チームの特徴
FC琉球U-18は、Jリーグ FC琉球(FC琉球OKINAWA、沖縄県沖縄市)の育成組織で、U-15・U-18の一貫指導を行っている。指揮を執るのは國仲厚助監督(JFA公認A級ジェネラルライセンス保持)である。選手の自主性と自立を重んじ、時間管理や論理的思考力の醸成、休養の重要性、有酸素運動による脳の活性化といった科学的アプローチを指導に取り入れている点が特徴である。トップチームを率いる平川忠亮監督(前・浦和レッズユース監督、2025年就任・2026年続投)は、攻撃的でアグレッシブなサッカーを掲げJ2昇格を目指しており、アカデミーもこの志向と連動している。クラブは「沖縄県・FC琉球から日本代表を輩出する」「10年後にはトップチームの一定割合をアカデミー出身選手で構成する」というビジョンを掲げている。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 高円宮杯プリンスリーグ九州2部(2025) | 2位 | 2026年からのプリンスリーグ九州1部昇格を決定。2016年のアカデミー発足以来クラブ史上初の1部昇格であり、キャプテン・志慶眞巧洋が昇格を牽引した |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ九州1部(2026) | 第8節終了時点 9位 | 2勝0分6敗・勝点6・7得点16失点(得失点差-9) |
→ 2025年にプリンスリーグ九州2部で2位となり、2016年のアカデミー発足以来クラブ史上初となる九州1部昇格を果たした。初挑戦となる2026年の九州1部では、九州屈指の強豪校・Jユースを相手に苦戦しながらも徐々に力をつけている段階である。
チームの歩み
クラブの成り立ち
以下はFC琉球(トップチーム)の沿革であり、U-18アカデミー自体の歴史ではない。FC琉球は2003年に創設され、沖縄かりゆしFCを一斉退団した選手を中心に、新里裕之体制のもと沖縄県社会人リーグ3部からスタートした。その後、九州リーグ、日本フットボールリーグ(JFL)を経て2014年にJ3参入、2018年にJ3優勝を果たしJ2へ昇格した。U-18を中心とするアカデミー組織が本格的に稼働したのは2010年代半ば〜2016年である。
プリンス1部初昇格(2025→2026)
2025年、高円宮杯プリンスリーグ九州2部で2位となり、2026年からプリンスリーグ九州1部への昇格を決めた。これは2016年のアカデミー発足以来、クラブ史上初の九州1部昇格である。昇格を牽引したキャプテンは志慶眞巧洋であった。
現在(2026年)
2026年は初めてのプリンスリーグ九州1部挑戦のシーズンである。第8節終了時点で2勝0分6敗・勝点6の9位(10チーム中)と苦戦しているが、九州屈指の強豪校・Jユースが揃う1部の強度に対応しながら、後半戦での巻き返しを目指している。
育成システム
FC琉球高等学院
FC琉球高等学院は、2018年に設立された通信制サポート校である。鹿島朝日高等学校と提携し、FC琉球が運営している。学業とサッカーの両立(デュアルキャリア)を支え、沖縄県からの選手の県外流出を防ぐ受け皿としての役割を担っている。なお、サッカー部としての創部は2022年4月である。
海外育成プロジェクト(FKトゥクムス2000)
株式会社アイムホーム(IMHOME OKINAWA)との提携により、2026年2月にラトビア・ヴィルスリーガ1部の FKトゥクムス2000と育成業務提携を締結した。2年間、毎年1名以上を期限付き移籍させるルートを設けており、選手に欧州でのプレー経験を積ませている。これに加えて、ポーランドのプロクラブへの短期留学プログラムも展開している。
離島・沖縄の環境と財源確保
沖縄という離島の地理的条件から、遠征には他地域以上の費用がかかるという構造的な課題を抱えている。この課題に対し、クラウドファンディングや地元企業の協賛を通じて財源を確保する取り組みを進めている。
輩出した主なプロ選手・OB
- マギージェラニー蓮(FW、J2・RB大宮アルディージャ):FC琉球のアカデミー(U-12→U-15→U-18)出身。2026年1月にFC琉球とプロ契約を締結すると同時にRB大宮アルディージャへ完全移籍した。U-17日本代表としてFIFA U-17ワールドカップ カタール2025に出場した逸材であり、高校生年代でのプロ契約から完全移籍という異例のステップアップを果たした
- 志慶眞巧洋(MF):U-18出身。2025年のプリンスリーグ九州1部昇格をキャプテンとして牽引し、2026年にトップチームへ昇格。2026年7月からFKトゥクムス2000へ期限付き移籍中(2026年11月30日まで)
- 幸喜祐心(MF):U-18出身。2024年にトップチームへ昇格。2026年にFKトゥクムス2000へ期限付き移籍し欧州でのプレーを経験、同年に復帰した
- 津覇実樹(MF):U-18出身。トップチーム昇格を経て、コバルトーレ女川へ期限付き移籍中(2026年12月31日まで)
- このほか、井口綾人・与那城智希・國場虎次朗は、2019年にアカデミーからトップチームへ昇格した先駆けの選手たちである
補足:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式や各クラブ公式でご確認ください。
2026年北中米ワールドカップの日本代表に、FC琉球U-18出身者は選出されていない。
2026年の注目選手
- 亀谷怜生(DF、高校3年):2008年10月30日生。たきばる東FCからFC琉球U-15を経てU-18へ進んだセンターバックである。2026年にトップチームへ2種登録(背番号40)された
- 渡久地希来(DF、高校3年):2009年1月21日生。同じくたきばる東FC→U-15→U-18の生え抜きである。2026年に2種登録(背番号41)。最終ラインからのビルドアップに優れる
- ハレル武(GK、高校3年):2008年7月11日生。2026年に2種登録(背番号51)された
※選手名・学年・背番号はクラブ公式(トップチーム2種登録のお知らせ)に基づく。
2026年プリンスリーグ九州1部 序盤戦
| 節 | 日付 | 対戦 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/4 | 飯塚高校 | ● 1-3 |
| 第2節 | 4/11 | V・ファーレン長崎U-18 | ● 0-4 |
| 第3節 | 4/18 | 鹿児島城西高校 | ● 2-3 |
| 第4節 | 4/25 | 日章学園高校 | ● 0-2 |
| 第5節 | 5/2 | 東福岡高校 | ○ 2-1 |
| 第6節 | 5/5 | 大津高校2nd | ● 1-2 |
| 第7節 | 5/9 | 東海大熊本星翔高校 | ○ 1-0 |
| 第8節 | 5/16 | ロアッソ熊本U-18 | ● 0-1 |
| 第9節 | 8/29(予定) | 国見高校 | ※6/27から台風で延期 |
→ 第8節終了時点で2勝0分6敗・勝点6、プリンスリーグ九州1部で9位(10チーム中)。7得点16失点・得失点差-9である。開幕から九州屈指の強豪校・Jユースとの対戦が続き開幕4連敗を喫したが、第5節・東福岡戦(アウェイ)を2-1で制し1部初勝利を記録、第7節・東海大熊本星翔戦は1-0の完封勝ちを収めた。九州トップレベルの強度に対応しつつ、1部残留に向けて後半戦の巻き返しを目指す段階である。
※試合結果・順位は本サイトの順位データ(毎日自動更新)およびプリンスリーグ九州の公式記録と照合済み(第8節終了時点)。