チームの特徴
日本大学藤沢高校サッカー部は、神奈川県藤沢市にある日本大学の付属校のサッカー部である。1955年(昭和30年)創部で、校訓である「健康・有為・品格」に従い、サッカーを通じて心身共に健全で世の中の為になる人間形成を目標に掲げている。部が大切にしていることとして、選手同士や監督とのミーティングでチームの目標や方向性を決めていくこと、そして高校サッカー生活の中でぶつかった壁を自らの力で乗り越える経験が、その先の人生の壁を越える力になると信じて指導にあたっていることを公式に紹介している。
部員は3学年で約150名以上在籍しているが、部員全員が各公式戦リーグのいずれかに登録されており、より多くの部員が公式戦を経験できる組織体制を整えている(部公式)。2009年創設の日本大学藤沢中学校からの内部進学ルートもある。練習・試合の拠点は学内のNFグラウンドで、隣接する日本大学生物資源科学部のグラウンドも併用している。
スタイル: 佐藤輝勝監督は2025年度(第104回)全国選手権のチーム紹介で「自分達のパスサッカーで観ている人に感動を与えられるよう、一体感持って、一戦必勝で挑みます」と抱負を語っている。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | 通算8回出場・最高成績はベスト4(2014年度・第93回) | 準決勝で、この大会で優勝した星稜に0-3で敗退 |
| 全国高校サッカー選手権 | 2025年度(第104回)ベスト8 | 神奈川県決勝で桐光学園に1-0、2年ぶり8度目の出場。全国は2回戦○2-0岡山学芸館、3回戦○2-1聖和学園、準々決勝●1-4神村学園 |
| 全国高校総体(インターハイ) | 通算10回出場・2017年(平成29年度)準優勝、2023年ベスト4 | |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ関東2部 | 2025年12月の参入戦を勝ち抜き2026年から参入 | 2026年は8試合を消化した時点で10チーム中6位(2026年8月9日時点) |
| 日本スポーツマンシップ大賞2024 ヤングジェネレーション賞 | 能登半島地震で応援団が来られなくなった石川県代表・星稜への「友情応援」が受賞理由 | 日刊スポーツの報道による |
チームの歩み
創部から佐藤輝勝監督体制へ(1955年〜2007年)
サッカー部は1955年(昭和30年)に創部された。学校自体は1949年に日本大学農林高等学校として創設され、1950年に日本大学藤沢高等学校へ改称している。2007年、佐藤輝勝監督が就任し、2026年で就任20年目を迎える。
NFグラウンド整備とベスト4(2013年・2014年度)
2013年、学内に人工芝の専用グラウンド「NFグラウンド」が整備された。2014年度(第93回)選手権ではベスト4まで進出し、準決勝でこの大会を制した星稜に0-3で敗れた。
インターハイでの実績(2017年・2023年)
2017年(平成29年度)のインターハイで準優勝。2023年のインターハイではベスト4まで進んでいる。
2025年度選手権ベスト8とプリンスリーグ参入(2025年〜2026年)
2025年11月9日の神奈川県決勝で桐光学園に1-0で勝利し、2年ぶり8度目の全国高校サッカー選手権出場を決めた。全国大会では神奈川第1代表として2回戦から登場し、2回戦○2-0岡山学芸館、3回戦○2-1聖和学園と勝ち上がったが、準々決勝で●1-4神村学園に敗れてベスト8で大会を終えた。同じ2025年12月にはプリンスリーグ参入戦を勝ち抜き、2026年から高円宮杯JFA U-18プリンスリーグ関東2部に参入している。
2026年インターハイ神奈川県予選
2026年のインターハイ神奈川県予選では、準決勝(6月14日)で桐光学園に0-2で敗れた。神奈川県は出場枠が2つあり、決勝進出がそのまま全国大会出場となる仕組みのため、日大藤沢はこの時点で全国出場を逃している。
育成システム
