チームの特徴
学法石川高校は福島県石川郡石川町にある私立高校で、サッカー部は福島県内で尚志・帝京安積と並び、高円宮杯JFA U-18プリンスリーグ東北に所属する3校の一角を占める。
最大の特徴は選手の出身構成である。JFA公式の2026年登録42名のうち、福島県内のクラブ出身はわずか6名(諸根優冴・橋本一慶・岡部蒼介=いずれもSHOSHI FC〈尚志高校の下部組織〉、大橋悠斗=福島ユナイテッドFC、半澤夏輝=水石FC、相良唯月=ビアンコーネ福島)にとどまり、残る36名は茨城・栃木・埼玉・千葉・宮城・大阪など県外のクラブから進んでいる。ライバル・尚志の下部組織であるSHOSHI FC出身者が3名在籍している点も興味深い。鹿島アントラーズJY(阿部創介)・鹿島アントラーズノルテ(志賀悠斗)・水戸ホーリーホックJY(槍﨑颯)・湘南ベルマーレ(齊藤優樹)といったJクラブ下部組織出身者も受け入れている。
拠点となる施設は、2015年10月に完成したナイター設備付きの人工芝グラウンド「学法石川サッカーフィールド」と、同時期に完成した男子学生寮「山形寮」(石川町須沢)である。
スタイル: 悲願の全国初出場を果たした2020年度当時は、粘り強い守備とショートカウンターを軸に、3-4-3をベースとしながら状況に応じて4バックにも対応するスタイルと紹介されている(2020年12月時点の報道による)。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | 通算1回出場(2020年度・第99回) | 福島県大会は準決勝で尚志に1-0、決勝で聖光学院に3-0で初優勝・初出場。全国大会は2回戦(初戦)で創成館に1-1、PK3-4で敗退 |
| 全国高校総体(インターハイ) | 通算1回出場(2025年・令和7年度) | 福島第2代表として初出場。2回戦で桐蔭学園に1-0(全国大会初勝利)、3回戦で流通経済大柏に0-5で敗れ、3回戦敗退(ベスト16) |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東北 | 2025年から参戦、2025年は6位(10チーム中) | 2026年は第10節終了時点で9位 |
| 全国高校サッカー選手権 福島県大会(直近6大会) | 5度決勝進出(2020年度優勝/2021・2022年度準優勝/2023年度ベスト4/2024・2025年度準優勝) | 決勝の相手はすべて尚志 |
| 東北高校新人サッカー選手権大会 | 2025年2月(第24回)準優勝 | 決勝は尚志に0-3 |
チームの歩み
稲田正信監督の就任(2006年)
学法石川高校サッカー部は、2006年に稲田正信監督(1977年生・大阪府出身。高槻南高、大阪体育大でプレーし、大阪学院大などでコーチを務めたのち就任)が指揮を執り始めたところから力をつけていった。就任当初は専用グラウンドも寮もなく、冬は日が落ちるのが早いなかナイター設備もないため、街灯の下でヘディング練習をするような環境だったという(監督談)。
力をつけた2000年代後半〜2010年代前半
就任3年目の2009年度にインターハイ福島県予選3位、同年度の東北高校新人選手権で4強に進出。2014年度には初めてインターハイ福島県予選の決勝に進んだ。
施設完成(2015年10月)
2015年10月、ナイター設備付きの人工芝サッカー場「学法石川サッカーフィールド」と、収容人数130名の男子寮「山形寮」が完成した。もっとも、2015・2018年度のインターハイ予選、2015・2019年度の選手権予選はいずれも決勝に進みながら尚志に敗れており、県内2番手の立場が続いた。
2020年度(第99回)選手権で悲願の初出場
2020年度の全国高校サッカー選手権福島県大会では、準決勝でそれまで一度も勝てていなかった尚志を1-0で破り、決勝は聖光学院を3-0で下して初優勝・初出場を決めた。全国大会は2回戦(初戦)から登場し、同じく初出場だった創成館(長崎)と対戦。1-1からのPK戦3-4で敗れた。
プリンスリーグ東北参入(2025年)
2024年12月のプリンスリーグ東北参入戦(2回戦○3-0盛岡中央、決定戦○2-0ヴァンラーレ八戸U-18)を勝ち抜き、2025年からプリンスリーグ東北に参入した。2025年シーズンは18試合6勝4分8敗・勝点22で6位となっている。
2025年インターハイに初出場
2025年(令和7年度)のインターハイ福島県予選で準優勝し、福島第2代表として全国高校総体に初出場した。2回戦で桐蔭学園を1-0で下して全国大会初勝利を挙げたが、3回戦で流通経済大柏に0-5で敗れ、3回戦敗退(ベスト16)に終わっている。
育成システム
施設:2015年10月に、ナイター設備を備えた人工芝サッカー場「学法石川サッカーフィールド」と、収容人数130名の男子学生寮「山形寮」(福島県石川郡石川町須沢)が完成した。県外から進む選手が多数を占めるチームにとって、この寮の存在は編成の前提になっている。
