チームの特徴
アビスパ福岡U-18は、プレミアリーグWESTに所属し、福岡県福岡市を本拠地とするJクラブのアカデミー。1996年のJリーグ加入と同時にアカデミーが始まった。九州には東福岡高校・神村学園・大津高校など全国優勝の経験がある高体連の強豪が多く、その中でJクラブの下部組織ならではの環境を強みにしてきた。Web3の技術を使った「アビスパDAO」を導入し、ファン・サポーターと共に育成を支える仕組みもある。
スタイル:久永辰徳監督のもと、自分たちからボールを持って試合の主導権を握るサッカーを目指している。GK・センターバックからのビルドアップを起点に、5レーンやハーフスペースといった現代サッカーの考え方をユース年代から取り入れている。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ WEST | 在籍8シーズン | 2011〜2013・2017〜2019・2025〜2026年 |
| 日本クラブユースサッカー選手権(U-18) | 3位 2018・2024年 |
※ プレミア在籍は当サイトのリーグ履歴データ、クラブユース選手権はJFA公式「歴代優勝チーム一覧」によります。
→ プレミアWESTには3つの時期に分けて通算8シーズン在籍。
チームの歩み
創生期(1996年〜):高体連の強豪に挑む
- 1996年:前身・中央防犯サッカー部の福岡移転に伴うJリーグ加入と同時に、アカデミー組織がスタート
- 当時の九州は選手権を中心とする高体連が中心で、有望な中学生の多くは東福岡高校・東海大第五高校などへ進学
- プロクラブの下部組織ならではの環境を磨き、高体連との違いを打ち出す
体制確立期(2000年代〜):育成理念を言葉にする
- 3つの育成理念を明文化:①体を動かす楽しさ・人と関わる楽しさを伝える/②長期的視野に立った育成/③生涯スポーツとしての普及
- ユース年代でも人間形成を重視し、目先の勝利のための極端なフィジカル頼みや、特定の選手への負担の集中を避ける
冨安健洋の輩出(2010年代)
- アビスパ福岡U-15→U-18→トップを経て、冨安健洋がシント・トロイデン→ボローニャ→アーセナル→アヤックスへ
新しい取り組み(2020年代〜):アビスパDAOの導入
- Web3の技術を使った「アビスパDAO(分散型自律組織)」を始動
- トークン発行プラットフォームのFiNANCiEで、ファン・サポーターと直接つながる
- 三井住友銀行などのパートナーと連携し、アカデミー選手の支援プロジェクトを進める
- 育成強化支援のオークションを定期的に開き、クラブと地域で育成の資金をまかなう仕組みをつくる
飛び級の時代(2025年〜):前田陽輝のデビュー
- 2025年5月:高校2年生の前田陽輝(2008/10/25生まれ)が、ルヴァンカップ富山戦でクラブ史上最年少(16歳6ヶ月)の公式戦デビュー
- 同年6月:天皇杯・沖縄SV戦で、クラブ最年少得点記録(16歳7ヶ月)
強さの4本柱
① 福岡フットボールセンターとベスト電器スタジアム
日常の練習拠点は福岡フットボールセンター(A・Bピッチ/人工芝)。プレミアの重要な試合はトップチームのホーム、ベスト電器スタジアムで開かれ、数千人規模の観客の前でプレーする経験をユース年代から積める。
② 九州全域から本州まで広がるスカウト
アビスパ福岡U-15からの内部昇格組(田中利玖・永田湧大・藤川虎三・武本匠平・竹信瑛治)が中心。そこに、ソレッソ宮崎U-15出身の松浦拓夢、神村学園中等部出身の水竹陽紀(鹿児島)、太陽SC国分U-15出身の北薗大海(鹿児島)、横浜FC鶴見JY出身の岩本塁(神奈川)など、九州全域と本州から選手が加わっている。
③ 「アビスパDAO」:Web3を使った育成支援
地方クラブは財政の制約が大きい。トークンを使ったコミュニティからの資金集めと、ファンとの交流で、育成の環境を支えようとしている。サポーターには「自分たちが育てた選手」という意識が生まれ、選手も地域から直接支えられていることを感じられる。
④ 実力で上の年代へ引き上げる「飛び級」
前田陽輝のように、力のある選手は学年に関係なくトップチームに引き上げる方針。トップとアカデミーが同じ評価基準を共有している。
輩出した主なプロ選手
海外でプレーするOB(2026年所属確認済)
- 冨安 健洋(DF、アヤックス=オランダ・エールディヴィジ、日本代表):アビスパ福岡U-15→U-18→トップと、アカデミーで育った。シント・トロイデン→セリエAボローニャ→プレミアリーグ・アーセナルを経て、2025年12月にアヤックスに加入(短期契約、2026年6月30日まで)
