長崎総合科学大学附属高校 U-18 高校サッカー

「長崎総合科学大学附属高校」サッカー部は長崎県長崎市を拠点とする高円宮杯 U-18 プリンスリーグ九州2部所属の高校サッカー部。1962年創部、監督は定方 敏和。最新の順位・歴代タイトル・OB選手情報をまとめています。

長崎県長崎総科大附サッカー部はプリンスリーグ九州2部 所属(1962年創部)。最新の順位・歴代タイトル・OB選手・育成哲学などを徹底まとめ。

所属リーグ
プリンスリーグ九州2部
創部
1962年
所在地
長崎県長崎市
監督
定方 敏和

チームの特徴

長崎総合科学大学附属高校サッカー部は、長崎県長崎市にある私立・長崎総合科学大学附属高校のサッカー部である。創部は1962年(部の公式パンフレットの沿革による)。学校は長崎総合科学大学の附属校で、1949年に「長崎造船高等学校」として認可された後、1962年に「長崎造船短期大学附属高等学校」、1965年に「長崎造船大学附属高等学校」と改称を重ね、1978年に現在の「長崎総合科学大学附属高等学校」となった。

サッカー部は学校の強化指定部の一つである。部のエンブレムの中心には帆船があしらわれており、部公式パンフレットによればその由来は「長崎総合科学大学の改称前の大学名は長崎造船大学であり、長崎市も造船の街として有名な事と、これから航海していくチームをイメージして」というものである。学校公式サイトが掲げる現在のスローガンは「"人間力"を鍛え『新・国立競技場』へ」。

スタイル: 選手たちは自分たちの強みを「まず0で守って、カウンターの1本で仕留める」と表現している。

※出典:長崎総合科学大学附属高等学校サッカー部公式パンフレット/学校公式サイト(https://nias.ed.jp/)

主な実績

大会 実績 備考
全国高校サッカー選手権 出場10回・ベスト8(2017年度・第96回) 3回戦で青森山田に1-0
全国高校総合体育大会(インターハイ) 出場6回・ベスト8(2017年) 準々決勝で流通経済大柏に1-2
高円宮杯プリンスリーグ九州 2016年 優勝 プレミアリーグ参入戦決勝で浦和レッズユースに0-1
全九州高校サッカー大会 2016年 優勝 決勝で東福岡に2-0
天皇杯全日本サッカー選手権大会 2012年 第92回大会に出場 長崎県代表として出場(1回戦でHOYO大分に0-3)
長崎県高等学校総合体育大会 2025年度 優勝 2025年度インターハイに出場
2026年インターハイ長崎県予選 準優勝 決勝で国見に延長0-1
高円宮杯プリンスリーグ九州2部(2026年) 第8節終了時点8位 2勝3分3敗・勝点9

チームの歩み

1962年 創部と小嶺忠敏の時代

長崎総合科学大学附属高校サッカー部は1962年に創部された。同校を長く率いたのは、高校サッカー界屈指の名将として知られた小嶺忠敏である。小嶺は島原商業高校の監督として1977年のインターハイで長崎県勢として初めて全国優勝を果たし、1984年に国見高校へ移ってからは全国高校サッカー選手権で戦後最多タイとなる6度の優勝(1987・1990・1992・2000・2001・2003年度)を成し遂げた。

小嶺は2007年11月に長崎総合科学大学の教授に就任し、2008年から同大学および長崎総合科学大学附属高校サッカー部の総監督を務めた。附属高校サッカー部の指導を開始したのは2011年1月からで、2015年9月からは同校の監督を務めた。2022年1月7日、肝不全のため76歳で死去し、長崎総科大附の監督在職のままだった。

2011〜2017年 全国の常連へ

小嶺が指導を始めた2011年、チームはプリンスリーグ参入戦で優勝した。翌2012年には長崎県高等学校総合体育大会で初優勝してインターハイに初出場し、第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会に長崎県代表として出場第91回全国高校サッカー選手権大会にも初出場してベスト16まで進んだ。

2016年にはプリンスリーグ九州で優勝し、全九州高校サッカー大会でも優勝(決勝で東福岡に2-0)を果たした。同年12月のプレミアリーグ参入戦では1回戦で岡山学芸館に5-2で勝利したものの、決勝戦で浦和レッズユースに0-1で敗れ、プレミアリーグ昇格はならなかった。2017年はプリンスリーグ九州で2位となり、12月のプレミア参入戦は1回戦で名古屋グランパスU18に1-3で敗れた。

チームにとって2017年度は夏冬とも全国大会でベスト8に進んだシーズンである。インターハイ・全国高校サッカー選手権ともに準々決勝で流通経済大柏に敗れてベスト8にとどまったが、選手権3回戦では青森山田を1-0で破っている。

