チームの特徴
國學院大學久我山高校サッカー部は、東京都杉並区の進学校のサッカー部で、2026年は東京T1リーグに所属している。掲げるのは「知性と技術の融合」。学業優先で練習時間が短いという制約を、密度の高い論理的なトレーニングで補い、状況判断とポジショナルプレーで身体能力の差を埋めることを目指している。
スタイル: 李済華監督が掲げる哲学は「美しく勝つ」。勝敗だけでなく「いかに技術とアイデアで相手を崩したか」という内容の質を重視する。心理的安全性が担保された環境で選手は失敗を恐れず創造的なプレーに挑戦できる。2026年は「レーン」概念を用いた最新のポジショナルプレーでハーフスペースを攻略しつつ、守備では即時奪回(ゲーゲンプレッシング)の意思統一で守備強度を高めている。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | 準優勝(2015年度・第94回) | 準々決勝で前橋育英を破った |
| 高円宮杯 JFA U-18 プリンスリーグ関東 | 参加歴あり | 2025年は2部に所属 |
→ 2015年度の全国準優勝は、ボールを保持して守備ブロックのすき間を突くサッカーで勝ち上がった結果だった。都内ではFC東京U-18・東京ヴェルディユース・帝京・成立学園・修徳らと争っている。
チームの歩み
創生期:「考えるサッカー」の確立
- 進学校ゆえの「学業優先による練習時間不足」という構造的課題に直面
- 「身体能力や練習量で劣るなら、頭脳(戦術眼)と技術で上回る」という考え方を土台にした。ショートパス主体のポゼッションと、選手自身の「自立した判断」を求める育成が土台に
2015年度:全国準優勝
- 第94回選手権で準々決勝・前橋育英を破って初の4強入り。そのまま全国準優勝
現体制(2026年):T1リーグから再起
- 2025年は高円宮杯プリンスリーグ関東2部に所属
- 2026年は東京最上位のT1リーグに所属。インターハイ・選手権の都予選にも出場している
強さの3本柱:知性と肉体の融合
① 「美しく勝つ」と文武両道
李済華監督は「結果のみで若者の努力を評価しない」という考えを持ち、選手が失敗を恐れずに挑戦できる環境をつくっている。学業で培う論理的な考え方を、ピッチ上の判断にもつなげようとしている。
② 専門スタッフによるサポート体制
大学在学中の若手コーチ陣に加え、フィジカル・栄養面のトレーナー兼栄養士がいる。整形外科専門医・スポーツドクターの李徳哲医師がチームドクターを務め、成長期のコンディショニングを栄養と医学の両面から支えている。
③ レイトブルーマー(遅咲き)の受容
Jの育成組織で、体の成長が遅いことなどを理由にユース昇格を逃した選手も受け入れ、戦術眼と技術を伸ばしている。
輩出した主なプロ選手
2026 FIFAワールドカップ日本代表
- 塩貝 健人(FW、VfLヴォルフスブルク=ドイツ・ブンデスリーガ、日本代表背番号26):2005年生まれ。バディSC江東→横浜FCジュニアユースでユース昇格を逃し、國學院久我山へ進学した。高3夏まで全国的には無名だった。慶應義塾大学で関東3部15得点・得点王→2024年に横浜F・マリノス特別指定でJ1デビュー即ゴール→同年8月NECナイメヘン(オランダ)→2026年1月にヴォルフスブルクへ完全移籍(4年半契約)。2026年3月スコットランド戦でA代表デビュー(伊東純也の決勝点をアシスト)し、2026 W杯日本代表に選出
Jリーグで活躍するOB
- 丸山 祐市(DF、川崎フロンターレ、背番号35):左足のフィードと対人守備を武器とするCB。國學院久我山→大学を経てFC東京・湘南・名古屋でプレーし、2024年から川崎フロンターレへ。2016年には日本代表(国際Aマッチ2試合)にも選出された
惜しまれつつ引退したOB
- 田邉 草民(MF):國學院久我山から直接FC東京へ加入したテクニシャン。ボールコントロールと戦術眼が持ち味。アビスパ福岡などを経て2023年に現役引退
- 三田 光(DF/MF):FC東京・アルビレックス新潟・ベガルタ仙台・湘南・徳島・FC岐阜でプレーした、守備と戦術理解度が武器の選手。2012年に現役引退し、引退後は指導者の道へ
補足:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式などでご確認ください。
→ ユース昇格を逃した塩貝健人は、同校から慶大、オランダ、ブンデスリーガへと進み、W杯日本代表に選ばれた。
2026年の注目選手(現役高校生世代)
| 選手 | ポジション | 学年 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 桒原 慧 | FW | 3年 | 前線で体の強さを生かしてボールを収める起点。関東大会予選で連続ゴールを記録 |
| 豊島 | MF | 2年 | 中盤で攻撃を組み立てる司令塔。下級生ながら公式戦でゴールを挙げている |
→ 沖縄遠征合宿での「まちなか留学」(HelloWorld社の国際教育プログラム)など、英語学習・多文化共生を通じた非認知能力・国際感覚の育成にも取り組んでいる。
2026年 東京T1リーグ 序盤戦
| 節 | 日付 | 試合 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/2 | vs 早稲田実業(H) | ○ 1-0 |
| 第2節 | 4/4 | vs 国士舘(A) | ● 1-2 |
| 第3節 | 4/12 | vs 実践学園(A) | ○ 1-0 |
| 第4節 | 4/18 | vs FC東京B(A) | ○ 2-1 |
| 第5節 | 4/26 | vs 堀越(H) | ● 1-2 |
| 第6節 | 5/4 | vs 大成(A) | ○ 1-0 |
| 第7節 | 5/10 | vs 多摩大目黒(H) | △ 2-2 |
→ 2026年はT1リーグに所属している(最新の順位は東京都の順位表)。インターハイ東京予選では昭和第一学園(○2-1)・都立国分寺(○2-0)を下して勝ち上がった。