Jリーグでプレーする主なOB(2026年所属確認済)
- サニブラウン ハナン(FW、アビスパ福岡):2006年生まれ、187cm/80kgのストライカー。江東FRIENDLY FC→ソルティーロ千葉→福岡U-18。2026年5月のU-21日本代表欧州遠征メンバーに初選出
- 前田 一翔(FW、アビスパ福岡):2006年生まれ。ZYG FC→ルーヴェン福岡→福岡U-18で、ユース出身のプロ2年目。2025年8月〜2026年1月にカターレ富山へ育成型期限付き移籍し、2026年に福岡へ復帰
- 北島 祐二(MF、アビスパ福岡):小郡東野SC→福岡U-15→U-18→トップの生え抜き
- 牛之濵 拓(MF、ギラヴァンツ北九州=J3):福岡U-12→U-15→U-18→トップの生え抜き。盛岡→栃木→鹿児島→鳥取を経て、2024年に地元・北九州へ完全移籍。「北九州の為に全力を尽くす」と語るベテラン
- 東家 聡樹(FW、FC大阪=J3):福岡U-18→中京大を経てプロ入り。福岡→FC今治→高知ユナイテッドSCを経て、2026年にFC大阪へ完全移籍。185cmのストライカー
- 森山 公弥(DF、大分トリニータ=J2、福岡から期限付き移籍):福岡U-18→トップから愛媛FCへ育成型期限付き移籍(期間延長を経て満了)。2026年に大分トリニータへ期限付き移籍
- 桑原 海人(DF、ミネベアミツミFC=JFL):福岡U-15→U-18→トップを経て、山口への期限付き移籍のあと、現在はJFLでプレー
海外クラブを渡り歩くOB
- 三島 勇太(DF/MF、パロFC=ブータン・プレミアリーグ):福岡U-15→U-18→トップ。テゲバジャーロ宮崎→モンゴル(ハーン・フンス・エルチムFCで得点王)→タイ→モンゴル→ブータン
- 光永 祐也(DF、VONDS市原FC=関東1部):福岡U-15→U-18→トップ。長野→熊本→藤枝→群馬→VONDS市原でプレーを続けるベテラン
クラブと地域をつなぐOB
- 鈴木 惇(引退、アビスパDAO OBアンバサダー):福岡U-15→U-18→トップの生え抜き。東京V→大分→藤枝などでプレーして引退。アビスパDAOの事業で「FUKUOKA ALL-STAR大運動会2026」にも出演
→ 冨安のような守備者から、サニブラウンのような大型ストライカー、北島のような技術のあるMFまで、OBのタイプは幅広い。J1だけでなく、J2・J3・JFL・海外でプレーを続けるOBも多い。
補足:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変わります。最新の所属情報はJリーグ公式・アビスパ福岡公式などでご確認ください。
2026年の注目選手
※ 背番号・学年はJFA公式のプレミアリーグWEST 2026 登録メンバー表(31名)によります。この表はそこからの抜粋です。年度途中で登録が変わるため、登録メンバー表に合わせて更新します。
すでにプロ契約を結んでいる3人
| 背番号 | ポジション | 選手 | 学年 | 特記事項 |
|---|---|---|---|---|
| 7 | MF | 前田 陽輝 | 3年 | 2025年9月にプロ契約(トップの背番号53)。クラブ史上最年少の公式戦デビュー(16歳6ヶ月)と最年少得点(16歳7ヶ月)。U-18日本代表(2026年3月・J-VILLAGE CUP)。チーム最多の5得点(登録メンバー表の記録) |
| 5 | DF | 藤川 虎三 | 3年 | キャプテン。2026年6月にプロ契約(背番号58)。183cm、U-18日本代表(J-VILLAGE CUP)・U-19日本代表 |
| 10 | MF | 武本 匠平 | 3年 | 2025年4月にプロ契約(背番号52)。当時のクラブ最年少プロ契約。アビスパ福岡U-15出身 |
3年生
| 背番号 | ポジション | 選手 | 前所属 |
|---|---|---|---|
| 1 | GK | 田中 利玖 | アビスパ福岡U-15(リーグ戦全試合フル出場) |
| 2 | DF | 岩本 塁 | 横浜FC鶴見ジュニアユース(関東からの加入。全試合フル出場) |
| 4 | DF | 益田 凱斗 | FCグローバル |
| 6 | MF | 松浦 拓夢 | ソレッソ宮崎U-15(サガン鳥栖U-18戦で決勝点) |
| 9 | FW | 北薗 大海 | 太陽スポーツクラブ国分U-15(鹿児島)。3得点 |
下級生
