チームの特徴
モンテディオ山形ユースは、Jリーグ・モンテディオ山形(山形県天童市を中心に活動)の育成組織である。山形県内で唯一プリンスリーグに所属するチームであり、県内の他10校はすべて山形U-18Yリーグに所属している。
クラブのスローガンは「YAMAGATA ICHIGAN(山形一丸)」。エンブレムは雪の結晶をモチーフに「結束の想い」を表現したデザインで、中央には出羽三山と最上川の流れをイメージしたストライプが描かれている。クラブは「東北のアスリートらしい粘り強さをもって闘うひたむきな美しさ」を理念として掲げている。
ジュニアユースは村山・庄内の2拠点体制を敷いており、2026年度のプリンスリーグ登録35名のうち18名(過半数)が自前のジュニアユース出身である。一方で、和歌山・埼玉・千葉・神奈川など県外クラブの出身者も少なくなく、県内外から選手を集める編成となっている。
スタイル: 育成理念としては「粘り」「シンプル」「ファミリー」「チャレンジ」の4つの価値を掲げ、9歳から18歳までの一貫指導体制のなかで「山形らしい選手」の育成を目指している。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東北 | 過去最高は2位(2012年・2019年)/プレミアリーグ参入経験なし | 2025年は8位、2026年は第10節終了時点で5位(10チーム中) |
| 日本クラブユースサッカー選手権(U-18) | 2024年・2025年と全国大会に連続出場 | いずれもグループステージ敗退。2025年は東北予選準優勝(準決勝 いわきFCに3-0/決勝 ベガルタ仙台に1-2) |
| Jユースカップ2026(第32回Jリーグユース選手権) | 2回戦敗退 | 1回戦 福島ユナイテッドFC U-18に1-0/2回戦 アルビレックス新潟U-18と1-1、PK戦11-12で敗退 |
チームの歩み
クラブの成り立ち
モンテディオ山形の起源は、1984年に発足した山形日本電気(NEC山形)サッカー同好会にさかのぼる。1990〜93年に東北社会人リーグを4連覇し、1994年にJFLへ昇格。1996年にイタリア語で「山」を意味するMONTEと「神」を意味するDIOを組み合わせた「モンテディオ山形」に改称し、1999年のJ2リーグ創設と同時にJリーグへ参入した。
プリンスリーグ東北の古参として
モンテディオ山形ユースは2011年以降一貫してプリンスリーグ東北に在籍している古参クラブであり、2012年と2019年に記録した2位が過去最高順位である。プレミアリーグへの参入経験はない。近年は2023年3位、2024年6位、2025年8位と推移している。
2025年 ユース選手寮の完成
2025年7月、天童市芳賀タウン北に「モンテディオ山形ユース選手寮 supported by TAIHEIDO」が完成した。軽量鉄骨造2階建てで、29部屋すべてが個室。食堂・厨房・大浴場・ランドリー・サンルーム・人工芝テラスに加え、エアコンとインターネットを完備する。立地はJR天童南駅まで約200m、NDソフトスタジアム山形まで約1kmと交通至便である。この寮は株式会社太平堂不動産が建設し、クラブに提供したものである。
2026年 運営体制の刷新
2025年12月17日に「一般社団法人モンテディオ山形スポーツクラブ」が設立され、2026年2月1日から事業を開始した。長年アカデミー事業を担ってきた公益社団法人山形県スポーツ振興21世紀協会は2026年1月31日付で事業を譲渡し解散した。この移管はアカデミーとトップチームの一体運営を狙いとしたものである。
育成システム・指導体制
指揮を執るのは秋葉勝監督(2024年就任・2026年も指揮)である。山形県上山市出身で、モンテディオ山形ユース(1999〜2001年)から2002年にトップチームへ昇格し、J2通算300試合以上に出場した生え抜きである。2018年1月にモンテディオ山形アカデミーのスタッフとなり、2024年からユース監督を務める。なお、就任前年(2023年)の監督は内山俊彦であった。
2026年のスタッフ(JFA公式チーム紹介より)は、監督・秋葉勝、アカデミーダイレクター・宮武太、コーチ・吉村俊希/塩川岳人、アスレチックコーチ・庄司湧人、GKコーチ・岩田俊太朗、トレーナー・上森準大という体制である。
