チームの特徴
高知高校サッカー部は1964年の創部から60年余りの歴史を持つ。同校は野球の名門校として全国的に知られるが、その陰で着実に力を蓄え、県内屈指のサッカーの強豪へと成長を遂げた。最大の特色は高知中学校との中高一貫体制で、2009年度選手権2回戦の星稜戦ではスタメン11人中7人が高知中出身だったとゲキサカが報じている。指導のバトンは同校OBの手によって受け継がれてきた。
スタイル: 「判断」を合言葉に全員攻撃・全員守備を掲げ、攻撃でも守備でも能動的に仕掛けるアグレッシブなサッカーを志向する(学校公式の指導方針)。最終ラインからのビルドアップと、前線からの連動したプレッシングを軸とする。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | ベスト8(1986年度) | 高橋秀治前監督が選手時代に残した記録 |
| 全国高校サッカー選手権 | ベスト16 2回(2001・2009) | |
| インターハイ | ベスト8(2023年) | |
| インターハイ | ベスト16 3回(2001・2009・2019) | |
| 高円宮杯 全日本ユース | ベスト16(2001) | |
| 全国高校サッカー選手権 高知県大会 | 優勝20回 | |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ四国(2026) | 第9節終了時点5位・勝点12 | 4勝0分5敗・21得点16失点(得失点差+5) |
2009年度選手権2回戦では、フクダ電子アリーナで星稜を1-0で完封し、DF野村綾彦主将がMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選出された。
チームの歩み
創部(1964年〜)
高知高校サッカー部は1964年、初代監督・森山氏のもとで産声を上げた。以来60年余りにわたり伝統を積み重ねており、毎年1月3日には初代監督とOB30名以上が集う「初蹴り」が恒例行事として続いている。
高橋秀治監督時代
同校OBの高橋秀治氏が監督を務め、2020年に勇退した。現在はブータン王国U-18代表監督を務めている。1986年度選手権のベスト8は、高橋氏が高知高校の選手として現役時代に残した記録である。
大坪裕典監督体制(2020年〜)
2020年、同校OBの大坪裕典が第3代監督に就任した。大坪は高知中学校から高知高校に進み、高校2年・3年時に2年連続で選手権に出場した(ポジションはGK)。卒業後は阪南大学に進学している。
プリンスリーグ四国での昇降格
高知高校は2019年度に県1部リーグで優勝してプリンスリーグ四国に昇格したが、2022年は9位に終わり降格した。2023・2024年度は県1部でプレーし、2024年度に県1部で優勝して再昇格を果たした。2025年はプリンス四国で4位となり、2026年はプリンス2年目のシーズンを戦っている。過去には2006年に高円宮杯四国大会(現・プリンス四国)で優勝した実績もある。
育成システム
高知高校は高知中学校との中高一貫体制を敷いており、部員84名の大所帯のうち多くを高知中出身者が占める。一方で専用グラウンドは持たず、外部の施設を借りて活動しているのが実情で、大坪裕典監督自身が学校公式のコメントでこの現状を明かしている。
ソフト面では、ウェアラブルデバイス「Knows」を2021年8月に導入した。高知県内では初の導入チームで、走行距離・スプリント回数・心拍数を可視化し、選手が自ら考えて行動する風土づくりに活用している。
同じ2021年には第8回全日本U-18フットサル選手権大会に四国代表として出場した。サッカー部がフットサルで全国大会に出場したのは1964年の創部以来初めてで、当時のメンバーには松井匠・角田颯磨・橋本拓実らが名を連ねた。
選手層は兵庫県の赤穂FC、徳島県のFC徳島JY、神奈川県の大豆戸FC WEST、横浜ポラリスFCなどからの越境入学者と、高知ユナイテッドSCジュニアユース・アランチャ・ジョカーレ・FCソレアーダ高知といった県内クラブ出身者が融合して構成されている。学校専用の寮もあり、県外生を中心に約20名が入寮している。
2026年の体制
