チームの特徴
金沢学院大学附属高校サッカー部は、石川県金沢市末町にある私立・金沢学院大学附属高等学校のサッカー部である。校名は2016年4月に金沢学院東高校から金沢学院高校へ、2021年4月に金沢学院大学附属高校へと変わってきた。2016年4月に元ザスパ草津(ザスパクサツ群馬)GK・北一真監督が就任し、当時の石川県サードリーグから8年でプリンスリーグへ駆け上がるという急成長を遂げている。現在は高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ北信越2部で第11節終了時点2位につけており、全国高校サッカー選手権では2年連続で全国2回戦へ進出している。
スタイル: 北一真監督はSFIDA公式インタビューで指導哲学を語っている。「こちらから選手に提供する情報は最小限に留め」「練習前の準備も、選手が自ら時計を見て始めます」と、情報を与えすぎず選手自身に考えさせる「自律」を重視する姿勢を示す。試合運びについては「変な取られ方をせず、安易なミスをしないリスク管理を徹底する。中盤でボールを大切に動かし続け、同点の時間を長く保てば、本来勝てるはずだと思っている相手側が必ず焦り出します」と、リスク管理とボール保持で相手を焦らせる狙いを語っている。また「データがあるから、サボれない環境なんです(笑)」とGPSデバイスで走力を可視化して選手の自覚を促し、「身長が低いというだけで、どれほど技術があっても評価対象外にされてしまう…だからこそ、うちは他校が見落とした『センスのある選手』を歓迎します」と、体格で見落とされがちな技術のある選手を歓迎する方針を語る。チームテーマは「挑戦者になろう」で、2022年からスポーツブランドSFIDAとパートナーシップを結んでいる。
※出典:SFIDA公式インタビュー(2026年3月17日)、学校公式沿革、部公式サイト
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国高校サッカー選手権 | 本大会2回出場・通算2勝2敗 | 第103回:1回戦 鹿児島城西に0-0(PK4-3)○・2回戦 帝京に0-5●/第104回:1回戦 日章学園に2-1○・2回戦 鹿島学園に0-1● |
| 全国高校総体(インターハイ) | 本大会2回出場・通算0勝2敗 | 2023年度1回戦 高川学園に1-4●/2025年度1回戦 帝京に2-4● |
| 北信越高等学校体育大会 | 2025・2026年度2連覇 | 2026年度決勝は帝京長岡(プレミアEAST)に7-1 |
| 全国高校サッカー選手権 石川県予選 | 2024・2025年度2年連続優勝 | 2024年度決勝1-0 遊学館/2025年度決勝1-0 鵬学園 |
| インターハイ石川県予選 | 2023・2025年度優勝、2026年度準優勝 | 2026年度決勝は鵬学園に0-1で2連覇ならず |
| プリンスリーグ北信越2部(2025年度) | 4位 | 8勝1分5敗・勝点25 |
| プリンスリーグ北信越2部(2026年度・第11節終了時点) | 2位 | 9勝0分2敗・勝点27 |
※出典:高校サッカードットコム戦歴、ゲキサカ、koko-soccer大会ページ
チームの歩み
2016年 北一真監督の就任と県サードリーグからの出発
元ザスパ草津(ザスパクサツ群馬)GK・北一真は、2015年シーズン限りで現役を退き2016年4月に監督に就任した。就任1年目の2016年は、全国高校サッカー選手権石川県予選でベスト16、県サードリーグでは準優勝という成績だった。
県リーグを駆け上がる(2018〜2024年)
