チームの特徴
栃木SC U-18は、栃木県宇都宮市を拠点とするJ3・栃木SCのU-18アカデミーである。栃木SCのアカデミーはU-18・U-15・U-12・レディースU-15の4カテゴリーで構成され、2001年に基礎となる「栃木SCサッカースクール」が立ち上がり、2002年にジュニア・ジュニアユースが設立された後、2006年にユース(U-18)が立ち上げられた。
一貫指導体制の核は内部昇格である。2026年度のU-18登録36名のうち30名(約83%)が栃木SC U-15からの内部昇格であり、外部からの加入はともぞうSCジュニアユース出身3名・FC VALON出身1名・FC Creader出身1名・RB大宮アルディージャU-15出身1名の計6名にとどまる。プロ入りしたOBもすべてジュニアユース以前からの生え抜きである。
クラブのPhilosophyは日本語表記で「常に前に進み続ける」、英語表記で「KEEP MOVING FORWARD」である。U-18がJFAに提出したチーム紹介では、この哲学のもとで以下の3つの行動指針を掲げている。
- 現状に満足することなく前に進み続ける
- 困難な状況であっても、困難に打ち勝つために前に進み続ける
- 進化・成長の為の変化を積極的に受け入れ、前に進み続ける
スタイル: チームまたは個人がどんな状況にあっても団結し、前を向いて走り続けることをアイデンティティとする。この哲学はU-18独自のスローガンではなく、クラブ全体で共有されるPhilosophyである。
※出典:クラブ公式サイト(クラブ理念・アカデミー沿革)、JFA U-18チーム紹介(2020年・2023年)
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| プリンスリーグ関東2部(2023年度) | 優勝 | 勝点40。プリンス関東への初参入初年度での優勝 |
| プリンスリーグ関東1部(2024年度) | 9位/10チーム | 勝点13(4勝1分13敗) |
| プリンスリーグ関東1部(2025年度) | 10位/10チーム | 勝点2(0勝2分16敗・年間未勝利) |
| プリンスリーグ関東2部(2026年度・第9節終了時点) | 9位/10チーム | 2勝1分6敗・勝点7 |
| 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)(2020年・第44回) | 全国ベスト16 | 関東大会ベスト8。1回戦○1-0ベガルタ仙台ユース、2回戦●0-0(PK3-5)大宮アルディージャU18 |
| 日本クラブユースサッカー選手権(U-18) | 全国大会出場 | 2016年(初出場)・2017年・2018年・2020年・2023年 |
| Jユースカップ(2026年・第32回) | ベスト8 | 1回戦○3-1浦和レッズユース、2回戦○1-0東京ヴェルディユース、3回戦△1-1(PK7-6)柏レイソルU-18、準々決勝●0-2湘南ベルマーレU-18 |
※出典:JFA公式勝敗表PDF・試合ページ、J.LEAGUE公式記録、クラブ公式アカデミー沿革
チームの歩み
2001〜2006年 アカデミーの基礎とユース発足
クラブそのものは1947年に創設され、1994年に「栃木サッカークラブ」へ改称した。アカデミーは2001年に基礎となる「栃木SCサッカースクール」が立ち上がり、2002年にジュニア・ジュニアユースが設立された後、2006年にユース(U-18)が立ち上げられた。
2016〜2018年 クラブユース選手権への挑戦とトップ初昇格
2016年(第40回)に日本クラブユースサッカー選手権(U-18)へ初出場し、2017年・2018年も全国大会出場を続けた。2017年にはユース出身の早乙女逹海・本庄竜大・山本廉の3選手がトップチームへ初昇格している。
2019年12月 参入戦で跳ね返される
