チームの特徴
三重高校サッカー部は、三重県松阪市にある私立・三重高等学校のサッカー部である。四日市中央工業をはじめとする公立の強豪校が上位を占めてきた三重県で、私立校として力をつけ、2025年度に高円宮杯三重県1部リーグで優勝、そのままプリンスリーグ東海プレーオフを勝ち上がって2026年シーズンから13年ぶりにプリンスリーグ東海へ復帰した(最新の順位はプリンスリーグ東海の順位表)。
チームは1st・2nd・3rdの3チーム体制を敷いており、1stは東海プリンスリーグ、2ndは三重県1部リーグ、3rdは三重県3部リーグにそれぞれ所属する大所帯である。
スタイル: 指導の軸に据えるのは「四大綱」と呼ばれる方針である。「1、ルールを守る/2、ベストを尽くす/3、チームワークをつくる/4、相手に敬意をもつ」の4項目を掲げ、この体現を常に意識した指導を行っている。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | 通算2回出場(2017年度・2021年度) | 2021年度は全国1回戦で西武台高に1-0勝利、2回戦で前橋育英高に0-6で敗戦 |
| 全国高校総体(インターハイ) | 通算7回出場/最高成績は2021年の全国3回戦進出(ベスト16) | 1回戦 那覇高に0-0(PK5-4)、2回戦 実践学園高に1-0、3回戦 東山高に1-2 |
| 高円宮杯 三重県1部リーグ | 2025年度優勝 | プリンスリーグ東海プレーオフを経て13年ぶりにプリンスリーグ東海へ昇格 |
| 三重県高校サッカー新人大会 | 2025年度優勝(6年ぶり4回目) | 決勝は2026年2月1日、海星に4-1で勝利 |
| U-16三重県ルーキーリーグ | 2023年・2025年優勝 | 東海ルーキーリーグ公式のチーム登録情報より |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東海(2026) | 所属(シーズン中) | 最新の順位は順位表 |
チームの歩み
県内私立としての台頭
四日市中央工業をはじめとする公立の強豪校が長く三重県サッカー界の中心にあった中、三重高校は私立校として選手権・インターハイの県予選を勝ち上がり、全国大会にも複数回出場してきた。全国高校サッカー選手権には通算2回(2017年度・2021年度)、全国高校総体(インターハイ)には通算7回出場している。
2021年度の躍進
2021年度は全国高校総体(インターハイ)では全国3回戦に進出(ベスト16)し、これが同校の全国大会における最高成績である。1回戦は那覇高に0-0からのPK戦5-4で勝利、2回戦は実践学園高に1-0で勝利、3回戦は東山高に1-2で敗れた。
同じ2021年度は全国高校サッカー選手権にも4年ぶり2回目の出場を果たした。全国1回戦で西武台高に1-0で勝利したが、2回戦で前橋育英高に0-6で敗れている。
13年ぶりのプリンスリーグ東海(2026年)
その後、2013年のプリンスリーグ東海9位を最後にプリンスリーグ東海から遠ざかっていたが、2025年度に高円宮杯三重県1部リーグで優勝し、プリンスリーグ東海プレーオフを勝ち上がって2026年シーズンから13年ぶりにプリンスリーグ東海へ復帰した。同じ2025年度には三重県高校サッカー新人大会でも優勝している。
育成システム・指導体制
指揮を執るのは徳地俊彦監督である。同校OBで、選手時代は三重高校→東海学園FC→ランポーレ鈴鹿→FC.ISE-SHIMAというキャリアを歩み、現役時代から母校で教員兼コーチを務めていた。コーチ陣は紀藤隆翔・本多航・奥村和暉・西村竜弥・小川真吾・吉良元稀・榊親平の7名である。過去には2003〜2005年に元FC東京・水戸ホーリーホックの林一章氏がコーチを務めた時期もあった。
チームは東海プリンスリーグ(1st)・三重県1部リーグ(2nd)・三重県3部リーグ(3rd)の3チーム体制で、部員数は151名(3年生30名・2年生46名・1年生75名)にのぼる。3つのカテゴリーがあるため、部員が多くても全学年に公式戦の出場機会がある。練習は1週間で4〜5日のトレーニングに1〜2日の試合、1日のOFFという配分である。
環境面では、寮「アスリートハウス」を備え、部屋は2人部屋である。管理栄養士が在籍し、スポーツドクターとも提携するほか、指導者体制はB級・C級ライセンス保持者に加えてGK専門コーチ・フィジカルトレーナーを配置する。施設は人工芝グラウンド・クレーグラウンドに加え、夜間照明・トレーニングジム・部室・AEDを備える。部費は月7,000円に抑えられている。小・中学生を対象としたサッカークリニックを月2回開催するなど、地域への還元にも取り組む。
コンディショニング管理においては、2019年2月にコンディショニング管理アプリ『Atleta』を導入した。導入前は監督とコーチ2名で約100名の部員を指導しており、手書きのサッカーノートを毎週回収してチェックする作業に多大な時間を要していたことが導入の背景にある。その後部員数は2022年4月時点で129名、現在は151名まで拡大している。
なお、同校を運営する学校法人内には三重中学校(1962年4月開校)があり、1985年から中高一貫教育を導入している。
輩出した主なプロ選手・OB
水本裕貴(AC長野パルセイロU-18 監督)
