チームの特徴
ブラウブリッツ秋田U-18は、Jリーグ・ブラウブリッツ秋田(秋田県秋田市を本拠地に活動)の育成組織である。秋田県内で唯一プリンスリーグ東北に所属するチームであり、本サイトに登録されている県内9チームのうち、残る8チーム(自クラブのセカンドチームを含む)はいずれも秋田U-18リーグに所属している。
「秋田県初のクラブユース」という点がこのチームの出発点である。2013年6月21日、秋田県庁記者会見室で行われた設立会見で、当時の岩瀬浩介社長は「今現在秋田県ではユースチームは存在しません。全て高体連になります」と述べ、翌2014年度からのユース設立を発表した。設立理由として、①トップに昇格しレギュラーとして活躍できる人材の育成、②秋田県のサッカー全体の育成強化、③J2昇格に伴うユース設立の義務、の3点が挙げられている。会見では「中学校まで有能な選手が秋田県ではなく県外に流れてしまっている現状がある。例えば、青森山田高校、尚志高校(福島県)、聖和学園高校(仙台)に行ってしまっております」という発言もあり、人材流出への危機感が設立の背景にあったことがうかがえる。この3校はいずれも現在プリンスリーグ東北で同居するチームである。
育成目標は「トップチームに昇格し、レギュラーとして活躍できる人材を育成します」。育成コンセプトは①クリエイティブなフットボーラーへの育成、②人間形成(「自立」と「自創(走)」をモットー)、③フェアプレーの精神の3本柱で構成される。育成フィロソフィーは「常に『謙虚な心』を持ち『日々感謝』しながら、前向きで『積極的』に行動し、自らが『判断』できるプレーヤー」と定められている。
練習拠点はブラウブリッツ秋田クラブハウス(秋田県潟上市天王細谷長根)と、隣接する「秋田グリーンサムの杜 多目的芝生広場」(天然芝)。県外から入団した選手を中心に、秋田市手形の専用寮(2021年開設)で1〜3年生が生活している(2025年6月時点で24名)。トップチームとの連携も密で、練習参加・練習試合参加・キャンプ帯同・2種登録などの実績がある。
スタイル: クラブが公式に用いる表現は「選手全員がひたむきに走って戦い、観ている皆様を勇気づけられるようなサッカーをしたい」というもので、2021年の参入戦を戦った当時のキャプテンも「戦う、走るというサッカーに必要な本質である部分」を強調している。「ひたむきに走り、球際で戦う」姿勢がクラブ自身の言葉で表現されたチームスタイルである。
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東北 | 2021年12月の参入戦で初昇格し、2022年から参戦 | 2022年6位/2023年7位/2024年7位/2025年5位(昇格後の自己最高)/2026年は第10節終了時点で7位(10チーム中) |
| 日本クラブユースサッカー選手権(U-18) | 2019年から2025年まで7年連続7回出場 | 最高成績は2020年(第44回)の全国ベスト16。2025年(第49回)はグループステージ3位(1勝2敗、C大阪U-18に2-1で勝利) |
| Jユースカップ | 複数年出場 | 2026年(第32回)は1回戦で北海道コンサドーレ札幌U-18に0-1で敗退 |
| 秋田県リーグ | 2014年に県2部3位→1部昇格、2016年・2019年に県1部優勝 | 現在はU-18のBチーム「ブラウブリッツ秋田U-18 2nd」が県1部に参加 |
クラブチームであるため、インターハイ(全国高校総体)・全国高校サッカー選手権への出場資格はない。 2026年のインターハイ秋田県予選は明桜高校が制している。
チームの歩み
2013年6月21日、秋田県庁記者会見室でユース設立が発表され、2014年にブラウブリッツ秋田U-18が創設された。創設1年目の2014年は秋田県リーグ2部3位から1部へ昇格し、Jユースカップやクラブユース東北大会にも出場した。
2016年には秋田県リーグ1部で初優勝し、同年にはアカデミー1期生の小野敬輔がクラブ史上初めてトップチームへ昇格した。プリンスリーグ東北への参入戦にはこの年に初挑戦したが、敗退している。
2019年には県リーグ1部所属のまま日本クラブユースサッカー選手権(U-18)の全国大会に初出場し、同年も参入戦(2度目の挑戦)に臨んだが届かなかった。2020年のクラブユース東北大会では2位となり、全国ベスト16(U-18としての最高成績)を記録している。
2021年、秋田県リーグ1部準優勝を経て、同年12月にJヴィレッジで行われた参入戦で3度目の挑戦にして初のプリンスリーグ昇格をつかんだ。1回戦は東海大学山形高等学校に1-0(得点:伊藤慶亮)、2回戦は八戸学院野辺地西高等学校に2-0(得点:鐙彗隼、オウンゴール)で勝利している。当時の監督は熊林親吾、3年生代表は伊藤慶亮、2年生キャプテンは大友侑也であった。2022年からプリンスリーグ東北に参入し、2022年6位、2023年7位、2024年7位、そして2025年に5位(昇格後の自己最高順位)を記録した。
