矢板中央高等学校
チームの特徴
人口約3万3千人の地方都市・栃木県矢板市を本拠とする私立矢板中央高校サッカー部は、選手権で4度の全国3位を記録している高体連のチームです。2026年はプリンスリーグ関東2部に所属しています。統率された守備ブロックは「赤い壁」と呼ばれています。
スタイル: 伝統の「堅守速攻」が代名詞です。守備時はピッチの横幅をコンパクトに保ち、ミドルサードから自陣にかけてタイトにマークを受け渡す「赤い壁」を構築。単に引きこもるのではなく、予測したコースを狙ったインターセプトからアタッキングサードへ直線的に侵入するショートカウンターを身上とします。攻撃では、デザインされたセットプレーとライナー性のロングスローが主な武器。ペナルティエリア内へ長身選手を走り込ませ、セカンドボールを拾って二次攻撃につなげます。
指導の根幹には髙橋健二監督の「1から10まで教えすぎない」という自立支援の哲学があり、選手自身に考え・対話させることで、粘り強さと「助け合いの精神」を育てています。
主な実績
| 大会 | 最高成績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | 全国3位(ベスト4) | 4度(2009・2017・2019・2020年度) |
| インターハイ(全国高校総体) | 出場 | 2004年に選手権とともに全国初出場 |
| 高円宮杯プリンスリーグ関東 | 優勝 | 2018年・Jクラブユースを抑えて制覇 |
| 栃木県高校新人大会 | 優勝(3連覇) | 2026年2月・決勝で佐野日大を3-0 |
チームの歩み
創生期(1971年〜)
前身は1957年認可の矢板高等女子学院。1970年の男女共学化で「矢板中央高等学校」に改称し、その後サッカー部が創部されました(創部年は出典によって異なるため記載していません)。1981年に「スポーツ科」が設立され、学校全体の強化体制が整いました。
近代化と「堅守速攻」の確立
1994年、同校OBで仙台大学出身の髙橋健二が監督に就任。「県北で確実に勝てるチーム」から強化を積み上げました。2008年には帝京高校を全国制覇に導いた古沼貞雄をアドバイザーに招き、「堅守速攻」のスタイルがチームの代名詞として定着しました。
全国ベスト4の常連へ
2004年にインターハイ・選手権に初出場。2009年度(第88回)選手権では作陽・広島皆実らを破り、栃木県勢初の全国3位(ベスト4)に到達しました。以後も選手権の常連となり、2009・2017・2019・2020年度と通算4度の全国3位を記録。2018年にはプリンスリーグ関東でも初優勝を飾りました。
2026年の現在地
2026年2月の栃木県高校新人大会では、決勝で佐野日大を3-0(三瓶翔耀の先制点と山本翔聖の2得点)で下し3連覇を達成。6月のインターハイ栃木県予選では第1シードとして勝ち上がり、6月16日の決勝で真岡を2-0で下して優勝。2大会ぶり14度目のインターハイ出場を決めました。
強さの3本柱
① 「赤い壁」の守備組織
3バックの統率に長ける武井泰慎らが最終ラインをコントロールし、組織的なマークの受け渡しで相手の攻撃を防ぎます。
② セットプレー&ロングスロー
金子海聖らの正確なロングスローを起点に、長身選手を走り込ませてセカンドボールを拾う流れが、得点源になっています。
③ 中高一貫の育成
2016年に立ち上げたジュニアユース「矢板SC」で中学年代から同じ戦術コンセプトを共有し、高校へ選手を送り出しています。2008年に人工芝になった専用の「東泉グラウンド」や寮もあります。
輩出した主なプロ選手
矢板中央はこれまでに25人以上のJリーガー・プロ選手を輩出してきました。2026年W杯日本代表に同校OBはいませんが、Jリーグの各カテゴリーでプレーするOBがいます。
| 選手名 | 2026年の所属 | 備考 |
|---|---|---|
| 稲見哲行 | 徳島ヴォルティス | 明治大・東京ヴェルディを経て2026年6月に完全移籍。豊富な運動量と球際の強さ |
