チームの特徴
桐光学園高校サッカー部は、プリンスリーグ関東2部所属、神奈川県川崎市の中高一貫の私立校のサッカー部。横浜F・マリノスや川崎フロンターレなどのJアカデミーと、日大藤沢・桐蔭学園などの高校が競う神奈川で、高校の部活動としてJユースと対戦を重ねてきた。1996年度の選手権で、中村俊輔を擁して準優勝。Jリーグ・海外・日本代表に選手を送り出している。
スタイル:鈴木勝大監督の指導の核は「結果というよりも成長がテーマ」。目先の勝利より、選手一人ひとりの成長を重視する。伝統のハードワーク・運動量・球際の強さに、最終ラインからのビルドアップと、連動したハイプレスを組み合わせ、攻守の切り替えを速くしようとしている。プリンスリーグでJユースと日常的に対戦していることも、ボール保持の質を上げる機会になっている。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | 準優勝(1996年度・第75回) | 中村俊輔を擁した世代 |
| 全国高校選手権 | 初出場3回戦進出(1993年度) | 米子東・徳島市立らに勝利 |
| インターハイ 2026 | 全国ベスト8 | 3回戦で前年王者・神村学園に1-1(PK5-4)で勝利。準々決勝は滝川第二にPK戦で敗退 |
| インターハイ | 優勝(2019年)/準優勝(2018・2023年)/ベスト4(1996・2010年) | 2026年で18回目の出場。2019年決勝は富山第一に1-0(後半アディショナルタイム)。2018年は山梨学院に延長1-2、2023年は明秀日立に2-2・PK6-7 |
| 全国高校選手権(ベスト4) | 第91回(2012年度)ベスト4 | 準決勝で京都橘に0-3。出場12回 |
→ 2019年にインターハイで初優勝。神奈川では日大藤沢・桐蔭学園・横浜創英らと県代表を争っている。
チームの歩み
創生期(1986年〜):佐熊裕和監督が土台を築く
- 1986年:佐熊裕和氏が監督に就任し、チームづくりを始める
- 1992年:インターハイに初出場
- 1993年:選手権に初出場し、3回戦まで進む
選手権準優勝(1996年度):中村俊輔の世代
- 1996年度(第75回選手権):のちに日本代表となる中村俊輔を擁して準優勝
現体制(鈴木勝大監督):成長を軸にした育成
- 佐熊体制で築いた基盤を鈴木勝大監督が受け継ぎ、「結果より成長」を掲げる
- Jユースに昇格できなかった選手の悔しさを、前向きな向上心につなげる指導をしている
強さの3本柱
① 「結果より成長」の育成方針
鈴木勝大監督は、目先の勝敗よりも選手一人ひとりの人間的・技術的な成長を重視している。自分たちで課題を見つけて試合中に修正する力を育てることを目指している。
② Jアカデミーに昇格できなかった選手の受け入れ
神奈川には多くのJアカデミーがあり、そこで昇格を逃した選手もいる。桐光学園はそうした選手を受け入れ、その悔しさを競技力の向上につなげている。川崎U-18への昇格がかなわなかった193cmのGK・斎藤准也もその一人。
③ 中高一貫の長期育成と専用人工芝
中高一貫の6年間で、成長が遅い選手も時間をかけて育てられる。学内の専用人工芝「桐光学園サッカー場」はホームゲームの会場にもなっている。
輩出した主なプロ選手
2026 FIFAワールドカップに関わる2人のOB
- 小川 航基(FW、FC町田ゼルビア、日本代表背番号19):高卒でジュビロ磐田に加入し、水戸(期限付き)・横浜FCを経て2023年にNECナイメヘン(オランダ)へ。自身初の2026 W杯日本代表に選出。2026年8月24日にFC町田ゼルビアへ完全移籍し、Jリーグに復帰
- 中村 俊輔(2026 W杯日本代表コーチ/JFA):1996年度選手権準優勝の中心選手。欧州各国でプレーしたのち指導者の道へ進み、森保一監督率いる2026 W杯日本代表のコーチに就任。OBの小川航基が選手として、中村俊輔がコーチとして同じ代表チームに加わった
国内外でプレーするOB
- 西川 潤(FW/MF、ファジアーノ岡山):セレッソ大阪・サガン鳥栖・いわきFCを経て、2026年からファジアーノ岡山でプレー
- 奈良坂 巧(DF、ギラヴァンツ北九州=FC町田ゼルビアから期限付き移籍・2027年6月まで延長):JFA・Jリーグ特別指定選手の経歴を持つDF。カマタマーレ讃岐への期限付き移籍も経験
- 佐藤 凜弥(MF/FW、ザスパ群馬):スピードが持ち味のサイドアタッカー。2026シーズンに高卒ルーキーとしてザスパ群馬へ加入
大学でプレーするOB・そのほかのOB
- 松田 悠世(法政大学):U-18日本代表・日本高校選抜に選ばれた左利きの選手
- 工藤 祐生・久場 政朋 ほか、プロに進んだOBは多い
現役部員のプロ内定
- 萩原 慶(DF):FC今治へ2026/27シーズン(2027年1月)の加入が内定(2026年8月28日発表)。同時にJFA・Jリーグ特別指定選手に認定され、桐光学園に在籍したままFC今治のJ2リーグ戦・リーグカップ戦に出場できる。2024年U-16日本代表、2025・2026年U-17日本高校サッカー選抜、2026年インターハイ優秀選手。詳細はプロ内定・2種登録選手一覧を参照