選手構成:JFA公式登録42名のうち、福島県内のクラブ出身は6名だけで、残る36名は茨城・栃木・埼玉・千葉・宮城・大阪など県外のクラブから進んでいる。前所属欄には全国各地のクラブ名が並ぶ編成となっている。
指導体制(JFA公式チーム紹介より)
| 役職 | 氏名 |
|---|---|
| 監督 | 稲田 正信(JFA公認A級コーチライセンス) |
| 部長 | 野崎 浩幸(JFA公認C級) |
| コーチ | 石松 啓介 |
| コーチ | 鈴木 育弥 |
| コーチ | 熊谷 太陽(JFA公認C級) |
| トレーナー | 齋藤 洋介(さいとう鍼灸接骨院 院長) |
| 主将 | 中山 拓翔(3年・MF・背番号5) |
輩出した主なプロ選手・OB
大津 平嗣(2020年度卒・CB)
第99回選手権で主将としてチームを初の全国出場へ導いたCB。新潟医療福祉大学に進学し、2022年度の全日本大学サッカー選手権(インカレ)で準優勝を経験した。2025年2月にモンテネグロ2部のFKコム・ポドゴリツァと契約し、海外でプロキャリアをスタートさせた。
村田 駿助(2025年度卒・FW)
2025年インターハイ2回戦・桐蔭学園戦(○1-0)の決勝点を挙げ、学法石川の全国大会初勝利に貢献した選手。卒業後は桐蔭横浜大学に進学した。
このほか、円道竣太郎は2021年度に主将を務めたCBで、卒業後にアメリカへ渡った。樋口裕平は2018年度卒のMFで、JFL・クリアソン新宿でプレーした。
部の進路一覧には大学・専門学校・企業への進路が並んでおり、Jリーグへ直接進んだ選手は今回の調査では確認できていない。2026年のFIFAワールドカップ日本代表26人に、学法石川高校出身者の選出はない。
補足:プロ選手・指導者の所属は移籍により変動する。最新の情報はJリーグ公式サイトなどでご確認いただきたい。
2026年の注目選手
卒業生は含まない。
| 選手 | 学年・POS | 前所属 | 寸評 |
|---|---|---|---|
| 前田 翔汰 | 3年・FW(背番号9) | 高槻市立第九中学校(大阪) | リーグ4得点で得点ランキング5位タイ(4・8・9・10節で得点) |
| 西場 颯泰 | 3年・MF(背番号4) | ともぞうSC(栃木) | 3得点(7節に2得点、8節に1得点) |
| 中山 拓翔 | 3年・MF(背番号5) | FCジュネス | 2026年主将。10節で1得点 |
| 諸根 優冴 | 3年・MF(背番号10) | SHOSHI FC U-15(福島) | 2得点(7節・9節)。尚志の下部組織出身 |
※学年・ポジション・背番号・前所属は2026年 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東北の登録メンバー(JFA公式)による。
2026年度 登録メンバー
| 背番号 | POS | 選手 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | GK | 廣川 流音 | 3 | フボルフッチボールクルーベ |
| 2 | DF | 槍﨑 颯 | 3 | 水戸ホーリーホックJY |
| 3 | DF | 星 湧太 | 3 | A.C AZZURRI |
| 4 | MF | 西場 颯泰 | 3 | ともぞうSC |
| 5 | MF | 中山 拓翔 | 3 | FCジュネス |
| 6 | MF | 市川 青空 | 2 | ファルカオ久喜 |
| 7 | MF | 東日下 翔太 | 3 | 北総ローヴァーズ |
| 8 | MF | 齊藤 優樹 | 2 | 湘南ベルマーレ |
| 9 | FW | 前田 翔汰 | 3 | 高槻市立第九中学校 |
| 10 | MF | 諸根 優冴 | 3 | SHOSHI FC U-15 |
| 11 | FW | 宮内 陸磨 | 2 | アスレンテ加須 |
| 12 | GK | 阿部 創介 | 2 | 鹿島アントラーズJY |
| 13 | FW | 澤田 俊吾 | 3 | 高槻ジーグ |
| 14 | FW | 髙橋 昂雅 | 3 | フットボールクラブ深谷 |
| 15 | DF | 澤田 圭太 | 2 | アミーゴFC |
| 16 | DF | 菊地 瑛翔 | 2 | FCみやぎバルセロナ |
| 17 | FW | 村田 優助 | 2 | ファルカオ久喜 |
| 18 | MF | 橋本 一慶 | 2 | SHOSHI FC U-15 |
| 19 | MF | 森 圭太朗 | 3 | ともぞうSC |
| 20 | MF | 高田 悠志 | 1 | 石岡アセンブルFC |
| 21 | DF | 長谷川 宙輝 | 1 | ジュノーFC |
