チームの特徴
静岡市清水区を本拠とする東海大学付属静岡翔洋高校サッカー部は、旧・東海大学第一高等学校を前身とする古豪である。清水FCなど小学生年代からの地域クラブが根付き、日本一の「サッカー王国」の中核を成してきた清水区にあって、清水市商(現・清水桜が丘)・清水東と並び全国にその名を轟かせた歴史を持つ。
スタイル: 太田恒治監督が掲げるのは「ボールを大事に持つ」ポゼッション志向のサッカーである。ドリブルとショートパスを軸に主導権を握り続けるスタイルを志向し、フィジカルや縦への推進力を前面に出す潮流とは一線を画す。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | 優勝1回(1986年度・第65回)/準優勝1回(1987年度・第66回) | 出場計2回、いずれも決勝の相手は国見であった |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東海 | プリンスリーグ東海へ昇格(2024年度プレーオフでFC岐阜U-18に2-0) | 長く続いた静岡県リーグでの戦いを経ての昇格 |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東海(2026) | 第9節終了時点 6位 | 3勝2分4敗・勝点11(前半戦) |
| 全国中学校サッカー大会 | 中等部(東海大翔洋中)が最多優勝級の実績を持つ強豪 | 太田恒治監督は中等部時代に7度の全国制覇に貢献 |
チームの歩み
東海大一の黄金期(1986-87年)
1986年度(第65回)全国高校サッカー選手権において、東海大一(現・東海大翔洋)は初出場にして初優勝を飾った。決勝の相手は国見で、スコアは2-0。ブラジルから編入したアデミール・サントス(三渡洲アデミール)が決めた伝説の「バナナシュート」フリーキックが語り継がれる一戦となり、当時2年生だった澤登正朗もメンバーに名を連ねていた。
翌1987年度(第66回)大会でも再び決勝で国見と対戦したが、今度は敗れて準優勝に終わった。この大会では平澤政輝が得点王(7得点)に輝いている。この時期、清水市商・清水東・東海大一による「静岡3強」時代が形成され、互いの切磋琢磨が静岡サッカーのレベルを押し上げる原動力となった。
校名変遷と再興
学校名は東海大一高から東海大翔洋高、そして現在の東海大学付属静岡翔洋高へと変遷してきた。黄金期以降は長く静岡県リーグでの戦いが続いたが、2024年度のプレーオフでFC岐阜U-18を2-0で下し、プリンスリーグ東海への昇格を果たした。
現在(2026年)
2026年シーズンも太田恒治監督の下でプリンスリーグ東海を戦っている。同校OBである太田監督は中等部を長年指導した後、2018年から高校の指揮を執っており、長男・太田走もチームに関わる「父子鷹」としても知られる。
育成システム
中高一貫体制を敷き、全国中学校サッカー大会で最多級の優勝実績を誇る東海大翔洋中と、ジュニア年代の「TOKAIスポーツアカデミー」を統合した一貫指導体制を持つ。専用施設「TOKAIブルーオーシャンフィールド」は人工芝の専用グラウンドで、高円宮杯プリンスリーグなど公式戦の会場としても使用されている。県外(鳥取など)や海外にルーツを持つ選手も積極的に受け入れ、寮生活を通じてサッカーに集中できる環境を整えている。
輩出した主なプロ選手・OB
1986・1987年度の黄金期メンバーを中心に、多くの指導者・Jリーガーを輩出してきた。
澤登正朗(清水エスパルスユース 監督)
1986年度優勝メンバー(当時2年)。清水エスパルス一筋でプレーした元日本代表MFで、現在は清水エスパルスユースの監督を務める。
大嶽直人(J3・カマタマーレ讃岐 監督)
1986年度優勝メンバーの一人。指導者として2026-27シーズンもカマタマーレ讃岐の指揮を執る。
鈴木啓太(元日本代表MF)
東海大一(現・東海大翔洋)でプレーした後、浦和レッズひと筋で長く活躍した元日本代表の守備的MFである。中盤の底(アンカー)から攻守のバランスを司る選手として日本代表を支えた。現在は引退している。
このほか、服部年宏・伊東輝悦(いずれも元日本代表)、1987年度得点王の平澤政輝、伝説のバナナシュートを決めたアデミール・サントスら、黄金期を彩ったOBは多い。
重要な注記:日本代表GK・川口能活と元日本代表FW・高原直泰は、いずれも東海大翔洋「中等部」(中学)のOBであり、高校は別である(川口は清水市商・現清水桜が丘、高原は静岡県立清水東)。両氏を東海大翔洋「高校」OBとして紹介する情報も見られるが、正確には中学段階の系譜にとどまる点に注意されたい。
現時点で2026年W杯日本代表に同校(高校)OBの選出はない。
補足:プロ選手・指導者の所属は異動により変動する。最新の情報はJリーグ公式サイトなどでご確認いただきたい。
2026年の注目選手
| 選手 | ポジション | 特徴 |
|---|---|---|
| 岩下雄飛 | DF・3年 | AFC U-17アジアカップ サウジアラビア2026 日本代表。ジュビロ磐田へ2027年1月加入内定 |
| 西尾周賢 | MF・2年 | 鳥取県出身。約40mに及ぶライナー性のロングスローが武器 |
※卒業生は含めない。
2026年プリンスリーグ東海 前半戦の戦績
| 節 | 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/4 | 富士市立 | 5-1 | ○ |
| 第2節 | 4/11 | 帝京大学可児 | 1-1 | △ |
| 第3節 | 4/18 | 浜松開誠館(A) | 0-0 | △ |
| 第4節 | 4/25 | 藤枝東 | 1-3 | ● |
| 第5節 | 5/3 | 清水エスパルスユース(A) | 0-3 | ● |
| 第6節 | 5/6 | 静岡学園 | 1-3 | ● |
| 第7節 | 5/9 | 愛工大名電 | 4-2 | ○ |
| 第8節 | 6/13 | 三重(A) | 1-2 | ● |
| 第9節(延期分) | 7/18 | 藤枝明誠(A) | 1-0 | ○ |
→ 総括:第9節終了時点で3勝2分4敗・勝点11、プリンスリーグ東海6位(10チーム中)。14得点15失点・得失点差-1。首位・静岡学園と2位・清水エスパルスユースの2強には敗れたが、愛工大名電戦の快勝や第9節・藤枝明誠戦の完封勝利など、上位に食らいつく戦いを見せている。後半戦は第10節(9/5開催)から再開する。最新の順位はプリンスリーグ東海で確認できる。
※試合結果・順位は本サイトの順位データ(毎日自動更新)およびゲキサカ等の公式記録と照合済み(第9節終了時点)。