| 背番号 | ポジション | 選手 | 学年 | 前所属・特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 3 | DF | 永田 湧大 | 2年 | アビスパ福岡U-15。ロングスローが武器 |
| 17 | MF | 水竹 陽紀 | 2年 | 神村学園中等部(鹿児島)。中盤の中心 |
| 11 | MF | 品川 維風 | 2年 | アビスパ福岡U-15。左サイドからの突破 |
| 22 | MF | 佐山 謙 | 2年 | バルサアカデミー葛飾(東京)。2得点 |
| 24 | DF | 大田 俊斗 | 2年 | シーガル広島JY |
| 19 | MF | 竹信 瑛治 | 1年 | アビスパ福岡U-15。シャドーで1年生から先発に定着 |
→ U-15からの内部昇格組(田中・永田・藤川・武本・竹信・品川)が中心で、九州各県(神村学園中等部・ソレッソ宮崎・太陽SC国分)と本州(横浜FC鶴見・バルサアカデミー葛飾・シーガル広島)から加わった選手もいる。
2026 プレミアリーグWEST 試合結果
| 節 | 日付 | 対戦相手 | 結果 | 福岡U-18の得点者 | 公式 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4/5 | アウェイ | 米子北 | ○ 2-1 | 53' 北薗 大海, 64' 前田 陽輝 | 記録 |
| 2 | 4/11 | ホーム | 名古屋グランパスU-18 | ● 0-3 | 記録 | |
| 3 | 4/19 | アウェイ | サンフレッチェ広島F.Cユース | △ 0-0 | 記録 | |
| 4 | 4/25 | ホーム | サガン鳥栖U-18 | ○ 1-0 | 82' 松浦 拓夢 | 記録 |
| 5 | 4/29 | アウェイ | ジュビロ磐田U-18 | ● 2-5 | 82' 前田 陽輝, 90+4' 北薗 大海 | 記録 |
| 6 | 5/5 | ホーム | ファジアーノ岡山U-18 | ○ 2-1 | 75' 北薗 大海, 90+1' 松浦 拓夢 | 記録 |
| 7 | 5/9 | アウェイ | ガンバ大阪ユース | ○ 1-0 | 68' 佐山 謙 | 記録 |
| 8 | 5/17 | ホーム | 大津 | ● 0-1 | 記録 | |
| 9 | 5/23 | アウェイ | ヴィッセル神戸U-18 | ● 0-2 | 記録 | |
| 10 | 7/11 | アウェイ | 神村学園 | ○ 3-1 | 25' 前田 陽輝, 41' 武本 匠平, 87' 佐山 謙 | 記録 |
| 11 | 6/27 | ホーム | 東山 | ○ 3-0 | 6' 品川 維風, 16' 和田 駿佑, 69' OG | 記録 |
| 12 | 9/5 | ホーム | 米子北 | ● 2-3 | 74' 前田 陽輝, 90+5' 前田 陽輝 | 記録 |
| 13 | 9/13 | アウェイ | 名古屋グランパスU-18 | △ 1-1 | 47' 藤川 虎三 | 記録 |
| 14 | 9/20 | ホーム | サンフレッチェ広島F.Cユース | ● 0-1 | 記録 | |
| 15 | 9/26 | アウェイ | サガン鳥栖U-18 | ○ 1-0 | 52' 前田 陽輝 | 記録 |
| 16 | 10/3 | ホーム | ジュビロ磐田U-18 | ○ 2-1 | 44' 前田 陽輝, 64' 前田 陽輝 | 記録 |
| 17 | 10/10 | アウェイ | ファジアーノ岡山U-18 | ○ 2-1 | 6' 前田 陽輝, 76' 前田 陽輝 | 記録 |
| 18 | 10/17 | ホーム | ガンバ大阪ユース | ● 1-2 | 53' 前田 陽輝 | 記録 |
- 第19節 11/21(土) 13:00 アウェイ vs 大津 大津町運動公園球技場
- 第20節 11/28(土) 14:00 ホーム vs ヴィッセル神戸U-18 福岡フットボールセンターAピッチ
出典:JFA公式 高円宮杯 JFA U-18 プレミアリーグ 2026 WEST(10月17日終了分まで)
先発の記録
直近の先発(第18節 vs ガンバ大阪ユース 1-2)
- GK1 田中 利玖
- DF2 岩本 塁・3 永田 湧大・5 藤川 虎三(C)・24 大田 俊斗
- MF6 松浦 拓夢・7 前田 陽輝・11 品川 維風・13 池田 琥大・19 竹信 瑛治・22 佐山 謙
※ GK/DF/MF/FW は公式記録のポジション表記です。試合中の実際の配置とは異なることがあります。
