チームの特徴
FC今治U-18は、元日本代表監督・岡田武史氏が経営に参画する「FC今治」のアカデミーである。クラブが掲げる一貫指導哲学「岡田メソッド」を軸に、プレーの原則を徹底的に習得する「守」、ピッチ上で自ら選択して原則を応用・打破する「破」、無意識下で原則に沿った高度なプレーができる「離」という守破離のプロセスを通じて、自律した選手の育成を目指している。2026年5月22日付でアジアサッカー連盟(AFC)が定めるユース育成機関の格付け制度「AFCエリートユーススキーム」の最高位「フルメンバーシップ(三つ星)」に認定され(JFA発表は6月6日)、Jクラブのアカデミーとしては初の快挙となった。JFAアカデミー福島(男子・女子)と同時の認定であり、3年ごとに再評価される仕組みのため次回は2029年となる。
スタイル: 岡田メソッドの根幹である主導権を握るサッカーを志向し、ボール保持時は後方からのビルドアップによってゲームを組み立て、非保持時は前線からの連動したプレスでボールを奪い返すことを重視している。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ四国 | 2023年4位(勝点28)/2024年8位(勝点19)/2025年6位(勝点25) | 四国最上位リーグに定着し、Jクラブ・強豪高体連と互角に戦う |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ四国(2026) | 第9節終了時点4位・勝点13 | 4勝1分4敗・14得点11失点(得失点差+3) |
| AFCエリートユーススキーム | フルメンバーシップ「三つ星」認定(2026年5月22日付) | Jクラブアカデミーとして初認定。JFAアカデミー福島と同時。次回再評価は2029年 |
| 日本クラブユースサッカー(U-18)Town Club CUP | 2019年大会出場 | 菊川晴が大会MIPを受賞(各チームから1名が選出される形式で16名が同時受賞) |
チームの歩み
設立(2018年〜)
2018年6月にU-18設立を発表。1学年8名程度の少数精鋭方針を掲げ、Jリーグ参入にユースチーム保有が必須という事情も背景にあった。セレクションは同年7月30日・8月27日に実施され、2019年度から活動を開始した。
全国への挑戦(2019年)
2019年、日本クラブユースサッカー(U-18)Town Club CUP(第3回)に出場。菊川晴が大会MIPに選出された。
プリンスリーグ四国への定着(2023〜2025年)
2023年4位(勝点28)、2024年8位(勝点19)、2025年6位(勝点25)と、順位を重ねながらリーグに定着してきた。
トップ昇格第一号(2024年)
2024年、馬越晃がクラブ史上初のU-18からのトップチーム昇格選手となった。
AFC三つ星認定(2026年)
2026年5月22日付で、Jクラブアカデミーとして初となるAFCエリートユーススキーム「三つ星」に認定された。
育成システム
主要な練習拠点は今治市波止浜の「NPフィールド波止浜」(エグゼクティブパートナー・株式会社ネットプロテクションズのネーミングライツ)。トップチームのホームスタジアムは「アシックス里山スタジアム」である。「FC今治高等学校 里山校」と連携し、学業とサッカーの両立を図る教育体制を整えている。選手編成はU-12・U-15からの内部昇格とセレクションで受け入れた選手で構成され、岡田メソッドに基づく共通のプレーモデルを全カテゴリーで採用することで、下部カテゴリーから昇格した選手が高度な戦術トレーニングへ早期に適応できる体制を敷く。
2026年の体制
U-18監督は副島秀治。長崎県長崎市出身で、長崎西高校から筑波大学へ進み、卒業後はジョイフル本田サッカー部でプレーした。指導者としてはジョイフル本田つくばFC監督やつくばFCユース監督などを歴任し、JFA公認B級コーチの資格を持つ。U-18コーチは石塚稜真。テクニカルダイレクターは菊原志郎(U-12監督を兼務)で、アカデミーグループ全体の指導方針を統括する。フィジカルコーチ・トレーナー・栄養士は、U-18専任ではなくアカデミーグループ共通のスタッフとして選手をサポートする体制になっている。
