 | 学校公式の主な活動実績にも記載 |
チームの歩み
2010年 小野貴裕監督の就任
2010年、小野貴裕が監督に就任した。1980年6月12日生まれの神奈川県出身で、日本大学高校から日本大学サッカー部でプレーした経歴を持つ。以降2026年まで、一貫して同監督がチームを率いている。
2015年〜2016年度 全国の舞台へ
就任から数年を経た2015年、全国高校総体(インターハイ)でベスト4に進出した。続く2016年度の第95回大会で、全国高校サッカー選手権に初出場。小野監督が就任してからの数年で、東京都内の一校から全国大会で勝ち上がるチームへと位置づけを変えている。
2020年度 第99回選手権 2回戦
1回戦で山辺(奈良)に4-0で勝利したが、2回戦で神戸弘陵(兵庫)と1-1からのPK戦(6-7)で敗れ、2回戦で大会を終えた。
2021年度 第100回選手権 ベスト4
記念大会となった第100回大会で、関東第一は以下のように勝ち進んだ。
- 1回戦(2021/12/28・国立競技場):中津東(大分)に6-0で勝利。国立競技場での開幕戦であった。
- 2回戦(2021/12/31):尚志(福島)と0-0で終え、PK戦6-5で勝利。
- 3回戦(2022/1/2):矢板中央(栃木)に3-2で勝利。
- 準々決勝(2022/1/4・フクダ電子アリーナ):静岡学園(静岡)と1-1で終え、PK戦4-3で勝利し、準決勝進出を決めた。
- 準決勝(2022/1/8・国立競技場、対大津):対戦を控えた選手2名に新型コロナウイルスの陽性反応が確認され、2022年1月7日に準決勝の出場を辞退。これにより大津が不戦勝で決勝進出した。
活動環境
学校公式サイトによれば部員数は109名、活動日は週6日で、活動場所は江東区新砂運動場ほかである。学校の所在地は江戸川区松島だが、日常の活動拠点は江東区の外部施設であり、専用グラウンドを学校敷地内に持たない体制がうかがえる。
この点はT2リーグの公式日程からも裏付けられる。2026年シーズンに関東第一が「ホーム扱い」となった試合の会場は、新砂サッカー場・清瀬内山公園A・駒沢公園第二球技場・東久留米総合高校Gなど節ごとに異なっており、自校グラウンドでの開催は1度も無い。外部施設を転々としながらホームゲームを消化している点は、同校の活動環境の特徴と言える。
輩出した主なプロ選手
本間凜(FW)は関東第一から国士舘大学へ進学し、2026年は川崎フロンターレの特別指定選手としてプレーしている。2026年8月22日のサンフレッチェ広島戦(途中出場)でJリーグ初出場を果たし、8月29日のジェフユナイテッド千葉戦にも出場した。2026年3月24日には2027年1月からの正式加入内定がクラブから発表されている。高校時代は第100回選手権1回戦の中津東戦(6-0)で43分に得点し、2021年度選手権の優秀選手にも選出された。
その他のOBは以下のとおりである(2026年時点の所属)。
- 渋谷飛翔(GK):モンテディオ山形
- 音泉翔眞(MF):ヴァンラーレ八戸
- 小関陽星(MF):SHIBUYA CITY FC
- 北村海チディ(GK):徳島ヴォルティス。2026年6月に藤枝MYFCから完全移籍し、2026/27明治安田J2リーグ8月度「月間ベストセーブ」を受賞した
- 山脇樺織(DF):アビスパ福岡
- 笠井佳祐(MF):アルビレックス新潟。2026年9月2日のルヴァンカップ・ザスパ群馬戦で得点した
- 肥田野蓮治(FW):浦和レッズ。2026/27シーズンのJ1では8月15日のサンフレッチェ広島戦、8月23日のFC町田ゼルビア戦に出場した
大学経由でのプロ入りルートの中でも、桐蔭横浜大学への進学が太いパイプラインとなっており、上記OB8名のうち小関陽星・北村海チディ・笠井佳祐・肥田野蓮治の4名がこのルートを経てプロ入りしている。
補足:プロ選手の所属クラブは移籍により変動する。最新の所属情報はJリーグ公式サイトなどでご確認いただきたい。
2026年の注目選手
2026年のチームは、3バックの前に両ウイングバックを置く布陣を採っている。以下は、2026年5月31日のインターハイ東京都予選2回戦(対 駒澤大高)の試合レポートと、東京都T2リーグ第10節(6月28日・対 修徳)の公式記録で出場が確認できた選手である。
| 選手 | 学年 | ポジション | 備考 |
|---|---|---|---|
| 長井涼河 | 3年 | FW | キャプテン。前線の基準点となる |
| マイルズ瑠偉ロジャー | 3年 | GK | 駒澤大高戦で複数の決定機を止めた |
| 岡本 太心 | 3年 | DF | 3バックの一角 |
| 安田 ダリウシュ | 3年 | DF | 3バックの一角 |
| 五十嵐 理功 | 2年 | DF | 3バックの一角 |
| 西澤 柊吾 | 3年 | DF | 右ウイングバック |
| 福永 眞 | 2年 | MF | 左ウイングバック |
| 酒井 蓮桜 | 3年 | MF | 中盤の中央 |
| 平野 羽琉也 | 3年 | MF | 中盤の中央 |
| 大溝 瑛斗 | 3年 | MF | 中盤の中央 |
| 茂木 蓮音 | — | MF | T2リーグ第10節に先発 |
| 渡邊 太智 | 3年 | FW | 駒澤大高戦で1得点 |
| 古宮 一聖 | 3年 | FW | 駒澤大高戦は後半から出場 |
| 吉田 一貴 | — | FW | T2リーグ第10節で得点 |
| 青木 悠利 | 1年 | MF | 駒澤大高戦は後半から出場 |
