チームの特徴
北海道コンサドーレ札幌U-18は、1997年にU-18・U-15から始まった下部組織(クラブ創設は1996年)。札幌に加えて旭川・室蘭・釧路にU-15の拠点を持ち、全道から集まった選手が高校年代で札幌に集まる一貫育成の体制をとっている。2011年には高円宮杯プレミアリーグEASTで優勝した。
スタイル:冬の積雪で屋外練習が制限される環境のなか、屋内でのフットサル形式の練習を通じて、足元の技術・素早い判断・ショートパス主体のスタイルを築いてきた。現在の戦術コンセプトは「主導権の掌握と即時奪回」。最終ラインからのビルドアップでボールを前進させ、相手ゴール前では流動的なコンビネーションで崩す。ボールを失った瞬間から激しくプレスをかけ、2026年はプリンスリーグ北海道でリーグ最多得点・最少失点を記録している。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 高円宮杯 JFA U-18プレミアリーグEAST | 優勝(2011年) | チャンピオンシップでサンフレッチェ広島ユースに1-3 |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ北海道 | 優勝(2016・2017・2019・2021・2024・2026年) | 2025年は札幌大谷が優勝 |
| Jユースカップ(Jリーグユース選手権) | 優勝(2012年) | 決勝でガンバ大阪ユースに5-1 |
| 日本クラブユース選手権(U-18) | 準優勝(2001年・2021年) | |
| 高円宮杯 プレミアリーグEAST | 2011〜2015年在籍 | 2015年9位で降格 |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ北海道 | 準優勝(2025年) | 優勝は札幌大谷 |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ北海道(2026) | 優勝 | 14試合10勝4分0敗・勝点34。9月26日に旭川実業に1-0で勝ち、1節を残して優勝決定(順位表) |
→ 旭川実業・札幌大谷・北海など高体連の強豪と競り合いながら、プリンスリーグ北海道で優勝を重ねている。海外遠征や国際大会にも参加している。
チームの歩み
創生期:雪と移動距離との戦い
- 1997年:夕張郡栗山町「ふじスポーツ広場」を拠点にU-18とU-15が発足(クラブ創設は1996年)。冬期は体育館でのフットサル形式の練習が中心で、実戦経験を積むには本州遠征が必要だった
- 2004年:コンサドーレ旭川U-15が活動を開始。2005年3月には選手寮「しまふく寮」が完成し、道内の遠方出身の選手も札幌で指導を受けられる体制が整った
- 札幌・旭川・室蘭・釧路にU-15を置き、全道から選手を集める仕組みをつくった
プレミアEAST優勝(2011年)
- 2011年:高円宮杯プレミアリーグEASTで優勝。チャンピオンシップではサンフレッチェ広島ユースに1-3で敗れた
近年(2021年〜)
- 2016・2017・2019・2021・2024年:プリンスリーグ北海道で優勝(2026年も優勝。プリンスリーグ北海道の順位表)。2025年は札幌大谷に次ぐ2位
- 2026年4月:クラブは、複数のスタッフ・選手へのパワーハラスメント行為が確認されたとして当時のU-18監督を解任。弁護士を交えた調査に基づく処分だった。後任には、同年からU-18担当コーチを務めていた遠藤真仁が就任し、チームの立て直しを進めている(出典:クラブ公式・ゲキサカ・北海道新聞)
育成システム:全道ネットワーク × 「しまふく寮」
① 全道をカバーするU-15拠点
札幌に加え、旭川・室蘭・釧路にU-15を配置。日本の国土の約22%を占める北海道で、地域ごとに拠点を置き、同じ考え方で育成する。高校年代で、各拠点の選手が札幌に集まる。
② 「しまふく寮」
2005年開設。地方出身の選手に栄養管理と規律ある集団生活を提供し、自立心を養う場になっている。
③ 施設とサポーターによる支援
活動拠点は札幌市東区東雁来のクラブハウス。天然芝(積雪寒冷地向けの混合品種)と人工芝のピッチがある。サポーターの寄付を主体とする「松山光プロジェクト」で、クラブハウスのロッカールームやミーティングルームが改修された。
④ OBが指導者として戻る
U-18担当コーチには、クラブ一筋で13年プレーし2025年限りで現役を引退した深井一希が就任。中原彰吾(札幌U-12)・藤田征也(札幌U-15)・小山内貴哉(旭川U-15)ら元プロのOBが、アカデミーの各カテゴリーを指導している。
⑤ 国際化と社会教養
JICA(国際協力機構)と連携した出前講座(海外協力隊経験者による「サッカーを通じて世界にできること」)や海外遠征など、ピッチの外で視野を広げる取り組みも行っている。
輩出した主なプロ選手
- 西 大伍(DF/MF):鹿島アントラーズで多くのタイトルを獲得した右サイドバック。日本代表経験もある。神戸・浦和・札幌・いわてを経て、2025年シーズン限りで現役引退