主な練習・試合拠点は石鳥居グラウンド(山形県天童市石鳥居/山形銀行研修センター敷地内)で、プリンスリーグ東北の公式戦会場にもなっている。ただし、ホームゲームの一部は山形県総合運動公園第2運動広場でも開催されている。
ジュニアユースは村山・庄内の2拠点体制で、2026年度のプリンスリーグ登録メンバー35名のうち、ジュニアユース村山出身が12名、同庄内出身が6名を占める。
ユース所属選手の多くは東北文教大学山形城北高等学校に在学している。ただし、同校サッカー部は山形U-18Yリーグに参加する別のチームであり、モンテディオ山形ユースとは完全に別のチームである点には注意が必要である。
海外経験としては、DFの本間海翔が2025年11月30日〜12月11日にスペイン4部のU.E.サンアンドレウのユースチームへ、育成・強化を目的にトレーニング参加している。
輩出した主なプロ選手・OB
半田陸(ガンバ大阪/DF)
山形県上山市出身。モンテディオ山形ジュニアユースからユースを経て、2019年3月にモンテディオ山形とプロ契約を結びトップチームへ昇格した。ユース在籍中の2019年にはFIFA U-17ワールドカップ(ブラジル)に「モンテディオ山形ユース」所属のDF・背番号3として出場している。2023年にガンバ大阪へ完全移籍し、2026年も背番号3で同クラブに在籍する。U-23日本代表(パリ五輪世代)にも選出された経歴を持つ。2026年4月に負傷して長期離脱となり、同年のFIFAワールドカップ日本代表26名には選ばれなかった。
高橋潤哉(モンテディオ山形/FW)
モンテディオ山形ユースから駒澤大学を経て、2020年にモンテディオ山形へ加入した。アスルクラロ沼津、福島ユナイテッドFCへの期限付き移籍を経て、2026年も背番号9でモンテディオ山形に在籍している(ホームグロウン選手)。
このほか、以下の選手たちもアカデミー出身のOBとして名を連ねる。
- 上林大誠(GK。U-16日本代表に選出された経歴を持ち、2024年に千葉虎士とともにユースからトップチームへ昇格。2026年も背番号32でモンテディオ山形に在籍する)
- 千葉虎士(DF。ユースから2024年にトップチームへ昇格。2026年6月に福島ユナイテッドFCへの育成型期限付き移籍期間が2027年6月末まで延長された)
- 狩野海晟(MF。ユースから関東学院大学を経てモンテディオ山形へ加入。2026年6月に福島ユナイテッドFCへの期限付き移籍期間が2027年6月末まで延長された)
- 相馬丞(DF。ジュニアユース村山からユース、仙台大学を経てモンテディオ山形へ加入。鹿児島ユナイテッドFCへの期限付き移籍を経て、2026年6月にザスパ群馬へ完全移籍した)
- 髙橋成樹(DF。山形県上山市出身。ジュニアユース村山からユースを経て2017年にトップチームへ昇格した)
- 大友竜輔(GK。2017年に2種登録され2019年にトップチーム入り。2024年にアスルクラロ沼津へ完全移籍した)
なお、アカデミー出身ではないが、根本亮助(鶴商学園高等学校=現・鶴岡東高等学校の出身で、1999年にモンテディオ山形へ加入した生え抜きの先駆けの一人)にも触れておきたい。2009年から約15年にわたりアカデミーでコーチ・監督を務め、2024年からは鶴岡東高校サッカー部のヘッドコーチを務めている。
2026年のFIFAワールドカップ日本代表26名に、モンテディオ山形ユース出身者の選出はない。
補足:プロ選手・指導者の所属は移籍により変動する。最新の情報はJリーグ公式サイトなどでご確認いただきたい。
2026年の注目選手
2026年度のプリンスリーグ東北登録メンバー35名のうち、村山・庄内のジュニアユース出身者が18名と過半数を占める一方、和歌山や首都圏など県外クラブ出身者も多く在籍する。以下は特に注目される選手である。
| 選手 | 学年・ポジション | 前所属 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 佐藤陸斗 | 3年・GK | モンテディオ山形Jrユース村山 | 背番号1。2024年・2025年にトップチームの2種登録選手となった |
| 佐藤宏樹 | 3年・MF | モンテディオ山形Jrユース庄内 | 2026年プリンスリーグ東北でチーム最多タイの2得点 |
| 庄司蔵人 | 2年・MF | FCフォーリクラッセ仙台 | 同じくチーム最多タイの2得点 |
