チームの特徴
日本体育大学柏高校サッカー部は、千葉県柏市にある私立・日本体育大学柏高等学校のサッカー部である。学校は2016年4月に「柏日体高等学校」から現校名に改称した。
同校サッカー部の最大の個性は、2015年に柏レイソルと結んだ「相互支援契約」である。この契約により、柏レイソルU-18の全選手が同校に在籍し、サッカー部には柏のアカデミースタッフが監督・コーチとして派遣されるという関係が続いている。人間性豊かなフットボーラーの育成を掲げ、柏レイソルで活躍できる選手の育成を目指す取り組みとして続けられてきたものである。
現在は高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ関東2部に所属し、2025年に昇格して2026年が2年目にあたる。全国大会では2022年度(第101回)全国高校サッカー選手権に初出場しベスト8まで進んだ実績を持つ。
スタイル: 主将の安塚悠真は同校のサッカーについて「(日体大柏は)スタイルもボールを大事にするサッカーでありながら、大胆に縦に行くこともできる」と語っている。
※出典:学校公式サイト、部公式サイト(フットボールNAVI)、超WORLDサッカー
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校総体(インターハイ) | 通算2回出場(1986年・2019年) | 1986年は2回戦敗退。2019年は本大会1回戦で五條(奈良)に0-0・PK4-5で敗退 |
| 全国高校サッカー選手権 | 通算1回出場(2022年度・第101回でベスト8) | 準々決勝で東山に0-0・PK3-4で敗退 |
| 関東高校サッカー大会 | 2021年度 Aグループ準優勝 | 決勝で西武台に1-2 |
| 第34回イギョラ杯(2025年3月) | 優勝 | 決勝で神戸弘陵に1-0 |
| 全国高校サッカー選手権 千葉県予選 | 2023・2024年度 2年連続準優勝 | 2023年度決勝は市立船橋に1-5、2024年度決勝は流通経済大柏に1-4 |
| インターハイ千葉県予選 | 2025年度準優勝/2026年度ベスト4 | 2025年度決勝は流通経済大柏に1-3、2026年度は準決勝で市立船橋に1-5 |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ関東2部 | 2025年3位(昇格1年目) | 9勝4分5敗・勝点31(28得点22失点) |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ関東2部(2026・第9節終了時点) | 3位(10チーム中) | 5勝0分4敗・勝点15(11得点10失点) |
※出典:部公式「獲得タイトル」ページ、ゲキサカ校ページ、高校サッカードットコム戦歴
チームの歩み
2015年 柏レイソルとの相互支援契約
2015年、日体大柏(当時は柏日体)は柏レイソルと相互支援契約を結んだ。柏レイソルU-18の全選手が同校に在籍する一方、サッカー部には柏のアカデミースタッフが指導にあたる体制が始まった。
2019年 33年ぶりのインターハイ出場
千葉県予選では準決勝で市立船橋に1-0、決勝で流通経済大柏に延長の末4-3で勝利し、33年ぶり2度目の全国高校総体出場を決めた。しかし本大会は1回戦で五條(奈良)と0-0で引き分けPK4-5で敗退しており、県予選突破の勢いをそのまま全国につなげるまでには至らなかった。
2022年度 選手権初出場でベスト8
千葉県予選決勝で市立船橋に2-0で勝利し、第101回全国高校サッカー選手権に初出場を果たした。全国大会では1回戦で芦屋学園に3-1、2回戦で丸岡に2-0、3回戦で飯塚に1-0と3連勝し、準々決勝は東山と0-0からのPK戦で3-4により敗れ、ベスト8で大会を終えた。
2025年 プリンスリーグ昇格1年目で3位
2024年12月の参入戦を、1回戦で日大藤沢に4-0、決定戦で堀越に4-1と勝ち上がり、プリンスリーグ関東2部への昇格を決めた。迎えた昇格1年目の2025年シーズンは9勝4分5敗・勝点31(28得点22失点)で3位という結果を残した。特に第14節以降は5連勝でシーズンを締めくくった。
近年の千葉県予選
全国高校サッカー選手権千葉県予選では2023・2024年度と2年連続で準優勝、インターハイ千葉県予選でも2025年度に準優勝、2026年度にベスト4と、県内上位の常連となっている。
