チームの特徴
桐蔭学園高校サッカー部は、神奈川県横浜市の中高一貫の進学校のサッカー部。2026年はプリンスリーグ関東1部に所属している(最新の順位はプリンスリーグ関東1部の順位表)。学業とサッカーの両立を掲げ、指導の考え方を世代を超えて受け継いできた。桐蔭横浜大学と連携し、高校から大学までの7年間を通して選手を育てる体制がある。
スタイル:李国秀氏の監督時代に確立された「サッカーは頭脳で行うスポーツ」という考え方が土台。「止める・蹴る」の正確さ、空間の認識、戦術眼を磨き、選手が自分で判断できるように育てる。2026年現在は八城修監督(桐蔭横浜大学総監督を兼任)のもと、伝統のポゼッションに、ハイプレス、ボールを失った直後の守備、ポジショナルプレーを組み合わせている。須川蒼也コーチが個人技術の指導を受け持つ。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | ベスト4(第81回・2002年度)/出場10回 | 神奈川県予選を勝ち抜いて出場 |
| インターハイ(全国高校総体) 2026 | 全国ベスト8 | 1回戦から3連勝で8強。準々決勝はベスト4の大津に0-1 |
| インターハイ(全国高校総体) | 優勝(2011年)/3位(1993・2005年) | 2011年秋田大会の決勝で静岡学園に2-1の逆転勝ち。2026年で12回目の出場(ベスト8) |
| GO FOR WORLD CUP in さいたま | 優勝(第19回・2025年12月) | 決勝で静岡学園をPK戦で破った |
→ 神奈川県には横浜FM・川崎F・湘南・横浜FCなどのJユースがあり、県予選では桐光学園などと全国出場を争う。
チームの歩み
創生期(1964年〜)
- 1964年:桐蔭学園高校開校。「知育・徳育・体育」の三位一体を教育理念に掲げる
- 県内有数の進学校として、早い時期から「なぜ走るのか」を考えさせる指導に取り組む
体制確立期:李国秀監督の時代
- 李国秀氏が監督に就任し、運動量やフィジカルに頼る指導から、ポゼッションと戦術理解を重んじる指導に切り替えた
- 「頭脳でプレーする」考え方が「桐蔭スタイル」として定着し、個の育成に力を入れた
現体制(八城修監督):大学との連携
- 八城修監督が桐蔭横浜大学総監督を兼任し、高校から大学までの7年間の一貫指導を行う
- ポジショナルプレーやハイプレスなど新しい考え方と、伝統のポゼッションを組み合わせている
強さの3本柱
① 「知性」を重んじる考え方
李国秀氏が持ち込んだ「頭脳でプレーする」考え方を、現体制でも受け継いでいる。ポジショナルプレーやハイプレスを取り入れながら、考えてプレーするスタイルを保っている。
② 桐蔭横浜大学との7年一貫育成
高校の監督が大学の総監督を兼ねる体制で、高校3年間で伸びきらなかった選手も、大学の4年間で続けて指導を受けられる。武田拓磨・白輪地敬大のように、大学を経てプロに進んだOBがいる。
③ 学業との両立
進学校のため、入学や部活動を続けるには学業成績が求められる。戦術を理解し、自分を管理できる選手が集まりやすい。Jユースに昇格できなかった中学生が、次の進路として桐蔭を選ぶこともある。
輩出した主なプロ選手
2026 FIFAワールドカップ日本代表
- 早川 友基(GK、鹿島アントラーズ、日本代表背番号23、桐蔭学園51期):横浜F・マリノスの下部組織からの昇格はならず、桐蔭学園→明治大学を経て2021年に鹿島入り。2025年は全38試合にフルタイム出場し、リーグ最多の107セーブで鹿島のリーグ優勝に貢献。GK史上2人目となる2025年JリーグMVPに選ばれた。2026 W杯日本代表(26名)に選出
指導者として活躍するOB
- 小林 慶行(ジェフユナイテッド千葉 監督、桐蔭学園30期):2023年にジェフ千葉の監督に就任し、チームをJ1昇格に導いた
桐蔭横浜大学を経てプロへ進んだOB
- 武田 拓磨(DF、Y.S.C.C.横浜、背番号4、桐蔭学園55期):2020年度卒。桐蔭横浜大学でプレーし、JFLのY.S.C.C.横浜へ加入
- 白輪地 敬大(FW、ツエーゲン金沢=いわきFCから期限付き移籍、桐蔭学園54期):2019年度卒。桐蔭横浜大学からいわきFCへ。アスルクラロ沼津を経て、2026年はツエーゲン金沢でプレー
補足①:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変わります。最新の所属情報はJリーグ公式などでご確認ください。
補足②(混同注意):日本代表の中村俊輔・藤本淳吾・本田拓也らは、名前の近い桐光学園高校のOBであり、桐蔭学園のOBではありません。両校は神奈川県のライバルです。また桐蔭横浜大からプロ入りした永井大士は高校が聖和学園のため、桐蔭学園高校のOBには含まれません。
