大分トリニータU-18 U-18 高校サッカー

「大分トリニータU-18」サッカー部は大分県大分市を拠点とする高円宮杯 U-18 プリンスリーグ九州2部所属の高校サッカー部。監督は佐賀 洋司。最新の順位・歴代タイトル・OB選手情報をまとめています。

大分県大分トリニータU-18サッカー部はプリンスリーグ九州2部 所属。最新の順位・歴代タイトル・OB選手・育成哲学などを徹底まとめ。

所属リーグ
プリンスリーグ九州2部
所在地
大分県大分市
監督
佐賀 洋司

チームの特徴

大分トリニータU-18は、Jリーグ・大分トリニータのU-18(ユース)チームである。Jクラブのアカデミーであり、インターハイ・全国高校サッカー選手権といった高体連の大会には出場しない。リーグ戦は高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ九州2部を主戦場とする。

アカデミーはU-18/U-15(大分)/U-15宇佐/U-12/スクールの5カテゴリーで構成され、現在600名を超える選手が所属している(クラブ公式)。県北エリアをカバーする「U-15宇佐」を持つ複数拠点体制が特徴で、後述する育成システムの核になっている。

活動理念は「観る人に感動を与える躍動感あるサッカー」。これを支える4つの要素として、諦めない、勝利への執念(常勝心・勝負本能)、一体感(攻守において全員が連携して協働する)、アグレッシブ(攻守において積極的に仕掛ける)、そしてハードワーク(攻守において献身的に賢く相手より走る)を掲げる。選手の行動指針は「One for all. All for one」(規律・マインド)/「Initiative」(攻守すべての局面においてゲームの主導権を握る)/「Tough」(フィジカル・メンタル)/「Aggressive」(アタック・ザ・ボール、アタック・ザ・ゴール)である。

スタイル: クラブが掲げる4要素のうち特に色濃く表れるのが「ハードワーク」で、走力と献身性を土台にした戦い方が伝統になっている。実際に2014年のプレミアリーグ昇格を決めたシーズンも、当時の山崎哲也監督が「献身」をチームテーマに掲げていた(後述)。

※出典:クラブ公式アカデミーページ(理念・行動指針)

主な実績

大会 実績 備考
プリンスリーグ九州1部(2013年度) 優勝
プリンスリーグ九州1部(2014年度) 優勝(連覇) プレミアリーグ参入戦を突破し初昇格
高円宮杯プレミアリーグWEST(2015年) 3位
高円宮杯プレミアリーグWEST(2016年) 10位 最下位でプリンスリーグへ降格
日本クラブユース選手権U-18(2014年度) ベスト16
Jユースカップ(2014年度) ベスト8
Jユースカップ(2015年度・第23回) ベスト4(3位) クラブ史上最高成績。優勝は浦和レッズユース
九州クラブユース(U-18)選手権(2019・2020年度) 第3位
九州クラブユース(U-18)選手権(2022年度・第33回) 優勝 決勝でV・ファーレン長崎に2-0
日本クラブユース選手権U-18 全国大会(2024年度・第48回) 出場 グループリーグ敗退(3戦全敗)
プリンスリーグ九州2部(2026年度・第9節終了時点) 2位 4勝2分3敗・勝点14

※出典:Wikipedia(岩田智輝/姫野宥弥/高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ)、ゲキサカ、ジュニアサッカーNEWS、jcy.jp、gc-model.com、高円宮杯プリンスリーグ九州公式サイト

チームの歩み

1996年〜2013年:アカデミー活動開始と山崎哲也監督の就任

大分トリニータのアカデミーは1996年に活動を開始した(クラブ公式「1996年の活動開始から30年以上」)。2013年、大分トリニータ出身で選手時代を含め長くクラブに関わった山崎哲也がU-18監督に就任。就任1年目の2013年にプリンスリーグ九州1部で優勝したが、プレミアリーグ参入戦では敗退した。

2014年:プリンス九州連覇とプレミアリーグ初昇格

2014年、プリンスリーグ九州1部を連覇。就任2年目を迎えた山崎哲也監督は、この年のプレミアリーグ参入戦に向けて「献身」をチームのテーマに掲げた。「試合中に走る質だったり、献身的にというところをテーマに上げていた」という監督の言葉どおり、1回戦は大谷室蘭高にDF山崎誠也の決勝ミドルで勝利し、12月15日の参入戦2回戦では米子北高を3-1で下した。得点者はU-19日本代表MF坂井大将(3年)が29分・41分の2ゴール、CB佐藤昂洋主将(3年)が33分に1ゴールで、当時2年生の岩田智輝も3点目の起点になるなどFWで出場した。この勝利で大分トリニータU-18は初のプレミアリーグ昇格を果たした。同年は全国大会でも日本クラブユース選手権ベスト16、Jユースカップベスト8という成績を収めている。

2015年〜2016年:プレミアリーグWESTでの2年間

プレミアリーグ在籍は2015年・2016年の2年間2015年はWESTで3位に入り、同年のJユースカップでもクラブ史上最高となるベスト4(第23回大会・3位)まで勝ち上がった。しかし2016年はWESTで10位(最下位)となり、プリンスリーグへ降格した。