| 本間海翔 | 2年・DF | モンテディオ山形Jrユース庄内 | 第10節で得点。2025年11〜12月にスペイン・U.E.サンアンドレウのユースへトレーニング参加 |
| 劍持翼 | 2年・FW | JFAアカデミー福島 | 第6節・聖和学園戦で同点弾 |
| 阿部脩人 | 3年・FW | アルテリーヴォ和歌山U-15 | 和歌山県からの越境入団 |
| 山田陽友 | 3年・MF | モンテディオ山形Jrユース村山 | 背番号10 |
2026年 プリンスリーグ東北の得点者
| 選手 | 得点 | 内訳 |
|---|---|---|
| 佐藤 宏樹 | 2 | 第5節・学法石川戦59分/第7節・盛岡商業戦59分 |
| 庄司 蔵人 | 2 | 第1節・ブラウブリッツ秋田U-18戦61分/第5節・学法石川戦62分 |
| 中村 優太 | 1 | 第1節・ブラウブリッツ秋田U-18戦34分 |
| 劍持 翼 | 1 | 第6節・聖和学園戦80分 |
| 小形 悠希 | 1 | 第7節・盛岡商業戦4分 |
| 尾立 翔琉 | 1 | 第10節・ブラウブリッツ秋田U-18戦55分 |
| 本間 海翔 | 1 | 第10節・ブラウブリッツ秋田U-18戦89分 |
→ 7選手の得点を合計すると9得点となり、チームの総得点と一致している。特定のストライカーに依存せず、DFの小形悠希・本間海翔を含む幅広い顔ぶれが得点している点が2026年前半戦の特徴である。
※学年・ポジション・前所属は2026年 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東北の登録メンバー(JFA公式)、各試合の得点者・得点時間はゲキサカの日程・結果による。
2026年度 登録メンバー(35名)
| 番号 | POS | 選手 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | GK | 佐藤陸斗 | 3年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 3 | DF | 笠原悠慎 | 3年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 4 | DF | 小形悠希 | 3年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 5 | DF | 秋山瑛太 | 3年 | モンテディオ山形Jrユース庄内 |
| 6 | MF | 川﨑琉生 | 3年 | ながいユナイテッドFC |
| 7 | MF | 横尾潤 | 3年 | 仙台FC |
| 8 | MF | 木村虎雅 | 3年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 9 | FW | 阿部脩人 | 3年 | アルテリーヴォ和歌山U-15 |
| 10 | MF | 山田陽友 | 3年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 11 | MF | 佐藤宏樹 | 3年 | モンテディオ山形Jrユース庄内 |
| 14 | MF | 佐々木望夢 | 3年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 15 | FW | 中俣凛大郎 | 2年 | FCクラッキス松戸 |
| 16 | MF | 尾立翔琉 | 2年 | A.C AZZURRI |
| 17 | MF | 中村優太 | 3年 | MSCジュニアユース |
| 18 | MF | 小野田一輝 | 2年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 19 | MF | 金井琳 | 3年 | GINGA FOOTBALL CLUB |
| 20 | FW | 坪井圭 | 1年 | 横浜FCジュニアユース鶴見 |
| 21 | GK | 寒河江琉生 | 3年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 22 | MF | 庄司蔵人 | 2年 | FCフォーリクラッセ仙台 |
| 23 | DF | 小玉廉 | 2年 | モンテディオ山形Jrユース庄内 |
