チームの特徴
カマタマーレ讃岐U-18は2026年プリンスリーグ四国所属、香川県をホームタウンとするJ3・カマタマーレ讃岐のユースチームである。長く高校サッカーが主流だった四国で、地域に根ざした育成エコシステムを築くべく歩んできた。2021年にはプリンスリーグ四国を初制覇し、クラブが投資してきた育成システムが一つの到達点に達したことを示した。
スタイル: J3を戦うトップチームへの接続を見据え、ボール保持に固執するのではなく、攻守の切り替え(トランジション)の速さと球際の強度(デュエル)をベースにした、走り勝つアグレッシブなサッカーを志向する。※「デュエルで負けない」「戦う選手」といった言葉は選手たちが掲げる姿勢に頻出する。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ四国 | 初優勝(2021年) | クラブ史上初の四国制覇 |
| 高円宮杯 JFA U-18プレミアリーグ2021 プレーオフ | 出場 | 広島開催のプレーオフで履正社に0-5。プレミア昇格はならず |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ四国(2026) | 第9節終了時点 最下位(10位) | 0勝3分6敗・勝点3(前半戦・未勝利) |
チームの歩み
クラブの源流
母体は1956年に結成された高松商業高校サッカー部OBクラブに遡る。香川紫雲FC(1991年)、サンライフFC(2000年)、高松FC(2005年)と名称を変え、2006年に「カマタマーレ讃岐」へ改称した。2014年にJ2へ参入し、2018年にJ3へ降格した。
アカデミーの整備
Jリーグクラブライセンス制度に対応するため、U-15を先行して設立し、2012年度にU-18が正式に発足した。歴史ある高体連の強豪や、先行するJクラブの下部組織がひしめく四国で、香川県リーグからのスタートを切って力を蓄えてきた。
2021年の四国制覇
2021年にプリンスリーグ四国を初めて制覇した。同年12月のプレミアリーグ・プレーオフでは履正社に0-5と大敗し、全国トップレベルとの差を痛感した。
現体制(2026年)
アカデミーダイレクターの髙見慎司のもと、U-18は伊藤将大監督が指揮し、コーチに神野一斗、GKコーチに小井手杏太朗が就く。
育成システム
拠点=宝山湖OKURAボールパーク
かつては専用の練習場を持たず公共施設を転々とする状態だったが、2023年に三豊市に「宝山湖OKURAボールパーク」(総工費約10億5000万円、天然芝2面+人工芝1面+クラブハウス)が完成した。トップチームと同じ拠点で日々トレーニングを積める環境が整い、トップのスタッフがユースの選手を日常的に視察できる育成エコシステムが機能し始めている。
中高一貫と地域課題への対応
2025年度には三豊市を拠点とする「三豊SS Jr.ユース(U-15)」を新設した。少子化で部活動が維持できない地域の受け皿を兼ねた、地域密着の育成パイプラインを広げている。
広域スカウト
内部昇格(カマタマーレ讃岐U-15)を軸に、サンフレッチェびんご(広島)、ベルガロッソいわみ(島根)、ゼッセル熊取FC(大阪)、京都サンガF.C. U-15 SETA滋賀、高川学園中学(山口)など、中国・関西・四国の各地から選手が集まっている。
輩出した主なプロ選手
アカデミーが2012年発足と新しいこともあり、これまでにトップチームへ昇格したのは7名である。日本代表クラスの選手はまだ出ていないが、地域リーグなどでプロとしてプレーを続けるOBが着実に増えている。
讃岐トップ(J3)に在籍するアカデミー出身者
- 田尾 佳祐(DF、カマタマーレ讃岐=J3):アカデミー出身者としてトップチームに定着し、2026年も契約を更新した。
- 原野 楼惟(DF、カマタマーレ讃岐=J3):クラブ史上7人目のトップ昇格を果たしたルーキー。2026年からJ3に挑む。
その他のOB
松原快晟(GK。讃岐に所属しながらEDO ALL UNITEDへ期限付き移籍中)、武下智哉(FC刈谷)、澤田健太(福山シティFC)、小山聖也(FCバレイン下関)ら、地域リーグ等でプレーを続けるOBがいる。※濱口草太(MF)は2024年に現役を引退している。
2026年W杯日本代表26人に同校OBの選出はなし(W杯代表26人の出身校特集)。
補足:プロ選手の所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式・カマタマーレ讃岐公式などでご確認ください。
2026年の注目選手
現役の公式U-18登録メンバーのうち、2026年プリンスリーグ四国で実際に得点した選手を紹介する。県外の街クラブ出身者も多く、多様なバックグラウンドの選手が集まっている。
| 選手 | 学年 | 前所属 | 2026年プリンスリーグ四国での動き |
|---|---|---|---|
| 島谷 泰平 | 3年 | サンフレッチェびんご | 第5・8節で得点 |
| 加藤 世梛 | 3年 | カマタマーレ讃岐U-15 | 第4節で得点 |
| 桑田 陽太 | 3年 | サンフレッチェびんご | 第8節で得点 |
※本一覧は2026年度のカマタマーレ讃岐公式U-18登録メンバーから、リーグ戦で得点した選手を抜粋している。既に卒業した世代は含めない。
2026年プリンスリーグ四国 前半戦の戦績
| 節 | 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 | 得点者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/4 | 徳島商 | 1-1 | △ | — |
| 第2節 | 4/11 | 徳島市立 | 0-7 | ● | — |
| 第3節 | 4/18 | 愛媛FC U-18 | 0-1 | ● | — |
| 第4節 | 4/25 | 徳島ヴォルティスユース | 2-4 | ● | 松井達郎(37')、加藤世梛(74') |
| 第5節 | 5/2 | 高知 | 1-5 | ● | 島谷泰平 |
| 第6節 | 5/9 | FC今治U-18 | 0-3 | ● | — |
| 第7節 | 5/16 | 大手前高松 | 1-1 | △ | — |
| 第8節 | 6/27 | 新田 | 2-2 | △ | 桑田陽太、島谷泰平 |
| 第9節 | 7/4 | 今治東中等教育学校 | 0-4 | ● | — |
第9節終了時点で0勝3分6敗・勝点3の最下位(10位)(7得点28失点)。3つの引き分けはいずれもロースコアの接戦で拾ったもので、守備が安定した試合では上位相手にも食い下がる一方、一度失点すると連続失点を喫する脆さが課題として残る(第2節0-7、第5節1-5など)。リーグは中断期間に入り、後半戦は9月5日の第10節から再開する。待望の今季初勝利と残留の確保が焦点となる。最新の順位はプリンスリーグ四国で確認できる。