中盤は酒井・平野・大溝の3人がボールを握り、両ウイングバックの推進力を生かす形をとる。前線ではキャプテンの長井にボールを預けて起点をつくり、そこから周囲が絡んでいく。
2026年の戦績
東京都T2リーグ(2部)
2026年9月12日時点で11試合を消化し、5勝3分3敗・勝点18・12得点7失点(得失点差+5)。10チーム中の上位を争っている。T2リーグは10チームによる全18節の2回戦総当たりで、シーズンは継続中である。最新の順位は東京都のU-18高校サッカー順位表で確認できる。
| 節 | 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 4/1 | 修徳 | 1-0 | ○ |
| 2 | 4/6 | 東京実業 | 0-0 | △ |
| 3 | 4/12 | 東久留米総合 | 0-2 | ● |
| 4 | 4/19 | 東海大高輪台 | 3-0 | ○ |
| 5 | 4/25 | 成立学園 | 0-1 | ● |
| 6 | 5/3 | 駒澤大高 | 2-0 | ○ |
| 7 | 5/8 | 帝京C(3rd) | 1-2 | ● |
| 8 | 6/14 | 日大三 | 1-1 | △ |
| 9 | 6/20 | 三菱養和SC B | 1-0 | ○ |
| 10 | 6/28 | 修徳 | 1-1 | △ |
| 12 | 9/11 | 東久留米総合 | 2-0 | ○ |
※第11節(9/6・東京実業戦)は結果未掲載である。
インターハイ東京都予選
| ラウンド | 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 1次トーナメント ブロック決勝 | 5/17 | 淑徳 | 5-0 | ○ |
| 2次トーナメント 1回戦 | 5/24 | 明星学園 | 1-0 | ○ |
| 2次トーナメント 2回戦 | 5/31 | 駒澤大高 | 1-2 | ● |
2次トーナメント2回戦の駒澤大高戦は、関東大会東京予選を制した相手との一戦だった。15分にロングスローの流れから先制を許し、後半2分にも失点して0-2。後半17分にFW渡邊太智が相手ディフェンスラインの乱れを突き、飛び出したGKを外して角度のない位置から1点を返したが、追いつくには至らなかった。この試合ではGKマイルズ瑠偉ロジャーが前後半を通じて複数の決定機を止めている。
関東大会東京予選
| ラウンド | 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 1回戦 | 3/14 | 大成 | 0-2 | ● |
和倉ユースサッカー大会2026(8/6〜8/9)
予選Lグループ2位(3試合1勝1分1敗・3得点3失点・勝点4)で通過。
| 日付 | ラウンド | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 8/6 | 予選L | 藤枝東 | 2-0 | ○ |
| 8/7 | 予選L | 鹿島アントラーズユース | 0-2 | ● |
| 8/7 | 予選L | 岡山学芸館 | 1-1 | △ |
| 8/8 | 17〜32位トーナメント1回戦 | 桐生第一 | 0-0(PK0-1) | ● |
| 8/9 | 25〜32位決定戦 | 浦和東 | 3-0 | ○ |
ニューバランスカップ 時之栖 2026(1月・予選リーグ)
| 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1/3 | 市立船橋 | 1-0 | ○ |
| 1/4 | 津工 | 3-1 | ○ |
| 1/4 | 滝川第二 | 1-3 | ● |
下級生の育成(関東ルーキーリーグU-16)
2026年度の1年生チームは関東ROOKIE LEAGUE U-16のCリーグに参戦し、9試合を消化して4勝2分3敗の成績を収めている。
| 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|
| 4/18 | 韮崎 | 2-1 | ○ |
| 4/29 | 習志野 | 0-2 | ● |
| 5/23 | 佐野日大 | 1-0 | ○ |
| 5/30 | 帝京第三 | 1-1 | △ |
| 6/6 | 清水桜が丘 | 1-1 | △ |
| 7/22 | 中央学院 | 1-4 | ● |
| 8/22 | 桐生第一 | 1-2 | ● |
| 8/29 | 成徳深谷 | 4-2 | ○ |
| 9/12 | 明秀日立 | 3-0 | ○ |
同リーグの公式登録には1年生31名が名を連ねており、前所属が千葉県のクラブに大きく偏っていることが特徴である。登録メンバーのうち以下の10名は在籍・学年・ポジションが公式に確認できる。
| 選手名 | ポジション | 前所属 |
|---|---|---|
| 八高碧斗 | DF | K'z soccer school Urayasu |
| 川井佑斗 | GK | FC ESFORCO |
| 坂本斗空 | MF | VIVAIO船橋'06SC |
| 出羽智輝 | FW | SOLTILO CHIBA FC |
| 森勇翔 | FW | エストレーラFCインファンチル |
| 百々大登 | FW | ジョカーレFC |
| 鈴木秀伸 | GK | VREDY S.S. AJUNT |
| 鈴木晴登 | DF | ペラーダFC |
| 長井輝真 | MF | ジェファFC |
| 小林蒼大 | MF | VIVAIO船橋SC |