2022年:九州クラブユース選手権優勝

2022年度、第33回九州クラブユース(U-18)サッカー選手権大会で優勝。決勝(6月12日・なごみの里運動公園)でV・ファーレン長崎を2-0で下した。九州第2代表として出場した全国大会(第46回日本クラブユース選手権U-18)ではグループリーグ敗退だった。

2026年:プリンスリーグ九州2部で昇格圏を走る

2026年はプリンスリーグ九州2部に所属し、監督は2026年新任の佐賀洋司(前任は2025年まで指揮を執った山﨑雅人)。第9節終了時点で2位につけ、1部昇格を争うシーズンを戦っている(詳細は後述)。

※出典:ゲキサカ(2014年参入戦・取材:吉田太郎、2014/12/16配信)、Wikipedia(岩田智輝/姫野宥弥/山崎哲也/高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ)、ジュニアサッカーNEWS(2022年九州クラブユース選手権)、クラブ公式アカデミーページ

育成システム

大分トリニータアカデミーの育成システムの核は、大分市の本体拠点に加えて県北に「U-15宇佐」を持つ複数拠点体制である。2026年のU-18登録41名のうち24名が内部昇格で、大分U-15出身が19名、U-15宇佐出身が5名を占める。県北の中学世代からもトップカテゴリーへの道が開かれている構図である。

外部からの加入は17名で、大分県外からの選手が目立つ。前所属の内訳にはヴィクサーレ沖縄(沖縄県)、KELT東広島FC・サンフレッチェ広島ジュニアユース(広島県)、サンフレッチェくにびきフットボールクラブ(島根県)、ソレッソ熊本(熊本県)、筑後FC(福岡県)、ヴィッセル神戸U-15(兵庫県)などが並び、九州にとどまらない広域スカウティングがうかがえる。

内部昇格の代表例が岩田智輝(大分県宇佐市出身)で、U-15宇佐からU-18を経てトップチームに昇格した初めての選手である。2016年の昇格以降、県北拠点から育った選手がトップへつながる道筋を作った存在といえる。

ホームゲームの主な会場は大分スポーツ公園サッカーラグビー場(A/Bコート)で、このほか佐伯市総合運動公園陸上競技場大分県サッカー協会人工芝グラウンドでも開催される。

※出典:クラブ公式「2026年U-18選手一覧」、クラブ公式アカデミーページ、Wikipedia(岩田智輝)、ゲキサカ「プリンスリーグ九州2部 2026シーズン日程」

輩出した主なプロ選手

岩田智輝

大分県宇佐市出身。四日市南SSC→大分トリニータU-15宇佐→U-18という県北ルートの出身で、U-18では1年次にCB、2年次にサイドとFW、3年次にボランチと、GK以外の全ポジションを経験した。2015年に2種登録選手としてトップチームに登録され、同年10月14日の天皇杯3回戦・横浜F・マリノス戦で先発デビュー。2016年に吉平翼・江頭一輝とともにトップ昇格し、U-15宇佐出身者として初のトップ昇格者となった。

その後横浜F・マリノスの主力に成長し、2022年にはJリーグ最優秀選手賞(MVP)を受賞(DFとしての受賞は2006年の田中マルクス闘莉王以来16年ぶり、J3リーグからプロキャリアを開始した選手としては史上初)。日本代表としては2019年6月のコパ・アメリカ(ブラジル大会)でA代表初選出、第2戦のウルグアイ戦にスタメン出場してデビューを果たし、国際Aマッチ通算4試合に出場した。年代別代表ではAFC U-19選手権2016優勝メンバーにも名を連ねている。セルティック(スコットランド)を経て、2026年現在はイングランドのバーミンガム・シティFCに所属している。

清武弘嗣

大分トリニータU-15/U-18出身で、2008年にトップチームへ昇格。セレッソ大阪でプロキャリアをスタートし、ドイツ(ニュルンベルク、ハノーファー)、スペイン(セビージャ)を経て日本に復帰、セレッソ大阪・サガン鳥栖でプレーしたのち、2026年現在は古巣・大分トリニータに所属している。日本代表歴を持つ。

弟の清武功暉も大分トリニータU-18の出身で、トップチーム昇格は見送られたものの福岡大学を経てプロ入りし、2026年現在はおこしやす京都ACに所属している。

西川周作

大分トリニータU-18出身。2005年、梅崎司とともにクラブから初めてトップチームへ昇格した日本人選手となった。2026年現在は浦和レッズでプレーする、日本代表GKである。


このほかにも、大分トリニータU-18は数多くのプロ選手を輩出している。梅崎司(西川周作と同期の2005年トップ昇格、2024年末に現役引退)、松原健(横浜F・マリノス)、為田大貴(ジュビロ磐田)、吉平翼(カターレ富山)、保田堅心(V・ファーレン長崎)、東慶悟(2009年トップ昇格、2026年6月にFC東京を契約満了で退団)のほか、高畑奎汰(V・ファーレン長崎)、弓場将輝(清水エスパルス)、國分伸太郎(モンテディオ山形)、後藤優介(カマタマーレ讃岐)らも各クラブで戦力になっている。大分トリニータ在籍中のアカデミー出身者には茂平・木許太賀・松岡颯人・古野優斗がおり、屋敷優成(FC岐阜)・佐藤丈晟(高知ユナイテッドSC)・小野俊輔(FCジュロン/シンガポール)は期限付き移籍中である。

