チームの特徴
阪南大高校サッカー部は、大阪府松原市に校舎を置く阪南大学高等学校のサッカー部。濱田豪監督が四半世紀以上にわたり指揮を執り、一貫した強化路線でチームを関西有数の強豪へと押し上げてきた。
最大の特徴は、系列大学である阪南大学サッカー部(関西学生リーグの強豪)と、人工芝の高見ノ里グラウンドをはじめとする施設・環境を共有している点である。高校生が日常的に大学生年代の強度に触れられる環境が、選手の成長を後押しする育成モデルの土台になっている。
スタイル: 特定のシステムに固執せず、相手や試合展開に応じて陣形を可変させるプラグマティック(現実的)な戦術を志向し、「全員攻撃・全員守備」を掲げて攻守にハードワークするのが持ち味である。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | ベスト16(2021年度・2024年度) | 2021年度・第100回大会は1回戦 丸岡○、2回戦 奈良育英8-0○(鈴木章斗5得点)、3回戦 青森山田1-3●で敗退 |
| 全国高校総体(インターハイ) | ベスト16(2017・2019・2021・2025年) | 初出場は2013年 |
| 全国高校サッカー選手権 | 初出場(2015年度) | |
| 高円宮杯 プレミアリーグWEST | 参戦(2017・2018年) | |
| 高円宮杯 プリンスリーグ関西 | 優勝(2016・2019年)/関西1部 優勝(2025年) | |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ関西1部(2026) | 第9節終了時点 7位 | 2勝2分5敗・勝点8・13得点27失点(得失点差-14) |
→ 2021年度の大阪2冠と全国選手権ベスト16が現時点での最高到達点。プレミアリーグWEST参戦歴もある関西の常連強豪である。
チームの歩み
学校の沿革(1939年〜)
- 母体校は1939年に大鉄工学校として創立。1948年に大鉄高等学校へ改称した後、1986年に阪南大学高等学校へ校名変更、1994年には学校法人名も阪南大学に改められた
- 2002年、松原市の高見の里へ移転。2015年には中等部を廃止し、高校からのスカウトに特化した体制へ移行した
全国への台頭(2013年〜)
- 2013年、全国高校総体(インターハイ)に初出場
- 2015年度、全国高校サッカー選手権に初出場
2021年度――黄金期の頂点
- インターハイ・選手権の両大阪予選を制し「大阪2冠」を達成
- 第100回全国高校サッカー選手権では、1回戦で丸岡を破り選手権初勝利。2回戦は奈良育英に8-0で大勝(鈴木章斗が5得点)し、3回戦で青森山田に1-3で敗れて全国ベスト16
近年の歩み(2025年〜)
- 2025年、高円宮杯プリンスリーグ関西1部で優勝。同年12月のプレミアリーグ参入プレーオフでは仙台ユースに0-1で敗れ、プレミア昇格はならなかった
- 2026年はプリンスリーグ関西1部でプレー。インターハイ大阪予選には前回王者として臨んだが、8強で桃山学院に敗れ全国出場を逃した
育成システム
阪南大高の育成の根幹は、系列の阪南大学サッカー部との連携にある。人工芝の高見ノ里グラウンドなど施設・環境を大学と共有することで、高校生が日常的に大学年代の強度・戦術理解に触れながら成長できる点が最大の武器である。
加えて、関西のJクラブアカデミーや強豪街クラブからのスカウト網を持ち、ガンバ大阪・セレッソ大阪・ヴィッセル神戸などのジュニアユース出身者や、関西の育成型街クラブで力をつけた選手たちが集まってくる点も強化のベースになっている。
輩出した主なプロ選手
- 鈴木章斗(FW、サンフレッチェ広島):阪南大高史上初となる高卒直接プロ入りを果たした選手。2021年度全国高校サッカー選手権の得点王。湘南ベルマーレで主力に定着し、2026年7月にサンフレッチェ広島へ完全移籍した
- 小川大空(DF、サガン鳥栖):阪南大高から大阪体育大学、愛媛FCを経て鳥栖に加入。対人の強さと高さで最終ラインを統率する
- 高木践(DF、清水エスパルス):阪南大高から阪南大学を経てプロ入り。小柄ながら跳躍力とカバーリングに優れるセンターバック
- 河田篤秀(FW、高知ユナイテッドSC):新潟・徳島・大宮・鳥栖・群馬など各地のクラブを渡り歩いてきた点取り屋で、2026年より高知でプレーする
- 保田成琉(DF、湘南ベルマーレ加入内定):法政大学の大型サイドバック。2026年は特別指定選手として湘南でプレーしている
- 上記のほか、櫻井文陽(MF、ザスパ群馬)、小西宏登(MF/FW、ザスパ群馬)、村瀬悠介(DF、ヴィアティン三重)らもOBとしてプロの舞台でプレーしている
補足:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式や各クラブ公式でご確認ください。
2026年北中米ワールドカップの日本代表に、阪南大高(高校)出身者は選出されていない。一方で、系列の阪南大学(大学)を経てプロ・日本代表クラスへ至るルートも別途確立されており、大学との連携が育成面での強みになっている。
→ 高卒で直接Jリーグへ進むルートと、系列の阪南大学を経てプロになるルートの双方を持つことが、阪南大高の育成における最大の特色である。
2026年の注目選手
- 平岡貴敬(FW):3年生。FWに転向し、プリンスリーグ関西1部の開幕戦(第1節・京都橘戦)で2得点を挙げた前線の得点源で、Jクラブからも注目される存在である
このほか、ガンバ大阪・セレッソ大阪・ヴィッセル神戸のアカデミー出身者を含む有望な1年生が加入し、トップチームでの定着を争っている。
※学年はJFA等で公表されていないため個別には記載していません(出典:ゲキサカのリーグ戦記録・選手データ、サッカーダイジェスト)。
2026年プリンスリーグ関西1部 序盤戦
| 節 | 日付 | 対戦 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/5 | 京都橘高校 | ● 3-4 |
| 第2節 | 4/11 | 大阪産業大学附属高校 | ○ 3-2 |
| 第3節 | 4/19 | セレッソ大阪U-18 | △ 2-2 |
| 第4節 | 4/25 | 近江高校 | ● 0-6 |
| 第5節 | 4/29 | 三田学園高校 | ○ 1-0 |
| 第6節 | 5/4 | 興國高校 | △ 2-2 |
| 第7節 | 5/9 | 京都サンガF.C. U-18 | ● 0-4 |
| 第8節 | 6/13 | 神戸弘陵学園高校 | ● 1-2 |
| 第9節 | 6/20 | 履正社高校 | ● 1-5 |
→ 第9節終了時点で2勝2分5敗・勝点8、関西1部の7位(13得点27失点・得失点差-14)。序盤は京都橘と3-4の打ち合いを演じたのち、大阪産業大学附属に逆転勝ち(3-2)、セレッソ大阪U-18とドロー、三田学園を1-0で下すなど勝負強さを見せた。一方で、近江(0-6)、京都サンガF.C. U-18(0-4)、履正社(1-5)と上位相手に大量失点を喫しており、守備の安定と90分間の強度維持が、9月再開後のリーグ後半戦と冬の選手権に向けた課題となっている。第10節・大阪産業大学附属戦は9月に予定されている。
※試合結果・順位は高校サッカードットコム(koko-soccer.com)のプリンスリーグ関西1部ページを出典に照合。本サイトの順位データとも一致(第9節終了時点)。順位は毎日の自動更新で最新化されます。