2018年に石川県サードリーグで優勝して昇格すると、翌2019年にはセカンドリーグでも優勝、2023年には県1部で優勝した。この年の11月に行われたプリンスリーグ北信越参入戦では、決定戦で帝京長岡3rdに0-3で敗れ昇格を逃している。2度目の挑戦となった2024年11月の参入戦では、1回戦で富山北部に3-0、決定戦で福井商に3-0と勝ち抜き、2025年からプリンスリーグ北信越2部に参戦することとなった。
2023年 インターハイ初出場
インターハイ石川県予選で決勝の遊学館を2-0で下して初優勝を果たし、全国高校総体(インターハイ)に初出場した。本大会1回戦では高川学園に1-4で敗れている。
2024年度 選手権初出場と全国初勝利
全国高校サッカー選手権石川県予選でも決勝の遊学館を1-0で下して初優勝し、選手権に初出場を果たした。第103回全国大会1回戦では鹿児島城西と0-0からPK戦4-3を制して全国初勝利を挙げたが、2回戦では帝京に0-5で敗れた。
2025年 夏冬連続の全国と選手権2年連続2回戦
インターハイ石川県予選は決勝で星稜を3-2で下して優勝し、本大会1回戦では帝京に2-4で敗れた。同年の北信越高等学校体育大会では決勝で新潟明訓を2-1で下して優勝している。冬には第104回全国高校サッカー選手権石川県予選でも決勝の鵬学園を1-0で下して優勝し、本大会では1回戦で日章学園に2-1で勝利、2回戦で鹿島学園に0-1で敗れて2年連続の2回戦進出となった。
2026年 北信越大会2連覇
インターハイ石川県予選は決勝で鵬学園に0-1で敗れ、準優勝に終わった。県2位として出場した北信越高等学校体育大会では、1回戦で福井商に2-0、準々決勝で新潟明訓に2-1、準決勝で高岡第一に3-1と勝ち上がり、決勝ではプレミアEAST所属の帝京長岡を7-1で撃破して2年連続の優勝(2連覇)を達成した。
※出典:高校サッカードットコム戦歴・大会ページ、ゲキサカ、部公式「歴史」
育成システム・指導体制
指導体制(部公式チーム情報より)
| 役職 | 氏名 | 経歴 |
|---|---|---|
| 監督 | 北 一真 | 星稜高校~国士舘大学~ザスパクサツ群馬 |
| コーチ | 杉森 陽介 | 星稜高校~国士舘大学/リベルタサッカースクール、ヴェルディスペシャルクラス |
| コーチ/GKコーチ | 新田 雅士 | 星稜高校~びわこ成蹊スポーツ大学 |
| コーチ | 上村 一太 | 金沢学院高校~流通経済大学 |
| コーチ | 金田 隼輔 | 星稜高校~早稲田大学~ツエーゲン金沢/ツエーゲン金沢U12 |
| コーチ | 立石 典久 | 尼崎高校コーチ、浦和レッドダイヤモンズレディースGKコーチ、FC岐阜トップチームコーチ、流通科学大学コーチ、SR Komatsu監督 |
| コーチ/GKコーチ | 表 孝史朗 | 金沢学院高校~北陸大学 |
| プロフェッショナルトレーナー | 旭 大和 | 遊学館高校~オレゴン州立大/ロサンゼルス・ドジャース、全日本スキー、スノーボードオリンピックチーム |
| トレーナー | 黒畑 直希 | 金沢学院高校~上武大学 |
| スカウト | 小島 暢明 | 遠野高校~国士舘大学 |
上村一太・表孝史朗・黒畑直希の3人は、いずれも金沢学院高校の卒業生がスタッフとして母校に戻ってきた例である。
中高一貫:2022年4月に金沢学院大学附属中学校が併設され、中学にも男子サッカー部が実在する。2026年度の高校2年生には附属中出身の選手が9名おり、内部進学ルートが機能していることがうかがえる。ただし中学の開設は2022年で歴史はまだ浅い。
全国からの選手獲得:部員数は129名(3年生43名・2年生39名・1年生47名)。出身地は東京・神奈川・滋賀・京都・大阪・千葉・埼玉・兵庫・和歌山・長野・徳島・福島・宮城など全国に分散しており、石川県外出身者が大多数を占める。
