チームの特徴
市立船橋高校サッカー部は、プリンスリーグ関東1部に所属する、千葉県船橋市の公立校のサッカー部。公立高校ながら、私学やJクラブユースと競い合い、全国高校選手権・インターハイ・高円宮杯(プレミアの前身)で何度も優勝してきた。運動量の多さ、プレッシング、堅い守備からの速攻が特徴。2026年はプレミアリーグからプリンス関東1部に降格し、1年でのプレミア復帰を目指して戦う。
スタイル:スローガン「和をもって技を征す」は、個の技術や身体能力に対して、組織の連動・献身・団結で対抗するという考え方。波多秀吾監督のもとでは、伝統の堅守速攻に、ポジショナルプレーとゲーゲンプレッシング(ボールを失った直後の奪い返し)を加えている。「チームのために走る」「味方のミスを全員でカバーする」という姿勢が受け継がれている。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権大会 | 優勝5回(1994・1996・1999・2002・2011年度)・準優勝2回(1988・2004年度) | 1-0で勝ち切る試合運びで知られる |
| 全国高校総合体育大会(インターハイ) | 優勝9回=歴代最多(1987・1988・1998・2001・2007・2008〈流経大柏と両校優勝〉・2010・2013・2016年) | |
| 高円宮杯全日本ユース選手権(プレミア前身) | 優勝(2003年度) | |
| 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ | 長年参戦 | 2025年に降格、2026年プリンス関東1部から1年での復帰を目指す |
→ 選手権で優勝5回、インターハイで歴代最多の優勝9回。千葉県では流通経済大柏と「千葉2強」として競い合ってきた。
チームの歩み
創生期:布啓一郎監督による改革
- かつては一般的な公立高校の部活動だったが、1980年代の布啓一郎監督の赴任で変わる
- 公立校の限られた条件の中で、目標から逆算してチームをつくる
- 規律、厳しいフィジカルトレーニング、球際の強さを追求
- 「走り負けない」「球際で妥協しない」という姿勢を、チームの土台にした
指導理念の確立:「和をもって技を征す」
- 布啓一郎→石渡靖之→朝岡隆蔵→波多秀吾と、歴代の指導者が「和をもって技を征す」を受け継ぐ
- ピッチ内の連動に加え、学校生活・地域貢献・清掃・学業でも規律を大切にする
- 100名を超える部員がトップチームの座を争い、公式戦では全員で戦う
千葉2強時代と全国優勝
- 1980年代後半以降、選手権・インターハイ・高円宮杯で優勝を重ねる
- 流通経済大柏が力をつけ、「千葉2強」の時代に。県予選から激しい争いになる
- このライバル関係が、戦術・選手獲得・組織づくりの向上につながった
現体制(2026年):プレミア復帰への挑戦
- 波多秀吾監督は2026年について「プレミア昇格が一番の大きな目標」と話している
- プリンス関東1部でチームを立て直している
強さの3本柱
① 「和をもって技を征す」
個の技術や身体能力(技)に、組織の連動・献身・団結(和)で対抗する考え方。技術の高い相手には複数人で囲み、連動したポジショニングでパスコースを限定してボールを奪う。ピッチ外の日常生活・規律・学業でも「和」を大切にし、それが試合での判断力や粘り強さにつながると考えている。
② グラスポ法典公園球技場などの施設
公立校だが、船橋市内の人工芝・天然芝のグラウンド(グラスポ法典公園球技場など)を、自治体の理解のもとで日常的に使っている。人工芝での練習が、ボールコントロールとプレーのスピードを高めている。
③ 広い地域からの選手と「反骨心」
千葉県内の街クラブ(Wings U-15・FCリベレオ・アーセナルSS市川)に加え、ジェフ千葉U-15・鹿島アントラーズつくば/ノルテ・清水エスパルスJY・東急SレイエスFCなど、関東全域や県外からも選手が集まる。Jユースに上がれなかった選手や、あえて高校サッカーを選んだ選手も多く、そうした選手の反骨心がチームの力になっている。
輩出した主なプロ選手
2026 FIFAワールドカップ日本代表
- 鈴木 唯人(MF/FW、SCフライブルク=ドイツ・ブンデスリーガ、日本代表):市立船橋でエースナンバーを着け、選手権で活躍。清水エスパルス→RCストラスブール(フランス)を経て、現在はSCフライブルク(2025-26シーズンはブンデス25試合4得点3アシスト、山本理仁とチームメイト)。2026 W杯直前の5月初旬、ヴォルフスブルク戦で右鎖骨を骨折し、試合の4時間後に手術を受けたが、W杯日本代表に選出。骨折から約2週間で代表合宿に一部合流し、W杯本大会ではチュニジア戦に途中出場した。2026-27シーズンもフライブルクでプレーし、ブンデス開幕4試合で4得点
Jリーグでプレーする主なOB(2026年所属確認済)
- 原 輝綺(DF/MF、名古屋グランパス、背番号70):埼玉県出身。対人守備に強く、複数のポジションをこなす。清水エスパルスから2025年に名古屋グランパスへ完全移籍し、最終ラインの主力(椎橋慧也とは市船時代のチームメイト)
- 椎橋 慧也(MF、アビスパ福岡):中盤の底でボールを奪う守備的MF。ベガルタ仙台→柏レイソル→名古屋グランパスを経て、2026年3月にアビスパ福岡へ期限付き移籍し、同年6月に完全移籍に切り替わった
- 郡司 璃来(FW、レノファ山口FC=清水エスパルスから2026年7月〜2027年6月の育成型期限付き移籍、背番号70):千葉市出身。市立船橋で1年時から出場し、2年時にエースナンバーの10を着け、3年時に選手権得点王・大会優秀選手。スピードと得点力が持ち味で、2024年に清水エスパルスに加入
