北照高校 U-18 高校サッカー

「北照高校」サッカー部は北海道小樽市を拠点とする高円宮杯 U-18 プリンスリーグ北海道所属の高校サッカー部。1970年創部、監督は武藤 崇志。最新の順位・歴代タイトル・OB選手情報をまとめています。

北海道北照サッカー部はプリンスリーグ北海道 所属(1970年創部)。最新の順位・歴代タイトル・OB選手・育成哲学などを徹底まとめ。

所属リーグ
プリンスリーグ北海道
創部
1970年
所在地
北海道小樽市
監督
武藤 崇志

チームの特徴

北海道小樽市にある私立・北照高等学校(学校法人北照高等学校)のサッカー部である。1970年創部

部のスローガンは「意志あるところに道は開ける」(部公式サイト)で、「小樽から全国へ挑戦しています」と掲げている。

2000年を最後に北海道大会から姿を消し、2011年に活動を再開した(部公式サイトは「2012年、一度廃部になるも強化部として再スタート」と記している)。再開後に力をつけ、2016年にインターハイ北海道予選準優勝で創部初の全国大会出場を果たした。

2026年は2年ぶり2度目のプリンスリーグ北海道に参戦している。第9節終了時点で2勝4分3敗・勝点10の6位である。

サッカーとフットサルの両方で全国大会に出場している点が際立つ。2026年7月には全日本U-18フットサル選手権に北海道地域第1代表として出場し、DF遠藤煌心(3年)は2026年8月にU-18フットサル日本代表候補に選ばれている

野球部とスキー部の全国的な実績で知られる学校でもあり、男子サッカー部は2011年の活動再開後に頭角を現した存在である。

主な実績

大会 実績
全国高校総体(インターハイ) 全国出場1回(2016年)/北海道予選 準優勝1回(2016年)・ベスト4(2015年・2019年)
全国高校サッカー選手権 全国出場なし/北海道大会 ベスト4(1977年)・ベスト8(2021年・2025年)
高円宮杯プリンスリーグ北海道 2024年に初参戦、2026年が2度目
道央ブロックリーグ 1部優勝(2022年・2023年)/2部優勝(2023年)
全日本U-18フットサル選手権 全国出場2回(2023年・2026年)/最高ベスト8(2023年)

チームの歩み

1970年に創部した。1977年には選手権北海道大会でベスト4まで勝ち上がり、準決勝で当時の道内の強豪・室蘭大谷に0-4で敗れている。

しかし2000年を最後に北海道大会の記録から名前が消え、2011年に活動を再開した。再開時は指導者が地元の中学校やクラブチームに呼びかけて部員を集めるところからのスタートで、2012年に道大会へ復帰している。

2015年・2016年と2年連続でインターハイ北海道予選ベスト4以上に進出した。2016年は1回戦 室蘭東翔3-0、2回戦 札幌東4-2、準々決勝 旭川実業1-0、準決勝 札幌創成3-1と勝ち上がり、決勝は札幌大谷に1-5で敗れたものの、準優勝で創部46年目の初の全国大会出場を決めた(釧路市開催)。当時の監督は宇佐美定輝(同校OB)で、2012年ごろからコーチとして再建に加わり、2016年に監督としてチームを全国へ導いた。

全国大会(広島)の1回戦は四学香川西に0-8で敗れている。

この年、練習に小論文を取り入れ、相手の立場になって考える力を養ったことが勝因のひとつとして挙げられている(2016年・宇佐美監督時代の取り組み)。

2016年10月に武藤崇志が赴任し、2017年に監督へ就任した。

2022年・2023年と道央ブロックリーグ1部を連覇し、2023年11月のプリンスリーグ北海道参入戦を勝ち抜いて2024年に初のプリンスリーグ昇格を果たした。2024年のプリンスは14試合0勝1分13敗・勝点1の8位(最下位)で1年で降格となっている。

2025年は北海道FAリーグ3位。FAリーグ2位の札幌大谷高2ndはトップチームがプリンス残留となったため昇格できず、3位の北照が繰り上げで昇格した(2025年12月12日決定)。

2026年6月27日、プリンス通算21戦目で待望の初勝利を挙げた(帯広北に2-1)。翌節には前節まで首位だった札幌大谷を2-1で下し、降格圏7位から残留圏の6位に浮上している。

監督・チーム体制

武藤崇志(むとう たかゆき)が監督を務める。北海道岩見沢東高から弘前大へ進み、東京学芸大学大学院修士課程でJFA元理事の瀧井敏郎教授に師事した。岡山・作陽学園高で指導者生活を始め、2011年にJ2ファジアーノ岡山でアシスタントコーチ2012年に日本高校選抜コーチ(デュッセルドルフ国際ユース大会での日本初優勝に貢献)、2013年から2年間は旭川実業高のコーチを務め、2016年10月に北照へ赴任、2017年に監督へ就任した。2024年、北照が初参戦したプリンスリーグ北海道の開幕戦の相手は、この古巣・旭川実業だった。