拠点はNFグラウンドで、2013年に人工芝グラウンドとして整備された。観客席は屋根のある個席で、ラグビー部と共用している。隣接する日本大学生物資源科学部のグラウンドも練習・試合で使用しており、観客席のあるグラウンドを2面使える環境にある。
2009年創設の日本大学藤沢中学校からの内部進学ルートもあり、2026年度の1年生44名のうち2名がこのルートで進学している。
2026年度 1年生44名の出身内訳(部公式名簿による)
| 区分 | 人数 |
|---|---|
| Jクラブ下部組織 | 14名 |
| 街クラブ | 20名 |
| 中学校部活 | 8名 |
| 日大藤沢中(内部進学) | 2名 |
Jクラブの下部組織から進む選手も少なくないが、最も多いのは街クラブ出身の20名である。関東各地のクラブから選手が集まる編成といえる。
部員は3学年で約150名以上在籍しており、部員全員が各公式戦リーグのいずれかに登録される体制を整えている(部公式)。
輩出した主なプロ選手・OB
- 中村 帆高(DF、2015年度卒):明治大学を経てFC東京に加入し、現在はFC町田ゼルビアでプレー。第93回選手権ベスト4(2014年度)のチームに在籍していた。
- 住吉ジェラニレショーン(DF、2015年卒):国士舘大学、水戸ホーリーホック、サンフレッチェ広島を経て、現在は清水エスパルスに所属。
- 植村 洋斗(MF):横浜F・マリノス下部組織出身で日大藤沢でプレーし、早稲田大学に進学。現在はジュビロ磐田に所属。
- 青木 駿人(DF、2020年卒):日本大学を経て、現在は徳島ヴォルティスでプレー。
- 田代 琉我(GK、2016年卒):国士舘大学、ロアッソ熊本を経てアルビレックス新潟に所属し、2026年7月から栃木SCへ期限付き移籍中。
- 尾野 優日(DF、2023年度卒):高卒で水戸ホーリーホックに加入し、2026年6月にY.S.C.C.横浜(JFL)へ完全移籍した。
- 植木 颯(MF、2021年度卒):日本大学サッカー部で主将を務め、2026年に浦和レッズへの加入が内定。
- 近藤 優成(2021年度卒):国士舘大学を経て、現在は藤枝MYFCでプレー。
このほか、小野寺健也(2015年度卒)、鈴木輪太朗イブラヒーム(2020年度卒)、桐蒼太(2017年卒)、森重陽介(2022年度卒)らもプロキャリアを歩んだOBとして部公式のOB紹介に名を連ねている。
布施克真(2024年度卒)
日大藤沢のOBの中でも特筆すべき存在が布施克真である。横浜F・マリノスプライマリー、横浜F・マリノスジュニアユースを経て日大藤沢に進学し、2年生だった2023年秋にFIFA U-17ワールドカップ インドネシア2023を経験した。3年生だった2025年2月には、AFC U20アジアカップ中国2025にU-20日本代表として参加しており、JFA公式のメンバー表にも「日本大学藤沢高」と所属が記載されている。2024年度の卒業後は筑波大学へ進学し、2025年のFIFA U-20ワールドカップ チリ2025の代表にも選出された。高校在学中に世代別代表として複数の国際大会を経験した点は、日大藤沢の育成実績を示す事実のひとつである。
2026年FIFAワールドカップ日本代表26名の中に、日大藤沢高校出身者はいない。
補足:プロ選手の所属クラブは移籍により頻繁に変動します。最新の所属情報はJリーグ公式などでご確認ください。
2026年の注目選手
| 選手 | 学年 | 前所属 | 寸評 |
|---|---|---|---|
| 中村 龍剛(MF) | 3年 | FASCINATE JY | 2026年の主将。2年生だった2025年度の選手権にも出場。第7節に得点 |
| 徳能 大智 | 3年 | 横須賀市立久里浜中学校 | リーグ2得点で得点ランキング10位タイ(第5節・第8節に得点) |
| 村上 滉 | 3年 | カルペソール湘南 | 第8節に得点 |
| 萩原 拓真 | 2年 | FC LAVIDA | 第8節に得点 |
| 石岡 哲太 | 3年 | 長岡JYFC | 第1節に得点 |
