チームの特徴
修徳高校サッカー部は、東京都葛飾区青戸の私立・修徳中学校/高等学校を拠点とするサッカー部である。1973年創部。全国屈指の激戦区・東京にあって、全国高校サッカー選手権に9回、全国高校総体(インターハイ)に10回出場してきた伝統校であり、現在は高円宮杯 JFA U-18 東京都T2リーグ(2部)に所属する。近年はT1(都1部)とT2を短いスパンで行き来しながら全国出場を狙う位置にあり、2025年度はT1に所属しながら都予選準優勝で12大会ぶりのインターハイ全国出場を果たした。中学からの6年一貫指導と、約200名の部員を複数のカテゴリーに分けて全員に公式戦の舞台を用意する体制が部の特徴である。理念に掲げるのは「個と組織の共存」、「自分の個性を最大限に発揮し、組織に貢献する」というスタンスだ。
スタイル: 土屋慶太監督は2025年6月のインターハイ都予選を前に「下がったら絶対にやられる相手なので、行けるところまで行く」と前向きな姿勢を語っている。その言葉どおり、修徳は劣勢からの粘りを繰り返し見せてきたチームである。2023年の関東高校サッカー大会Aグループ決勝では0-3とリードされた後半アディショナルタイムに2点を返して追いつき、延長でさらに突き放す大逆転を演じた。2025年度インターハイ都予選準決勝でも、80+2分に國學院久我山に追いつかれた直後の80+6分、MF袖山斗也の直接フリーキックで即座に勝ち越すなど、終盤まで戦い抜く粘り強さが持ち味だ。
※出典:部公式サイト、ゲキサカ、高校サッカードットコム
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | 通算9回出場/2013年度(第92回)ベスト8 | 1998年度(第77回)・2000年度(第79回)はベスト16。直近の出場は2013年度 |
| 全国高校総体(インターハイ) | 通算10回出場/1986年・1988年ベスト8 | 直近は2025年度=12大会ぶり10回目。全国本大会1回戦で飯塚に1-2で敗退 |
| 関東高校サッカー大会 | 2023年(第66回)Aグループ 初優勝 | 決勝で八千代に延長の末5-3。東京都予選も優勝 |
| インターハイ東京都予選 | 2025年度 準優勝(全国出場権獲得) | 決勝は帝京に0-7 |
| インターハイ東京都予選 | 2026年度 2次トーナメント1回戦敗退 | 東海大高輪台に延長の末1-2 |
| 東京T2リーグ(2部) | 2026年 4勝2分4敗・勝点14・10チーム中5位 | 10試合終了時点 |
※出典:部公式サイト、ゲキサカ、高校サッカードットコム、Wikipedia
チームの歩み
1973年 創部
修徳高校サッカー部は1973年に創部された。
1980年代 インターハイ8強と2人の日本代表
1986年、1988年と2年連続でインターハイ(全国高校総体)でベスト8に進出した。1986年の8強メンバーには当時背番号14を背負っていたMF北澤豪、1988年の8強メンバーにはFW/MF神野卓哉が在籍しており、この2人はいずれも後年、1992年AFCアジアカップ優勝時の日本代表メンバーとなった。
2013年度 選手権ベスト8
第92回全国高校サッカー選手権大会(2013年度)に東京都A代表として出場し、全国ベスト8に進出した。準々決勝(2014年1月5日・駒沢陸上競技場)では星稜と対戦し、0-0のままPK戦0-3で敗れた。
2023年 初の関東制覇
第66回関東高等学校サッカー大会のAグループ決勝で、修徳は八千代と対戦。0-3とリードされた後半アディショナルタイムに2点を返して追いつき、延長でさらに2点を加えて5-3で勝利し、初の関東制覇を果たした。この試合の前線には、後にデンマーク2部AaBへの加入が内定するFWンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄(当時3年)がいた。
「1-10」からの半年 ── 2025年度インターハイ出場
