チームの特徴
ヴィッセル神戸U-18は、プレミアリーグWEST所属のJクラブアカデミー。トップチームが2023年シーズンのJ1初制覇、2024年シーズンのJ1連覇および天皇杯優勝の二冠を達成した黄金期の中、その躍進を支える重要な土台として機能する。クラブ名は英語の「VICTORY(勝利)」と「VESSEL(船)」を組み合わせた造語で、国際港湾都市・神戸を象徴する「市民の夢を乗せた大きな船」を意味する。
スタイル: ヘッド・オブ・コーチング後藤雄治氏の指導方針のもと、「育成と勝利の融合」を掲げる。3ヶ月周期のIDP(個別育成プラン)システムを導入し、技術・戦術・フィジカル・メンタルの4軸から選手を評価。山道体制下では前線からのアグレッシブなハイプレッシングと最少の手数でゴールへ向かう電撃的なショートカウンターを設計、ポジションチェンジ(可変システム)を活用した知的アプローチも特徴。
主な実績
| 大会 | 優勝年 | 備考 |
|---|---|---|
| 日本クラブユースサッカー選手権(U-18) | 1978 | クラブの源流期における初の全国制覇 |
| 高円宮杯 JFA U-18 プレミアリーグWEST | 2013・2017・2025 | 3回優勝 |
| Jユースカップ | 2013 | 米澤令衣が8得点で得点ランキング上位 |
| 高円宮杯 プリンスリーグ関西1部 | 2011 | プレミアリーグ参入権を実力で獲得 |
| 日本クラブユースサッカー選手権(U-18) | 1979・2011(準優勝) | 育成能力の高さの証 |
| Jユースカップ | 2005(準優勝) | 清水エスパルスユースに次ぐ |
| 高円宮杯 プレミアリーグWEST | 2012(2位) | 昇格1年目から躍進。内田祐介が8得点 |
→ 2013年はプレミアWEST制覇+Jユースカップ優勝の二冠を達成。2025年は安部体制ラストシーズンに3度目のWEST制覇を達成。
チームの歩み
創生期(1995-2010年):阪神・淡路大震災の年に始動
- 1994年6月:「株式会社神戸オレンジサッカークラブ」設立、川崎製鉄水島サッカー部が母体
- 1995年6月:「株式会社ヴィッセル神戸」へ社名変更。阪神・淡路大震災を乗り越え、市民クラブとして実質的に始動
- 1996年:JFL準優勝、悲願のJリーグ昇格
- 2004年:「株式会社クリムゾンフットボールクラブ」へ営業譲渡、いぶきの森球技場整備時期
二冠達成と転換点(2011-2015年)
- 2011年:プリンスリーグ関西1部優勝+クラブユース選手権準優勝、プレミアリーグ参入権を実力で獲得
- 2012年:プレミアリーグWEST 昇格1年目で2位、内田祐介が8得点
- 2013年:プレミアリーグWEST 初制覇+Jユースカップ優勝の二冠、勝者のメンタリティ確立
楽天体制(2015年〜)
- 2015年1月:楽天株式会社へ株式譲渡、近代的なクラブ運営へ移行
- 2017年4月:楽天ヴィッセル神戸株式会社へ社名変更、現在の経営体制を確立
- 2017年:プレミアリーグWEST 2度目の制覇
- 2023-2024年:トップチームがJ1連覇+天皇杯優勝でクラブ史上初の黄金期
山道体制始動(2026年〜)
- 2025年:安部雄大体制ラストシーズンに3度目のWEST制覇
- 2026年1月:安部氏がファジアーノ岡山U-18監督へ就任、U-15監督だった山道高平氏が新監督に抜擢
- 山道監督は現所属メンバーの中学時代を完璧に把握しているという稀有なメリットを持つ
- GKコーチに元プロGKの荻晃太氏が就任
強さの3本柱:科学的育成と国際化
① いぶきの森球技場(トップとの近接性)
神戸市西区のクラブ専用「いぶきの森球技場」でトップチームと同じ敷地内でトレーニング。J1王者・天皇杯王者の日常を肌で感じられる物理的・心理的インフラ。「選手の物差しを変える」ための決定的な装置として機能。
② IDP(個別育成プラン)システム
3ヶ月周期で「技術・戦術・フィジカル・メンタル」の4軸から評価。自己評価と指導者のディスカッションを通じて自己理解を深め、「努力できる才能」を備えた自立したメンタリティの選手を養成。
③ 後藤雄治アカデミーダイレクターの3つの指導者哲学
- 選手の物差しを変える:一流の環境に触れさせ、基準そのものを引き上げる
- 凡事徹底:当たり前のことを当たり前にやり続ける、その基準を高いレベルへ
- チャレンジを促進:失敗を恐れず積極的なトライを推奨する環境
④ 中高一貫の組織構造(U-12〜U-18)
U-15は神戸・伊丹の2拠点体制で兵庫県内の広範な地域から優秀なタレントを発掘。RIP ACE SC・京都サンガF.C. U-15など外部の有力クラブ出身者も加入し、内部と外部の化学反応を生む。