哲学は恩師から受け継いだ「プレーの原則」である。「攻守ともに第1から第4原則があって、どのスタイルの戦術をとっても、原則に行きつく。困った時に何を考えるかというと、プレーの原則から外れていないかを見る」「判断がない、ただ蹴るだけのプレーは絶対にダメ」と語っている(2024年・道新スポーツの取材)。

この考えは部の対外的な自己紹介文にも表れており、2026年7月にJFAへ提出したチーム紹介には「日本に、よりサッカー文化が根付くようプレーの原則を大事にしています。一人一人の個性を尊重し、自ら考え行動できる選手の育成を目指しています」と書かれている。

2025年3月の遠征後には「北海道を出たときに、挑戦者という姿勢ではなく、勝つつもりで戦わないといけない」とも語っている(2025年3月の発言)。

2025年12月の昇格決定時のコメントは次の通りである。「来季は、こちら(北照)が主導権を握るサッカーで、必ず残留したい。インターハイや選手権での全国出場を実現するためにも、プリンスリーグで3位以上に入れるチームを一冬で作ります

スタッフは監督とコーチの埜瀬巧巳(のせ たくみ)の2人である(部公式サイト)。

チーム構成と環境

部員は62人である(2026年度:3年17人・2年24人・1年21人。部公式サイトの名簿による)。

出身チームは全道に散らばる。石狩FC・網走FC・SSSサクセス/SSS・NORTE・スプレッドイーグルス(函館)・クラブフィールズ・プログレッソ十勝(帯広)・コンサドーレ釧路・Fibra・DENOVA・アンフィニ・滝川ジュニア・岩見沢FC・Regaris小樽・BIANCONERO旭川などから選手が集まり、札幌・小樽・石狩・函館・帯広・釧路・網走・旭川・岩見沢・滝川・登別・稚内に及ぶ。道外から入学した選手もいる。

練習は火曜から日曜である。ルーキーリーグ公式へのチーム登録では、寮、チーム専属バス、トレーニングジム、AED、スポーツドクターとの提携があるとされている。学校には1996年に完成したサッカー場がある。

ホームゲームは小樽市営の「小樽市望洋サッカー・ラグビー場」(小樽市朝里川温泉、2005年6月供用開始、天然芝2面+クレー1面)で行っている。学校の施設ではない。

「育成応援基金」:2024年にプリンスリーグへ昇格した際、大会参加費や移動費の負担が増したことから、部が支援を募る「育成応援基金」を立ち上げている。部は「北照から社会へ」を合言葉に、競技力向上だけでなく地域活動にも参加して「夢を与えられるチーム」を目指すと説明している。

2026年の注目選手

選手 学年 出身チーム ポジション 2026年の記録
遠藤煌心(えんどう こうしん) 3年 クラブフィールズ DF プリンス初勝利の同点弾と決勝点アシスト(第7節)。生徒会長。U-18フットサル日本代表候補
佐々木璃准(ささき りじゅん) 3年 石狩FC MF(ボランチ) フットサル全国大会でキャプテンを務め2得点
草島陽(くさじま はる) 3年 石狩FC MF 第8節で今季公式戦初出場、決勝点
田中挨琉(たなか あいる) 2年 石狩FC MF プリンスでチーム最多の2得点(第1節・第4節)
中川心虎(なかがわ ことら) 2年 石狩FC DF 第7節の決勝ヘッド。フットサル全国でも2得点
坂口今(さかぐち いま) 2年 NORTE MF 第8節の同点弾
江川享汰(えがわ こうた) 3年 アンフィニ 第3節の得点

※学年・出身チームは部公式サイトの2026年度名簿による。

生徒会長を務めるDF遠藤煌心(3年)は、2026年6月27日の第7節・帯広北戦でプリンス通算21戦目の初勝利に貢献した中心選手である。練習で痛めた左足でのスライディングシュートで同点に追いつくと、終了3分前には右CKから決勝点をアシストした。第8節ではゲームキャプテンも任されている。2026年8月にはU-18フットサル日本代表候補(8月30日〜9月2日の国内トレーニングキャンプ)に選出された。

MF佐々木璃准(3年)は1年終盤からトップ下でレギュラーに定着し、現在は攻守の要を担う。フットサル全国大会ではキャプテンを務め、2得点を挙げた。

MF草島陽(3年)は腰椎分離症で6月中旬まで約2か月間ベンチ入りもできなかったが、第8節で今季公式戦初出場を果たすと、後半41分に左足で決勝点を決めている。腰椎分離症は成長期の選手に多い腰の疲労骨折で、症状や復帰までの流れは医学コラム「成長期サッカー選手の腰椎分離症を救急医が解説」で詳しく取り上げている。

