チームの特徴
盛岡商業高校サッカー部は、岩手県盛岡市にある岩手県立盛岡商業高等学校のサッカー部で、2026年はプリンスリーグ東北に所属している。学校の創立は1913年(大正2年)で、2026年で創立113年目を迎える商業高校(流通ビジネス科・会計ビジネス科・情報ビジネス科)である。
2006年度(第85回)全国高校サッカー選手権で岩手県勢として初めて全国制覇を果たした公立校で、選手権ではベスト8を3度(1982・1988・2004年度)記録している。
選手編成の特徴は地元密着である。2026年のJFA公式登録メンバー40人のうち、39人が岩手県内のチーム出身で、盛岡市のMIRUMAE FCが20人、盛岡太田東JYが6人を占める。県外からの越境入学や留学生に頼らず、県内の街クラブから進学してくる選手でチームが構成されている。
自校専用のサッカー場は持たず、いわぎんスタジアム・岩手県営運動公園第1グラウンド・岩手県フットボールセンターといった公共施設でホームゲームを開催している。
スタイル:私立校やJクラブのユースが多いプリンスリーグ東北で、県内の街クラブ出身の選手を中心にした公立校として戦っている。総監督・齋藤重信の指導を描いた著書のタイトルは「じょっぱり魂」。
※出典:学校公式サイト(https://www2.iwate-ed.jp/moc-h/)/JFA公式プリンスリーグ東北チーム紹介(2026年7月4日更新)/JFA公式日程表
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | 優勝(2006年度・第85回) | 岩手県勢として初優勝。決勝は2007年1月8日、国立競技場で作陽学園に2-1 |
| 全国高校サッカー選手権 | ベスト8 3回(1982年度・1988年度・2004年度) | 1988年度は準々決勝で優勝校・清水市商とPK戦の末に敗退 |
| 全国高校サッカー選手権 | 2006年度時点で通算15回目の出場 | 2022年度(第101回)は帝京第五に2-1で勝利し、2006年度の優勝以来16年ぶりの全国勝利 |
| 全国高校総体(インターハイ) | 2025年(令和7年度)出場 | 岩手県予選優勝で7年ぶりの全国出場。全国1回戦は山梨学院に1-4 |
| 岩手県高校総体 | 通算30回優勝(2016年時点) | |
| 高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東北(2026) | 所属(シーズン中) | 最新の順位は順位表 |
→ 2006年度(第85回)選手権で岩手県勢として初優勝し、選手権ベスト8も3度ある。2025年12月の参入戦を勝ち抜き、2026年はプリンスリーグ東北に所属している。
チームの歩み
齋藤重信の監督就任(1977年)
岩手県盛岡市出身で盛岡商業のOBでもある齋藤重信(さいとう しげのぶ、1947年生)は、1970年に岩手県の教員となり遠野農業高校でサッカー部監督を務めたのち、1977年に母校・盛岡商業高校の監督に就任した。就任当初は行きすぎた先輩後輩の上下関係を正すところから始め、父母会の立ち上げやOB会のバックアップ体制づくり、関東遠征による練習試合の実施などを通じてチームを強化していった。
2006年度、岩手県勢として初の全国制覇
1991年に大船渡高校の監督に転じ(小笠原満男を指導)、2000年に盛岡商業へ復帰した齋藤の指導のもと、盛岡商業は2006年度(第85回)全国高校サッカー選手権で優勝した。2回戦で大分鶴崎に4-2、3回戦は武南とPK戦の末4-2、準々決勝で広島皆実に1-0、準決勝で八千代に1-0と勝ち上がり、2007年1月8日、国立競技場での決勝で作陽学園に2-1。この優勝は選手権15回目の出場(2年ぶり)でのもので、主将は藤村健友、2年生だった林勇介が大会優秀選手に選ばれた。東北勢の選手権優勝は1966年度・第45回大会の秋田商業(藤枝東との両校優勝)以来40年ぶりだった。
総監督就任(2011年)と中田洋介監督への継承
齋藤は2011年に盛岡商業の総監督となり、2026年現在もこの役職にある。監督は、大船渡高校時代の齋藤の教え子で元Jリーガーの中田洋介が2018年に引き継いだ。中田は駒澤大学からベガルタ仙台・横浜FC・グルージャ盛岡でプレーし、2010年に現役を退いたのち教員となり、2017年に盛岡商業へ赴任した(盛岡商業の卒業生ではない)。
2022年度選手権、16年ぶりの全国勝利
中田体制の2022年度(第101回)選手権では11年ぶりに全国大会に出場し、1回戦で帝京第五を2-1で下した。2006年度の優勝以来16年ぶりの全国大会での勝利だった。2回戦は履正社に0-6で敗れている。