| 藤井陽登 | 鹿島アントラーズ(J1) | 明治大の正守護神を経て2026年加入 |
| 松井蓮之 | ベガルタ仙台(J2) | 川崎Fから移籍したMF |
| 大畑凜生 | 清水エスパルス(J1) | 法政大から2026年加入 |
| 星景虎 | ガイナーレ鳥取(J3) | 東海大経由のストライカー |
インターハイ2026(全国大会)
3回戦敗退(3試合・4得点3失点/1回戦の1点はオウンゴール)
| ラウンド | スコア | 対戦相手 |
|---|---|---|
| 1回戦 | ○ 1-0 | 四国学院大香川西 |
| 2回戦 | ○ 2-1 | 尚志 |
| 3回戦 | ● 1-2 | 旭川実業 |
大会で得点した選手
- 三瓶 翔耀(DF・3年)1得点/210分出場
- 山本 翔聖(MF・3年)1得点/206分出場
- 工藤 琥珀(MF・3年)1得点/195分出場
ほぼフル出場した選手(3試合中180分以上)
木村 嘉伸(GK・3年)、三瓶 翔耀(DF・3年)、武井 泰慎(DF・3年)、石井 琉偉(DF・3年)、飯島 陽登(DF・2年)、金子 海聖(MF・3年)、山本 翔聖(MF・3年)、工藤 琥珀(MF・3年)
登録28人のうち出場したのは15人。(出典:JFA大会登録メンバー)
2026年の注目選手
| 選手名 | 学年 | ポジション | 前所属 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 石井琉偉 | 3年 | DF | 鹿島アントラーズJrユース | 新キャプテン。182cmのCBで冷静なラインコントロール |
| 木村嘉伸 | 3年 | GK | unionスポーツクラブ | 187cmのGK。ハイボール処理が持ち味 |
| 武井泰慎 | 3年 | DF | 矢板中央(内部) | 3バックの中央でカバーリングに長け守備を安定させる |
| 三瓶翔耀 | 3年 | DF | 矢板中央(内部) | 積極的な攻撃参加と得点感覚を備えるSB/CB |
| 金子海聖 | 3年 | MF | 加須Jrユース | 正確なロングスローと勝負強さを持つアタッカー |
| 山本翔聖 | 3年 | MF | FC Consorte | 新人戦決勝2得点。高いドリブル技術と推進力 |
| 竹内麻廷有主 | 3年 | FW | ディアブロッサ高田 | 182cm/79kgのFW |
| 大島羚音 | 2年 | FW | VIVAIO船橋SC06 | 2026年プリンス開幕から2戦連続ゴール |
※注目選手は、ゲキサカの選手一覧(生年月日付き)をもとに、2008年4月2日以降生まれ(=2026年度に高校1〜3年生)の現役選手のみを掲載しています。前年に活躍し明治大へ進学したGK金沢楓など、すでに卒業した選手は含めていません。各選手の生年月日と学年の整合も確認済みです。
2026年インターハイ栃木県予選
第1シード(プリンスリーグ関東所属)として登場し、4試合16得点・1失点で優勝しました。
| ラウンド | 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 3回戦 | 6/6 | 宇都宮 | ○ 8-0 |
| 準々決勝 | 6/11 | 國學院栃木 | ○ 4-0 |
| 準決勝 | 6/14 | 佐野日大 | ○ 2-1 |
| 決勝 | 6/16 | 真岡 | ○ 2-0 |
この優勝で2大会ぶり14度目のインターハイ出場が決定。本選(2026年7月25日〜8月1日・福島県開催)は、1回戦で香川県代表の四国学院大学香川西を1-0で下し、2回戦では開催県のシード・尚志(福島)を2-1で破りました。3回戦で旭川実業(北海道)に1-2で敗れ、ベスト16で夏を終えました。
2026年後半戦の展望
夏のインターハイ(福島)は、2大会ぶりの全国大会で3回戦まで進みました。リーグ戦は、2026年はプリンスリーグ関東2部に所属しています。冬は、選手権で4度記録した全国3位を越えることが目標です。
