チームの特徴
東京ヴェルディユースは、プレミアリーグEAST所属、東京都稲城市を本拠地とするJクラブアカデミー。1969年創設の前身・読売サッカークラブまで遡り、Jリーグ発足以前から欧州・南米型の一貫育成システムを日本に初めて持ち込んだ「日本クラブユース育成のパイオニア」。日本クラブユースサッカー選手権(U-18)で1989〜1993年の前人未到の5連覇を含む歴代最多優勝を誇り、技術と創造性で日本サッカーの基準を引き上げ続けてきた絶対的名門。
スタイル: ブラジル流の卓越したボールコントロール・個人技を最重視する「ボールを大切にする攻撃的サッカー」が伝統的アイデンティティ。2026年からは京都サンガF.C.アカデミー出身の手島和希新監督を招聘し、伝統のポゼッションフットボールに「修正力・球際の激しさ・速い攻撃のトランジション」を融合させたモダンハイブリッドへと進化中。
主な実績
| 大会 | 優勝年 | 備考 |
|---|---|---|
| 日本クラブユースサッカー選手権(U-18) | 1979・1980・1981・1985・1986 | 草創期に圧倒的支配 |
| 同・前人未到の5連覇 | 1988・1989・1990・1991・1992・1993 | 6年連続・歴代最長記録(読売ユース絶対黄金時代) |
| 日本クラブユースサッカー選手権(U-18) | 2005・2010・2011 | Jリーグ時代も連覇継続、計13回優勝(歴代最多) |
| Jユースカップ | 第1回・第4回 | 大会発足初期を独占 |
| 第27回東京都クラブユースサッカーU-17選手権 | 2026年優勝 | FC東京U-18をPK戦で破る2年ぶり東京制覇 |
→ 日本クラブユース選手権(U-18)優勝13回は歴代最多。1989-1993年の5連覇は、Jリーグ発足前後の日本サッカー界を完全支配した記念碑的偉業。
チームの歩み
草創期(1969〜1980年代):日本クラブユースの礎
- 1969年:読売サッカークラブ創設、Jリーグ発足24年も前から欧州型の一貫育成システムを導入
- 1979年:日本クラブユース選手権U-18で「読売ユースA」として初優勝、日本クラブユース育成の幕開け
- 1980〜1986年:4回優勝で読売ユース時代の黄金期を築く、技術的優位性を確立
絶対黄金時代(1988〜1993年):5連覇の伝説
- 1988〜1993年:日本クラブユース選手権で前人未到の6年連続優勝(1989-93が5連覇)達成
- 当時の読売ユースは「プロに準ずる戦術眼と技術」を備えた選手を量産、Jリーグ開幕初年度の隆盛を支える根幹に
- ブラジル流の技術哲学が日本サッカー界の戦術的レベルを根底から押し上げる
「ヴェルディ」時代(2001年〜):苦難と再起
- 親会社撤退・トップチームJ2降格など経営難でクラブ存続が危ぶまれる時代を経験
- それでも2005年「ヴェルディユース」として優勝、2010・2011年「東京ヴェルディユース」として連覇
- 「育成のヴェルディ」という無形のブランド資産は健在を証明
6人同時昇格世代(2013年):中島翔哉らの黄金期
- 2013年:中島翔哉・前田直輝・安在和樹・吉野恭平・ポープウィリアム・楠美圭史の6人が一挙にトップ昇格
- 第34回日本クラブユース選手権優勝+FIFA U-17ワールドカップ出場の世代
- 中島翔哉は後に日本代表の10番へ、前田直輝はJリーグの主軸へと羽ばたく
新体制(2026年〜):手島和希監督就任
- 2026年2月1日:前年までユースを率いた小笠原資暁監督がトップチームコーチへ転出
- 手島和希氏(前京都サンガF.C.アカデミー監督)が新監督就任、外部Jクラブで培われた異なる戦術視点を注入
- 直後の第27回東京都クラブユースU-17選手権でFC東京U-18をPK戦で撃破し2年ぶり東京制覇
強さの4本柱:技術哲学×現代的進化
① 「技術とアイディア」の絶対的伝統
読売クラブ時代から脈々と受け継がれる「ボールを大切にし、個人のアイディアで局面を打開する」攻撃的スタイル。フィジカルや精神論偏重だった日本サッカー界に対する強烈なアンチテーゼとして確立、中島翔哉の創造的ドリブルや前田直輝のテクニックなど、世代を超えて「ヴェルディDNA」が継承されている。
② ヴェルディグラウンド×西が丘×AGFフィールドの首都圏最高水準インフラ
日常トレーニング拠点のヴェルディグラウンド(人工芝)はトップチームと同じ敷地内にあり、プロの息吹を毎日肌で感じる環境。さらに味の素フィールド西が丘・AGFフィールドなど都内屈指の会場をプレミアEAST公式戦で使用、施設インフラの面で恵まれた東京の利点を最大化。
③ ジュニア→ジュニアユース→ユースのシームレス一貫育成+ハイブリッドスカウト
