チームの特徴
大社高校サッカー部は、島根県出雲市の島根県立大社高校のサッカー部である。同校は1898年創立の伝統校で、サッカー部の創部は1935年にさかのぼる。Jクラブ下部組織や全国スカウトの私学が台頭する中にあって、地元の選手を育てて全国大会に出場し続ける「地方公立校の雄」「島根の古豪」である。
指揮官は中村展久監督である。高い強度の組織的な守備をベースに、マイボール時には技術を生かした論理的なポゼッションを志向するスタイルを掲げる。元プロの中西哲生が提唱するトレーニングメソッドを取り入れている。
※同校は2024年夏に野球部が甲子園でベスト8に進出して全国的な話題を集めたが、本ページはサッカー部の情報である。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 島根県予選 | 2025年度(第104回)優勝(4年ぶり12回目の全国出場) | 決勝で前回王者の明誠高校を3-0で下した |
| 全国高校サッカー選手権 | 通算12回出場 | 最高到達は初戦〜2回戦レベル |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ中国(2026) | 第9節終了時点8位 | 2勝2分5敗・勝点8(前半戦) |
→ 2025年度の島根県予選を制して4年ぶり12回目の全国選手権出場を決めた島根の古豪であり、これまで選手権には通算12回出場している。2026年はプリンスリーグ中国で第9節終了時点8位に位置している。
チームの歩み
創部と古豪への歩み(1935年〜)
1898年創立の島根県立大社高校において、サッカー部は1935年に創部された。以来、Jクラブの下部組織や全国から選手を集める私学が台頭する高校サッカー界にあって、地元・島根県で育った選手を軸にチームを作り上げ、全国大会に出場し続けてきた。1990年代から2000年代にかけては島根県内の絶対的な王者として、選手権・インターハイの全国大会に出場した実績を持つ。
全国大会での戦い
全国高校サッカー選手権には通算12回出場しているが、全国大会での最高到達は初戦〜2回戦レベルにとどまり、上位進出の実績はない。前回出場の第100回(2021年度)大会では、2回戦で王者・青森山田高校と対戦し0-6で敗れた。全国の頂点との実力差を突き付けられながらも、地方公立校として全国の舞台に立ち続けている。
現在(2026年)
中村展久監督の下、2025年度(第104回)全国高校サッカー選手権の島根県予選では、決勝で前回王者の明誠高校を3-0で下し、4年ぶり12回目の全国選手権出場を決めた。2026年はプリンスリーグ中国に参戦し、第9節終了時点で8位に位置している。
育成システム
大社高校は島根県内で唯一「体育科」を設置している高校(1973年設置)であり、サッカー部員の多くもこの体育科に在籍して、アスリートとしての専門的な学びを深めている。
スカウトは全国から特待生を集めるのではなく、サンフレッチェくにびきFC・ベルガロッソいわみ・地元の中学校といった島根県内のクラブ・学校から選手が集まる「地産地消型」を徹底している。県内で育った選手で構成される地域密着のチームである。
施設面では、日常の練習は土のグラウンドが中心という公立校ならではの制約があるが、それを環境適応力を高める機会として前向きに捉えている。
輩出したプロ選手・OB
- 曽田 一騎(FW、FC琉球):平田FCから大社高校、環太平洋大学(IPU)を経て、社会人リーグの福山シティFCで力をつけ、2023年にJ3・愛媛FCでJリーガーとなった苦労人。2025年からはFC琉球でストライカーとしてプレーしている。
- 吉井 佑将(FW):大社高校から関西大学を経てプロへ。カマタマーレ讃岐・Y.S.C.C.横浜・ガイナーレ鳥取などJリーグの各クラブでプレーし、2026年からは地元・山陰の中国サッカーリーグ、ベルガロッソいわみでプレーしている。
- 島貫 心(MF):サンフレッチェくにびきFCから大社高校、環太平洋大学へ進み、2026年に関東サッカーリーグ1部のエリース豊島FCへの入団が内定している有望株である。
- 選手以外でも、谷村 萌人が大社高校から順天堂大学へ進み、学生トレーナーとしてチームを支える道を歩むなど、多様な人材を輩出している。
2026年北中米ワールドカップの日本代表に、大社高校出身者は選出されていない。
補足:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式や各クラブ公式でご確認ください。
2026年の注目選手
| 選手 | 2026年プリンスリーグ中国での動き |
|---|---|
| 児玉 蓮次(3年・MF) | サンフレッチェくにびきFC U-15出身。第3・4・6節で計4得点を挙げるチームの得点源 |
| 植木 天真(3年・FW) | 第4節・作陽学園戦(2-0)で得点し、今季初勝利に貢献 |
| 野島 奏(3年・MF) | 第9節・就実戦で得点した中盤の選手 |
| 安達 優悟 | 第9節・就実戦で得点したアタッカー |
※選手名・学年はクラブ公式のメンバー表およびリーグ戦の得点記録に基づく。
2026年プリンスリーグ中国 前半戦の戦績
| 節 | 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/4 | 岡山学芸館 | 0-5 | ● |
| 第2節 | 4/11 | 立正大淞南 | 0-2 | ● |
| 第3節 | 4/18 | 高川学園 | 1-1 | △ |
| 第4節 | 4/25 | 作陽学園 | 2-0 | ○ |
| 第5節 | 4/29 | 瀬戸内 | 0-5 | ● |
| 第6節 | 5/9 | 玉野光南 | 2-1 | ○ |
| 第7節 | 5/16 | 広島皆実 | 0-1 | ● |
| 第8節 | 5/23 | レノファ山口FC U-18 | 0-0 | △ |
| 第9節 | 6/27 | 就実 | 2-4 | ● |
→ 第9節終了時点で2勝2分5敗・勝点8、プリンスリーグ中国で8位(10チーム中)。7得点19失点・得失点差-12。開幕は岡山学芸館・瀬戸内という強豪に0-5と大敗するなどリーグの強度に苦しんだが、第4節で作陽学園を2-0の完封で下して今季初勝利を挙げ、第6節でも玉野光南に競り勝った。第8節ではJクラブのレノファ山口FC U-18を相手に0-0の無失点に抑えるなど、児玉蓮次を中心とした攻撃と守備の整備が進んでいる。プリンスリーグ残留に向け、守備の安定と得点力の向上が後半戦の課題である。後半戦は9月5日の第10節(岡山学芸館戦)から再開する。
※試合結果・順位は本サイトの順位データ(毎日自動更新)およびプリンスリーグ中国の公式記録・ゲキサカと照合済み(第9節終了時点)。