※出典:高校サッカードットコム戦歴、部公式「獲得タイトル」ページ
育成システム・指導体制
指導体制(2026年度・部公式メンバー紹介より)
| 役職 | 氏名 |
|---|---|
| 総監督 | 片野 慶輝 |
| アドバイザー | 酒井 直樹 |
| 監督 | 根引 謙介 |
| コーチ | 藤田 優人/樋口 大和/紺野 祐樹/池田 克己/細谷 龍生 |
| GKコーチ | 橘井 到矢 |
| トレーナー | 八木 治之/毛利 元樹/園部 英貴 |
酒井直樹は2016〜2020年に監督を務め、現在はアドバイザーである(2021年からは柏レイソルU-18の指揮を執っている)。
相互支援契約の中身は次の4点にまとめられる。①柏レイソルU-18の全選手が日体大柏に在籍する、②柏のアカデミースタッフがサッカー部の指導にあたる、③サッカー部から柏レイソルU-18への登録変更が可能(実例=関富貫太。1年時はサッカー部に在籍し、2・3年時に柏U-18へ移った)、④中学生を対象とした合同セレクションを実施する。
セレクション:サッカー部への入部は『柏レイソルU-18 及び 日体大柏高校サッカー部 合同セレクション』の合格者のみに限られ、入学後の一般入部は募集していない。セレクションの管理・運営は日体大柏側が担っている。
部員構成:部公式名簿には101名(3年38名・2年30名・1年33名)が掲載されている。柏レイソルの下部組織出身者に加え、鹿島アントラーズつくば・湘南ベルマーレU-15WEST・水戸ホーリーホックJY・川崎フロンターレU-15生田・ジュビロ磐田U-15・FC町田ゼルビアU-15・JFAアカデミー福島U-15など、全国のJアカデミー出身者が集まっている。
施設:ホーム会場は校内の「日本体育大学柏高等学校サッカー場」で、人工芝・ナイター照明を完備する。2008年に人工芝化されており、これは創立50周年記念事業として行われたものである。
同校には附属中学校がなく、いわゆる中高一貫校ではない。柏レイソルU-15からU-18、そして同校進学というルートが、柏レイソルとの結びつきの中心にある。
※出典:部公式メンバー紹介ページ、部公式セレクション要項、学校公式サイト
輩出した主なプロ選手・OB
相互支援契約の関係で、日体大柏の卒業生には柏レイソルU-18に所属していた選手も多いが、当ページで扱うのはサッカー部に所属していた選手に限る。
土屋 巧(FC今治/DF)
サッカー部の主将を務めた土屋巧は、相互支援契約の締結後、サッカー部から初めて誕生したJリーガーである。2026年はFC今治 DF 背番号39として柏レイソルから期限付き移籍中である。
早川 ウワブライト(水戸ホーリーホック/GK)
サッカー部OBで、2026年は水戸ホーリーホック GK 背番号77として在籍している。
関富 貫太(横浜F・マリノス/DF)
1年時はサッカー部に在籍し、2年時から柏レイソルU-18へ登録変更した実例である。2026年は横浜F・マリノス DF 背番号35として正規登録されている。
そのほかの主なOBは以下のとおりである。
- 櫻井勇斗(FW):桐蔭横浜大学を経て、2026年は大分トリニータ FW 背番号29
- 古谷柊介:2022年度選手権では背番号10を背負った。東京国際大学を経て、2026年7月に柏レイソルの特別指定選手として登録された
- オウイエ ウィリアム:柏レイソル、FC岐阜などを経てJリーグでプレーした
- 広庭輝:2004年に柏日体高から柏レイソルへ直接加入した先駆者である
指導者になったOBも複数いる。
- 三田智輝:ミャンマーサッカー協会テクニカルダイレクター
- 浅野博史:ヴィアティン三重 アカデミーダイレクター兼U18コーチ
- 新福悠馬:柏レイソル アカデミースカウト
- 海老根滉大:FC東京U15深川 GKコーチ
- 甲斐修平:栃木SC アカデミーフィジカルコーチ兼トレーナー
- 名児耶崇久:カマタマーレ讃岐 スクールコーチ
2026年W杯日本代表26名に同校サッカー部OBの選出はない。
補足:プロ選手・指導者の所属は異動により変動する。最新の情報はJリーグ公式サイトなどでご確認いただきたい。
※出典:部公式「OB情報」ページ、部公式「チーム紹介」ページ、ゲキサカ、各クラブ公式選手一覧
2026年の注目選手
2026年の主将は安塚悠真(3年・10番・MF・181cm)である。鹿島アントラーズつくば出身で、ジュニアユースからのユース昇格が叶わず、複数の強豪校からの誘いを受けたうえで日体大柏を選んだ。