施設:練習拠点は2020年夏に新設された人工芝の総合グラウンド「グリーンフィールド」である。部公式サイトは「高校施設であるグリーンフィールドで全国大会出場に向けて、日々のトレーニングに励んでいます」と明記しており、プリンスリーグのホームゲーム会場としても使われている。運動部専用の寮「清鐘寮」(2004年開寮)は男女各棟に分かれ、各室にバス・トイレ・冷暖房を完備する。食事は校内のカフェテリアを利用し、栄養管理された食事が提供されている。
※出典:部公式サイト(クラブ概要・チーム情報・寮案内)、学校公式サイト(沿革・施設紹介)
輩出した主なプロ選手・OB
同校サッカー部出身のJリーガーは、公開情報の範囲ではまだ確認できていない。 部公式サイトの「進路実績」には就職〈サッカー〉ファジアーノ岡山、VONDS市原FC、境トリニタス、SR Komatsuという記載があるが、選手としての加入かクラブ運営スタッフとしての加入かは明らかでないため、Jクラブやチーム運営、地域リーグでサッカーに関わり続ける卒業生を送り出している、と述べるにとどめる。
大学進学先は全国に広がっており、中央大学・東京国際大学・国士舘大学・流通経済大学・びわこ成蹊スポーツ大学・大阪体育大学などへ進んでいる。
また、上村一太・表孝史朗・黒畑直希の3人は、母校である金沢学院高校サッカー部のコーチ・GKコーチ・トレーナーとして戻ってきている。
2026年W杯日本代表26名に同校OBの選出はない。
補足:プロ選手・指導者の所属は異動により変動する。最新の情報はJリーグ公式サイトなどでご確認いただきたい。
2026年の注目選手
2026年のプリンスリーグ北信越2部では、以下の13名が得点を記録している。
| 選手 | 学年・ポジション | 前所属 | 2026年プリンス北信越2部での実績 |
|---|---|---|---|
| 青谷 龍峨 | 3年・MF | ABRIR FC(滋賀) | 4得点=チーム最多 |
| 鈴木 秀虎 | 3年 | FC Kanaloa(神奈川) | 3得点 |
| 金子 空翔 | 3年・MF | 1FC川越水上公園(埼玉) | 3得点 |
| 北村 蕾芽 | 3年・MF | MIOびわこ滋賀U-15(滋賀) | 2得点 |
| 木村 太一 | 3年・MF | FC杉野(東京) | 2得点 |
| 岡田 涼太郎 | 2年・MF | Wizards(京都) | 2得点 |
| 小野瀬 竹朗 | 3年・DF | FC町田ゼルビアJY(東京) | 1得点 |
| 餅田 大夢 | 3年・DF | ベガルタ仙台JY(宮城) | 1得点 |
| 奈良 秀都 | 3年 | FC厚木メリッソ(神奈川) | 1得点 |
| 中村 旬 | 3年・MF | ベガルタ仙台JY(福島) | 1得点 |
| 玉野 圭祐 | 3年・MF | 東京SC U-15(東京) | 1得点 |
| 本多 飛悠 | 2年・MF | ABRIR FC(滋賀) | 1得点(第10節の決勝点) |
| 千住 奏太 | 2年・FW | S.C.インテルナシオナル(兵庫) | 1得点(開幕戦の決勝点) |
2026年 プリンスリーグ北信越2部の得点者
| 選手 | 得点 | 内訳 |
|---|---|---|
| 青谷 龍峨 | 4 | 第2節・丸岡戦(68分)/第4節・開志学園JSC戦(9分・15分)/第7節・日本文理2nd戦(76分) |
| 鈴木 秀虎 | 3 | 第6節・新潟明訓戦(10分)/第8節・北越戦(27分)/第9節・丸岡戦(45分) |
| 金子 空翔 | 3 | 第7節・日本文理2nd戦(48分)/第9節・丸岡戦(31分)/第11節・開志学園JSC戦(46分) |
| 木村 太一 | 2 | 第4節・開志学園JSC戦(2分)/第9節・丸岡戦(69分) |
| 岡田 涼太郎 | 2 | 第2節・丸岡戦(46分)/第7節・日本文理2nd戦(27分) |
| 北村 蕾芽 | 2 | 第3節・AC長野パルセイロU-18戦(65分)/第11節・開志学園JSC戦(44分) |