よくある質問
Q. 矢板中央の「赤い壁」とは何ですか?
A. 統率された守備ブロックを指す愛称です。ピッチの横幅をコンパクトに保ち、タイトなマークの受け渡しで相手の攻撃を無効化する組織守備が「赤い壁」と呼ばれています。
Q. 全国大会での最高成績は?
A. 全国高校サッカー選手権での全国3位(ベスト4)が最高で、2009・2017・2019・2020年度の4度記録しています。栃木県勢初の選手権ベスト4も矢板中央が達成しました。
Q. 2026年のインターハイには出場しますか?
A. 出場しました。栃木県予選で第1シードとして優勝し(決勝で真岡に2-0)、2大会ぶり14度目の全国出場。本選では1回戦で四国学院大学香川西に1-0、2回戦で尚志に2-1と勝ち上がり、3回戦で旭川実業に1-2で敗れてベスト16でした。
Q. どんな選手が育つチームですか?
A. 明治大など大学経由でプロ入りする選手が多いのが特徴で、これまでに25人以上のJリーガー・プロ選手を輩出しています。球際の強さと運動量を持ち味とするOBが多くいます。
2026 プリンスリーグ関東2部 試合結果
| 節 | 日付 | 対戦相手 | 結果 | 矢板中央の得点者 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4/4 | ホーム | 桐光学園 | △ 1-1 | 58' 大島羚音 |
| 2 | 4/11 | アウェイ | 西武台 | ○ 4-0 | 29' 三瓶翔耀, 64' 大島羚音, 81' 山本翔聖, 85' 朴智永 |
| 3 | 4/18 | ホーム | 鹿島アントラーズユースB | ● 0-4 | |
| 4 | 4/25 | アウェイ | 日体大柏 | ● 0-1 | |
| 5 | 5/3 | ホーム | FC町田ゼルビアユース | ● 2-4 | 41' OG, 74' 武井泰慎 |
| 6 | 5/9 | アウェイ | 栃木SC U-18 | ○ 2-1 | 53' 竹内麻延有主, 72' 山本翔聖 |
| 7 | 5/16 | ホーム | 鹿島学園 | ○ 3-0 | 58' 石井琉偉, 69' 竹内麻延有主, 90' 山本翔聖 |
| 8 | 6/20 | ホーム | 横浜F・マリノスユース | △ 1-1 | 29' 工藤琥珀 |
| 10 | 9/30 | アウェイ | 桐光学園 | ○ 1-0 | 87' 金子海聖 |
| 11 | 9/12 | ホーム | 西武台 | ○ 4-2 | 38' 金子海聖, 79' 山本翔聖, 90' 石井琉偉, 90+3' 朴智永 |
| 12 | 9/20 | アウェイ | 鹿島アントラーズユースB | ● 0-3 | |
| 13 | 9/26 | ホーム | 日体大柏 | ○ 4-1 | 58' 竹内麻延有主, 70' 金子海聖, 77' 竹内麻延有主, 83' 朴智永 |
| 14 | 10/4 | アウェイ | FC町田ゼルビアユース | ● 1-3 | 37' 竹内麻延有主 |
| 15 | 10/10 | ホーム | 栃木SC U-18 | ○ 4-0 | 34' 工藤琥珀, 60' 石井琉偉, 77' 竹内麻延有主, 82' 竹内麻延有主 |
- 第9節 11/18(水) 17:30 アウェイ vs 日大藤沢 日本大学藤沢高校NFグラウンド
- 第16節 11/23(月) 16:00 アウェイ vs 鹿島学園 鹿島学園高校グラウンド
出典:試合結果=JFA公式 高円宮杯 JFA U-18 プリンスリーグ 2026 関東2部(10月10日終了分まで)/得点者=ゲキサカ「[プリンスリーグ関東2部]2026シーズン日程」。得点者は出典の記載に基づき、表記はJFA公式記録に合わせて補正しています。「ほか不明」「記載なし」は出典に得点者の記載がない分です。