輩出した主なプロ選手
馬越 晃(MF、FC今治)
今治市出身(2005年7月13日生まれ)。FC今治U-12→U-15→U-18と生え抜きで育ち、高校2年次の2022年に2種登録選手としてトップチームに登録されると、同年8月のJ3・鹿児島ユナイテッドFC戦でトップデビューを果たした。2024年から正式にトップチームへ昇格し、クラブ史上初のU-18からのトップ昇格選手となった。2025年、実戦経験を積むため中国サッカーリーグの福山シティFCへ育成型期限付き移籍。同年12月にクラブが復帰を発表し、2026年からFC今治に復帰している。
大槻智也(2022年に馬越とともに2種登録選手としてトップチームに登録。現在は拓殖大学でプレーを続けている)や、Town Club CUP 2019でMIPを受賞した菊川晴も、同時期にU-18で活躍したタレントである。
FC今治U-18はアカデミー発足が2019年度と新しく、OBの絶対数はまだ少ないが、生え抜きの馬越晃がクラブ史上初のトップ昇格を果たすなど、育成の成果が着実に表れ始めている。
補足:プロ選手の所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式などでご確認ください。
2026年の注目選手
| 選手 | POS | 2026年リーグ戦成績 |
|---|---|---|
| 江原 悠夢 | FW | 7得点(リーグ得点ランキング2位) |
| 烏谷 英汰 | MF | 3得点 |
| 髙橋 周大 | FW | 2得点 |
| 宇都宮 颯太 | MF | 1得点 |
| 渡部 有夢 | DF | 1得点 |
| 森 洸信 | GK | 2025年6月にトップチーム2種登録 |
チーム得点者5名の合計はリーグ14得点で、チーム総得点と一致する。
※学年はJFA等で公表されていないため個別には記載していません。
2026年プリンスリーグ四国 序盤戦
| 節 | 日付 | 対戦 | H/A | 結果 | 得点者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/4 | vs 県立今治東中等教育学校 | H | ○ 1-0 | 江原悠夢(90+3') |
| 第2節 | 4/11 | vs 大手前高松高校 | A | △ 1-1 | 髙橋周大(66') |
| 第3節 | 4/18 | vs 新田高校 | H | ○ 4-1 | 江原悠夢3(9', 18', 47')、渡部有夢(30') |
| 第4節 | 4/25 | vs 高知高校 | A | ● 1-3 | 髙橋周大(49') |
| 第5節 | 5/2 | vs 愛媛FC U-18 | H | ● 1-2 | 江原悠夢(67') |
| 第6節 | 5/9 | vs カマタマーレ讃岐U-18 | A | ○ 3-0 | 江原悠夢2(11', 83')、烏谷英汰(52') |
| 第7節 | 5/16 | vs 徳島ヴォルティスユース | A | ● 0-1 | - |
| 第8節 | 6/27 | vs 県立徳島商業高校 | H | ● 1-2 | 宇都宮颯太(90+1') |
| 第9節 | 7/4 | vs 徳島市立高校 | A | ○ 2-1 | 烏谷英汰2(30', 73') |
→ 第9節終了時点で4勝1分4敗・勝点13・14得点11失点(得失点差+3)の4位。首位・愛媛FC U-18と2位・徳島ヴォルティスユースがともに勝点24で先行し、3位・大手前高松高校が勝点14で続く。上位2チームとの直接対決(第5節・愛媛戦は1-2、第7節・徳島戦は0-1)はいずれも1点差での敗戦であり、この僅差を詰められるかが後半戦のテーマとなる。
後半戦は9月5日、第10節・アウェイで県立今治東中等教育学校との「今治ダービー」第2戦から再開する。第1節の第1戦は江原悠夢の90+3分ゴールで1-0の勝利だった。
※試合結果・順位はJFA公式勝敗表およびプリンスリーグ四国公式を出典に照合。順位は毎日の自動更新で最新化されます。