→ 原輝綺・椎橋慧也の中堅から、鈴木唯人・郡司璃来の若手まで、世代が途切れずにプロ選手が出ている。
補足:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変わります。最新の所属情報はJリーグ公式などでご確認ください。
インターハイ2026(全国大会)
2回戦敗退(1試合・0得点0失点)
| ラウンド | スコア | 対戦相手 |
|---|---|---|
| 2回戦 | ● 0-0(PK4-5) | 富山第一 |
ほぼフル出場した選手(1試合中60分以上)
谷水 宗介(GK・2年)、篠崎 健人(DF・3年)、斉藤 健吾(DF・3年)、奥田 郁哉(DF・3年)、毛利 貴大(DF・3年)、高山 大世(MF・3年)、孫本 晟馬(MF・3年)、福田 一平(MF・3年)、渡里 蒼生(MF・3年)、秋山 駿(FW・2年)
登録28人のうち出場したのは15人。(出典:JFA大会登録メンバー)
2026年の注目選手
FW陣
| 選手 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|
| 平良 碧規 | 3年 | Wings U-15 |
| 山本 大輝 | 3年 | Wings U-15 |
| 松井 達誠 | 3年 | アーセナルSS市川 |
| 北川 礁 | 2年 | 東急SレイエスFC |
| 丸山 侑吾 | 2年 | 清水エスパルスジュニアユース |
| 芦沢 颯太 | 2年 | FCリベレオ |
| 渡邉 大和 | 2年 | — |
| イジェンバ・リチャード | 2年 | ジェフユナイテッド千葉U-15 |
| 秋山 駿 | 2年 | 鹿島アントラーズつくばJY(背番号18)/インターハイ千葉予選決勝でCKから決勝点を挙げ、全国出場を決めた |
MF陣
| 選手 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|
| 白土 典太 | 1年 | 鹿島アントラーズノルテ(1年生で中盤に絡む) |
| 髙山 大世 | 3年 | 鹿島アントラーズつくばJY(背番号7)/インターハイ千葉予選決勝で決勝点につながる左CKを蹴った中盤の軸 |
主な選手
- イジェンバ・リチャード(FW・2年・ジェフ千葉U-15出身):ストライドの大きさ、空中戦、体の強さが持ち味のFW
- 秋元 大樹・毛利 貴大:第3節の山梨学院戦で得点
- 白土 典太(MF・1年・鹿島アントラーズノルテ出身):1年生で中盤に絡む
→ 千葉県内のクラブ(Wings・アーセナルSS市川・FCリベレオ)出身の選手を中心に、東急Sレイエス・清水JY・鹿島ノルテなど県外のクラブ出身の選手も加わっている。
2026 プリンスリーグ関東1部 試合結果
| 節 | 日付 | 対戦相手 | 結果 | 市立船橋の得点者 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4/4 | ホーム | 流通経済大柏(B) | ● 0-1 | |
| 2 | 4/11 | アウェイ | ヴァンフォーレ甲府U-18 | ○ 3-0 | 27' 菊池瑠斗, 38' 秋元大樹, 54' 毛利貴大 |
| 3 | 4/19 | ホーム | 山梨学院高等学校 | ○ 2-0 | 45' 秋元大樹, 69' 毛利貴大 |
| 4 | 4/25 | アウェイ | 桐蔭学園 | ○ 1-0 | 11' 篠崎健人 |
| 5 | 5/2 | アウェイ | RB大宮アルディージャU18 | △ 1-1 | 45+1' 毛利貴大 |
| 6 | 5/10 | ホーム | ジェフユナイテッド千葉U-18 | ○ 2-0 | 51' 篠崎健人, 64' 勝又悠月 |
| 7 | 5/17 | ホーム | 桐生第一 | ○ 3-2 | 22' 秋元大樹, 51' 渡里蒼生, 57' 秋元大樹 |
| 8 | 6/20 | アウェイ | 帝京 | ○ 1-0 | 35' 秋元大樹 |
| 9 | 6/28 | ホーム | 浦和レッズユース | △ 1-1 | 60' 毛利貴大 |
| 10 | 10/25 | アウェイ | 流通経済大柏(B) | ○ 2-1 | |
| 11 | 9/13 | ホーム | ヴァンフォーレ甲府U-18 | ○ 2-1 | 73' 斉藤健吾, 90' 秋山駿 |
| 12 | 9/19 | アウェイ | 山梨学院高等学校 | △ 2-2 | 18' 高山大世, 69' 菊池瑠斗 |
| 13 | 9/27 | ホーム | 桐蔭学園 | ○ 3-1 | 8' 勝又悠月, 33' 勝又悠月, 35' 篠崎健人 |
| 14 | 10/4 | ホーム | RB大宮アルディージャU18 | ○ 1-0 | 記載なし |
| 15 | 10/10 | アウェイ | ジェフユナイテッド千葉U-18 | ● 0-2 |
- 第16節 11/23(月) 16:00 アウェイ vs 桐生第一 太田市運動公園サッカー場
- 第17節 11/29(日) 11:00 ホーム vs 帝京 グラスポ法典公園球技場
出典:試合結果=JFA公式 高円宮杯 JFA U-18 プリンスリーグ 2026 関東1部(10月25日終了分まで)/得点者=ゲキサカ「[プリンスリーグ関東1部]2026シーズン日程」。得点者は出典の記載に基づき、表記はJFA公式記録に合わせて補正しています。「ほか不明」「記載なし」は出典に得点者の記載がない分です。