今季の先発回数(18試合中・現在の登録選手のみ)
- GK田中 利玖18/18
- DF岩本 塁18/18
- DF永田 湧大18/18
- MF松浦 拓夢18/18
- MF前田 陽輝18/18
- MF水竹 陽紀17/18
- DF藤川 虎三16/18
- MF竹信 瑛治13/18
- DF大田 俊斗12/18
- MF武本 匠平11/18
- MF品川 維風11/18
キャプテン:藤川 虎三(18試合中16試合)
2026 登録選手一覧
| No. | Pos. | 選手名 | 学年 | 前所属チーム | 試合 | 出場時間 | 得点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | GK | 田中 利玖 | 3年 | アビスパ福岡U-15 | 18 | 1620 | 0 |
| 12 | GK | 松本 咲弥 | 2年 | 横浜FC鶴見ジュニアユース | 0 | 0 | 0 |
| 16 | GK | 島本 小鉄 | 3年 | アビスパ福岡U-15 | 0 | 0 | 0 |
| 2 | DF | 岩本 塁 | 3年 | 横浜FC鶴見ジュニアユース | 18 | 1620 | 0 |
| 3 | DF | 永田 湧大 | 2年 | アビスパ福岡U-15 | 18 | 1598 | 0 |
| 4 | DF | 益田 凱斗 | 3年 | FCグローバル | 9 | 611 | 0 |
| 5 | DF | 藤川 虎三 | 3年 | アビスパ福岡U-15 | 16 | 1440 | 1 |
| 23 | DF | 千原 大雅 | 2年 | アビスパ福岡U-15 | 0 | 0 | 0 |
| 24 | DF | 大田 俊斗 | 2年 | シーガル広島JY | 16 | 1056 | 0 |
| 25 | DF | 石田 慶次 | 2年 | アビスパ福岡U-15 | 3 | 25 | 0 |
| 27 | DF | 石川 椋大 | 2年 | アビスパ福岡U-15 | 0 | 0 | 0 |
| 28 | DF | 森内 雅也 | 1年 | アビスパ福岡U-15 | 1 | 19 | 0 |
| 31 | DF | 三坂 陽斗 | 1年 | CAグランロッサ | 0 | 0 | 0 |
| 38 | DF | 吉田 創亮 | — | — | 0 | 0 | 0 |
| 6 | MF | 松浦 拓夢 | 3年 | ソレッソ宮崎U-15 | 18 | 1604 | 2 |
| 7 | MF | 前田 陽輝 | 3年 | CAグランロッサ | 18 | 1608 | 11 |
| 8 | MF | 永冨 颯人 | 3年 | アビスパ福岡U-15 | 7 | 223 | 0 |
| 10 | MF | 武本 匠平 | 3年 | アビスパ福岡U-15 | 12 | 1010 | 1 |
| 11 | MF | 品川 維風 | 2年 | アビスパ福岡U-15 | 16 | 808 | 1 |
| 13 | MF | 池田 琥大 | 2年 | アビスパ福岡U-15 | 6 | 300 | 0 |
| 14 | MF | 和田 駿佑 | 3年 | ソレッソ鹿児島U-15 | 4 | 282 | 1 |
| 17 | MF | 水竹 陽紀 | 2年 | 神村学園中等部 | 17 | 1511 | 0 |
| 19 | MF | 竹信 瑛治 | 1年 | アビスパ福岡U-15 | 14 | 1173 | 0 |
| 20 | MF | 中田 結万 | 2年 | 浦和レッズジュニアユース | 1 | 1 | 0 |
| 22 | MF | 佐山 謙 | 2年 | バルサアカデミー葛飾 | 15 | 658 | 2 |
| 26 | MF | 黒木 遥斗 | 2年 | ソレッソ鹿児島U-15 | 4 | 170 | 0 |
| 32 | MF | トーマス ジュリアス レイ | 1年 | CAグランロッサ | 3 | 81 | 0 |
| 9 | FW | 北薗 大海 | 3年 | 太陽スポーツクラブ国分U-15 | 11 | 311 | 3 |
| 15 | FW | 松本 優希都 | 2年 | アビスパ福岡U-15 | 5 | 68 | 0 |
| 18 | FW | 森 尊琉 | 2年 | アビスパ福岡U-15 | 1 | 23 | 0 |
| 34 | FW | 行徳 颯真 | 1年 | アビスパ福岡U-15 | 0 | 0 | 0 |
出典:JFA公式 チーム情報(10月17日終了分まで)