チームの特徴
玉野光南高校サッカー部は、岡山県玉野市の岡山県立玉野光南高校を拠点とする。1984年に開学し、県内でも数少ない「体育科」を持つ公立高校で、作陽(現・作陽学園)ら私立の強豪に挑み続けてきた岡山県の古豪・「公立の雄」である。
指揮官は乙倉健二監督である。チームは合言葉として「毎日がチャンス」を掲げ、選手自らが判断して動き出す「アクションフットボール」(ボールの保持・非保持を問わず主体的に主導権を握る攻撃的サッカー)を標榜している。
主な実績
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | ベスト8(1986年度・第65回) |
| 全国高校サッカー選手権 通算出場 | 8回 |
| インターハイ(全国高校総体)通算出場 | 9回 |
| プリンスリーグ中国(2026年) | 第9節終了時点10位 |
→ 創部3年目にして全国ベスト8を果たした実績を土台に、選手権・インターハイともに全国大会の常連として岡山県サッカー界を牽引してきた。
チームの歩み
開学と1986年の全国ベスト8(1984年〜)
サッカー部は学校開学と同じ1984年に創部された。創部3年目の1986年度(第65回)全国高校サッカー選手権に初出場すると、1回戦で愛知、2回戦で岐阜工業をいずれもPK戦の末に破り、全国ベスト8(準々決勝進出)を果たした。創部間もない公立校が全国の舞台で結果を残したことで、玉野光南は一躍岡山県の強豪として名を知られることとなった。
2013年度・作陽を破り全国ベスト16
2013年度(第92回)大会では、岡山県予選の決勝でPK戦の激闘の末に王者・作陽を破り、9年ぶりの全国出場を決めた。全国大会でも1回戦・2回戦を勝ち上がりベスト16に進出し、私立の強豪がひしめく岡山県予選を勝ち抜ける公立校としての実力を改めて示した。
現在(2026年)
学校の公式資料によれば、玉野光南は全国高校サッカー選手権に通算8回、インターハイに通算9回出場しているほか、県新人戦優勝11回・中国大会優勝6回を数える(2023年時点)。2026年はプリンスリーグ中国に所属し、乙倉健二監督のもと「アクションフットボール」を掲げてリーグ残留に向けて戦いを続けている。
育成システム
玉野光南の最大の基盤は「体育科」であり、競技に専念する志を持った有望な選手が県内から集まる仕組みが整っている。
特定の附属中学を持たない公立校ながら、ボンボネーラ岡山ジュニアユース・ハジャスFA・J-FIELD岡山・アヴァンサールFC・鷲羽FCといった岡山県内の有力クラブから中核選手を受け入れる「地産地消型」の強化を続けている。
遠方からの選手を受け入れる寄宿舎(男子の昇陽寮・女子の紫風寮)を備える。また2023年にはIPU・環太平洋大学と教育連携協定を締結し、大学のスポーツ科学や指導メソッドを高校年代の育成に還元する体制を整えている。
輩出したプロ選手・OB
- 山﨑 凌吾(FW、V・ファーレン長崎):玉野光南が輩出した現役最長級のJリーガー。福岡大学からサガン鳥栖でプロ入りし、徳島・湘南・名古屋・京都・セレッソ大阪などを渡り歩いた。187cmの長身を生かすターゲットマンで、2025年からV・ファーレン長崎に所属し、2026年もJ1の舞台でプレーしている。
- 木下 礼生(MF、レイラック滋賀FC):天理大学を経てプロ入りし、2026年もJ3のレイラック滋賀FCで技術の高い中盤の選手としてプレーしている。
- 苔口 卓也(FW/MF):セレッソ大阪・ジェフ千葉・カターレ富山でプレーした俊足のアタッカーで、U-20(ワールドユース)日本代表の経験も持つ(現在は引退)。
- 川原 周剛(MF):福岡大学を経て、地元のファジアーノ岡山のJFL・J2昇格に貢献したレジェンド。引退後は指導者の道を歩んでいる。
- このほか、セレッソ大阪などでプレーした江添建次郎、京都サンガなどでプレーした田村仁崇ら、多くの選手を輩出してきた。
補足:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式や各クラブ公式でご確認ください。
2026年北中米ワールドカップの日本代表に、玉野光南高校出身者は選出されていない。
2026年の注目選手
| 選手 | 特徴・2026年の動き |
|---|---|
| 佐伯 竜成(3年・DF) | チームを束ねる主将 |
| 矢島 流唯(3年・MF) | 背番号10を背負う中盤の司令塔 |
| 兼元 天空 | 第9節・レノファ山口FC U-18戦(1-1)で前半20分に先制ゴールを挙げた |
※選手名・学年はクラブ公式のメンバー表およびリーグ戦の記録に基づく。
2026年プリンスリーグ中国 前半戦の戦績
| 節 | 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/4 | 立正大淞南 | 1-2 | ● |
| 第2節 | 4/11 | 瀬戸内 | 0-4 | ● |
| 第3節 | 4/18 | 就実 | 0-2 | ● |
| 第4節 | 4/25 | 高川学園 | 4-1 | ○ |
| 第5節 | 4/29 | 岡山学芸館 | 2-5 | ● |
| 第6節 | 5/9 | 大社 | 1-2 | ● |
| 第7節 | 5/16 | 作陽学園 | 1-3 | ● |
| 第8節 | 5/23 | 広島皆実 | 1-0 | ○ |
| 第9節 | 6/27 | レノファ山口FC U-18 | 1-1 | △ |
第9節終了時点で2勝1分6敗・勝点7、プリンスリーグ中国で10位(10チーム中の最下位)。11得点20失点・得失点差-9。開幕から瀬戸内・就実といった強豪に3連敗を喫する苦しいスタートとなったが、第4節で高川学園に4-1と攻撃が爆発して今季初勝利を挙げ、第8節では伝統校・広島皆実をアウェイで1-0の完封で下すなど、持ち味のアクションフットボールが随所に機能している。強豪ぞろいのリーグでの残留に向け、守備の安定が後半戦の課題である。後半戦は9月5日の第10節(立正大淞南戦)から再開する。
※試合結果・順位は本サイトの順位データ(毎日自動更新)およびプリンスリーグ中国の公式記録・ゲキサカと照合済み(第9節終了時点)。