| 選手 | 学年・ポジション | 前所属 | 2026年プリンス関東2部での実績 |
|---|---|---|---|
| 安塚 悠真 | 3年・MF(主将) | 鹿島アントラーズつくば | 2得点(第1節・第6節) |
| 望月 海亜 | 3年・FW | FC.LESTE | チーム最多3得点(第4節・第6節・第9節) |
| 村岡 孝星 | 3年・FW | FC BASARA HYOGO U-15 | 1得点(第2節) |
| 森崎 直太 | 2年・MF | トリプレッタSC | 1得点(第6節) |
| 加藤 太一 | 3年 | FCトリム | 1得点(第1節) |
| 菊池 航輝 | 3年 | 柏レイソルA.A.TOR'82 | 1得点(第1節) |
| 大谷 新 | 3年 | 坂井フェニックス丸岡JY | 1得点(第2節) |
| 田内 颯真 | 3年 | 柏レイソルA.A.TOR'82 | 1得点(第9節) |
2026年 プリンスリーグ関東2部の得点者
| 選手 | 得点 | 内訳 |
|---|---|---|
| 望月 海亜 | 3 | 第4節17分、第6節42分、第9節78分 |
| 安塚 悠真 | 2 | 第1節48分、第6節3分 |
| 加藤 太一 | 1 | 第1節21分 |
| 菊池 航輝 | 1 | 第1節60分 |
| 村岡 孝星 | 1 | 第2節55分 |
| 大谷 新 | 1 | 第2節90+6分 |
| 森崎 直太 | 1 | 第6節26分 |
| 田内 颯真 | 1 | 第9節76分 |
→ 8選手の得点を合計すると11得点となり、チームの総得点(GF11)と完全に一致している。
このほか、関東ルーキーリーグ(U-16)で戦う1年生として、石田藤士(MF・JFAアカデミー福島U-15出身)、冨田嵐丸(MF・川崎フロンターレU-15生田出身)、湊正成(MF・鹿島アントラーズつくば出身)、山口蒼空(DF・柏レイソルU-15出身)ら10名が名を連ねている。いずれもプリンスリーグでの出場実績は確認できておらず、現時点ではプリンスの主力ではない。
※学年・前所属は部公式メンバー紹介、得点内訳はゲキサカ「プリンスリーグ関東2部 2026シーズン日程」、主将のプロフィールは超WORLDサッカー、1年生の情報はヤンサカによる。卒業生は含めない。
2026年プリンスリーグ関東2部 前期の戦績
| 節 | 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/4 | 鹿島アントラーズユースB(H) | 3-2 | ○ |
| 第2節 | 4/12 | FC町田ゼルビアユース(A) | 2-1 | ○ |
| 第3節 | 4/19 | 栃木SC U-18(A) | 0-1 | ● |
| 第4節 | 4/25 | 矢板中央(H) | 1-0 | ○ |
| 第5節 | 5/2 | 横浜F・マリノスユース(H) | 0-1 | ● |
| 第6節 | 5/10 | 鹿島学園(A) | 3-2 | ○ |
| 第7節 | 5/17 | 日大藤沢(A) | 0-1 | ● |
| 第8節 | 6/21 | 桐光学園(H) | 0-1 | ● |
| 第9節 | 6/28 | 西武台(A) | 2-1 | ○ |
→ 9試合を終えて5勝0分4敗・勝点15、11得点10失点(得失点差+1)で10チーム中3位につけている。引き分けが一つもなく、勝ち切るか落とすかを繰り返すシーズンとなっている。後半戦は9月6日の第10節・鹿島アントラーズユースB戦(アウェイ)から再開し、第18節(12月5日・ホームの西武台戦)まで戦われる。最新の順位はプリンスリーグ関東2部で確認できる。
※試合結果・順位はゲキサカの日程・結果、および本サイトの順位データによる。
2026年のその他の公式戦
令和8年度インターハイ千葉県予選では、4回戦で敬愛学園に3-0、準々決勝で習志野に0-0・PK3-2と勝ち上がったが、準決勝で市立船橋に1-5で敗れベスト4となった。
2026年7月26日の水戸証券チャレンジフェスティバルでは準優勝を果たしている。
第14回和倉ユースサッカー大会2026(2026年8月6日〜10日)にも出場中で、8月6日の予選リーグ初戦は川崎フロンターレU-18に1-2で敗れている。
※出典:高校サッカードットコム、部公式サイトの活動情報