監督は大坪裕典(JFA公認A級コーチジェネラル/JFA GK-レベル2コーチ)。ヘッドコーチに大西徹(JFA公認B級/フィジカルフィットネスC級)、コーチに島田大督・都築篤司、GKコーチに角田大輔、アシスタントコーチに笹岡翼が就く体制である。
輩出した主なプロ選手
松井 匠(MF、RB大宮アルディージャ)
高知市出身。高知中学校から高知高校に進み、1年時と3年時に全国高校サッカー選手権に出場、3年時はキャプテンを務めた。卒業後は阪南大学に進学し、1年次からAチームでプレー。3年時には大学日本一に貢献し、2025年3月には全日本大学選抜にも選出された。2025年7月、RB大宮アルディージャへの2026シーズン加入内定と2025年JFA・Jリーグ特別指定選手承認が発表され、2026シーズンからJ2でプロキャリアをスタートさせている。
高杉 亮太(DF)
明治大学を経て2006年にFC町田ゼルビアに加入。愛媛FC、V・ファーレン長崎を経て2020年より栃木SCでプレーした。J1通算30試合1得点、J2通算320試合13得点を記録し、2021シーズン限りで現役を引退。2022年2月から栃木SCの強化担当を務めている。
このほか、元湘南ベルマーレのGK・濱崎陽平もOBの一人である。大学で現役を続けるOBには、阪南大学の角田颯磨、桐蔭横浜大学の橋本拓実らがいる。
補足:プロ選手の所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式などでご確認ください。
2026年の注目選手
| 選手 | POS | 2026年リーグ戦成績 |
|---|---|---|
| 大久保 颯眞 | MF | 4得点(チーム最多タイ) |
| 森本 大夢 | FW | 4得点(チーム最多タイ) |
| 佐野 颯心 | MF | 3得点 |
| 山﨑 智太 | DF(副キャプテン) | 3得点 |
| 大長 優希 | MF(副キャプテン) | 2得点 |
| 近森 瑛人 | MF | 2得点 |
| 栗本 愛司 | DF(キャプテン) | — |
得点者9名の合計得点はチーム総得点の21と一致する。守備の統率はキャプテン・栗本愛司を軸に築かれている。
※学年はサイト方針により個別には記載していません。
2026年プリンスリーグ四国 序盤戦
| 節 | 日付 | 対戦 | H/A | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 第1節※ | 6/13(土) | 徳島市立高校 | A | ● 0-1 |
| 第2節 | 4/11(土) | 徳島ヴォルティスユース | H | ● 2-3 |
| 第3節 | 4/18(土) | 県立徳島商業高校 | A | ○ 7-2 |
| 第4節 | 4/25(土) | FC今治U-18 | H | ○ 3-1 |
| 第5節 | 5/2(土) | カマタマーレ讃岐U-18 | H | ○ 5-1 |
| 第6節 | 5/9(土) | 新田高校 | H | ○ 1-0 |
| 第7節 | 5/16(土) | 愛媛FC U-18 | A | ● 2-3 |
| 第8節 | 6/27(土) | 県立今治東中等教育学校 | A | ● 1-2 |
| 第9節 | 7/4(土) | 大手前高松高校 | A | ● 0-3 |
※第1節は本来4/4開催の予定だったが6/13に延期され、アウェイ(徳島市立高校)で実施された。
→ 第9節終了時点で5位・勝点12・4勝0分5敗・21得点16失点(得失点差+5)。引き分けゼロはリーグ唯一で、21得点は愛媛FC U-18(27)・徳島ヴォルティスユース(20)に次ぐリーグ3位の得点力である。一方で上位2チームとの直接対決はいずれも2-3の1点差負けに終わった。ホーム4試合は3勝1敗、アウェイ5試合は1勝4敗と成績に差が出ている。第3節の徳島商業戦7-2、第5節のカマタマーレ讃岐U-18戦5-1と大量得点を挙げた試合がある一方、終盤の第7〜9節(愛媛・今治東・大手前高松)は3連敗となり勝ち星から遠ざかった。
後半戦は9月5日、第10節・ホーム(春野総合運動公園球技場)で徳島市立高校と対戦する(第1節との会場入れ替え)。
※試合結果・順位はJFA公式勝敗表・プリンスリーグ四国公式・学校公式日程を出典に照合。順位は毎日の自動更新で最新化されます。