- 進藤 亮佑(DF、V・ファーレン長崎):攻撃的なセンターバックとして札幌で活躍し、2019年にA代表に招集された(国際Aマッチ出場は無し)。セレッソ大阪から2026年に長崎へ完全移籍
- 荒野 拓馬(MF、北海道コンサドーレ札幌):ユース時代からの生え抜きで、長くトップチームの中盤を担う。2026年5月に月間MVPを受賞
- 堀米 悠斗(DF/MF、北海道コンサドーレ札幌):アルビレックス新潟で主将を務め、J1昇格に貢献。2025年限りで新潟を契約満了となり、2026年に古巣・札幌へ復帰
- 深井 一希(MF):大きなけがを何度も乗り越え、クラブ一筋で13年プレー。2025年限りで引退し、現在はU-18担当コーチ
- 櫻庭 立樹(GK、栃木SC):192cmのGK。筑波大からFC大阪・ガイナーレ鳥取を経て2026年に栃木SCへ
- 木戸 柊摩(MF、北海道コンサドーレ札幌):高校卒業時に昇格できず大阪体育大へ進学。2025年にトップチームに加入
- 佐藤 陽成(FW/MF、北海道コンサドーレ札幌):稚内出身。大阪体育大を経て2026年に加入
- 唯野 鶴眞(GK、北海道コンサドーレ札幌):193cmのGK。2026年にU-18からトップ昇格
- 出間 思努(FW、ザスパ群馬):札幌でプロ入り後、2026年2月から育成型期限付き移籍中(2026年6月に期間が2027年6月末まで延長)
補足:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変わります。最新の所属情報はJリーグ公式や各クラブ公式でご確認ください。
→ 木戸柊摩・佐藤陽成・櫻庭立樹のように、高校卒業時にプロに届かなくても、大学を経てコンサドーレやJリーグに入る選手がいる。
2026年の注目選手
2026年5月、クラブはU-18の4選手をトップチームの2種登録選手として発表した(トップチームの公式戦に出場可能になる制度)。
- 多田 蒼生(FW/背番号63):ストライカー。リーグ戦でもゴールを記録
- 渋谷 優里(MF/38):中盤から前線に絡み、リーグ戦で得点を挙げている
- 笹原 悠(MF/36):中盤の組み立て役
- 大澤 忠臣(DF/62):札幌U-15からの生え抜き
- 江利山 昊空(GK):道北・稚内出身のGK
- リーグ戦の得点源は徳差優利・佐藤悠飛・桑原智琉ら
※学年はJFA等で公表されていないため個別には記載していません。2種登録の4名は2026年5月のクラブ発表(高校サッカードットコム報道)に基づきます。
2026 プリンスリーグ北海道 試合結果
| 節 | 日付 | 対戦相手 | 結果 | コンサドーレ札幌U-18の得点者 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4/11 | ホーム | 帯広北 | △ 0-0 | |
| 2 | 4/18 | ホーム | 北照 | ○ 4-0 | 29' 多田蒼生, 58' 佐藤悠飛, 60' 渋谷優里, 80' 笹原悠 |
| 3 | 4/25 | アウェイ | 北海道大谷室蘭 | ○ 7-1 | 2' 徳差優利, 9' 猪谷梗大, 12' 佐藤悠飛, 15' 佐藤悠飛, 54' 徳差優利, 62' 多田蒼生, 83' 渋谷優里 |
| 4 | 5/2 | アウェイ | 札幌光星 | ○ 4-0 | 55' 桑原智琉, 65' 多田蒼生, 73' 渋谷優里, 84' 南李武 |
| 5 | 5/6 | ホーム | 北海 | ○ 2-0 | 21' 佐藤悠飛, 51' 多田蒼生 |
| 6 | 5/30 | ホーム | 旭川実 | △ 3-3 | 5' 南李武, 71' 丹下璃空, 78' 徳差優利 |
| 7 | 6/27 | アウェイ | 札幌大谷 | △ 1-1 | 14' OG |
| 8 | 7/5 | アウェイ | 帯広北 | ○ 2-0 | 45' 桑原智琉, 86' 桑原智琉 |
| 9 | 8/29 | アウェイ | 北照 | △ 0-0 | |
| 10 | 9/5 | ホーム | 北海道大谷室蘭 | ○ 5-0 | 10' 対馬夢胡, 34' 大砂貴龍, 65' 徳差優利, 70' 渋谷優里, 83' 多田蒼生 |
| 11 | 9/12 | ホーム | 札幌光星 | ○ 6-0 | 18' 丹下璃空, 45' 渋谷優里, 47' OG, 53' 多田蒼生, 87' 多田蒼生, 90' 石丸大十 |
| 12 | 9/19 | アウェイ | 北海 | ○ 1-0 | 10' 多田蒼生 |
| 13 | 9/26 | アウェイ | 旭川実 | ○ 1-0 | 82' 多田蒼生 |
| 14 | 10/3 | ホーム | 札幌大谷 | ○ 2-0 | 35' 多田蒼生, 62' 笹原悠 |
出典:試合結果=JFA公式 高円宮杯 JFA U-18 プリンスリーグ 2026 北海道(10月3日終了分まで)/得点者=ゲキサカ「[プリンスリーグ北海道]2026シーズン日程」。得点者は出典の記載に基づき、表記はJFA公式記録に合わせて補正しています。「ほか不明」「記載なし」は出典に得点者の記載がない分です。