| 千住 奏太 | 1 | 第1節・北越戦(65分) |
| 中村 旬 | 1 | 第2節・丸岡戦(20分) |
| 小野瀬 竹朗 | 1 | 第8節・北越戦(90分) |
| 玉野 圭祐 | 1 | 第9節・丸岡戦(90+1分) |
| 本多 飛悠 | 1 | 第10節・AC長野パルセイロU-18戦(73分) |
| 餅田 大夢 | 1 | 第11節・開志学園JSC戦(19分) |
| 奈良 秀都 | 1 | 第11節・開志学園JSC戦(90+2分) |
→ 13選手の得点を合計すると23得点となり、チームの総得点(GF23)と完全に一致している。なかでも青谷龍峨(4得点)・鈴木秀虎(3得点)・金子空翔(3得点)がリーグ得点ランキング上位に入っている。
※学年・前所属は部公式チーム情報および第104回選手権登録メンバー、得点内訳はゲキサカ「プリンスリーグ北信越2部 2026シーズン日程」による。卒業生は含めない。
2026年プリンスリーグ北信越2部 前期の戦績
| 節 | 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/5 | 北越(H) | 1-0 | ○ |
| 第2節 | 4/12 | 丸岡(H) | 3-1 | ○ |
| 第3節 | 4/19 | AC長野パルセイロU-18(A) | 1-0 | ○ |
| 第4節 | 4/26 | 開志学園JSC(H) | 3-1 | ○ |
| 第5節 | 5/4 | ツエーゲン金沢U-18(A) | 0-2 | ● |
| 第6節 | 5/10 | 新潟明訓(A) | 1-3 | ● |
| 第7節 | 5/17 | 日本文理2nd(H) | 3-0 | ○ |
| 第8節 | 5/24 | 北越(A) | 2-1 | ○ |
| 第9節 | 6/14 | 丸岡(A) | 4-0 | ○ |
| 第10節 | 6/28 | AC長野パルセイロU-18(H) | 1-0 | ○ |
| 第11節 | 7/5 | 開志学園JSC(A) | 4-1 | ○ |
→ 11試合を終えて9勝0分2敗・勝点27、23得点9失点(得失点差+14)で8チーム中2位につけている。首位・新潟明訓(10勝1分の無敗)とは勝点4差である。第5・6節の連敗の後、第7節以降は5連勝と立て直している。後半戦は9月6日の第12節・ツエーゲン金沢U-18戦(ホーム)から再開し、最終節は9月27日のアウェイ日本文理2nd戦となる。なお9月の第13節・新潟明訓戦(ホーム)が2度目の直接対決となる見込みである。最新の順位はプリンスリーグ北信越2部で確認できる。
※試合結果・順位はゲキサカの日程・結果、および本サイトの順位データによる(第11節終了時点)。
2026年のその他の公式戦
令和8年度インターハイ石川県予選では、2回戦で小松市立に11-0、3回戦で石川県工に6-0、準々決勝で日本航空石川に1-0、準決勝で遊学館に1-0と勝ち上がり決勝に進出したが、決勝は鵬学園に0-1で敗れ準優勝に終わった。
令和8年度北信越高等学校体育大会では、1回戦で福井商に2-0、準々決勝で新潟明訓に2-1、準決勝で高岡第一に3-1と勝ち上がり、決勝で帝京長岡を7-1で下して優勝(2連覇)を果たした。
金沢ユース(U18)サッカー大会2026(8月1日〜3日)では、予選リーグで高崎商に2-1、名経大高蔵に1-2、大阪産大附に3-1と2勝1敗、決勝トーナメント1回戦では日大藤沢と0-0からPK戦1-2で敗れた。
第14回和倉ユースサッカー大会2026(8月6日〜10日)にはグループIで出場中である。8月6日は浦和東に1-0、ジェフユナイテッド千葉U-18に3-0と2連勝を収めている。
※出典:高校サッカードットコム、ゲキサカ、本サイト和倉ユース2026特設ページ