日本クラブユースサッカー選手権(U-18)には2019年から2025年まで7年連続7回全国大会に出場しており、これはブラウブリッツ秋田U-18の最大の実績といえる。2025年(第49回)大会ではグループステージで柏レイソルU-18に0-2、名古屋グランパスU-18に0-2で敗れたものの、セレッソ大阪U-18には2-1で勝利し、グループ3位で大会を終えている。
育成システム
U-12(ジュニア)・U-15(ジュニアユース)・U-18(ユース)の一貫指導体制を敷いており、サッカースクールも秋田校・大仙校・由利本荘校・にかほ校などを展開している。セレクションは県外からの入団を前提としており、参加資格に「秋田市外在住の場合は寮生活の対応が可能な方」と明記されている。2025年6月時点でU-18は51名が所属し、うち秋田県内選手が30名、県外選手が21名であった。
2026年のプリンスリーグ登録35名のうち19名(54.3%)がブラウブリッツ秋田U-15からの内部昇格で、FCあきたASPRIDE・スポルティフ秋田の出身者を加えると秋田県内クラブ出身は22名(62.9%)に上る。一方でプログレッソ十勝U-15(北海道)3名をはじめ、群馬・栃木・長野・神奈川・山形・宮城・岩手など県外クラブの出身者も多く在籍しており、県内外から選手を集める編成となっている。
トップチームとの連携も活発である。2022年シーズンには6名が天皇杯メンバーに登録され、うち4名が天皇杯2回戦に出場、さらに2名が2種登録された。2023年シーズンは1名が天皇杯メンバー登録。2024年シーズンには高知でのトップチームキャンプに3名が参加し、うち1名(堀内智葵)がトップ昇格を果たしている。2025年シーズンも高知でのキャンプに2名が参加した。
2026年のU-18スタッフは、監督・佐藤博志、コーチ・山田尚幸、コーチ・高橋理(アカデミーダイレクター兼任)、GKコーチ・髙木大暉、トレーナー・安藤幸博の5名体制である。監督の佐藤博志(1992年4月3日生、新潟県新潟市出身、JAPANサッカーカレッジ出身)は、2015年にトップチーム主務としてクラブ入りし、トップチームコーチ兼主務、トップチームアシスタントコーチ、U-18コーチ(2020〜2022年)、U-15コーチ(2023年)、U-18コーチ(2024年)を経て2025年からU-18監督を務める、11年間クラブ一筋の生え抜き指導者である。
コーチの高橋理はアカデミーダイレクターを兼任し、武南高校・城西大学を経てブラウブリッツ秋田でプレーした選手歴を持つ。コーチの山田尚幸は枚方西高校・びわこ成蹊スポーツ大学を経てMIOびわこ、ブラウブリッツ秋田、ヴァンラーレ八戸でプレーした元選手で、2026年からU-18コーチを務める。
2016年からU-18監督を務め、2021年の初昇格を導いたのは熊林親吾(秋田市立秋田商業高校出身)である。ジュビロ磐田・湘南・横浜F・マリノス・ベガルタ仙台・ザスパ草津・ブラウブリッツ秋田(2013〜2015年)とプレーし、Jリーグ通算300試合以上に出場した経歴を持つ。2015年の現役引退後、2016年からU-18監督に就任し、2019年からはトップチームコーチも兼任した。
なお、アカデミー1期生でU-18初のトップ昇格者である小野敬輔(1998年生、秋田市出身)と、初昇格を決めた2021年参入戦の3年生代表であった伊藤慶亮(2003年生、秋田市出身)は、いずれも2026年時点でU-12のコーチとして母クラブに戻っている(小野はU-12 IDPコーチ、伊藤はU-12コーチ)。「昇格を決めたゴールの主が、いま母クラブのU-12を指導している」という循環が、このアカデミーの一つの特徴になっている。
輩出した主なプロ選手
半田 航也(ブラウブリッツ秋田/FW)
秋田県出身。U-18は2016年度卒業(1期生)で、札幌大学を経てトップチームに加入した。2025年シーズンはガイナーレ鳥取へ期限付き移籍していたが、2026年もブラウブリッツ秋田に復帰し、背番号18・ホームグロウン選手として在籍している。
堀内 智葵(ブラウブリッツ秋田/GK)
新潟県出身、身長184cm。2024年度にU-18を卒業し、そのままトップチームへ昇格した。2024年シーズンには高知でのトップチームキャンプに参加した3名のうちの1名でもあった。2026年も背番号47・ホームグロウン選手としてブラウブリッツ秋田に在籍している。
鈴木 陽成(福島ユナイテッドFCセカンド/MF)
秋田県出身。寺内ブルーウイングスSSSからブラウブリッツ秋田U-15・U-18を経て2023年にトップチームへ昇格。その後みちのく仙台FCを経て再びブラウブリッツ秋田に復帰した経歴を持つ。J2リーグ通算1試合、天皇杯通算1試合の出場歴がある。2026年2月1日から2027年1月31日までの期間、福島ユナイテッドFCセカンドへ育成型期限付き移籍中であり、この期間はブラウブリッツ秋田との対戦には出場できない。
このほか、以下の選手たちもアカデミー出身のOBとして名を連ねる。
