チームの特徴
ツエーゲン金沢U-18は、石川県金沢市を拠点とするJリーグ・ツエーゲン金沢のU-18アカデミーである。2010年にU-15を設立し、2013年にU-15第1期生を中心とした13名でU-18が設立された。初代コーチは前年までトップチームで背番号10をつけていた石舘靖樹である。2019年に石川県トップリーグを勝ち抜き北信越プレーオフを制して、2020年からプリンスリーグ北信越へ初参入した。星稜・金沢学院大学附属といった高体連の強豪が育成の中心だった石川県に、Jクラブアカデミーという選択肢を持ち込んだ存在である。
現在は2025年にプリンス北信越1部から2部へ降格し、2026年は1部復帰を目指すシーズンを戦っており、第11節終了時点で3位につけている。
スタイル: アカデミーはU-12・U-15・U-18の一貫指導体制を敷いており、各カテゴリーで夏〜秋にセレクションを実施する。ただしU-18は定例セレクションを設けず、随時練習参加を受け付けている。独自の取り組みとして、キャリア教育の「Jリーグ版よのなか科」と「SNS研修」を実施している。
※出典:クラブ公式アカデミーページ(沿革・取り組み)
主な実績
| 大会 | 実績 | 備考 |
|---|---|---|
| プリンスリーグ北信越(単一・2020年度) | 2位 | プリンスリーグ参入初年度 |
| プリンスリーグ北信越(単一・2021年度) | 2位 | |
| プリンスリーグ北信越(単一・2022年度) | 3位 | プレミアリーグプレーオフ進出 |
| プレミアリーグプレーオフ(2022年12月9日) | プレーオフ1回戦敗退 | 神村学園に3-4 |
| 浦和カップ(2024年・第43回) | 優勝 | 決勝 vs 野辺地西 2-2・PK4-2 |
| Jユースカップ(2026年・第32回) | 2回戦敗退 | 1回戦○1-0 AC長野パルセイロU-18/2回戦●1-4 ジュビロ磐田U-18 |
| プリンスリーグ北信越2部(2026年度・第11節終了時点) | 3位 | 7勝1分3敗・勝点22 |
※出典:ゲキサカ(昇降格実績・シーズン日程)、クラブ公式アカデミー沿革、koko-soccer戦歴
チームの歩み
2013年 U-18の設立
2010年にU-15を設立し、2013年にU-15第1期生を中心とした13名でU-18を設立した。初代コーチは前年までトップチームで背番号10をつけていた石舘靖樹である。
2020年 プリンスリーグ初参入と2年連続2位
2019年に石川県トップリーグを勝ち抜き北信越プレーオフを制し、2020年に初のプリンスリーグ北信越へ参入した。参入初年度の2020年と翌2021年に2年連続で2位という好成績を収めた。
2022年 プレミアリーグプレーオフ
2022年は3位でプレミアリーグプレーオフに進出したが、12月9日に神村学園と3-4の撃ち合いの末に敗れた。
2023〜2025年 1部での3年と降格
2023年に北信越リーグが1部・2部制に分かれた(これは降格ではない)。2023年は1部6位、2024年は1部4位、2025年は1部9位で2部へ降格した。2025年は18試合5勝2分11敗・勝点17・17得点32失点で、第6〜10節の5連敗が響いた。ただし第17節に新潟明訓へ3-2で勝ち、最終節も松本山雅FC U-18と2-2で引き分けてシーズンを締めくくっている。
2026年 クラブ初のスクール育ちがトップへ
2026年7月10日、DF横川天馬(3年)のトップチーム昇格が内定した。セブン能登ジュニア→ツエーゲン金沢U-12スーパークラス(現・U-12 Proクラス)→U-15→U-18と歩んだ、クラブ初のスクール育ちのトップ昇格である。
※出典:クラブ公式アカデミー沿革、クラブ公式ニュースリリース、ゲキサカ「昇降格実績」、koko-soccer戦歴
育成システム・指導体制
指導体制(クラブ公式アカデミースタッフページより)
| 役職 | 氏名 | 補足 |
|---|---|---|
| U-18監督 | 作田 裕次 | 星稜高→筑波大→水戸・大分・山形→ツエーゲン金沢(2014〜2021) |
| U-18コーチ | 八木沼 瞬 | 星稜高→法政大/Y.S.C.C.横浜 |
| アカデミーダイレクター兼U-18コーチ | 麦田 和志 | 星稜高→大阪体育大→徳島ヴォルティス |
