盛岡商業高校 U-18 高校サッカー

「盛岡商業高校」サッカー部は岩手県盛岡市を拠点とする高円宮杯 U-18 プリンスリーグ東北所属の高校サッカー部。監督は中田 洋介。最新の順位・歴代タイトル・OB選手情報をまとめています。

岩手県盛岡商業サッカー部はプリンスリーグ東北 所属。最新の順位・歴代タイトル・OB選手・育成哲学などを徹底まとめ。

所属リーグ
プリンスリーグ東北
所在地
岩手県盛岡市
監督
中田 洋介

チームの特徴

盛岡商業高校サッカー部は、岩手県盛岡市にある岩手県立盛岡商業高等学校のサッカー部である。学校の創立は1913年(大正2年)で、2026年で創立113年目を迎える商業高校(流通ビジネス科・会計ビジネス科・情報ビジネス科)である。

2006年度(第85回)全国高校サッカー選手権で岩手県勢として初めて全国制覇を果たした古豪であり、選手権ではベスト8を3度(1982・1988・2004年度)記録するなど、東北を代表する公立の伝統校の一つである。

選手編成の特徴は地元密着である。2026年のJFA公式登録メンバー40人のうち、39人が岩手県内のチーム出身で、盛岡市のMIRUMAE FCが20人、盛岡太田東JYが6人を占める。県外からの越境入学や留学生に頼らず、県内の街クラブから進学してくる選手でチームが構成されている。

自校専用のサッカー場は持たず、いわぎんスタジアム・岩手県営運動公園第1グラウンド・岩手県フットボールセンターといった公共施設でホームゲームを開催している。

スタイル: 私学勢やJクラブユース勢がひしめく高円宮杯プリンスリーグ東北にあって、県内の街クラブ出身選手を中心に編成された数少ない公立校の一つとして戦っている。総監督・齋藤重信の指導を描いた著書のタイトルにもなった「じょっぱり魂」という言葉が、このチームを語る際にしばしば用いられる。

※出典:学校公式サイト(https://www2.iwate-ed.jp/moc-h/)/JFA公式プリンスリーグ東北チーム紹介(2026年7月4日更新)/JFA公式日程表

主な実績

大会 実績 備考
全国高校サッカー選手権 優勝(2006年度・第85回) 岩手県勢として初優勝。決勝は2007年1月8日、国立競技場で作陽学園に2-1
全国高校サッカー選手権 ベスト8 3回(1982年度・1988年度・2004年度) 1988年度は準々決勝で優勝校・清水市商とPK戦の末に敗退
全国高校サッカー選手権 2006年度時点で通算15回目の出場 2022年度(第101回)は帝京第五に2-1で勝利し、2006年度の優勝以来16年ぶりの全国勝利
全国高校総体(インターハイ) 2025年(令和7年度)出場 岩手県予選優勝で7年ぶりの全国出場。全国1回戦は山梨学院に1-4
岩手県高校総体 通算30回優勝(2016年時点) 県内屈指の実績
高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ東北(2026) 第10節終了時点で10位(10チーム中) 勝点1・0勝1分9敗

→ 2006年度(第85回)選手権での岩手県勢初優勝を頂点に、選手権ベスト8を3度記録するなど全国レベルの実績を積み重ねてきた公立の伝統校である。2025年12月の参入戦を勝ち抜いて復帰した2026年のプリンスリーグ東北では、第10節終了時点で10位に位置している。

チームの歩み

齋藤重信の監督就任(1977年)

岩手県盛岡市出身で盛岡商業のOBでもある齋藤重信(さいとう しげのぶ、1947年生)は、1970年に岩手県の教員となり遠野農業高校でサッカー部監督を務めたのち、1977年に母校・盛岡商業高校の監督に就任した。就任当初は行きすぎた先輩後輩の上下関係を正すところから始め、父母会の立ち上げやOB会のバックアップ体制づくり、関東遠征による練習試合の実施などを通じてチームを強化していった。

2006年度、岩手県勢として初の全国制覇

1991年に大船渡高校の監督に転じ(小笠原満男を指導)、2000年に盛岡商業へ復帰した齋藤の指導のもと、盛岡商業は2006年度(第85回)全国高校サッカー選手権で優勝を果たす。2回戦で大分鶴崎に4-2、3回戦は武南とPK戦の末4-2、準々決勝で広島皆実に1-0、準決勝で八千代に1-0と勝ち上がり、2007年1月8日、国立競技場での決勝を作陽学園に2-1で制した。この優勝は選手権15回目の出場(2年ぶり)での戴冠であり、主将は藤村健友、2年生だった林勇介が大会優秀選手に選ばれた。東北勢の選手権優勝は1966年度・第45回大会の秋田商業(藤枝東との両校優勝)以来40年ぶりであった。