- 鎌田 斗来(2期生。2017年、高校3年生ながらU-18選手として初めて2種登録され、J3リーグに2試合出場した)
- 安田 祐生(GK、1期生。U-18は2016年度卒業で、2024年にオーストラリアのFernhill FCへ完全移籍した)
2026年のFIFAワールドカップ日本代表26名に、ブラウブリッツ秋田U-18出身者の選出はない。
補足:プロ選手・指導者の所属は移籍により変動する。最新の情報はJリーグ公式サイトなどでご確認いただきたい。
2026年の注目選手
以下は2026年のプリンスリーグ東北登録メンバーのうち、特に注目される選手である。卒業生は含まない。
| 選手 | 学年・POS | 前所属 | 寸評 |
|---|---|---|---|
| 黒沼 蓮 | 3年・FW(背番号9) | プログレッソ十勝U-15 | チーム最多の3得点。シュート成功率30.0%でリーグ5位(JFA公式)。北海道・上士幌サッカー少年団の出身 |
| 佐々木 翔大 | 2年・GK(背番号23) | ブラウブリッツ秋田U-15 | 身長185cm。2024年にU-15日本代表候補に選出されたほか、Jリーグ選抜U-15(2024年)、U-16 Jリーグ選抜国内合宿指導プログラム(2025年)、U-17 Jリーグ選抜(2026年、選出のみ)に選ばれている |
| 岩谷 怜桜 | 3年・FW(背番号24) | ブラウブリッツ秋田U-15 | 2026年プリンス東北で2得点 |
| 田中エイデン 善一郎 | 2年・FW(背番号10) | 横浜FC U-15 | 2年生で背番号10を着ける |
| 長岡 崇龍 | 3年・MF(背番号14) | FCあきたASPRIDE | 開幕・第2節で先制点 |
2026年度 登録メンバー
2026年 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東北の登録メンバー(JFA公式・35名)。卒業生は含まない。
| 背番号 | POS | 選手 | 学年 | 前所属 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | GK | 髙橋 春星 | 3 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 2 | DF | 富樫 絆人 | 3 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 3 | DF | 神田 篤輝 | 3 | AC長野パルセイロU-15 |
| 5 | DF | 寺門 純悠 | 3 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 6 | MF | 川村 凛空 | 3 | MIRUMAE FC U-15 |
| 7 | MF | 石井 子竜 | 3 | FCフォーリクラッセ仙台 |
| 8 | MF | 原田 隼佑 | 3 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 9 | FW | 黒沼 蓮 | 3 | プログレッソ十勝U-15 |
| 10 | FW | 田中エイデン 善一郎 | 2 | 横浜FC U-15 |
| 11 | FW | 本間 蒼空 | 3 | FCあきたASPRIDE |
| 13 | MF | 髙橋 佑輔 | 3 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 14 | MF | 長岡 崇龍 | 3 | FCあきたASPRIDE |
| 15 | MF | 松井 武流 | 2 | プログレッソ十勝U-15 |
| 16 | DF | 伊藤 大朗 | 2 | レノヴェンスオガサFC |
| 17 | FW | 武田 優太 | 3 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 18 | MF | 佐藤 聖眞 | 2 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 19 | MF | 西條 朝陽 | 2 | 栃木市立藤岡中学校 |
| 20 | MF | 永澤 柊太 | 3 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 21 | GK | 小林 宥惺 | 2 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 22 | DF | 千種 星翔 | 2 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 23 | GK | 佐々木 翔大 | 2 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 24 | FW | 岩谷 怜桜 | 3 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 25 | DF | 佐々木 徠斗 | 2 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 26 | DF | 髙橋 徳之介 | 2 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 27 | DF | 遠藤 応世 | 1 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 28 | MF | 氏原 央葵 | 2 | ザスパ草津群馬U-15 |