→ W杯日本代表のGK早川友基から、ジェフ千葉を率いる小林慶行監督まで、選手と指導者の両方でOBが活躍している。
インターハイ2026(全国大会)
ベスト8(4試合・7得点4失点)
| ラウンド | スコア | 対戦相手 |
|---|---|---|
| 1回戦 | ○ 3-2 | 岡山学芸館 |
| 2回戦 | ○ 2-1 | 近江 |
| 3回戦 | ○ 2-0 | 九州国際大付 |
| 準々決勝 | ● 0-1 | 大津 |
大会で得点した選手
- 武本 陽向(FW・2年)3得点/255分出場
- 中田 陸(MF・3年)2得点/280分出場
- 水本 優心(DF・3年)1得点/280分出場
- 棚山 真翔(FW・3年)1得点/204分出場
ほぼフル出場した選手(4試合中240分以上)
小島 望蒼(GK・2年)、森 蒼汰(DF・3年)、水本 優心(DF・3年)、中田 陸(MF・3年)、武本 陽向(FW・2年)、吉本 翼(MF・3年)
登録28人のうち出場したのは23人。(出典:JFA大会登録メンバー)
2026年の注目選手(現役高校生世代)
| 選手 | ポジション | 特徴 |
|---|---|---|
| 山本 龍海 | DF | 守備の中心で、第19回GO FOR WORLD CUP大会MVP。対人守備と、最終ラインからのビルドアップが持ち味 |
| ゼイダム小田 孟武 | FW | 動き出しとフィジカルで前線に起点を作る。第1節桐生第一戦で同点ゴール |
| 棚山 真翔 | MF/FW | 連携と個人での打開ができる |
| 高 裕徳 | MF/FW | 第1節で得点。狭い局面でもパスで崩す |
| 中田 陸 | MF/FW | 第1節で84分に同点弾 |
| 武本 陽向 | FW | 空中戦に強い前線の選手(背番号11・2年)。インターハイ神奈川予選決勝でヘディングから前線の起点になった |
→ ※2025年U-17日本代表のFW瀬尾凌太(現・法政大学)ら2008年4月1日以前生まれの選手はすでに卒業し、現チームは新しい世代で構成されている。
2026 プリンスリーグ関東1部 試合結果
| 節 | 日付 | 対戦相手 | 結果 | 桐蔭学園の得点者 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4/5 | アウェイ | 桐生第一 | △ 2-2 | 45' 棚山真翔, 84' 中田陸 |
| 2 | 4/12 | ホーム | 帝京 | ○ 1-0 | 65' 石川大雅 |
| 3 | 4/18 | アウェイ | 浦和レッズユース | ● 0-3 | |
| 4 | 4/25 | ホーム | 市立船橋 | ● 0-1 | |
| 5 | 5/2 | アウェイ | 山梨学院高等学校 | ● 1-2 | 68' 武本陽向 |
| 6 | 5/9 | アウェイ | ヴァンフォーレ甲府U-18 | ○ 2-0 | 45' 河嶋真大, 90+4' 吉本翼 |
| 7 | 5/17 | ホーム | 流通経済大柏(B) | ● 1-2 | 76' 吉本翼 |
| 8 | 6/20 | アウェイ | ジェフユナイテッド千葉U-18 | ● 0-2 | |
| 9 | 6/28 | ホーム | RB大宮アルディージャU18 | △ 1-1 | 77' 鈴木奏 |
| 10 | 9/5 | ホーム | 桐生第一 | ○ 4-0 | 23' 棚山真翔, 45' 武本陽向, 66' 棚山真翔, 88' 吉本翼 |
| 11 | 9/12 | アウェイ | 帝京 | ● 0-2 | |
| 12 | 9/20 | ホーム | 浦和レッズユース | ○ 4-0 | 27' 武本陽向, 40' 吉本翼, 66' 金野蒼介, 69' 武本陽向 |
| 13 | 9/27 | アウェイ | 市立船橋 | ● 1-3 | 25' 棚山真翔 |
| 14 | 10/4 | ホーム | 山梨学院高等学校 | ● 0-2 | |
| 15 | 10/11 | ホーム | ヴァンフォーレ甲府U-18 | ○ 3-0 | 33' 武本陽向, 45' 棚山真翔, 72' 吉本翼 |
- 第16節 11/21(土) 14:00 アウェイ vs 流通経済大柏(B) 流通経済大学付属柏高等学校
- 第17節 11/29(日) 13:00 ホーム vs ジェフユナイテッド千葉U-18 桐蔭学園多目的グラウンド
出典:試合結果=JFA公式 高円宮杯 JFA U-18 プリンスリーグ 2026 関東1部(10月11日終了分まで)/得点者=ゲキサカ「[プリンスリーグ関東1部]2026シーズン日程」。得点者は出典の記載に基づき、表記はJFA公式記録に合わせて補正しています。「ほか不明」「記載なし」は出典に得点者の記載がない分です。