プリンスリーグ関東への参入戦1回戦、2019年12月22日にジェフユナイテッド千葉U-18に1-2で敗れ、初参入はならなかった。
2022年12月 参入戦を制して初参入
3年後の2022年12月17日、参入戦決定戦で八千代(千葉)に1-0で勝利し、2023年のプリンスリーグ関東2部へ初参入を決めた。
2023年 初参入初年度で優勝、関東1部へ
初参入初年度の2023年、プリンスリーグ関東2部で優勝(勝点40)し、そのままクラブ史上初めてプリンスリーグ関東1部へ昇格した。2019年に一度跳ね返された末の、参入初年度優勝という結果である。
2024〜2026年 関東1部での2年間と2部への降格
2024年は関東1部で9位(勝点13・4勝1分13敗)。2025年は10位(最下位)で0勝2分16敗の年間未勝利に終わり、2026年からプリンスリーグ関東2部へ降格した。
※出典:クラブ公式サイト(クラブの歴史)、JFA公式勝敗表PDF、高校サッカードットコム戦歴
育成システム
栃木SCアカデミーはU-18・U-15・U-12・レディースU-15の一貫体制を敷いており、育成の中心は内部昇格である。2026年度のU-18登録36名のうち30名(約83%)が栃木SC U-15からの内部昇格で、外部から加わったのはともぞうSCジュニアユース出身の石山夕徒・小林睦哉・前野恭吾の3名、FC VALON出身の米倉宗明、FC Creader出身の小倉陽、RB大宮アルディージャU-15出身の猪瀬るいの計6名にとどまる。明本考浩・揚石琉生・小堀空・森俊貴・吉野陽翔・黒﨑隼人といったプロの舞台に進んだOBも、いずれも栃木SCジュニアユース以前からの生え抜きである。
2026年のプリンスリーグ関東2部のホームゲームは壬生総合公園陸上競技場・ホンダヒート・グリーンスタジアム・さくらスタジアムなどを会場として開催されている。
一貫体制を支えるもう一つの舞台が県内リーグである。同じU-18の登録選手が栃木県ユースリーグ1部にも参戦しており、2026年は第9節終了時点で3勝1分5敗。プリンス関東組に入らない選手にも公式戦の出場機会を確保する仕組みとして機能している。
※出典:クラブ公式U-18選手紹介、クラブ公式U-18日程・試合結果、JFA公式試合ページ
輩出した主なプロ選手
当ページで扱うのはU-18(高校年代)に在籍した選手に限る。
明本考浩
簗瀬SC→栃木SCサッカースクール→栃木SCジュニア→栃木SCジュニアユース→栃木SCユース→国士舘大→栃木SC→浦和レッズ→OHルーヴェン(ベルギー)という経歴を歩んだ、アカデミー最大の成功例である。2026年7月にOHルーヴェンからFC町田ゼルビア(J1)へ完全移籍し、背番号33をつけている。
このほか、以下の選手もユース出身のOBである。
- 森俊貴(MF):ユース出身、法政大学を経て栃木SCでプレーした後、2026年は栃木シティに所属
- 吉野陽翔(MF):U-12・U-15・U-18の内部昇格組。立正大学を経て2026年は古巣・栃木SCに復帰
- 揚石琉生(MF):2024年にトップ昇格。FCマルヤス岡崎(JFL)へ育成型期限付き移籍中
- 小堀空(FW):U-18在籍中の2020年にトップデビュー。沖縄SV(JFL)へ期限付き移籍中
- 黒﨑隼人:2012年から2014年までユースに在籍。法政大学を経て栃木SCでプレーし、Jリーグ通算100試合以上に出場。2026年7月に現役を引退
- 法師人将大:ジュニアユース・ユースを経て作新学院大学へ進んだ
2026年FIFAワールドカップの日本代表に選出された栃木SCアカデミー出身選手はいない。
補足:プロ選手の所属は移籍により変動する。最新の情報はJリーグ公式サイトなどでご確認いただきたい。
※出典:クラブ公式ニュースリリース、各クラブ公式選手ページ、FC大阪公式
2026年の注目選手
| 選手名 | 学年 | ポジション | 備考 |
|---|---|---|---|