| 24 | MF | 戸田望夢 | 2年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 25 | MF | 山口大地 | 2年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 26 | MF | 稲毛春遥 | 2年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 27 | DF | 富樫一翔 | 2年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 29 | DF | 本間海翔 | 2年 | モンテディオ山形Jrユース庄内 |
| 30 | MF | 石垣仁 | 1年 | モンテディオ山形Jrユース庄内 |
| 31 | GK | 巻島泰斗 | 2年 | さいたま市立岸中学校 |
| 32 | FW | 土田健太 | 2年 | モンテディオ山形Jrユース庄内 |
| 33 | FW | 名和葵斗 | 1年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 37 | DF | 齋藤陽音 | 2年 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 38 | MF | 並木寛門 | ― | クラブ与野 |
| 40 | DF | 酒井統慎 | ― | クラブ与野 |
| 41 | GK | 鎌田泰地 | 1年 | FCあきたASPRIDE |
| 43 | MF | 渡津虎太郎 | 1年 | FC ALEX |
| 44 | FW | 劍持翼 | 2年 | JFAアカデミー福島 |
※2026年 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東北の登録メンバー(JFA公式)による。背番号38・40の2名は公式ページの学年表記が判読できないため空欄とした。
2026年プリンスリーグ東北 前半戦の戦績
| 節 | 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/4 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 2-0 | ○ |
| 第2節 | 4/11 | 青森山田高校2nd | 0-4 | ● |
| 第3節 | 4/18 | 帝京安積 | 0-2 | ● |
| 第4節 | 4/25 | 尚志 | 0-5 | ● |
| 第5節 | 5/2 | 学法石川 | 2-0 | ○ |
| 第6節 | 5/6 | 聖和学園 | 1-1 | △ |
| 第7節 | 5/10 | 盛岡商業 | 2-0 | ○ |
| 第8節 | 5/17 | 東北学院 | 0-1 | ● |
| 第9節 | 6/28 | 専修大学北上 | 0-0 | △ |
| 第10節 | 7/5 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 2-0 | ○ |
→ 総括:第10節終了時点で4勝2分4敗・勝点14、9得点13失点(得失点差-4)でプリンスリーグ東北5位(10チーム中)。4位・東北学院とは勝点・得失点差が同じだが、得点数(13対9)の差で山形が5位となっている。内容は極端で、勝った4試合はいずれも2-0の完封勝利、負けた4試合はすべて無得点であった。2025年の8位からは順位を上げている。後半戦は8月29日の第11節・青森山田高校2nd戦から再開する。最新の順位はプリンスリーグ東北で確認できる。
※試合結果・順位は本サイトの順位データ(毎日自動更新)およびJFA公式記録と照合済み(第10節終了時点)。
2026年のその他の大会
Jユースカップ2026(第32回Jリーグユース選手権)では、1回戦で福島ユナイテッドFC U-18に1-0で勝利したが、2回戦でアルビレックス新潟U-18と1-1で終え、PK戦11-12で敗退した。詳細はJユースカップ2026を参照。
第35回イギョラ杯国際親善ユースサッカー(2026年3月23〜24日・予選リーグ)では、藤枝明誠に0-1、三菱養和SCユースに0-2、成立学園に0-5で敗れ、立正大淞南とは1-1で引き分けた。
日本クラブユースサッカー選手権(U-18)では、2024年・2025年と連続で全国大会に出場している。