チームの特徴
中央学院高校サッカー部は、千葉県我孫子市にある私立・中央学院高等学校のサッカー部である。部員数130名を抱え、スポーツコース在籍生徒が中心で、2025年度より他コース生徒の入部はできないという体制になっている。
高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2026 千葉1部に所属する。流通経済大柏・市立船橋・日体大柏といったプレミア・プリンス勢が上位を占める千葉県において、県1部のトップ争いを演じる位置にある。
メディアからは「ドリブル軍団」「技巧派」と呼ばれるチームで、システムは4-2-3-1を採用する。
スタイル: 高校サッカードットコムの観戦記事は、中央学院のプレーを「ドリブルとショートパスを効果的に織り交ぜてアタック」「切れ味の鋭さ、スピードなど、それぞれ特長のあるドリブルを扱える選手を多く抱える」と描写する。試合中は「ボランチが中列後方から旺盛に攻撃参加」し、「右SBの攻め上がりと右2列目の縦突破が攻撃型チームを象徴」する場面が目立つという。この持ち味について浜田寛之監督は「スポーツカーと軽自動車がスピード勝負しても勝てない」と語り、技術・スピードで違いを生み出すサッカーを志向していることをうかがわせる。
学校公式は活動内容として「個人技・個人戦術に拘ったサッカーをベースに『サッカー王国千葉県』に挑む」「個性豊かで技術で応えられる選手育成」を掲げ、「技術向上のためフットサルにも積極的に参加」しているとする。目標として「中央学院から世界へ」を掲げている。
※出典:学校公式、部公式サイト、高校サッカードットコム、ゲキサカ
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 千葉県予選 | 最高成績は第3位(2015年度・2020年度・2022年度) | 2025年度もベスト4 |
| 全国高校総体(インターハイ)千葉県予選 | 2026年度ベスト4 | 2021年度はベスト8 |
| 関東高校大会 千葉県予選 | 2019年度優勝/2026年度準優勝 | 2023年度はベスト8 |
| 令和8年度 関東高等学校サッカー記念大会(本戦) | Bグループ優勝(大会全体3位) | Aグループ優勝の武南が大会全体の優勝校 |
| 高円宮杯 千葉県リーグ | 2017年度2部優勝で1部昇格 | 2025年度1部3位/2026年も9試合終了時点で1部3位(32得点は1部最多) |
| 全日本ユースU-18フットサル大会 | 全国ベスト8が3回(2016年度・2017年度・2018年度) | — |
サッカーでは全国大会(選手権・インターハイ)への出場歴がまだない。関東大会には2019年度と2026年度に出場しており、2026年度のBグループ優勝が現時点でのサッカーにおける最高成績である。一方、フットサルでは全国大会の常連で、全国ベスト8を3度記録している。
※出典:学校公式「主な活動実績」、部公式サイト「成績」、高校サッカードットコム
チームの歩み
技術に振り切った再建
長く指揮を執る浜田寛之監督のもとで、技術と判断力に特化したチームづくりを進めてきた。
2017年度 千葉2部優勝で1部昇格
高円宮杯 千葉県U-18サッカーリーグ2部で優勝し、1部昇格を果たした。以後、千葉1部に定着している。
2019年度 関東大会千葉県予選優勝
関東高等学校体育大会千葉県予選を優勝し、関東大会本戦に出場したが、本戦は1回戦で敗退した。
2026年 関東大会千葉県予選 準優勝
令和8年度関東高等学校サッカー記念大会の千葉県予選で、準々決勝は専修大松戸に4-0、準決勝(代表決定戦)は八千代に2-0で勝ち上がった。決勝は暁星国際と対戦し、前半に栗宗依央が先制したものの後半に逆転され、1-2で敗れて準優勝に終わった。それでも千葉第2代表として関東大会本戦への出場権を得ており、関東大会出場は2019年以来7年ぶりとなった。
2026年 関東記念大会 Bグループ優勝
関東大会本戦(茨城開催)では、Bグループ1回戦で聖望学園(埼玉)に4-0、準決勝で帝京第三(山梨)に2-1、決勝で東洋大牛久(茨城)に2-1と3連勝し、Bグループを優勝した。決勝は前半13分に先制を許したが、前半25分にMF森脇快(2年)が同点弾を、前半30分にDF桃崎碧汰(3年)が決勝点を挙げて逆転勝ちを収めた。
この大会はAグループ(各都県1位校)とBグループ(各都県2位校)の2グループ制で行われ、中央学院はBグループ優勝であり、大会全体では3位という位置づけになる。大会全体の優勝はAグループを制した武南である。あわせて、例年1〜3年生が出場して開催されてきたこの大会は、次回(2027年3月)から1・2年生の大会に変更されることが決まっており、2026年大会は3年生が出場できる最後の代替大会として実施された。
2026年度 インターハイ千葉県予選 ベスト4