2年生では、MF田中挨琉がプリンスでチーム最多の2得点(第1節・第4節)、DF中川心虎が第7節の決勝ヘッドとフットサル全国での2得点、MF坂口今が第8節の同点弾を記録した。3年の江川享汰も第3節で得点している。

2026年 プリンスリーグ北海道 戦績

日付 会場 対戦 結果 得点者
第1節 4/11 札幌大谷高校 丘珠G 札幌大谷 2-1 北照 田中挨琉(65分)
第2節 4/18 北海道コンサドーレ札幌 東雁来G 北海道コンサドーレ札幌U-18 4-0 北照
第3節 4/25 東雁来公園サッカー場(西) 北照 1-1 北海 江川享汰(42分)
第4節 5/2 リアルター夢りんご東光スポーツ公園球技場A 旭川実 1-1 北照 田中挨琉(84分)
第5節 5/6 東雁来公園サッカー場(東) 北照 0-0 北海道大谷室蘭
第6節 5/30 札幌光星高校G 札幌光星 2-0 北照
第7節 6/27 小樽・望洋サッカー・ラグビー場 北照 2-1 帯広北 遠藤煌心(70分)、中川心虎(87分)
第8節 7/5 小樽・望洋サッカー・ラグビー場 北照 2-1 札幌大谷 坂口今(10分)、草島陽(86分)
第9節 8/29 小樽・望洋サッカー・ラグビー場 北照 0-0 北海道コンサドーレ札幌U-18

9試合を終えて2勝4分3敗・勝点10・7得点12失点・得失点差−5で6位である。リーグ最多タイの4分けを記録しており、12失点のうち6点は北海道コンサドーレ札幌U-18との第2節(0-4)と札幌光星戦(0-2)に集中している。得点者は田中挨琉2・江川享汰1・遠藤煌心1・中川心虎1・坂口今1・草島陽1の計7で、チーム総得点と一致する。

第9節終了時点の順位は、1位 旭川実業20/2位 北海道コンサドーレ札幌U-18 19(無敗)/3位 札幌大谷19/4位 北海道大谷室蘭13/5位 札幌光星12/6位 北照10/7位 北海7/8位 帯広北1、となっている。

リーグは8チームによる2回戦総当たりの全14節。残りの日程は第10節9/5(アウェー・北海)、第11節9/12(ホーム・旭川実業)、第12節9/19(アウェー・北海道大谷室蘭)、第13節9/26(ホーム・札幌光星)、第14節10/3(アウェー・帯広北)である。

最新の順位はプリンスリーグ北海道の順位表で毎日更新している。

フットサルでの挑戦

JFA 第13回全日本U-18フットサル選手権大会(2026年7月23〜26日/秋田県・由利本荘総合防災公園ナイスアリーナ)に北海道地域第1代表として出場した。

対戦 結果 北照の得点者
第1節 ジェランU-18 ○ 8-1 中川心虎2・木村尚之祐2・江川享汰・佐々木璃准・遠藤煌心・品野陸斗
第2節 帝京長岡高校 ● 2-8 植松駿斗・佐々木璃准
第3節 ペスカドーラ町田U-18 ● 0-9

グループA3位で決勝ラウンド進出はならなかった。

出場した14人はプリンスリーグの主力とほぼ同じ顔ぶれで、監督も武藤崇志が務めた。キャプテンはMF佐々木璃准だった。

2023年(第10回)にも全国に出場しベスト8に進んでいる。サッカーとフットサルの双方で全国の舞台を踏んでいる高校は珍しい。

2026年8月、DF遠藤煌心がU-18フットサル日本代表候補に選出された。同時に選ばれた選手の多くはフットサルクラブのU-18に所属しており、高校のサッカー部からの選出は少数である。

近年の道予選

年度 選手権 北海道大会 インターハイ 北海道予選
2021 ベスト8(準々決勝 札幌大谷 0-1) ベスト8(準々決勝 東海大札幌 0-1)
2022 2回戦敗退(旭川実 0-6) 2回戦敗退(札幌東 0-1)
2023 2回戦敗退(北海 0-5) 1回戦敗退(とわの森三愛 1-5)
2024 2回戦敗退(札幌第一 1-5) 2回戦敗退(東海大札幌 1-1 PK3-5)
2025 ベスト8(準々決勝 札幌大谷 0-5) 2回戦敗退(駒大苫小牧 0-3)
2026 10月開催 1回戦敗退(旭川実業 0-2)

進路・OB

2026年時点で、サッカー部出身のJリーガーは確認されていない。

佐々木琉玖(北照高出身)は札幌大谷大学に進み、2026年1月に第40回デンソーカップチャレンジサッカーの北海道選抜に選出された。札幌大谷大学から選手が選ばれたのは同大学として初めてだった。

2026年ワールドカップの日本代表に同校出身者はいない。

選手の所属先やポジションなどの情報は、移籍や進路により変動する場合があります。最新の情報は各校・各クラブの公式発表などでご確認ください。

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