⑤ 2026年指導陣
| 役職 | 名前 | 特徴 |
|---|---|---|
| アカデミーダイレクター | 後藤 雄治 | 「育成と勝利の融合」を提唱 |
| U-18 監督(統括) | 山道 高平 | 前U-15監督、選手を中学時代から熟知 |
| U-18 コーチ | 青木 圭 | 戦術指導・個別技術向上 |
| U-18 コーチ | 宇野 勇気 | 分析・インテンシティ向上 |
| U-18 コーチ | 原田 進吾 | スクール部と兼務 |
| U-18 GKコーチ | 荻 晃太 | 元ヴィッセル神戸GK |
| U-18 トレーナー | 田中 大翔 | フィジカルコンディショニング |
輩出した主なプロ選手
現在のトップチームを支える中核
- 山川 哲史(DF、神戸U-18出身、不動の守備の重鎮、キャプテンシー発揮)
- 佐々木 大樹(MF、神戸U-18出身、二列目の得点源、トップチーム二冠に貢献)
2023年トップ昇格組
- 安達 秀都(MF、ソレッソ熊本→神戸U-18、戦術理解力と技術)
- 寺阪 尚悟(DF、つつじが丘FS→神戸U-15→U-18、U-17日本代表経験者、大型CB)
- 冨永 虹七(FW、センアーノ神戸→U-15→U-18、ペナルティエリア内の嗅覚)
2024年トップ昇格
- 本間 ジャスティン(DF、神戸U-18出身、サイドを切り裂く圧倒的走力)
2025年トップ昇格
- 濱崎 健斗(MF、柔らかいタッチでのドリブル突破が持ち味、J1百年構想リーグでアシストを記録)
- 瀬口 大翔
- 渡辺 隼斗
- 大西 湊太
2016年昇格組
- 藤谷 壮(DF、世代別日本代表、スピードが武器)
- 東 隼也(DF、粘り強い対人守備)
2026年の注目選手と国際化
NEXT GENERATION MATCH 2026 U-18 Jリーグ選抜
- 川端 彪英(3年・FW、178cm/74kg):京都サンガF.C. U-15出身、圧倒的なポストプレーと高い得点力
- 西岡 鷹佑(3年・DF、179cm/65kg):神戸U-12→U-15→U-18の生え抜き、機動力と高い戦術理解力
神戸U-15出身(チームの戦術的背骨)
| 選手 | ポジション | 学年 |
|---|---|---|
| 花元 誉絆 | MF | 2年、U-16日本代表、2種登録(2026) |
| 上野 颯太 | MF | 3年、主将、シャドーストライカー |
| 里見 汰福 | MF/FW | 2年、U-17 AFC アジアカップ2026日本代表 2得点、2種登録(2025) |
| 浅田 連 | MF | 1年、U-15日本代表、2種登録(2026) |
| 山田 凌也 | FW | 1年、U-15日本代表、プレミアWESTデビュー戦でハットトリック |
グローバルタレント(国際色豊かなスクアッド)
| 選手 | 学年 | ポジション | 前所属 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 胡 云皓 | 3年 | GK | 上海幸運星足球倶楽部(中国)から神戸U-15へ | 中国の有力育成クラブから獲得した大型キーパー |
| リージャミソン 大和 | 2年 | DF | シドニーFC(オーストラリア) | 世界基準のフィジカル |
| ディアロ アルファ | 2年 | FW | トリプレッタSC(東京) | 規格外のスピードとパワー |
| 李 在潤 | 1年 | DF | ジンガ三木SC→神戸U-15 | 高いビルドアップ力を有する韓国系ルーツ |
→ 異なる言語や文化的背景を持つ選手たちが日常的に競い合う環境が、「日常を世界基準に引き上げる」教育的効果をもたらしている。
2026年プレミアリーグWEST 序盤戦
| 日付 | 試合 | 結果 |
|---|---|---|
| 4/4 (第1節) | vs サガン鳥栖U-18 | 3-0 勝利 |
| 4/12(第2節) | vs ファジアーノ岡山U-18 | 5-0 勝利 |
| 4/19(第3節) | vs 大津 | 3-2 勝利 |
| 4/25(第4節) | vs 神村学園 | 3-3 引分 |
| 4/29(第5節) | vs 米子北 | 0-4 敗北 |
| 5/5 (第6節) | vs サンフレッチェ広島F.C.ユース | 1-2 敗北 |
| 5/9 (第7節) | vs ジュビロ磐田U-18 | 3-2 勝利 |
| 5/16(第8節) | vs ガンバ大阪ユース | 4-1 勝利 |
| 5/23(第9節) | vs アビスパ福岡U-18 | 2-0 勝利 |