令和8年度全国高校総体千葉県予選ではシード校として4回戦から登場し、市立柏に4-0で勝利。準々決勝では暁星国際と対戦し、MF北田莉一(2年)が先制点、FW吉竹輝(3年)が決勝点を挙げて2-1で勝ち上がった。準決勝は流通経済大柏に0-3で敗れ、ベスト4で大会を終えた。大会は市立船橋が優勝している。
※出典:高校サッカードットコム、ゲキサカ、学校公式、部公式サイト
育成システム・指導体制
- 指導体制:監督は浜田寛之(松戸矢切高校→仙台大学、日本サッカー協会公認A級コーチジェネラル)。顧問には田中康之・吉岡勝利が名を連ね、2人とも中央学院高校のOBである。吉岡は東海学園大学を経てMIOびわこ滋賀・FC刈谷でプレーした元選手でもある。
- 外部の専門スタッフ:部公式の公表するスタッフ表(2022年3月時点)には、GKコーチ 浅野寛文(FC東京育成部・U-14日本代表GKコーチ・ナショナルトレセンコーチを歴任)、コーチ 澤昌克(同校OB。柏レイソルとペルーのクラブでプレー)、アドバイザー 岩谷篤人(セゾンフットボールクラブ代表。2004〜2014年に滋賀県立野洲高校のヘッドコーチを務め、2005年度・第84回全国高校サッカー選手権大会で同校を優勝に導いた)、コンディショニングトレーナー 高田一壽 らが並ぶ。いずれも2022年3月時点のスタッフ表による記載であり、現在も在籍しているかは確認できていない。
- 育成の考え方:『技術で応えられるサッカー選手を育てる 中央学院高校の教えすぎない育成哲学』という書籍が刊行されている。「止める・蹴る・運ぶ」の基準を高く置く指導が特徴とされる。
- フットサルの併用:学校公式は「技術向上の為、フットサルにも積極的に参加」と明記しており、全日本ユースU-18フットサル大会で全国ベスト8を3回記録している。
- カテゴリー編成:トップのほかにB・C・Dのカテゴリーを持ち、2026年はBチームが千葉県2部Bリーグに参戦している。
- 施設:専用の練習場を持たず、学校のグラウンドは他の部と共用である。人工芝のグラウンドを借りて練習している。
※出典:学校公式、部公式サイト(スタッフ表は2022年3月時点)
輩出した主なプロ選手・OB
永井 颯太
2017年度卒・MF。栃木県那須町出身、1999年8月15日生。Vamos福島SC→中央学院高→流通経済大→いわきFC→東京ヴェルディという経歴を経て、鹿児島ユナイテッドFC・FC琉球への期限付き移籍を経験し、2026シーズンよりロアッソ熊本へ完全移籍した。
児玉 駿斗
2016年度卒・MF。東海学園大学から名古屋グランパスへ進み、SC相模原への期限付き移籍を経て徳島ヴォルティスへ加入した。2026/27シーズンも徳島ヴォルティスの背番号7を背負う。2019年ユニバーシアード競技大会(ナポリ大会)日本代表の優勝メンバーでもある。
福田 望久斗
2017年度卒・FW。千葉県出身、2000年2月20日生。鹿島アントラーズつくば→中央学院高→東海学園大学→鹿児島ユナイテッドFCという経歴を持つ。2025年12月に契約更新し、2026シーズンも鹿児島の背番号11を務める。
笹崎 翔矢
GK・188cm/80kg。2004年8月2日生、千葉県出身。湖北台クラブ→カナリーニョFC→中央学院高→東海学園大学(在学中)という経歴を持つ。2026/27シーズン(2027年1月)より栃木SCへの加入が内定し、2026/27シーズンのJFA・Jリーグ特別指定選手にも承認された。
そのほかのOBは以下のとおりである。
澤昌克、冨山達行、篠塚一平(イッペイ・シノヅカ。ロシアU-18・U-19代表歴あり)、畠中祐樹、武田拓真、小野雅史、榎本大樹、細見孟史、松本直也、岩永陸弥、山内彰、雨宮広夢、古屋和海、伊藤拓巳、田嶋千弘、高安寛人、藤本奎詩、古山楓雅、加藤政哉。
年代別代表:高橋旺良(2023年度卒)はU-17日本代表に選出され、2023年のU-17アルジェリア遠征に参加した(2022年のU-16日本代表パラグアイ遠征は辞退)。児玉駿斗は前述のとおりユニバーシアード日本代表の優勝メンバーであり、東出脩椰はフットサル日本代表候補に選ばれている。
フットサル:足元の技術を磨く方針がフットサルとの親和性を生み、東出脩椰・空涼介・山本航平・長田侑大・本地一貴らをFリーグへ送り出している。
A代表の輩出はまだなく、2026年W杯日本代表26名に同校OBの選出はない。
補足:プロ選手の所属は移籍により変動する。最新の情報はJリーグ公式サイトなどでご確認いただきたい。
※出典:学校公式「プロ・日本代表実績」、部公式サイト、東京ヴェルディ公式、鹿児島ユナイテッドFC公式、徳島ヴォルティス公式、栃木SC公式
2026年の注目選手
| 選手 | 学年・ポジション | 備考 |
|---|---|---|
| 吉竹 輝 | 3年・FW | 背番号9。1トップ。インターハイ千葉県予選 準々決勝で決勝ゴール |
| 上野 瑞己 | 3年・FW | 背番号8 |
| 永易 真拓 | 3年・MF | 背番号11 |