2024年11月24日、新チームが最初に迎えたT2リーグの大成高戦で、修徳は1-10の大敗を喫した。しかし翌週の東海大高輪台戦は1-1と持ち直し、土屋慶太監督は「オマエら次第で、このチームはどこに勝つこともできるし、どこにも負ける可能性はある」と選手たちに語りかけた。そこから半年後の2025年6月、修徳はインターハイ東京都予選を勝ち抜いていく。準決勝の國學院久我山戦では、80+2分に追いつかれた直後の80+6分、MF袖山斗也の直接フリーキックで決勝点を挙げ3-2で勝利し、12大会ぶり10回目となる全国出場を決めた(東京都予選は準決勝勝利の時点で全国出場権が確定する2枠制)。翌日の決勝は帝京に0-7で敗れ準優勝。全国大会本大会は1回戦で飯塚(福岡)に1-2で敗退した。
※出典:ゲキサカ、高校サッカードットコム、Wikipedia
育成システム・指導体制
- 指導体制:現在の監督は土屋慶太(高校監督/テクニカルディレクター)。静岡県立清水東高校、信州大学を経て、ドイツ2部の1FCザールブリュッケンなどでプレーした経歴を持ち、ドイツサッカー協会(DFB)A級ライセンスを保有する。2025年から現体制。歴代の監督には、2013年度の選手権ベスト8時を率いた岩本慎二郎、2023年の関東制覇時を率いた吉田拓也がいる。
- 中高一貫:修徳中学校サッカー部からの内部進学者が主力に多数含まれ、中学から高校まで一貫した指導を受けられる体制になっている。
- カテゴリー編成:約200名の部員を複数のカテゴリーに分け、Topが東京T2リーグ、修徳BがT5リーグ、修徳Cがリバーサイドユースリーグ1部、修徳D・Eが同2部、U-16がTokyo Unity League 1部・彩都リーグにそれぞれ参戦しており、全員が公式戦の舞台を持てる体制を整えている。
- 施設:日常の拠点は東京都葛飾区青戸にある学校の人工芝グラウンド。千葉県柏市の「柏 沼南グラウンド(クレー)」は練習や練習試合で使うこともある。
※出典:部公式サイト(スタッフ紹介・活動内容・高校生FAQ)
輩出した主なプロ選手・OB
北澤豪
読売ジュニアユースを経て修徳高校でプレーし、1985年度に選手権出場、1986年にはインターハイ全国ベスト8に貢献した。卒業後は本田技研工業でプレーし、1991年に読売クラブ(後のヴェルディ川崎、東京ヴェルディ)へ移籍。元日本代表として国際Aマッチ58〜59試合に出場し3得点、1992年AFCアジアカップ優勝メンバーでもある。現在は日本サッカー協会参与・フットサル委員長、日本障がい者サッカー連盟会長を務める。
神野卓哉
1986年から1988年まで修徳高校に在籍し、3年次の1988年にインターハイ全国ベスト8進出に貢献した。卒業後は日産自動車(後の横浜マリノス)、ヴィッセル神戸、大分トリニータなどでプレーし、1999年に初代J2得点王(大分・19得点)に輝いた。1992年AFCアジアカップ優勝メンバー(背番号18)でもある。指導者としてもキャリアを重ね、2026年2月から高知ユナイテッドSCの強化部アドバイザーを務めている。
そのほかのOBは以下のとおりである。
- 木谷公亮(1994〜1996年在籍):大宮アルディージャ、ベガルタ仙台、サガン鳥栖などでプレー。指導者として仙台ユース監督などを歴任し、2024年8〜12月にサガン鳥栖の監督を務め、2025年からは同ヘッドコーチを務めている。
- 高木義成(GK・1995〜1997年在籍):東京ヴェルディ、名古屋グランパス、FC岐阜でプレーし、2017年に現役引退。
- 小椋祥平(2001〜2003年在籍):水戸ホーリーホック、横浜F・マリノス、ガンバ大阪、ヴァンフォーレ甲府などでプレーし、2020年に現役引退。
- ブワニカ啓太(FW):ジェフ千葉、水戸ホーリーホック、いわきFCを経て、2026年はツエーゲン金沢の背番号9としてプレーする。
- ンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄(FW・191cm):FC東京U-15深川を経て修徳高校でプレーし、桐蔭横浜大学へ進学。U-21日本代表歴があり、2026年5月にデンマーク2部のAaB(オールボーBK)への加入が内定した。
2026年W杯日本代表26名に同校OBの選出はない。
補足:プロ選手・指導者の所属は異動により変動する。最新の情報はJリーグ公式サイトなどでご確認いただきたい。
2026年の注目選手
舘美 駿