内部昇格組(東京ヴェルディジュニアユース出身)を骨格としつつ、近年はFC LAVIDA・東急SレイエスFC・横河武蔵野FC・FC多摩・ジェファFCなど首都圏の強豪「街クラブ」、さらにさいたま市立日進中学校など中体連にもスカウト網を拡張。「タレント分散化」時代に対応したハイブリッド編成で内部競争を活性化。
④ 中央高等学院との「デュアルキャリア」サポート
通信制高校サポート校「中央高等学院」と2026年シーズンコーポレート・パートナー契約締結。大学進学率約70%の同学院との連携で、サッカートップレベルのトレーニング+確実な学習環境+大学進学サポートの三位一体を実現。プロ契約に至らなかった場合のセカンドキャリアまで見据えた全人的育成モデル。
輩出した主なプロ選手
海外で世界基準を体現するOB(2026年所属確認済)
- 綱島 悠斗(DF/MF、ロイヤル・アントワープFC=ベルギー・ジュピラー・プロリーグ、背番号4、日本代表):2000年生まれ、188cm、神奈川県相模原市出身、東京ヴェルディジュニア→Jrユース→ユース→国士舘大→ヴェルディトップ→アントワープ。プロ契約に至らず大学経由でヴェルディ復帰した大器晩成型、2024年浦和戦でJ1初ゴール含む2得点で逆転劇、2025年7月EAFF E-1日本代表選出(ヴェルディから6年ぶり)、2025年8月ベルギー完全移籍、2026年1月31日アントワープ初ゴール
日本代表のレジェンドOB(2026年所属確認済)
- 中島 翔哉(MF、浦和レッズ、背番号10、日本代表):松が谷FC→東京ヴェルディジュニア→Jrユース→ユースの生粋のヴェルディ育ち、第34回日本クラブユース選手権U-18優勝・FIFA U-17ワールドカップ出場を経てプロ入り、ポルティモネンセSC→アル ドゥハイル→FCポルト→アル アインFC→アンタルヤスポルなど世界を渡り歩き、現在は浦和レッズで背番号10を背負う、日本代表19試合5得点
- 前田 直輝(FW/MF、サンフレッチェ広島、背番号41):1994年生まれ、北浦和SSS→東京ヴェルディジュニア→Jrユース→ユース→ヴェルディトップ→松本山雅→横浜FM→名古屋→FCユトレヒト(オランダ)→浦和→2026年広島完全移籍、Jリーグの主軸として継続活躍
東京ヴェルディトップを支える「ヴェルディの心臓」OB
- 森田 晃樹(MF、東京ヴェルディ、背番号10・主将、「ヴェルディのバンディエラ」):2000年生まれ、東京都出身、東京ヴェルディジュニア→Jrユース→ユースの完全なる生え抜き。高校3年時にユース10番を背負い、天皇杯の浦和レッズ戦でトップチームデビューを飾った早咲きの逸材。2019年プロ入り、2021年から背番号7、2023年に城福監督からキャプテンに指名され、同シーズンのJ2→J1昇格プレーオフ突破で16年ぶりJ1復帰の最大の立役者に。2026年シーズンから背番号10を継承、名実ともに「ヴェルディの心臓」としてクラブを牽引する完全生え抜きのバンディエラ
- 佐古 真礼(DF、東京ヴェルディ、背番号29、U-19日本代表候補):東京ヴェルディジュニア→Jrユース→ユースの生粋のヴェルディ育ち、藤枝MYFC・AC長野・いわてグルージャ盛岡へのレンタルを経て2025年ヴェルディ復帰、長身DFとして次世代の核
- 今井 健人(MF、東京ヴェルディ、2026年トップ昇格):神奈川県川崎市出身、2026年シーズンよりユースから飛び級でトップチーム昇格、後輩たちへの明確なロールモデル
2013年「6人同時昇格」黄金世代
- 安在 和樹(DF):2013年中島翔哉らと同時トップ昇格
- 吉野 恭平(DF):同期、複数Jクラブで主力として活躍
- ポープ ウィリアム(GK):同期、長身GKとして注目
- 楠美 圭史(MF):同期、Jリーグでキャリア継続
その他の代表的OB
柴崎貴広・マテウス・小池純輝・阿野真拓・奈良輪雄太・持井響太・橋本陸斗など、新旧のヴェルディユース出身選手が日本のプロサッカーネットワーク全体に深く根を張り、各クラブの中核として機能。
→ 「圧倒的な技術 × 現代的フィジカル」の融合で多様なプロファイルの選手を輩出する東京ヴェルディユース。中島翔哉の創造性、綱島悠斗の大器晩成、佐古真礼の長身フィジカル型と、かつての「小柄でテクニカルなMF」のステレオタイプを越えた多様性が現代の強み。
補足:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式・東京ヴェルディ公式などでご確認ください。
2026年の注目選手
GK陣
| 選手 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|
| 林 亮太 | 3年 | FC多摩ジュニアユース |
| 名和 優太朗 | 2年 | FC府中U-15 |
| 福田 誠太 | 1年 | 東京ヴェルディジュニアユース |
| 高居 丈流 | 1年 | さいたま市立日進中学校(中体連) |