2023〜2026年 プリンス九州1部からの降格と再建

2022年12月の参入戦では佐賀東に1-0、決定戦でロアッソ熊本ユースに2-1と勝利し、プリンスリーグ九州1部へ復帰した。復帰後は2023年6位、2024年4位と1部で戦ったが、2025年は18試合を1勝4分13敗・勝点7、8得点62失点と大きく負け越し、2部への降格となった。

2026年は2部で立て直しのシーズンを送っている。第8節終了時点で失点はわずか9にとどまっており、前年に18試合で62失点を喫したチームとしては、守備の作り直しが数字にはっきりと表れている。

※出典:長崎総合科学大学附属高等学校サッカー部公式パンフレット/ゲキサカ

育成環境

チームの寮「創新寮」2010年5月27日に完成した。大学の職員住宅を改修したもので、附属高校から徒歩約5分。3階建て・10室で、1室あたり6名、全部で60名を収容できる規模で、食堂棟と浴室棟も新築して併設された。建設はサッカー部・ヨット部・野球部が強化クラブに指定されたことに伴うもので、当初はサッカー部・野球部などの生徒52名が入寮する予定だった。名称は大学の建学の精神のひとつ「創意創新」から名づけられている。完成式典では、当時大学教授だった小嶺忠敏もテープカットに出席した。

部の体制として、全部員が公式戦を経験できるよう複数のカテゴリーがそれぞれリーグ戦に参戦する仕組みを敷いている。2014年時点ではTOP・2nd・3rd・4thの4カテゴリーがあり、2026年も2ndチームが長崎県1部リーグに在籍している。選手の出身は大分・宮崎・福岡・徳島・鹿児島(奄美)・長崎など九州全域と県外に広がっている。

部の方針として、2014年に部が作成したパンフレットには次のように記されている。

「レクリエーション」と「スポーツ」の違いは、前者はやりたい時にやるもので、後者はやりたくない時もやるものである。

同パンフレットが掲げるチームビジョンは「日本一を目指し、日本を代表する選手を育てる」というものである。

※出典:長崎総合科学大学公式サイト(トピックス「附属高等学校生徒寮『創新寮』が完成」)/長崎総合科学大学附属高等学校サッカー部公式パンフレット(2014年)

輩出した主なプロ選手

鈴木冬一

鈴木冬一(横浜F・マリノス、MF)は、セレッソ大阪U-15・U-18を経て長崎総科大附へ進んだOBである。2018年度全国高校選手権優秀選手に選ばれ、卒業後は湘南ベルマーレ、ローザンヌ・スポルト(スイス)、京都サンガF.C.を経て現在は横浜F・マリノスに所属する。年代別代表ではU-15からU-22まで選出され、2017年U-17ワールドカップ、2019年U-20ワールドカップの日本代表メンバーに入ったが、フル代表歴はまだない。2026年は1月の春季キャンプ中に左膝外側半月板を損傷し、2月に手術を受けて全治6か月と診断された。

荒木駿太

荒木駿太(ベガルタ仙台、FW)は、勢門ウイングス・ルーヴェン福岡を経て長崎総科大附に進み、駒澤大学卒業後にサガン鳥栖、FC町田ゼルビアでプレーし、2025年からベガルタ仙台に所属するOBである。2017年度全国高校選手権・2017年インターハイの優秀選手、2018年日本高校選抜に選ばれた、2017年ベスト8世代の中心選手の一人である。2025シーズンはJ2リーグで36試合3得点を記録し、2026/27シーズンの契約更新も発表されている。

このほかにも多くのOBがプロの舞台で活躍している。安藤瑞季(FW)はセレッソ大阪、FC町田ゼルビアを経て2021年に水戸ホーリーホックへ加入し、3年連続でリーグ戦30試合以上に出場、2023年には9得点を挙げた。2025年限りで水戸を退団し、2026年7月にシンガポール・プレミアリーグのFCジュロンへの加入が発表された吉岡雅和(ブラウブリッツ秋田、MF)はFC雲仙エスティオールU-15の出身で、長崎総科大附から駒澤大学、V・ファーレン長崎、富山、福岡、山口を経て現在は秋田でプレーする。知念哲矢(DF)は近畿大学を経てFC琉球、浦和レッズ、ベガルタ仙台、水戸ホーリーホックとプレーし、2026年はベガルタ仙台から栃木シティへ期限付き移籍している。安藤翼(SC相模原、FW)はFC佐伯S-play・MINAMI出身で、2012年度に長崎総科大附を卒業し、駒澤大学を経て現在に至る。日野友貴(レイラック滋賀FC、FW)は長崎総科大附から長崎総合科学大学へ進んだのち、ホンダロックSCなどを経てプロ入りした。薬真寺孝弥(レイラック滋賀FC、MF)は2016年度全国高校選手権優秀選手にも選ばれている。篠田翔太(DF)は2026年も沖縄SVに背番号25で在籍している。

