チームの特徴
新田高校サッカー部は2026年プリンスリーグ四国所属、愛媛県松山市の私立高校である。昭和34年(1959年)創部の古豪で、昭和期に全国の舞台を経験した歴史を持つが、その後長く全国から遠ざかっていた。近年、明確な戦術的アイデンティティと関西圏を含めた広域スカウト網を武器に復活を遂げ、2020年度・第99回選手権で39年ぶりに冬の全国へ返り咲いた。
スタイル: チームの合言葉は「フリーマン(浮いた選手)」。現代サッカーの「ポジショナルプレー」を高校生向けに言語化したもので、攻撃では全員でボールを保持して数的優位(フリーの選手)を作り出し、守備では全員で激しくボールを奪う。トップダウンの管理ではなく、選手が自ら判断し責任を持つ「思考する選手」の育成を重んじる。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | 出場(2020年度・第99回/2025年度・第104回 ほか) | 2020年度は39年ぶりの全国。2025年度は選手権として5年ぶり4回目(全国大会通算では6回目) |
| 全国高校総体(インターハイ) | 出場(2015・2019・2021年度) | 愛媛県予選を制して全国へ |
| 四国高校総体(四国選手権) | 優勝(2015年度) | |
| 愛媛県高校サッカー新人大会 | 優勝(2022年度・2024年度) | 2024年度は決勝で帝京第五を2-0 |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ四国(2026) | 第9節終了時点 8位 | 1勝3分5敗・勝点6(前半戦) |
2025年度・第104回選手権の愛媛県大会は決勝で帝京第五を3-2で下して優勝したが、全国1回戦(2025年12月29日・駒沢陸上競技場)では鹿島学園に0-7で敗れている。
チームの歩み
創部と古豪の時代
昭和34年(1959年)創部。昭和期に全国大会を経験したが、その後長く全国から遠ざかった。
選手権全国への返り咲き(2020年度〜)
2020年度・第99回全国高校サッカー選手権 愛媛県大会で優勝し、冬の全国に39年ぶりに出場した。2021年度にはインターハイにも出場し、県内の上位を安定して争う存在となった。
2025年度・第104回選手権
愛媛県大会決勝で帝京第五を3-2で制し、選手権として5年ぶり4回目の全国出場を果たした。県大会3回戦では新居浜高専に9-0と大勝している。一方、全国1回戦では鹿島学園に0-7と敗れ、全国トップレベルとの強度・フィジカルの差が課題として残った。
現体制(2026年)
監督は清水祐貴。指導陣は副部長・濵田和人、コーチ・栗林倫也で構成される。
育成システム
校舎に隣接する部専用の「新田高校サッカー場」を拠点に、北条スポーツセンター球技場などの県内の良質なピッチも活用している。部員数は男女合わせて100名超(2026年時点で107名)の大所帯である。
スカウト網は地元愛媛の選手(FCゼブラ、愛媛FC U-15、帝人SS、FC今治U-15など)に加え、関西圏の有力街クラブとの強いパイプラインを持つ。特に「ルセーロ京都(Lucero京都)」「京都サンガF.C. U-15 SETA滋賀」から毎年多くの選手が入学し、ポジショナルプレー志向の技術・戦術理解の高い選手が集まる。愛媛の「地元の才能」と関西の「戦術リテラシー」が融合する競争環境が特徴である。
輩出した主なプロ選手
曽根田 穣(MF、愛媛FC)
松山出身。愛媛FCの下部組織(在学は新田高校)からびわこ成蹊スポーツ大学へ進み、ヴァンフォーレ甲府・京都サンガF.C.・水戸ホーリーホックを経て、2024年に地元・愛媛FCへ復帰した。2026年はチームのキャプテンを務める。
近藤 高虎(DF/MF、FC今治)
今治市出身。新田高校から流通経済大学を経て、2020年に地元のFC今治へ加入した。サイドバックとしてJ3からJ2へ昇格したクラブの主力を務める。
本田 将也(MF)
新田高校から近畿大学を経て、京都パープルサンガ(1996〜1999年)でプレーした。現役引退後は京都サンガF.C.の育成部門などを歴任した。
石川 大(DF)
新田高校から関西学院大学を経て、栃木SC・栃木ウーヴァFC(現・栃木シティ)などでプレーした。引退後は指導者として活動している。
※2026 W杯日本代表26人に同校OBの選出はなし(W杯代表26人の出身校特集)。
補足:プロ選手の所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式などでご確認ください。
2026年の注目選手
現役の登録メンバーから、2026年プリンスリーグ四国で結果を残している選手を紹介する。
| 選手 | 学年・POS | 出身クラブ | 2026年リーグ戦成績 |
|---|---|---|---|
| 平尾 圭太 | 3年・MF | 京都サンガF.C. U-15 SETA滋賀 | 第8・9節で得点 |
| 山崎 陽太 | 3年・MF | FCゼブラ | 第4節で得点 |
| 佐倉 有飛 | 3年・FW | 帝人SS | 第8節で得点 |
| 梶岡 侑真 | 3年・MF | 三津浜中学 | 第9節で先制点 |
| 近藤 研太 | 3年・DF | 京都サンガF.C. U-15 SETA滋賀 | 守備の中心 |
| 一木 輝大 | 2年・GK | 今治西中学 | 最終ラインを統率する守護神 |
※卒業生は含めない。出典:ゲキサカ登録メンバー+2026年プリンスリーグ四国の得点記録。
2026年 プリンスリーグ四国 前半戦の戦績
| 節 | 日付 | 対戦相手 | H/A | スコア | 結果 | 得点者 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/4 | 愛媛FC U-18 | A | 0-7 | ● | — |
| 第2節 | 4/11 | 今治東中等教育学校 | H | 0-2 | ● | — |
| 第3節 | 4/18 | FC今治U-18 | A | 1-4 | ● | — |
| 第4節 | 4/25 | 大手前高松 | H | 2-2 | △ | 山崎陽太(40')、中江瑞喜(77') |
| 第5節 | 5/2 | 徳島ヴォルティスユース | A | 0-1 | ● | — |
| 第6節 | 5/9 | 高知 | A | 0-1 | ● | — |
| 第7節 | 5/16 | 徳島市立 | A | 3-3 | △ | — |
| 第8節 | 6/27 | カマタマーレ讃岐U-18 | H | 2-2 | △ | 平尾圭太(43')、佐倉有飛(54') |
| 第9節 | 7/4 | 徳島商 | H | 4-0 | ○ | 梶岡侑真(23')、河本遼汰(48')、平尾圭太(63')、中江瑞喜(90+5') |
開幕3連敗(第1〜3節)と苦しい立ち上がりだったが、第4節の大手前高松戦(2-2)で初めて勝ち点をつかんだ。第5・6節で連敗するなど白星には恵まれなかったものの、第7・8節を強豪相手にドローで凌ぐと、第9節の徳島商戦を4-0で完封して今季リーグ戦初勝利を挙げた。第9節終了時点で1勝3分5敗・勝点6の8位(12得点22失点)。後半戦は9月5日・第10節の愛媛FC U-18戦から再開する。最新の順位はプリンスリーグ四国で確認できる。