総監督就任(2011年)と中田洋介監督への継承

齋藤は2011年に盛岡商業の総監督となり、2026年現在もこの役職にある。監督の座は、大船渡高校時代の齋藤の教え子で元Jリーガーの中田洋介が2018年に引き継いだ。中田は駒澤大学からベガルタ仙台・横浜FC・グルージャ盛岡でプレーし、2010年に現役を退いたのち教員となり、2017年に盛岡商業へ赴任した(盛岡商業の卒業生ではない)。

2022年度選手権、16年ぶりの全国勝利

中田体制下の2022年度(第101回)選手権では11年ぶりの全国大会出場を果たし、1回戦で帝京第五を2-1で下した。これは2006年度の優勝以来16年ぶりとなる全国大会での勝利だった。2回戦は履正社に0-6で敗れている。

2023年を最後にプリンス東北を離れ、2025年12月の参入戦で復帰

盛岡商業は2023年を最後に高円宮杯プリンスリーグ東北を離れ、2024・2025年は岩手県リーグでプレーした。そのなかで2025年のインターハイ岩手県予選では決勝で盛岡誠桜を1-0で下して優勝し、7年ぶりの全国高校総体出場を果たしている(全国1回戦は山梨学院に1-4で敗退)。その勢いのまま臨んだ2025年12月のプリンスリーグ東北参入戦では、1回戦で福島ユナイテッドU-18にPK戦(5-3)の末勝利、2回戦は野辺地西に2-1で勝利。決定戦で東北学院にPK戦(3-4)で敗れたものの、翌日の決定戦で山形明正を4-2で下して昇格を決めた。こうして2025年12月の参入戦を勝ち抜いて、プリンスリーグ東北に復帰したのが2026年のシーズンである。

※出典:Wikipedia「斎藤重信」「中田洋介」/JFA公式プリンスリーグ東北チーム紹介/koko-soccer 盛岡商業戦績(https://koko-soccer.com/team/0474/score)/サッカーダイジェストWeb(2018.08.08)

育成システム

2026年のJFA公式登録メンバー40人の前所属は以下のとおりである。

前所属 人数
MIRUMAE FC 20
盛岡太田東JY 6
県内中学校の部活(上田・西根・松園・仙北・江刺第一・見前南・雫石・北松園) 8
いわてグルージャ盛岡JY 3
ヴェルディSS岩手 1
Renuovens Ogasa FC 1
ヴァンラーレ八戸FC(青森県) 1
合計 40

学年内訳は3年17人・2年15人・1年8人の計40人で、盛岡市のMIRUMAE FCと盛岡太田東JYの2クラブだけで40人中26人を占める。ヴァンラーレ八戸FC(青森県)出身が1人いるほかは、すべて岩手県内のチーム出身である。

ホームゲームの開催会場は、いわぎんスタジアム・岩手県営運動公園第1グラウンド・岩手県フットボールセンターの3施設で、自校専用のサッカー場は持っていない。

※出典:JFA公式プリンスリーグ東北チーム紹介(2026年7月4日更新)/JFA公式日程表

輩出した主なプロ選手

瀬田龍彦(GK、1952年生)

日本代表として国際Aマッチ25試合(1973-1980年)に出場した、盛岡商業出身では最多の代表歴を持つGKである。卒業後は日立製作所でJSL通算164試合に出場し、JSLベストイレブンに2回(1972・1976年)選出された。W杯西ドイツ大会予選、1976年アジアカップ予選、モントリオール五輪アジア予選(全試合出場)などを経験している。

山本脩斗(DF、1985年生)

早稲田大学からジュビロ磐田を経て、2014年に鹿島アントラーズへ加入。鹿島ではJ1優勝(2016年)・天皇杯優勝(2016年)・ルヴァンカップ優勝(2015年)・AFCチャンピオンズリーグ優勝(2018年)を経験した。2017年に日本代表へ選出され、同年12月のEAFF E-1選手権・中国戦で国際Aマッチに出場している。湘南ベルマーレを最後に2023年シーズン限りで現役を引退し、2024年に鹿島アントラーズの強化・スカウト担当スタッフに就任した

このほかのOBとしては、藤村慶太(MF、1993年生。盛岡商業で3年時に主将。ベガルタ仙台・ツエーゲン金沢を経て、2026/27シーズンも鹿児島ユナイテッドFCとの契約を更新〈背番号8〉)、林勇介(MF、1990年生。2006年度選手権優勝メンバーで大会優秀選手。浦和レッズ・ザスパ草津を経てグルージャ盛岡で2013年の地域リーグ決勝大会優勝=J3昇格に貢献し、2018年に現役引退)、谷村憲一(MF、1995年生。U-17・U-18日本代表。モンテディオ山形・ガイナーレ鳥取を経てグルージャ盛岡で背番号10を背負い、2018年限りで引退)、中村涼(DF、2002年生。札幌大学を経て藤枝MYFCに加入し、2026シーズンも契約を更新)、平聡(FW、1970年生。1988年度選手権ベスト8のエース。引退後は岩手県の高校教員となり、母校のサッカー部で副部長を務めたこともある)がいる。