長崎総科大附出身でフル代表(国際Aマッチ)経験のある選手はまだいない。2026年北中米ワールドカップの日本代表26人にも同校出身者はいない。

補足:プロ選手の所属クラブ・肩書は移籍・異動により変動します。最新の情報はJリーグ公式や各クラブ公式でご確認ください。

2026年の注目選手

ポジション 選手名 学年 前所属 備考
MF 河野 泰良 3年 FC佐伯S-play・MINAMI 主将
MF 一宮 優聖 3年 徳島ヴォルティスジュニアユース もう一人のリーダー(ダブルキャプテン)。兄・一宮優斗も同校で主将を務めた
FW 竹嶋 優 3年 FC佐伯S-play・MINAMI 180cm。リーグ3得点でチーム最多
DF 山本 優空 3年 折尾愛真中 179cm。セットプレーの得点源。リーグ2得点
MF 甲斐 蒼斗 2年 セレソン都城FC リーグ2得点
GK 伊賀 閏之介 3年 アルコバレーノFC
DF 本多 董偉 3年 島原市立有明中

※主将・学年・前所属はゲキサカおよび高校サッカードットコムの2026年の記事による。得点数はプリンスリーグ九州公式の得点ランキング(第8節終了時点)。

2026年のリーグ戦績

日付 H/A 対戦相手 スコア 会場 得点者
第1節 4/5 H 鹿児島 △0-0 島原市平成町多目的広場
第2節 4/12 H 大津3rd ●3-4 トランス・コスモススタジアム長崎 竹嶋優(26分)、甲斐蒼斗(53分)、一宮優聖(56分)
第3節 4/19 A 日章学園2nd ●2-3 日章学園人工芝サッカー場 山本優空(15分)、河野泰良(75分)
第4節 4/26 A 佐賀東 ●0-1 佐賀東高校
第5節 5/2 H サガン鳥栖U-18 2nd △1-1 ベネックス運動公園かきどまり陸上競技場 山本優空(38分)
第6節 5/6 A 東海大福岡 ○4-0 タイガーフィールドスタジアム 竹嶋優(27分)、一宮優聖(61分)、甲斐蒼斗(86分)、田尻旬介(90+5分)
第7節 5/10 A 九州国際大付 △0-0 九州国際大学KIUフィールド
第8節 5/17 H 大分トリニータU-18 ○1-0 島原市平成町多目的広場 竹嶋優(50分)

→ 第8節終了時点で10チーム中8位、2勝3分3敗・勝点9、11得点9失点(得失点差+2)。長崎総科大附を含む鵬翔・九州国際大付・鹿児島の4チームは、延期となった対戦がありまだ8試合しか消化しておらず、順位は暫定である。開幕から第4節までは1分3敗と苦しんだが、第5節以降は3分けを挟んで2勝1分と立て直し、第6節の東海大福岡戦は4-0、第8節の大分トリニータU-18戦は1-0とそれぞれ完封で勝利した。2025年に18試合で62失点したチームが、2026年は8試合で失点9にとどまっており、守備の改善が数字に表れている。チーム得点者は竹嶋優3、甲斐蒼斗2、一宮優聖2、山本優空2、河野泰良1、田尻旬介1(合計11=チーム総得点と一致)。ホーム会場は島原市平成町多目的広場・トランス・コスモススタジアム長崎・ベネックス運動公園かきどまり陸上競技場・島原市営陸上競技場を試合ごとに使い分けている。プリンスリーグ九州2部の実施要項では2部の1位・2位が翌年度の1部に昇格すると定められている。延期分の第9節は8月29日にアウェイで鵬翔と対戦し、最終節(12月6日)はホームで同じ鵬翔と再戦する。

※出典:本サイトの順位データ(毎日自動更新)/プリンスリーグ九州公式/ゲキサカ

2026年のインターハイ長崎県予選

ラウンド 日付 結果
2回戦 6/7 ○2-0 島原中央
3回戦 6/8 ○3-0 鎮西学院
準々決勝 6/9 ○3-0 精道三川台
準決勝 6/11 ○2-1 海星(延長)
決勝 6/12 ●0-1 国見(延長)

準決勝の海星戦は前半1-0とリードしたがその後追いつかれ、延長にもつれ込んだ。先制点は前半12分、ロングスローから山本優空が頭で押し込んだもので、延長後半に決勝点を挙げて2-1で勝利した。

決勝の相手は国見。長崎総科大附は前回王者として2年連続7度目の優勝を狙う立場だった(県予選優勝は通算6回)。トランス・コスモススタジアム長崎で行われた決勝は前後半0-0で終わり、延長前半に失点して0-1で敗れ、準優勝に終わった。

準優勝で九州大会に出場し、6月20日の令和8年度九州高校サッカー大会1回戦で佐賀東に1-5で敗れた。

※出典:koko-soccer/ゲキサカ

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