チームの特徴
神戸弘陵学園高校(兵庫県神戸市)のサッカー部である。神戸弘陵OBの谷純一監督が指揮を執り、チーム哲学として「和衷協同(わちゅうきょうどう)」を掲げる。人とのつながりを大切にし、心を一つにして戦うという意味で、かつての選手たち=江坂任世代が自発的に掲げた言葉である。この哲学のもと、選手の主体性と心理的な安全性を重んじる育成が神戸弘陵の特徴となっている。スタイルは、強固な守備ブロックの構築と、アタッキングサードでの個のアイデアの発揮を融合させた現実的なサッカーである。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | ベスト8(1993年度・第72回) | 奥大介を擁した世代。通算13回出場 |
| 全国高校総体(インターハイ) | 全国大会出場5回 | 全国では初戦敗退(1995・2014・2018・2023・2024年) |
| 高円宮杯プレミアリーグWEST | 在籍(2016・2017年) | |
| 高円宮杯プリンスリーグ関西 | 優勝(2015年) | |
| 兵庫県内3冠(新人大会・総体予選・選手権予選) | 2023年度に達成 | 学校史上初 |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ関西1部(2026) | 第9節終了時点 6位 | 消化8試合・2勝3分3敗・勝点9・14得点15失点(得失点差-1)。第9節は延期 |
→ 全国での最高成績は1993年度(第72回)選手権のベスト8であり、2023年度の兵庫県内3冠が示すとおり県内トップクラスの安定した強さを誇る。全国高校総体は5回の出場すべてで初戦敗退にとどまっており、「選手権では全国上位、近年は県内3冠」という二つの顔を持つチームである。
チームの歩み
黎明期
学校は1983年に創立された。サッカー部も創立からまもない時期より活動し、兵庫県内の強豪として台頭していった。
第一次黄金期(1990年代)
1991年に奥大介(後の日本代表)が入学し、1993年度(第72回)全国高校サッカー選手権でベスト8に進出。神戸弘陵の名を全国に広めた。
谷純一体制での再建
2013年に13年ぶりの選手権復帰を果たす。2015年には高円宮杯プリンスリーグ関西で優勝し、2016・2017年は高円宮杯プレミアリーグWESTの舞台で戦った。
第二次黄金期(現在)
2023年度には、新人大会・総体予選・選手権予選で兵庫県内3冠を学校史上初めて達成した。2026年のインターハイ兵庫県予選でも、準々決勝で関西学院に2-1で勝利して準決勝まで勝ち上がったが、準決勝でAIE国際に1-3で敗れ、3位決定戦にまわった。
育成システム
付属中学を持たない神戸弘陵学園高校は、兵庫県内を中心とした強豪街クラブ(神戸FC・エベイユFC神戸・SCクリヴォーネ・RIP ACE SCなど)から有望なタレントを集めるスカウト網を強みとしてきた。こうした育成力は、日本代表として活躍した奥大介、ファジアーノ岡山でプレーする江坂任、湘南ベルマーレでプレーする石橋瀬凪といった選手を、世代を超えて継続的に輩出してきた実績に表れている。
輩出した主なプロ選手
- 奥大介(MF、2014年に逝去):神戸弘陵の名を全国に広げたレジェンド。日本代表として26試合2得点を記録し、Jリーグベストイレブンを3度受賞。ジュビロ磐田・横浜F・マリノスの黄金期を支えた名MFである。
- 江坂任(MF、ファジアーノ岡山):元日本代表(A代表1試合出場)。群馬・大宮・柏・浦和・蔚山などを経て岡山でプレーしている。
- 石橋瀬凪(MF、湘南ベルマーレ):高校時代にU-18日本代表に選出され、2025年に高卒で加入。圧倒的なスピードとドリブルを武器にプレーする次世代の逸材である。
- 土井良太(FW、アルヴェリオ高松)、加藤竜馬(フットサル日本代表を経て指導者)らもOBとして名を連ねる。
補足:プロ選手の現所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式や各クラブ公式でご確認ください。
2026年北中米ワールドカップの日本代表に、神戸弘陵学園高校出身者は選出されていない。
→ 奥大介から石橋瀬凪まで、年代別・A代表クラスの選手を輩出し続けてきた育成力こそが神戸弘陵の伝統である。
2026年の注目選手
- 松浦旺生(MF):3年生。2026年のU-17日本高校選抜候補に選ばれた、技術と戦術眼に優れる中盤の主力
- 丸山瑛太郎(FW):リーグ戦で複数得点を挙げる前線の得点源。第8節・阪南大高戦では90+1分に劇的な決勝弾を決め、2-1の勝利を呼び込んだ
- 山本謙(MF):中盤から得点に絡み、複数試合でゴールを記録
- 鈴木竣也(FW):前線で得点を挙げる下級生時代からの主力
- 山岡恭大(GK):最終ラインを支える守護神
県内外の街クラブ出身の有望な1年生も加入している。
※学年はJFA等で公表されていないため個別には記載していません(出典:ゲキサカのリーグ戦記録・選手データ)。
2026年プリンスリーグ関西1部 序盤戦
| 節 | 日付 | 対戦 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/5 | セレッソ大阪U-18 | ● 2-5 |
| 第2節 | 4/11 | 近江高校 | △ 2-2 |
| 第3節 | 4/18 | 京都サンガF.C. U-18 | △ 1-1 |
| 第4節 | 4/25 | 興國高校 | ● 2-3 |
| 第5節 | 4/29 | 京都橘高校 | ● 0-1 |
| 第6節 | 5/4 | 三田学園高校 | ○ 3-0 |
| 第7節 | 5/10 | 履正社高校 | △ 2-2 |
| 第8節 | 6/13 | 阪南大高校 | ○ 2-1 |
| 第9節 | (延期) | 大阪産業大学附属高校 | 延期 |
→ 第9節終了時点で2勝3分3敗・勝点9、関西1部の6位(14得点15失点・得失点差-1。神戸弘陵は第9節が延期のため消化8試合)。序盤はセレッソ大阪U-18・興國・京都橘ら上位に競り負けたが、第6節・三田学園戦を3-0と完封して以降は粘り強い試合運びを見せ、第7節・履正社戦の引き分け、第8節・阪南大高戦の90+1分の決勝弾での勝利などで勝点を積み上げている。「和衷協同」を体現する組織的な守備と勝負強さが持ち味であり、延期分と9月以降のリーグ後半戦での巻き返しが焦点となる。
※試合結果・順位は高校サッカードットコム(koko-soccer.com)のプリンスリーグ関西1部ページを出典に照合。本サイトの順位データとも一致(第9節終了時点)。順位は毎日の自動更新で最新化されます。