2023年を最後にプリンス東北を離れ、2025年12月の参入戦で復帰
盛岡商業は2023年を最後にプリンスリーグ東北を離れ、2024・2025年は岩手県リーグでプレーした。2025年のインターハイ岩手県予選では決勝で盛岡誠桜を1-0で下して優勝し、7年ぶりに全国高校総体に出場した(全国1回戦は山梨学院に1-4で敗退)。2025年12月のプリンスリーグ東北参入戦では、1回戦で福島ユナイテッドU-18にPK戦(5-3)の末勝利、2回戦は野辺地西に2-1で勝利。決定戦で東北学院にPK戦(3-4)で敗れたものの、翌日の決定戦で山形明正を4-2で下して昇格を決めた。こうして2026年はプリンスリーグ東北に復帰した。
※出典:Wikipedia「斎藤重信」「中田洋介」/JFA公式プリンスリーグ東北チーム紹介/koko-soccer 盛岡商業戦績(https://koko-soccer.com/team/0474/score)/サッカーダイジェストWeb(2018.08.08)
育成システム
2026年のJFA公式登録メンバー40人の前所属は以下のとおりである。
| 前所属 | 人数 |
|---|---|
| MIRUMAE FC | 20 |
| 盛岡太田東JY | 6 |
| 県内中学校の部活(上田・西根・松園・仙北・江刺第一・見前南・雫石・北松園) | 8 |
| いわてグルージャ盛岡JY | 3 |
| ヴェルディSS岩手 | 1 |
| Renuovens Ogasa FC | 1 |
| ヴァンラーレ八戸FC(青森県) | 1 |
| 合計 | 40 |
学年内訳は3年17人・2年15人・1年8人の計40人で、盛岡市のMIRUMAE FCと盛岡太田東JYの2クラブだけで40人中26人を占める。ヴァンラーレ八戸FC(青森県)出身が1人いるほかは、すべて岩手県内のチーム出身である。
ホームゲームの開催会場は、いわぎんスタジアム・岩手県営運動公園第1グラウンド・岩手県フットボールセンターの3施設で、自校専用のサッカー場は持っていない。
※出典:JFA公式プリンスリーグ東北チーム紹介(2026年7月4日更新)/JFA公式日程表
輩出した主なプロ選手
瀬田龍彦(GK、1952年生)
日本代表として国際Aマッチ25試合(1973-1980年)に出場した、盛岡商業出身では最も多い代表歴を持つGK。卒業後は日立製作所でJSL通算164試合に出場し、JSLベストイレブンに2回(1972・1976年)選ばれた。W杯西ドイツ大会予選、1976年アジアカップ予選、モントリオール五輪アジア予選(全試合出場)などを経験している。
山本脩斗(DF、1985年生)
早稲田大学からジュビロ磐田を経て、2014年に鹿島アントラーズへ加入。鹿島ではJ1優勝(2016年)・天皇杯優勝(2016年)・ルヴァンカップ優勝(2015年)・AFCチャンピオンズリーグ優勝(2018年)を経験した。2017年に日本代表へ選出され、同年12月のEAFF E-1選手権・中国戦で国際Aマッチに出場している。湘南ベルマーレを最後に2023年シーズン限りで現役を引退し、2024年に鹿島アントラーズの強化・スカウト担当スタッフに就任した。
このほかのOBとしては、藤村慶太(MF、1993年生。盛岡商業で3年時に主将。ベガルタ仙台・ツエーゲン金沢を経て、2026/27シーズンも鹿児島ユナイテッドFCとの契約を更新〈背番号8〉)、林勇介(MF、1990年生。2006年度選手権優勝メンバーで大会優秀選手。浦和レッズ・ザスパ草津を経てグルージャ盛岡で2013年の地域リーグ決勝大会優勝=J3昇格に貢献し、2018年に現役引退)、谷村憲一(MF、1995年生。U-17・U-18日本代表。モンテディオ山形・ガイナーレ鳥取を経てグルージャ盛岡で背番号10を背負い、2018年限りで引退)、中村涼(DF、2002年生。札幌大学を経て藤枝MYFCに加入し、2026シーズンも契約を更新)、平聡(FW、1970年生。1988年度選手権ベスト8のエース。引退後は岩手県の高校教員となり、母校のサッカー部で副部長を務めたこともある)がいる。
このほか、吉田暢(元ジェフユナイテッド市原)、藤原寿徳(元Jリーガー・GKコーチ)、根子達也(元横浜FC)、中村学(元ベガルタ仙台)、松田賢太・土井秀徒・久保海都(いずれも元グルージャ盛岡)といったOBも卒業している。
2026年のFIFAワールドカップ日本代表26人に、盛岡商業高校出身者の選出はない。
補足:プロ選手・指導者の所属は移籍により変動する。最新の情報はJリーグ公式サイトや各クラブ公式でご確認いただきたい。