坂井大将は大分U-18在籍中に2種登録され、2014 FIFAワールドカップ(ブラジル大会)で名古屋グランパスの杉森考起とともにトレーニングパートナーとして日本代表に直前合宿から大会終了まで帯同したという経験も持つ。

なお、2026年W杯(26人の日本代表メンバー)に大分トリニータアカデミー出身者は入っていない。

補足:プロ選手・指導者の所属は移籍により変動する。最新の所属情報はJリーグ公式サイトなどでご確認いただきたい。

※出典:クラブ公式「アカデミー出身選手」ページ(2026-08-05更新)、Wikipedia(岩田智輝/姫野宥弥/清武功暉/大分トリニータ)、u18-soccer.com「2026年W杯 日本代表 日本ルーツ特集」

2026年の注目選手

Pos 選手名 学年 前所属 備考
FW 熊本 陸斗 3年 BUDDY.FC リーグ5得点(チーム得点王・リーグ3位タイ)
FW 増永 大生獅 2年 大分トリニータU-15 リーグ4得点(リーグ4位タイ)
FW 奈須 翔大 3年 大分トリニータU-15 リーグ2得点
DF 林 天音 1年 大分トリニータU-15 リーグ2得点。2026年3-4月のU-16日本代表フランス遠征(モンテギュー)に選出
DF 田村 瑛人 1年 大分トリニータU-15 2026年3-4月のU-16日本代表フランス遠征(モンテギュー)に選出
FW 友永 英汰 2年 大分トリニータU-15 リーグ1得点
DF 古門 倖太 2年 大分トリニータU-15 リーグ1得点

田村瑛人・林天音の2人は、U-16日本代表の2026年3-4月フランス遠征(3月27日〜4月8日・モンテギュー)のメンバーに選出された。ペルー・ポルトガル・メキシコの各U-16代表との試合と順位決定戦に臨む活動である。

※学年・ポジション・前所属はクラブ公式のU-18選手一覧による。得点数はプリンスリーグ九州公式の得点ランキング(第9節終了時点)。

2026年のリーグ戦績

日付 H/A 対戦相手 スコア 会場 得点者
1 4/5 H 佐賀東高校 ●0-3 大分スポーツ公園サッカーラグビー場B
2 4/11 H 九州国際大学付属高校 ○1-0 大分スポーツ公園サッカーラグビー場B 増永大生獅(33分)
3 4/18 A 鹿児島高校 ●2-3 県立サッカーラグビー場Aコート 染矢涼志(18分)、増永大生獅(83分)
4 4/26 A 大津高校3rd ○2-1 大津町運動公園球技場 島袋海生(16分)、古門倖太(25分)
5 5/3 H 日章学園高校2nd △2-2 大分スポーツ公園サッカーラグビー場A 熊本陸斗2(60分、90+3分)
6 5/6 H サガン鳥栖U-18 2nd △3-3 大分スポーツ公園サッカーラグビー場B 林天音2(9分、24分)、増永大生獅(30分)
7 5/10 A 鵬翔高校 ○4-0 鵬翔高校人工芝 熊本陸斗2(24分、88分)、崎濱睦晃2(45分、46分)
8 5/17 A 長崎総合科学大学附属高校 ●0-1 島原市平成町多目的広場
9 6/28 A 東海大学付属福岡高校 ○5-1 タイガーフィールドスタジアム 友永英汰(4分)、奈須翔大2(9分、21分)、増永大生獅(25分)、熊本陸斗(37分)

プリンスリーグ九州2部(10チーム)で4勝2分3敗・19得点14失点・得失点差+5の勝点14、2位につけている(2026年8月12日時点)。首位・佐賀東高校とは勝点3差、3位・鵬翔高校とは勝点で並ぶが得失点差で上回る。大会の実施要項では「2部の1位・2位が翌年度のプリンスリーグ九州1部に出場する」と定められており、大分トリニータU-18は1部昇格圏内につけていることになる。

⚠️ただし鵬翔・九州国際大学付属・長崎総合科学大学附属・鹿児島の4チームは8試合消化にとどまり、順位は暫定である。

リーグは6月28日の第9節を終えて中断しており、第10節は9月6日にアウェイで佐賀東高校戦から再開される。最終節(第18節)は12月6日、ホームで東海大学付属福岡高校との対戦が予定されている。

※出典:ゲキサカ「プリンスリーグ九州2部 2026シーズン日程」、高円宮杯プリンスリーグ九州公式サイト(順位表・得点ランキング)、クラブ公式アカデミー試合情報

2026年 Jユースカップ

Jユースカップ(第32回)は1回戦(5月31日)でV・ファーレン長崎に0-1で敗れ、初戦で姿を消した。

※出典:Jリーグ公式「Jユースカップ2026 1回戦」

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