DF陣(内部昇格と外部精鋭の融合)
| 選手 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|
| カマラ シェック セザール | 3年 | FC LAVIDA |
| 渡邉 春来 | 3年 | 東京ヴェルディJY |
| 中山 太輝 | 3年 | 東京ヴェルディJY |
| 草間 信 | 3年 | 東京ヴェルディJY |
| 原田 爽潤 | 2年 | 東京ヴェルディJY |
| 川本 悠祐 | 2年 | 東京ヴェルディJY |
| 松宮 聖 | 2年 | 東京ヴェルディJY |
| 渡部 直宏(⭐U-16日本代表) | 1年 | 東京ヴェルディJY |
| 武本 桜雅 | 1年 | 東京ヴェルディJY |
| 庄司 瑛人 | 1年 | 東急SレイエスFC U-15 |
MF陣
| 選手 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|
| 下吉 洸平 | 3年 | 東京ヴェルディJY |
| 木下 晴天 | 3年 | 東京ヴェルディJY |
| 千葉 大輔 | 3年 | 東京ヴェルディJY |
| 広瀬 怜音 | 3年 | 東京ヴェルディJY |
| 植月 瑛大 | 2年 | 横河武蔵野FC U-15 |
| 若月 蓮 | 2年 | 東京ヴェルディJY |
| 伊藤 礼夢 | 2年 | バリオーレ日の出 |
| ゼイナー 大耀(⭐U-16日本代表) | 1年 | 東京ヴェルディJY |
FW陣
| 選手 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|
| 古賀 大雅 | 3年 | ジェファFC U-15 |
| 鈴木 暖人 | 3年 | 東京ヴェルディJY |
| 沼田 晃人 | 1年 | 東京ヴェルディJY |
⭐ 全国レベルで評価される逸材
- ゼイナー 大耀(MF・1年・2010年7月生まれ):U-16日本代表常連、アルバニア遠征・ポルトガル遠征・U-16 INTERNATIONAL DREAM CUP 2026などの国際大会経験者、JリーグU-15選抜としてリヴァプールFC U15と対戦経験あり
- 渡部 直宏(DF・1年・2010年10月生まれ):U-16日本代表常連、U-16 INTERNATIONAL DREAM CUP 2026選出、長身DFとして次世代の核
- 木下 晴天(MF・3年):サイドアタックの核、第9節帝京長岡戦で右サイド突破から先制点アシスト
- 広瀬 怜音(MF・3年):得点感覚に優れる、帝京長岡戦で先制点・複数得点に絡む
- 下吉 洸平(MF・3年):戦術の舵取り役、「上を目指すにはこれ以上負けられない」と決意を語るチームの精神的支柱
→ 国内屈指の内部一貫育成(東京ヴェルディJY出身者)を骨格に、FC LAVIDA・東急SレイエスFC・FC多摩・ジェファFC・横河武蔵野FCなど首都圏強豪街クラブ+埼玉中体連からも精鋭を取り込むハイブリッド構成。
2026年プレミアリーグEAST 序盤戦
| 節 | 日付 | 試合 | 会場 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4月上旬 | vs 昌平高校 | Away | ● 0-3(前半0-2・後半0-1、立ち上がりの課題) |
| 第2節 | 4/11 | vs 川崎フロンターレU-18 | Home(ヴェルディG) | ○ 3-2(接戦を制してバウンスバック) |
| 第4節 | 4/25 | vs 横浜FCユース | Away(昌平高校G) | ○ 2-0(守備組織の改善が顕著) |
| 第6節 | 5/5 | vs FC東京U-18 | Home(AGFフィールド) | ● 2-4(東京ダービーで激戦の末敗北) |
| 第8節 | 5/16 | vs ベガルタ仙台ユース | Home(東京VG) | △ 2-2(終了間際の同点弾で痛恨ドロー) |
| 第9節 | 5/24 | vs 帝京長岡高校 | Home(ヴェルディG) | ○ 5-2(広瀬・若月・渡邉らが躍動の大勝) |
第9節終了時点の戦績:勝点14・5位前後(首位FC東京U-18・2位鹿島ユース・3位前橋育英・4位柏U-18に続く好位置)
→ 開幕戦の0-3完敗から見事に立ち直り、川崎U-18・横浜FCユース戦で連勝。第6節FC東京U-18との東京ダービーは4-2で敗れるも、第9節帝京長岡戦5-2の大勝で手島新監督の戦術修正力を証明。「ボール保持と主導権」の伝統に「球際の激しさとセットプレーの多彩さ」を融合させたモダンスタイルが完成しつつある。東京都クラブユースU-17選手権でFC東京U-18をPK戦で破った勝負強さと合わせ、シーズン後半の上位進出が現実味を帯びる。