2026年の注目選手
| 背番号 | ポジション | 選手名 | 学年 | 前所属 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2 | DF | 海沼 朋来 | 3年 | MIRUMAE FC | 2026年主将。2025年インターハイでスタメン出場 |
| 3 | DF | 山﨑 慧大 | 3年 | MIRUMAE FC | 2025年インターハイでスタメン出場 |
| 8 | MF | 鈴木 琥俄 | 3年 | MIRUMAE FC | 第8節で得点。2025年インターハイでスタメン出場 |
| 9 | MF | 土屋 琉惺 | 3年 | ヴェルディSS岩手 | 2025年インターハイで左WBとしてスタメン出場 |
| 10 | FW | 北俣 絢都 | 3年 | MIRUMAE FC | 第8節で得点。2025年インターハイでスタメン出場 |
| 18 | MF | 北田 那優 | 2年 | MIRUMAE FC | 第10節で得点 |
| 5 | MF | 楢山 朝陽 | 2年 | 盛岡太田東JY | — |
※背番号・ポジション・学年はJFA公式のプリンスリーグ東北登録メンバー(2026年7月4日更新)による。
2026年のインターハイ岩手県予選
| ラウンド | 日付 | 対戦相手 | スコア |
|---|---|---|---|
| 2回戦 | 5/23 | 合同2 | 5-0 |
| 3回戦 | 5/24 | 北上翔南 | 17-0 |
| 準々決勝 | 5/31 | 遠野 | 1-5 |
前年2025年の県予選では優勝し、7年ぶりに全国高校総体に出場していた。前回王者として臨んだ2026年は準々決勝で遠野に1-5で敗れ、ベスト8で大会を終えた(大会優勝は専修大学北上)。
※出典:koko-soccer 盛岡商業戦績(https://koko-soccer.com/team/0474/score)/自サイト岩手県ページ
2026 プリンスリーグ東北 試合結果
| 節 | 日付 | 対戦相手 | 結果 | 盛岡商業の得点者 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4/4 | ホーム | 尚志 | ● 0-2 | |
| 2 | 4/12 | ホーム | 東北学院 | ● 0-3 | |
| 3 | 4/18 | アウェイ | 専大北上 | ● 0-2 | |
| 4 | 4/25 | ホーム | ブラウブリッツ秋田U-18 | ● 0-1 | |
| 5 | 5/2 | アウェイ | 青森山田セカンド | ● 0-2 | |
| 6 | 5/6 | アウェイ | 帝京安積 | ● 0-2 | |
| 7 | 5/10 | ホーム | モンテディオ山形ユース | ● 0-2 | |
| 8 | 5/17 | アウェイ | 学法石川 | △ 2-2 | 53' 北俣絢都, 82' 鈴木琥俄 |
| 9 | 6/28 | ホーム | 聖和学園 | ● 0-4 | |
| 10 | 7/4 | アウェイ | 尚志 | ● 1-4 | 12' 北田那優 |
| 11 | 8/29 | アウェイ | 東北学院 | ● 1-3 | 10' 土屋琉惺 |
| 12 | 9/5 | ホーム | 専大北上 | △ 1-1 | 19' 櫻田希玲 |
| 13 | 9/12 | アウェイ | ブラウブリッツ秋田U-18 | ● 0-2 | |
| 14 | 9/19 | ホーム | 青森山田セカンド | ● 1-3 | 78' 北俣絢都 |
| 15 | 9/26 | ホーム | 帝京安積 | △ 2-2 | 29' 下山健志, 85' 鈴木琥俄 |
| 16 | 10/3 | アウェイ | モンテディオ山形ユース | ● 0-2 |
- 第17節 11/21(土) 10:30 ホーム vs 学法石川 岩手県フットボールセンター
- 第18節 11/28(土) 11:00 アウェイ vs 聖和学園 聖和学園サッカー場
出典:試合結果=JFA公式 高円宮杯 JFA U-18 プリンスリーグ 2026 東北(10月3日終了分まで)/得点者=ゲキサカ「[プリンスリーグ東北]2026シーズン日程」。得点者は出典の記載に基づき、表記はJFA公式記録に合わせて補正しています。「ほか不明」「記載なし」は出典に得点者の記載がない分です。
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