チームの特徴
飯塚高校サッカー部は、福岡県飯塚市の学校法人嶋田学園・飯塚高等学校のサッカー部である。2015年に就任した中辻喜敬監督(元中学校教諭)のもと、福岡県内の地区予選で敗退することもあった無名校から、わずか数年で全国レベルの強豪へと駆け上がった急成長のチームである。スローガンは「兎を追い越す亀となれ」、指導哲学は「最初が気持ちで最後はロジック(論理)」。スタイルは「ドライビングフットボール」と呼ばれ、ボールを意図的に保持し、運ぶ(ドライブする)ことで相手の守備陣形にズレを生じさせ、論理的にスペースを攻略するポジショナルプレーを志向する。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| サニックス杯ユースサッカー大会 | 優勝(2026年) | 準決勝でアビスパ福岡U-18に1-0、決勝で大津高校(熊本)に3-0。3年連続出場での初優勝 |
| 全国高校サッカー選手権 | ベスト8(2022年度・第101回) | 福岡県大会を初制覇して全国初出場、2回戦で明桜、3回戦で日体大柏を破りベスト8。学校史上最高成績 |
| 全国高校サッカー選手権 福岡県大会 | 準優勝(2021年度)/初優勝(2022年度) | 2021年度は決勝で東福岡に敗退、翌年に県大会を初制覇 |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ九州1部(2026) | 第8節終了時点 8位 | 2勝2分4敗・勝点8・9得点13失点(得失点差-4)。第9節は延期 |
→ 2022年度の選手権全国ベスト8と2026年のサニックス杯優勝で、地方の無名校から全国区で語られる新興勢力へと成長した。2026年のプリンスリーグ九州1部では強豪相手に苦戦する試合も多く、経験を積んでいる段階にある。
チームの歩み
創生期(2015年〜)
- 2015年、中辻喜敬監督が就任。地区予選敗退が常態化していた無名のチームを、監督自らピッチに立って指導し、論理的なサッカーの土台を築いた。
台頭(2021〜2022年)
- 2021年度の全国高校サッカー選手権 福岡県大会で準優勝(決勝で東福岡に敗退)。
- 翌2022年度に福岡県大会を初制覇して全国高校サッカー選手権に初出場し、全国でベスト8(2回戦で明桜、3回戦で日体大柏を破る)に進出した。これが学校史上最高成績となった。
黄金期(2026年)
- 2026年3月、サニックス杯ユースサッカー大会で初優勝。準決勝でアビスパ福岡U-18を1-0で下し、決勝では強豪・大津高校(熊本)を3-0で破った。
育成システム
① 「GLI(Global・Local・Individual)」教育:学校全体の教育3本柱がサッカー部の育成にも直結している。
② 海外協定校との交流(Global):ニュージーランドやアジア圏の協定校と交換留学・オンライン交流を実施し、多様な価値観に触れる機会を設けている。
③ 愛宕寮とDIYプロジェクト(Local・実体験):遠方から入学する選手が暮らす愛宕寮では、2025年夏にホームセンター「グッデイ」との産学連携で、生徒自身が寮の一室をDIYリノベーションするプロジェクトを実施した。
付属中学を持たず、全国の街クラブやJクラブ下部組織から有望な選手が集まる。
輩出した主なプロ選手
- 芳野 凱斗(MF、サガン鳥栖加入内定):飯塚が選手権初出場を果たした世代のチーム得点王。福岡大学を経て、2027年のサガン鳥栖加入が内定(2026年はJFA・Jリーグ特別指定選手)。ドリブル突破を武器とするサイドアタッカー
- 高尾 流星(FW、ヴァンラーレ八戸):飯塚から直接Jリーガーとなった草分け的存在。万能型のストライカー
- 藤井 葉大(DF、ファジアーノ岡山):年代別代表の経験を持つディフェンダー。カマターレ讃岐への育成型期限付き移籍で実戦経験を積み、2026年に岡山へ復帰した
- 村越 凱光(MF、テゲバジャーロ宮崎)、塚本 一咲(FW、テゲバジャーロ宮崎)、川前 陽斗(DF、FCバレイン下関)ら、飯塚からは短期間で複数のプロ選手が巣立っている
補足:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式や各クラブ公式でご確認ください。
2026年北中米ワールドカップの日本代表に、飯塚高校出身者は選出されていない。
→ 2015年の強化開始から短期間で、高卒プロ・大学経由プロを次々と輩出している育成力の高さが飯塚の強みである。
2026年の注目選手
- 玉置 大翔(FW):開幕・第1節のFC琉球U-18戦で2得点を挙げるなど、リーグ戦で得点を重ねる前線の得点源
- 石黒 聡(FW):前線で得点を挙げるストライカー
- 三日市 凱(MF):中盤で攻撃を組み立てる
- 小田 詩文(GK):サガン鳥栖U-15出身の守護神
- このほか、坂本 馳空(DF)らがチームを支える。1年生も含め、全国の街クラブ出身の選手が多く在籍している
※学年はJFA等で公表されていないため個別には記載していません(出典:ゲキサカのチーム選手一覧・リーグ戦の得点記録)。
2026年プリンスリーグ九州1部 序盤戦
| 節 | 日付 | 対戦 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/4 | FC琉球U-18 | ○ 3-1 |
| 第2節 | 4/11 | 国見高校 | ○ 1-0 |
| 第3節 | 4/18 | 大津高校2nd | △ 2-2 |
| 第4節 | 4/25 | ロアッソ熊本U-18 | ● 0-2 |
| 第5節 | 5/2 | 鹿児島城西高校 | ● 1-2 |
| 第6節 | 5/5 | 東福岡高校 | △ 1-1 |
| 第7節 | 5/9 | 日章学園高校 | ● 0-3 |
| 第8節 | 5/16 | V・ファーレン長崎U-18 | ● 1-2 |
| 第9節 | (延期) | 東海大熊本星翔高校 | 延期 |
※第9節(東海大熊本星翔戦)は台風の影響で8月29日に延期。
→ 第8節終了時点で2勝2分4敗・勝点8、プリンスリーグ九州1部の8位(9得点13失点・得失点差-4。※第9節が延期のため消化8試合)。開幕2連勝と好スタートを切ったが、第3節・王者大津高校セカンドと2-2で引き分けた後は失点がかさみ、第4節以降やや苦戦している。玉置大翔・石黒聡ら攻撃陣の決定力を活かしながら、守備の立て直しが後半戦の課題となる。
※試合結果・順位は高校サッカードットコム(koko-soccer.com)のプリンスリーグ九州1部ページを出典に照合。本サイトの順位データとも一致(第8節終了時点)。順位は毎日の自動更新で最新化されます。