| 22 | MF | 木村 陽向 | 2 | 銚子市立銚子西中学校 |
| 23 | FW | 加藤 榛 | 3 | プログレッソ佐野FC |
| 24 | DF | 戸瀬 瑞貴 | 3 | 高槻ジーグFC |
| 25 | GK | 志賀 悠斗 | 1 | 鹿島アントラーズノルテ |
| 26 | DF | 久保田 悠介 | 2 | 石岡アセンブルFC |
| 27 | DF | 岡部 蒼介 | 3 | SHOSHI FC |
| 28 | DF | 金子 遥斗 | 2 | AOBA FC |
| 29 | DF | 高井 大河 | 1 | A.C. AZZURRI |
| 30 | MF | 稲田 翔琉 | 1 | フットボールクラブ深谷 |
| — | DF | 中塚 琉生 | 3 | AOBA FC |
| — | DF | 市村 悠希 | 2 | アスレンテ加須 |
| — | DF | 浅野 大芽 | 3 | フボルフッチボールクルーベ |
| — | GK | 須田 颯斗 | 2 | FCバンディエラ常陸太田 |
| — | DF | 綿引 陸斗 | 3 | マルバSC |
| — | FW | 藤田 麗央 | 3 | VONDS市原 JY |
| — | FW | 林 大和 | 2 | 佐和ワークショップFC |
| — | MF | 大橋 悠斗 | 3 | 福島ユナイテッドFC |
| — | DF | 半澤 夏輝 | 2 | 水石FC |
| — | DF | 小川 倭翔 | 2 | 柏マイティーFC |
| — | FW | 相良 唯月 | 3 | ビアンコーネ福島 |
| — | DF | 金剛 拓叶 | 2 | 柏マイティーFC |
※2026年 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東北の登録メンバー(JFA公式・42名)による。背番号なしの12名は表の末尾にまとめた。前所属はJFA登録の表記に基づくが、同一クラブの表記ゆれ(「ともぞうSC」「SHOSHI FC U-15」など)は統一している。
2026年 プリンスリーグ東北 戦績
| 節 | 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 | 得点者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/4 | 専修大学北上 | 0-1 | ● | なし |
| 第2節 | 4/12 | 秋田U-18 | 0-2 | ● | なし |
| 第3節 | 4/18 | 青森山田高校セカンド | 0-2 | ● | なし |
| 第4節 | 4/25 | 帝京安積 | 1-2 | ● | 前田翔汰(56分) |
| 第5節 | 5/2 | モンテディオ山形ユース | 0-2 | ● | なし |
| 第6節 | 5/6 | 尚志 | 0-1 | ● | なし |
| 第7節 | 5/10 | 聖和学園 | 3-1 | ○ | 諸根優冴(29分)、西場颯泰2(69分・72分) |
| 第8節 | 5/17 | 盛岡商業 | 2-2 | △ | 前田翔汰(7分)、西場颯泰(67分) |
| 第9節 | 6/28 | 東北学院 | 2-4 | ● | 諸根優冴(74分)、前田翔汰(84分) |
| 第10節 | 7/4 | 専修大学北上 | 2-3 | ● | 中山拓翔(61分)、前田翔汰(65分) |
→ 総括:第10節終了時点で1勝1分8敗・勝点4、10得点20失点(得失点差-10)でプリンスリーグ東北9位(10チーム中)。10位は勝点1の盛岡商業で最下位ではないが、8位・帝京安積(勝点13)とは勝点9差があり、残留を争う直接のライバルは盛岡商業である。開幕から6連敗が続いたが、第7節・聖和学園戦(5/10・ホーム)で3-1と今季初勝利を挙げ、第8節・盛岡商業戦は2-2で引き分けた。得点者は前田翔汰4、西場颯泰3、諸根優冴2、中山拓翔1の計10得点で、前田はリーグ得点ランキング5位タイに入っている。後半戦は8月29日のホーム・ブラウブリッツ秋田U-18戦から再開し、第11〜15節は5試合連続ホームゲームという日程が続く。残留を争う盛岡商業との直接対決は第17節(11/21・アウェイ)に組まれている。最新の順位はプリンスリーグ東北で確認できる。
※試合結果・順位は本サイトの順位データ(毎日自動更新)およびJFA公式記録と照合済み(第10節終了時点)。
直近の大会成績
2025年 全国高校総体(インターハイ)
- 2回戦:○1-0 桐蔭学園(全国大会初勝利)
- 3回戦:●0-5 流通経済大柏
- → 3回戦敗退(ベスト16)
2026年 全国高校総体 福島県予選
- ラウンド16:●1-2 会津工
2025年2月 第24回東北高校新人サッカー選手権大会
- 準優勝(決勝は尚志に0-3)