このほか、吉田暢(元ジェフユナイテッド市原)、藤原寿徳(元Jリーガー・GKコーチ)、根子達也(元横浜FC)、中村学(元ベガルタ仙台)、松田賢太・土井秀徒・久保海都(いずれも元グルージャ盛岡)といったOBも卒業している。

2026年のFIFAワールドカップ日本代表26人に、盛岡商業高校出身者の選出はない。

補足:プロ選手・指導者の所属は移籍により変動する。最新の情報はJリーグ公式サイトや各クラブ公式でご確認いただきたい。

2026年の注目選手

背番号 ポジション 選手名 学年 前所属 備考
2 DF 海沼 朋来 3年 MIRUMAE FC 2026年主将。2025年インターハイでスタメン出場
3 DF 山﨑 慧大 3年 MIRUMAE FC 2025年インターハイでスタメン出場
8 MF 鈴木 琥俄 3年 MIRUMAE FC 第8節で得点。2025年インターハイでスタメン出場
9 MF 土屋 琉惺 3年 ヴェルディSS岩手 2025年インターハイで左WBとしてスタメン出場
10 FW 北俣 絢都 3年 MIRUMAE FC 第8節で得点。2025年インターハイでスタメン出場
18 MF 北田 那優 2年 MIRUMAE FC 第10節で得点
5 MF 楢山 朝陽 2年 盛岡太田東JY

※背番号・ポジション・学年はJFA公式のプリンスリーグ東北登録メンバー(2026年7月4日更新)による。

2026年のリーグ戦績

日付 H/A 対戦相手 スコア 会場 得点者
第1節 4/4 H 尚志 0-2 岩手県フットボールセンター なし
第2節 4/12 H 東北学院 0-3 岩手県営運動公園第1グラウンド なし
第3節 4/18 A 専修大学北上 0-2 専修大学北上高校グランド なし
第4節 4/25 H ブラウブリッツ秋田U-18 0-1 岩手県フットボールセンター なし
第5節 5/2 A 青森山田高校セカンド 0-2 青森山田高校サッカー場 なし
第6節 5/6 A 帝京安積 0-2 帝京安積高校サッカー場 なし
第7節 5/10 H モンテディオ山形ユース 0-2 いわぎんスタジアム なし
第8節 5/17 A 学法石川 2-2 学法石川サッカーフィールド 北俣絢都(53分)、鈴木琥俄(82分)
第9節 6/28 H 聖和学園 0-4 いわぎんスタジアム なし
第10節 7/4 A 尚志 1-4 尚志高校サッカー場 北田那優(12分)

→ 第10節終了時点で、プリンスリーグ東北10チーム中10位(最下位)勝点1(0勝1分9敗)3得点24失点(得失点差−21)。唯一の勝点は第8節・学法石川戦の2-2で、今季ここまでの全3得点のうち2得点もこの試合で記録した。9位・学法石川(勝点4)との勝点差は3。第11節は8月29日、アウェイの東北学院戦から再開し、最終節は11月28日のアウェイ・聖和学園戦で全18節を終える。

ゲキサカの現地取材(2026年7月5日)では、私学勢やJクラブユース勢が多いプリンスリーグ東北で戦う盛岡商業について「多くの試合で"惜しい"戦いができている」と評されている。同記事で中田洋介監督は試合を「今年を象徴するような試合です」と振り返り、MF鈴木琥俄(3年)は「逆転でのプリンスリーグ残留と4年ぶりの選手権出場」を目標に掲げている。

※出典:JFA公式日程表・順位表(https://www.jfa.jp/match_47fa/102_tohoku/takamado_jfa_u18_prince2026/thfa/)/ゲキサカ「[プリンスリーグ東北]2026シーズン日程」/ゲキサカ単独取材記事(2026年7月5日、吉田太郎)

2026年のインターハイ岩手県予選

ラウンド 日付 対戦相手 スコア
2回戦 5/23 合同2 5-0
3回戦 5/24 北上翔南 17-0
準々決勝 5/31 遠野 1-5

前年2025年の県予選では優勝を果たし、7年ぶりの全国高校総体出場を決めていた。前回王者として臨んだ2026年は準々決勝で遠野に1-5で敗れ、ベスト8で大会を終えている(大会優勝は専修大学北上)。

※出典:koko-soccer 盛岡商業戦績(https://koko-soccer.com/team/0474/score)/自サイト岩手県ページ

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