MF・2009年2月2日生・165cm/62kg。修徳中学校からの内部進学(瑞江FC→修徳中学校→修徳高校)。U-17日本代表の背番号19として、2026年のAFC U17アジアカップ サウジアラビア大会で優勝し、FIFA U-17ワールドカップ2026の出場権獲得にも貢献した。2025年には第78回国民スポーツ大会(わたSHIGA輝く国スポ)少年男子の部で東京都代表として優勝し、U-16日本代表にも選出されている。2026年8月6日、2027年1月からの清水エスパルス加入内定が発表された。反町康治GMは「スピードを生かした背後への抜け出し、ドリブルでの仕掛け、チャンスメイク、フィニッシュなど、攻撃的ミッドフィルダーとして求められる資質を備え、相手を見ながら逆を取るプレーは並外れた感覚を持っている」とコメントしている。当サイトのプロ内定・2種登録選手ページ、日本代表選出選手ページにも掲載している。
その他の主力メンバー
| 選手 | 学年・ポジション | 前所属 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 廣田 大和 | 3年・GK | クラブ・ドラゴンズ柏U-15 | |
| 山口 大樹 | 3年・DF | 修徳中学校 | |
| 村松 圭吾 | 3年・FW | 修徳中学校 | 背番号9。2026年関東大会予選2回戦で得点 |
| 舘美 駿 | 3年・MF | 修徳中学校 | 上記参照 |
| 並木 秀磨 | 3年・DF | 北総ローヴァーズFC U-15 | |
| 袖山 斗也 | 3年・DF | 修徳中学校 | 2025年インハイ都予選準決勝で決勝点 |
| 高橋 虎太郎 | 3年・FW | 修徳中学校 | 2025年インハイ都予選準決勝で同点弾 |
| 横井 勇璃 | 3年・DF | 修徳中学校 | |
| 武居 凛太郎 | 3年・DF | クラブ・ドラゴンズ柏U-15 | 2026年関東大会予選でチームを牽引 |
| 黒須 海飛 | 3年・MF | コラソン千葉 | 2026年関東大会予選で健闘 |
| 齋藤 拓人 | 3年・MF | VITTORIAS FC | |
| 大谷 凌大 | 3年・DF | 柏レイソルA.A.TOR'82 | |
| 筒井 凛 | 3年・FW | 習志野市立第四中学校 | |
| ミルフォード 大河 | 2年・FW | FCラルクヴェール千葉 |
※学年・ポジション・前所属は2025年度インターハイ登録メンバー(ヤンサカ、引用元JFA)を2026年度の学年に換算したもの。舘美駿の情報は清水エスパルス公式・JFA・部公式による。卒業生は含めない。
2026年の戦績
東京T2リーグ
| # | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1 | 駒澤大学高校 | 0-0 | △ |
| 2 | 成立学園 | 2-4 | ● |
| 3 | 東海大高輪台 | 1-2 | ● |
| 4 | 三菱養和SCユースB | 3-2 | ○ |
| 5 | 関東第一 | 1-1 | △ |
| 6 | 関東第一 | 0-1 | ● |
| 7 | 東久留米総合 | 4-1 | ○ |
| 8 | 日大三 | 2-0 | ○ |
| 9 | 東京実業 | 2-1 | ○ |
| 10 | 帝京高校3rd | 1-2 | ● |
→ 10試合を終えて4勝2分4敗・勝点14、10チーム中5位につけている。
関東高校サッカー大会 東京予選
| ラウンド | 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1回戦 | 3/14 | 都立狛江 | ○1-0 |
| 2回戦 | 3/20 | 駒澤大学高校 | ●1-2 |
→ 2回戦で敗れた駒澤大高は、この大会の優勝校だった。
インターハイ東京都予選
| ラウンド | 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1次T ブロック決勝 | 5/17 | 東京学芸大附属高校 | ○4-0 |
| 2次T 1回戦 | 5/24 | 東海大高輪台 | ●1-2(延長) |
→ 東海大高輪台戦は90分を1-1で終え、延長前半に決勝点を許した。最新の順位は東京都のU-18高校サッカー順位で確認できる。
※出典:Tリーグ公式、高校サッカードットコム、ゲキサカ