| 長谷川 夏樹 | 3年 | 三菱養和調布JY | 第4節に得点 |
| 國近 孝蔵 | 2年 | 瀬谷インターナショナル | 第5節に得点 |
※学年・前所属は部公式2026年度名簿による。背番号は部公式に記載がないため原則として掲載していない。卒業生は含まない(2025年度で卒業した選手は対象外)。
主将・中村龍剛
チームを率いるのはMF中村龍剛(3年)である。元日本代表・中村憲剛氏の長男で、2年生だった2025年度(第104回)の全国高校サッカー選手権では、父の代名詞である背番号14を背負って出場した。最終学年の2026年は主将に任命されており、キャプテンになった経緯を「去年から率先して声を出して、チームの仕事もやろうという意識をしていました。そのなかでみんなで投票をした結果、推薦で自分に決まりました」と語っている。ポジションは父と同じ中盤で、自身の武器を「チームを落ち着かせるプレーや、ゲームを作るところ」と表現している。
2026年 プリンスリーグ関東2部 戦績
| 節 | 日付 | 対戦相手 | H/A | スコア | 結果 | 得点者 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4/5 | 鹿島学園 | A | 1-1 | △ | 石岡哲太(58分) |
| 2 | 4/11 | 横浜F・マリノスユース | H | 0-2 | ● | — |
| 3 | 4/19 | FC町田ゼルビアユース | H | 0-2 | ● | — |
| 4 | 4/25 | 桐光学園 | A | 1-1 | △ | 長谷川夏樹(45分) |
| 5 | 5/2 | 鹿島アントラーズユースB | A | 3-0 | ○ | オウンゴール(11分)、徳能大智(43分)、國近孝蔵(88分) |
| 6 | 5/10 | 西武台 | H | 0-1 | ● | — |
| 7 | 5/17 | 日体大柏 | H | 1-0 | ○ | 中村龍剛(47分) |
| 8 | 6/21 | 栃木SC U-18 | A | 3-0 | ○ | 徳能大智(36分)、村上滉(73分)、萩原拓真(81分) |
※第9節(矢板中央戦・ホーム)は2026年8月9日時点で日程が確定しておらず未消化である。
→ 総括:2026年8月9日時点で10チーム中6位(8試合消化・3勝2分3敗・勝点11・9得点7失点・得失点差+2)。※リーグは第9節まで進んでいるが、日大藤沢は第9節が未消化のため8試合での順位である。7位・矢板中央とは勝点・試合数が並ぶが、得失点差(+2 vs +1)で日大藤沢が上回っている。開幕からJクラブアカデミー相手に苦戦し、第2節・第3節は横浜F・マリノスユース、FC町田ゼルビアユースに連続完封負けを喫したが、第5節の鹿島アントラーズユースB戦(3-0)で今季初勝利を挙げた。その後第7節・第8節は連続完封勝ちで終えている。後半戦は9月6日ホームの鹿島学園戦から再開し、第13節(9/27・ホーム)には桐光学園との再戦が組まれている。最新の順位はプリンスリーグ関東2部で確認できる。
※試合結果・順位は本サイトの順位データ(毎日自動更新)および高校サッカードットコム・JFA公式記録と照合済み(2026年8月9日時点)。
直近の大会成績
2025年度(第104回)全国高校サッカー選手権
- 2回戦:○2-0 岡山学芸館
- 3回戦:○2-1 聖和学園
- 準々決勝:●1-4 神村学園
- → ベスト8
2026年 全国高校総体(インターハイ)神奈川県予選
- 準決勝(6月14日):●0-2 桐光学園
- → 神奈川県は出場枠2つで決勝進出が全国出場決定となる仕組みのため、全国出場は逃した
2026年 和倉ユースサッカー大会(第14回)
- グループK 予選リーグ:○2-0 鹿児島実業/○3-0 ツエーゲン金沢U-18/○2-1 市立船橋
- → 3戦全勝(7得点1失点)でグループ首位通過。大会は8月10日まで行われる。詳細は和倉ユースサッカー大会2026を参照