| 岡田 真宙 | 3年・MF | ボランチ/トップ下 |
| 桃崎 碧汰 | 3年・DF | 右SB。関東記念大会Bグループ決勝で決勝点、森脇の同点弾もアシスト |
| 樫村 歩 | 3年・DF | 左SB |
| 北田 莉一 | 2年・MF | 背番号14。右の2列目。インターハイ千葉県予選 準々決勝で先制点 |
| 森脇 快 | 2年・MF | ボランチ。関東記念大会Bグループ決勝で同点弾 |
そのほか、GK 桑田航汰、DF 澤栗慧士、DF 加藤航大、MF 池崎飛羽 がゲキサカの選手一覧に登録されている。栗宗依央は2026年の関東大会千葉県予選決勝で先制点を挙げている。
※学年・ポジションは2026年5〜6月の公式戦レポート(高校サッカードットコム)とゲキサカの選手一覧による。前所属(中学・ジュニアユース)は公表情報が確認できなかったため掲載していない。卒業生は含めない。
2026年の戦績
高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2026 千葉1部
| # | 日付 | H/A | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 3/29 | H | 柏レイソルU-18 2nd | 8-0 | ○ |
| 2 | 4/4 | A | 流経大柏3rd | 3-4 | ● |
| 3 | 4/11 | H | 市立船橋2nd | 1-2 | ● |
| 4 | 4/18 | A | 八千代 | 2-0 | ○ |
| 5 | 4/25 | H | 拓大紅陵 | 7-1 | ○ |
| 6 | 4/29 | A | 習志野 | 2-1 | ○ |
| 7 | 6/20 | H | 専修大松戸 | 0-3 | ● |
| 8 | 6/28 | H | ジェフユナイテッド市原・千葉U-18 2nd | 5-1 | ○ |
| 9 | 7/4 | H | 東京学館浦安 | 4-0 | ○ |
→ 9試合を終えて6勝0分3敗・勝点18で、10チーム中3位につけている。首位の市立船橋2nd(勝点22)とは勝点4差、2位の流経大柏3rd(勝点19)とは勝点1差の位置にいる。32得点・得失点差+20はいずれも千葉1部で最も多い数字であり、リーグ随一の得点力が持ち味である。次節は9月5日・6日に行われる。
関東高校サッカー大会 千葉県予選
| ラウンド | 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 準々決勝 | 5/3 | 専修大松戸 | ○4-0 |
| 準決勝 | 5/6 | 八千代 | ○2-0 |
| 決勝 | 5/10 | 暁星国際 | ●1-2 |
令和8年度 関東高等学校サッカー記念大会(本戦)
| ラウンド | 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| Bグループ1回戦 | 5/23 | 聖望学園 | ○4-0 |
| Bグループ準決勝 | 5/23 | 帝京第三 | ○2-1 |
| Bグループ決勝 | 5/24 | 東洋大牛久 | ○2-1 |
→ Bグループ(各都県2位校の組)を制した。大会全体の優勝は武南で、中央学院はAグループ準決勝で敗れた2校とともに全体3位という位置づけになる。
インターハイ千葉県予選
| ラウンド | 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 4回戦 | 5/31 | 市立柏 | ○4-0 |
| 準々決勝 | 6/6 | 暁星国際 | ○2-1 |
| 準決勝 | 6/10 | 流通経済大柏 | ●0-3 |
夏の遠征(石川)
| 大会 | 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 金沢ユース(U-18)サッカー大会2026 | 8/1 | 星稜 | △1-1 |
| 金沢ユース(U-18)サッカー大会2026 | 8/2 | 一条 | ○4-2 |
| 金沢ユース(U-18)サッカー大会2026 | 8/2 | 愛工大名電 | ●2-3 |
| 第14回和倉ユースサッカー大会2026 | 8/6 | ガンバ大阪ユース | ○1-0 |
| 第14回和倉ユースサッカー大会2026 | 8/7 | 浦和南 | ○4-0 |
| 第14回和倉ユースサッカー大会2026 | 8/7 | 旭川実 | ○3-1 |
→ 和倉ユースはGグループを3連勝・8得点1失点の1位で通過し、8月8日の決勝トーナメント1回戦で桐蔭学園と対戦する。プレミアリーグWEST所属のガンバ大阪ユースを1-0で破ったのは、県1部所属のチームとしては特筆される結果である。
最新の順位は千葉県のU-18高校サッカー順位で確認できる。
※出典:高校サッカードットコム、ゲキサカ、Green Card