| 29 | MF | 佐々木 拓洋 | 3 | モンテディオ山形Jrユース村山 |
| 30 | FW | 小見 桜輝 | 2 | パルケフットボールクラブ前橋U-15 |
| 31 | DF | 渡邉 航輝 | 2 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 32 | DF | 小田嶋 優希 | 1 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 33 | MF | 高橋 太陽 | 1 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
| 34 | MF | 黒沼 葵 | 1 | プログレッソ十勝U-15 |
| — | MF | 菊池 心 | 1 | 湾岸LOCALS F.C U-15 |
| — | FW | 刀根 逞翔 | 1 | スポルティフ秋田 |
| — | FW | 尾張谷 大知 | 1 | ブラウブリッツ秋田U-15 |
※2026年 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東北の登録メンバー(JFA公式)による。背番号4・12は欠番。無番の3名(菊池心・刀根逞翔・尾張谷大知)の学年はクラブ公式の2026プレイヤーページで確認した。
2026年 プリンスリーグ東北 戦績
| 節 | 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 | 得点者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/4 | モンテディオ山形ユース | 0-2 | ● | なし |
| 第2節 | 4/12 | 学法石川 | 2-0 | ○ | 長岡崇龍(4分)、松井武流(90+2分) |
| 第3節 | 4/18 | 聖和学園 | 2-1 | ○ | 黒沼蓮(37分)、寺門純悠(90+2分) |
| 第4節 | 4/25 | 盛岡商業 | 1-0 | ○ | 黒沼蓮(53分) |
| 第5節 | 5/2 | 東北学院 | 1-2 | ● | 武田優太(65分) |
| 第6節 | 5/6 | 専修大学北上 | 1-1 | △ | 岩谷怜桜(90+1分) |
| 第7節 | 5/10 | 尚志 | 1-5 | ● | 黒沼蓮(37分) |
| 第8節 | 5/17 | 青森山田高校セカンド | 1-2 | ● | 原田隼佑(45+5分) |
| 第9節 | 6/28 | 帝京安積 | 1-0 | ○ | 岩谷怜桜(89分) |
| 第10節 | 7/5 | モンテディオ山形ユース | 0-2 | ● | なし |
→ 総括:第10節終了時点で4勝1分5敗・勝点13、10得点15失点(得失点差-5)でプリンスリーグ東北7位(10チーム中)。6位・聖和学園(勝点13)、8位・帝京安積(勝点13)と勝点13で3チームが並ぶ混戦の中に位置しており、とりわけ帝京安積とは勝点・勝敗(4勝1分5敗)・得点(10)・失点(15)・得失点差(-5)のすべてが同一という珍しい一致を見せている。得点者は黒沼蓮が3得点でチーム最多、岩谷怜桜が2得点で続く。後半戦は8月29日(土)のアウェイ・学法石川戦から再開し、最終節(11月28日・ホーム)の相手は勝点で並ぶ帝京安積という順位争いに直結するカードになる。ホームゲームは9試合中8試合が秋田県立中央公園運動広場で開催され、7月5日の山形戦のみトップチームの本拠地・ソユースタジアムで行われた。最新の順位はプリンスリーグ東北で確認できる。
※試合結果・順位は本サイトの順位データ(毎日自動更新)およびJFA公式記録と照合済み(第10節終了時点)。
直近の大会成績
2025年 第49回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)
- 東北予選:3位(7年連続7回目の全国大会出場を決定)
- 全国大会 グループE:3位(1勝2敗)
- 柏レイソルU-18に0-2
- 名古屋グランパスU-18に0-2
- セレッソ大阪U-18に2-1で勝利
Jユースカップ2026(第32回Jリーグユース選手権)
- 1回戦:北海道コンサドーレ札幌U-18に0-1で敗退
詳細はJユースカップ2026を参照。