補足:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変わります。最新の所属情報はJリーグ公式などでご確認ください。
→ ストライカー(小川航基)、ゲームメーカー(中村俊輔・西川潤・松田悠世)、サイドアタッカー(佐藤凜弥)、DF(奈良坂巧)と、OBのポジションは幅広い。
インターハイ2026(全国大会)
ベスト8(4試合・5得点3失点)
| ラウンド | スコア | 対戦相手 |
|---|---|---|
| 1回戦 | ○ 1-0 | 鳴門 |
| 2回戦 | ○ 2-1 | 専大北上 |
| 3回戦 | ○ 1-1(PK5-4) | 神村学園 |
| 準々決勝 | ● 1-1(PK1-4) | 滝川第二 |
大会で得点した選手
- 西城 大翔(FW・3年)2得点/280分出場
- 茂木 脩平(DF・3年)1得点/280分出場
- 山口 幹人(MF・3年)1得点/249分出場
- 井上 京哉(FW・3年)1得点/168分出場
ほぼフル出場した選手(4試合中240分以上)
飯野 凌斗(GK・3年)、笠羽 健太(DF・3年)、エヒギェ 翔音オサギオドゥワ(DF・3年)、茂木 脩平(DF・3年)、米川 洋輝(MF・3年)、宇留江 生叶(MF・3年)、西城 大翔(FW・3年)、萩原 慶(DF・3年)、山口 幹人(MF・3年)、徳住 陽向(MF・3年)
登録28人のうち出場したのは16人。(出典:JFA大会登録メンバー)
2026年の注目選手(現役高校生世代)
| 選手 | ポジション | 特徴 |
|---|---|---|
| 茂木 脩平 | DF | 第1節矢板中央戦の同点弾(80分)、第6節町田ユース戦の決勝弾(81分)など、終盤の得点が多い |
| 笠羽 健太 | DF | 第2節鹿島学園戦で先制点 |
| 徳住 陽向 | MF/FW | 鹿島学園戦で勝ち越しゴール |
| 西城 大翔 | FW | 鹿島学園戦の91分に追加点 |
| 町田 夕透 | FW | スピードが持ち味の2年生FW(背番号13)。4大会連続の全国出場をつかんだチームの一員 |
| 萩原 慶 | DF | 攻め上がりでチャンスを作るサイドバック(背番号2・3年)。インターハイ神奈川予選決勝でも何度も好機をつくった。2026年8月28日にFC今治への2027年1月加入が内定し、同時にJFA・Jリーグ特別指定選手にも認定された |
→ 一人のエースに頼らず、前線の複数の選手が得点している。80分台・90分台の得点も多い。
2026 プリンスリーグ関東2部 試合結果
| 節 | 日付 | 対戦相手 | 結果 | 桐光学園の得点者 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4/4 | アウェイ | 矢板中央 | △ 1-1 | 80' 井原令雄 |
| 2 | 4/12 | ホーム | 鹿島学園 | ○ 4-2 | 30' 笠羽健太, 51' 井上京哉, 66' 徳住陽向, 90+1' 西城大翔 |
| 3 | 4/19 | アウェイ | 横浜F・マリノスユース | ● 0-1 | |
| 4 | 4/25 | ホーム | 日大藤沢 | △ 1-1 | 82' 西城大翔 |
| 5 | 5/3 | ホーム | 西武台 | △ 2-2 | 12' 西城大翔, 29' 西城大翔 |
| 6 | 5/10 | アウェイ | FC町田ゼルビアユース | ○ 1-0 | 81' 茂木修平 |
| 7 | 5/17 | ホーム | 鹿島アントラーズユースB | ○ 1-0 | 38' 笠羽健太 |
| 8 | 6/21 | アウェイ | 日体大柏 | ○ 1-0 | 3' 山口幹人 |
| 9 | 6/28 | ホーム | 栃木SC U-18 | ○ 1-0 | 14' 北川惺大 |
| 10 | 9/30 | ホーム | 矢板中央 | ● 0-1 | |
| 11 | 9/13 | アウェイ | 鹿島学園 | △ 1-1 | 21' 米川洋輝 |
| 13 | 9/27 | アウェイ | 日大藤沢 | △ 1-1 | 85' エヒギェ翔音オサギオドゥワ |
| 14 | 10/3 | アウェイ | 西武台 | ● 3-4 | 8' 山田悠太, 20' 山田悠太, 48' 徳住陽向 |
| 15 | 10/11 | ホーム | FC町田ゼルビアユース | ○ 2-0 | 3' 西城大翔, 18' 北川惺大 |
- 第16節 11/21(土) 10:00 アウェイ vs 鹿島アントラーズユースB アントラーズアカデミーフィールド
- 第17節 11/29(日) 11:00 ホーム vs 日体大柏 桐光学園サッカー場
出典:試合結果=JFA公式 高円宮杯 JFA U-18 プリンスリーグ 2026 関東2部(10月11日終了分まで)/得点者=ゲキサカ「[プリンスリーグ関東2部]2026シーズン日程」。得点者は出典の記載に基づき、表記はJFA公式記録に合わせて補正しています。「ほか不明」「記載なし」は出典に得点者の記載がない分です。