2004年3月卒業。JFA公式の代表選手経歴にも「私立梅村学園三重高校」と明記されている。ジェフユナイテッド市原・千葉からガンバ大阪、京都サンガF.C.、サンフレッチェ広島、松本山雅FC、FC町田ゼルビア、SC相模原とプレーした。2008年北京五輪にキャプテンとして出場、国際Aマッチ7試合に出場し、2018年10月6日にJ1通算400試合出場を達成した。2022シーズン限りで現役を退き、2023年1月に引退を発表。2026シーズンからはAC長野パルセイロU-18監督を務めている。
野崎陽介(横浜FC鶴見 監督)
2003年3月卒業で、水本の1学年先輩にあたる。三重中京大学を経てサガン鳥栖でプロデビューし、横浜FC、栃木ウーヴァFCでプレーした。J2通算277試合26得点という実績を残し、2019年2月6日に現役を引退。2026年度は横浜FCアカデミーの「横浜FC鶴見」で監督を務めている。
在籍期間2014〜2016年の紀藤隆翔は、2017年にギラヴァンツ北九州へ入団し、鈴鹿ポイントゲッターズを経て2022年11月に現役を引退。現在は母校・三重高校のコーチを務めている。
2026年W杯日本代表26名に同校OBの選出はない。
補足:プロ選手・指導者の所属は異動により変動する。最新の情報はJリーグ公式サイトなどでご確認いただきたい。
2026年の注目選手
得点者はプリンスリーグ東海の得点ランキングを参照。
2026年度 三重県選抜(東海男子U-16リーグ)に選出された下級生
| 選手 | 学年・ポジション |
|---|---|
| 中村陽翔 | 2年・MF |
| 小池源遂 | 2年・DF |
| 吉田蓮人 | 1年・DF |
| 中島健斗 | 1年・GK |
| 藤田瑛士 | 1年・FW |
| 神山拳図 | 1年・MF |
※学年・ポジションは2026年度の三重県選抜(東海男子U-16リーグ)メンバー表による。卒業生は含めない。
なお藤田瑛士は、1年生でプリンスリーグ東海の第8節・東海大翔洋戦で得点している。
2026年2月1日の2025年度三重県高校サッカー新人大会決勝(海星に4-1)では、田中瑛が2得点、種村夢翔、井坂聡臣がそれぞれ得点を挙げた。
三重県内での戦い(2026年度)
2026年度インターハイ三重県予選では、3回戦で鈴鹿に5-0で勝利したものの、準々決勝で四日市中央工業に0-3で敗れベスト8に終わった。優勝は四日市中央工業である。
また、三重高校2ndが2026年度の高円宮杯三重県1部リーグに参戦している(最新の順位は三重県の順位表)。
前年度に目を移すと、2024年度は三重県高校総体(インターハイ県予選)で優勝し、3大会ぶり7回目の全国出場を決めた(決勝は津工業に1-0)。2025年度は三重県高校総体で決勝に進出し、全国高校サッカー選手権三重県予選ではベスト4に進出している。
2026 プリンスリーグ東海 試合結果
| 節 | 日付 | 対戦相手 | 結果 | 三重の得点者 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4/4 | アウェイ | 清水エスパルスユース | ● 1-3 | 90+1' 川崎成道 |
| 2 | 4/11 | ホーム | 静岡学園 | ● 1-2 | 12' 川崎成道 |
| 3 | 4/18 | アウェイ | 藤枝東 | ○ 2-1 | 24' 郭原優輝, 52' 郭原優輝 |
| 4 | 4/25 | ホーム | 藤枝明誠 | △ 0-0 | |
| 5 | 5/2 | ホーム | 富士市立 | ● 4-5 | 45+1' 酒井琉空, 45+2' 川崎成道, 54' 郭原優輝, 83' 山本倫也 |
| 6 | 5/5 | アウェイ | 浜松開誠館 | ● 0-3 | |
| 7 | 5/9 | アウェイ | 帝京大学可児 | ● 2-4 | 13' 山本倫也, 57' 峰大那 |
| 8 | 6/13 | ホーム | 東海大翔洋 | ○ 2-1 | 69' 川崎成道, 73' 藤田瑛士 |
| 9 | 7/5 | アウェイ | 愛工大名電 | ○ 1-0 | 8' 改發蒼太 |
| 10 | 9/5 | ホーム | 清水エスパルスユース | ● 0-3 | |
| 11 | 9/12 | アウェイ | 静岡学園 | ● 1-7 | 13' 川崎成道 |
| 12 | 9/19 | ホーム | 藤枝東 | △ 1-1 | 24' 増井優太 |
| 13 | 9/26 | アウェイ | 藤枝明誠 | ● 0-4 | |
| 14 | 10/3 | アウェイ | 富士市立 | ● 3-5 | 54' 藤田瑛士, 86' 郭原優輝, 89' 山本倫也 |
| 15 | 10/17 | ホーム | 浜松開誠館 | ● 0-2 |
- 第16節 11/21(土) 11:00 ホーム vs 帝京大学可児 松阪市総合運動公園人工芝
- 第17節 11/28(土) 14:00 アウェイ vs 東海大翔洋 BOF
出典:試合結果=JFA公式 高円宮杯 JFA U-18 プリンスリーグ 2026 東海(10月17日終了分まで)/得点者=ゲキサカ「[プリンスリーグ東海]2026シーズン日程」。得点者は出典の記載に基づき、表記はJFA公式記録に合わせて補正しています。「ほか不明」「記載なし」は出典に得点者の記載がない分です。