| 市川遥章 | 3年 | MF | プリンス関東2部でチーム7得点中3得点のチーム得点王。トップチーム2種登録(背番号50)。Jユースカップでも浦和戦2得点、柏戦に80+3分の同点弾 |
| 横浜丞 | 3年 | MF | トップチーム2種登録(背番号52)。2年連続の2種登録。リーグ第3節で得点 |
| 湯浅友吾 | 3年 | MF | トップチーム2種登録(背番号51) |
| 波多野壮介 | 3年 | FW | リーグ第1節で得点 |
| 本村圭吾 | 3年 | DF | Jユースカップ2回戦・東京ヴェルディユース戦の決勝点 |
| 坂堂聖 | 1年 | — | リーグ開幕戦(第1節)で先制点 |
| 鶴田真大 | 3年 | — | リーグ第6節で得点 |
| 前野恭吾 | 2年 | — | Jユースカップ1回戦・浦和レッズユース戦でダメ押しの3点目 |
※学年は2026年度。卒業生は含まない。
※出典:ゲキサカ選手一覧、クラブ公式2種登録リリース、クラブ公式U-18選手紹介、JFA公式試合ページ、J.LEAGUE公式記録
2026年のリーグ戦績
| 節 | 日付 | H/A | 対戦相手 | スコア | 得点者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4/5 | H | 西武台 | ◯2-0 | 坂堂聖、波多野壮介 |
| 2 | 4/11 | A | 鹿島アントラーズユースB | ●0-1 | — |
| 3 | 4/19 | H | 日体大柏 | ◯1-0 | 横浜丞 |
| 4 | 4/25 | A | FC町田ゼルビアユース | ●1-2 | 市川遥章 |
| 5 | 5/3 | H | 鹿島学園 | △1-1 | 市川遥章(PK) |
| 6 | 5/9 | H | 矢板中央 | ●1-2 | 鶴田真大 |
| 7 | 5/16 | A | 横浜F・マリノスユース | ●1-3 | 市川遥章 |
| 8 | 6/21 | H | 日大藤沢 | ●0-3 | — |
| 9 | 6/28 | A | 桐光学園 | ●0-1 | — |
栃木SC U-18は第1節の西武台戦・第3節の日体大柏戦をいずれも無失点で制し、第3節終了時点では2勝1敗・失点1という好スタートを切った。しかし第4節以降は1分5敗と勝利がない。第9節終了時点で9試合2勝1分6敗・勝点7・得点7・失点13・得失点差-6の10チーム中9位である。8位・鹿島アントラーズユースB(勝点8)と勝点1差、最下位・鹿島学園(勝点6)とも勝点1差という残留争いのさなかにある。日大藤沢・矢板中央は第9節の対戦(台風の影響で延期)が未消化の8試合のため、順位は暫定である。リーグは中断中で、後期は9月5日(アウェイ・西武台戦)に再開し、最終節は12月5日のホーム・桐光学園戦となる。
※出典:JFA公式試合ページ・勝敗表PDF、クラブ公式U-18日程・試合結果、高校サッカードットコム
2026年 Jユースカップ
| ラウンド | 日付 | 対戦相手 | 結果 | 得点者 |
|---|---|---|---|---|
| 1回戦 | 5/30 | 浦和レッズユース | ◯3-1 | 市川遥章2、前野恭吾 |
| 2回戦 | 6/7 | 東京ヴェルディユース | ◯1-0 | 本村圭吾 |
| 3回戦(R16) | 6/12 | 柏レイソルU-18 | △1-1(PK7-6) | 市川遥章 |
| 準々決勝 | 6/14 | 湘南ベルマーレU-18 | ●0-2 | — |
栃木SC U-18は浦和レッズユース・東京ヴェルディユース・柏レイソルU-18というJ1クラブのアカデミー3チームを立て続けに破り、ベスト8に進出した。柏戦のPK戦は市川遥章・横浜丞・石塚凛音・工藤煌斗・箕輪陸斗・廣瀬愛永・小熊啓太の7人が全員成功させて勝ち上がった。準々決勝で敗れた湘南ベルマーレU-18はその後決勝まで進んでいる。
※出典:J.LEAGUE公式記録(Jユースカップ2026)、クラブ公式U-18日程・試合結果