| U-18GKコーチ | 川本 良二 | 四日市中央工高→大分→愛媛→佐川印刷 |
| アカデミー部長兼U-15監督 | 寺中 克典 | 2010年にU-15を立ち上げた初代監督 |
| アカデミー・スポーツ事業本部長 | 白澤 久則 | 1988年アジアカップ日本代表 |
作田裕次(1987年生・石川県白山市出身)は、星稜高→筑波大→水戸・大分・山形を経てツエーゲン金沢(2014〜2021)でプレーし、2014年のJ3優勝・J2昇格に貢献、2016年には主将を務めた。2022年からアカデミーで指導し、2026年にU-18監督に就任した。
前任者の系譜:辻田真輝が2018〜2021年にU-18監督を務めた後にトップチームへ移り、2025年6月からツエーゲン金沢のトップチーム監督を務めている。齋藤将基は2022〜2025年にU-18監督を務め、2026年からはU-15コーチである。
選手構成:2026年の登録は31名(3年11・2年10・1年10)で、うち22名がツエーゲン金沢U-15からの内部昇格である。県外からは津ラピド(三重)、ヴィアティン三重U-15、グランセナ新潟U-15、京都FC長岡京、FC多摩(東京)、FCトリプレッタ(東京)出身の選手も在籍する。
練習・会場:平日は18:00〜20:00に金沢大学 SOLTILO FIELD Bでトレーニングを行う。同施設は金沢大学・SOLTILO株式会社・金沢市による「金沢大学スポーツ・地域活性化ドリームプロジェクト」で整備された全面人工芝の施設で、ツエーゲン金沢が保有する施設ではない。2026年のホームゲームも同所が中心で、松任総合運動公園・かほく市サッカーラグビー場も会場として使う。
地域活動:2026年8月4日、U-18の選手が能登半島地震の復興支援活動として千枚田で整地作業を行った。
セレクション:U-15は10月頃、U-12は1月頃に実施する。U-18は定例セレクションを設けず、随時練習参加を受け付けている。
※出典:クラブ公式アカデミースタッフページ、クラブ公式U-18スケジュール・日程結果ページ、クラブ公式ニュースリリース、クラブ公式U-18選手紹介
輩出した主なプロ選手・OB
クラブ公式が挙げるU-18からのトップチーム昇格選手は、谷口遼弥(2018年度)・上田樹(2020年度)・沖崎颯(2020年度)・波本頼(2022年度)の4名である。2026年7月には横川天馬が5人目として内定した。
上田樹
GK。2020年度にトップチームへ昇格し、2026年もツエーゲン金沢に在籍し背番号31をつけている。
駒沢直哉
FW。U-18から早稲田大学を経て2025年に横浜FCへ加入した。2026年2月22日のJ2・J3百年構想リーグ EAST-A第3節・栃木シティ戦(横浜FC 5-1)で、32分・34分・47分・52分にすべてヘディングで4得点した。
このほか、以下の選手もU-18のOBである。
- 谷口遼弥:アカデミー出身プロ第1号。石川県白山市出身
- 沖崎颯:MF。関東学院大学を経てツエーゲン金沢へ。2026年6月にFC.ISE-SHIMAへ完全移籍
- 波本頼:DF。福井ユナイテッドFCへの育成型期限付き移籍を経て、2025シーズン限りで契約満了となり2026年1月にSONIO高松へ移籍
2026年W杯日本代表26名に同クラブのアカデミー出身者はいない。
補足:プロ選手・指導者の所属は異動により変動する。最新の情報はJリーグ公式サイトなどでご確認いただきたい。
※出典:クラブ公式アカデミー(トップチーム昇格選手一覧)、クラブ公式ニュースリリース、ゲキサカ、PR TIMES
2026年の注目選手
川井浬(DF・2年)
2009年9月16日生、178cm/80kg(クラブ公式2026年選手紹介)。金沢市立工業高校在学。ツエーゲン金沢U-15から内部昇格。2025年10月のU-16日本代表ウズベキスタン遠征、2026年2月のU-17日本代表(HiFA平和祈念 広島国際ユースサッカー)に選出された大型CBである。
元林隼太朗(GK・3年)
2008年5月22日生、180cm/74kg。金沢泉丘高校在学。U-15から内部昇格。2026年3月19日にトップチームへ2種登録された。
下澤到矢(2年)
2009年8月5日生、176cm/72kg。金沢学院高校在学。U-15から内部昇格。リーグ5得点で得点ランキング4位。6月28日の開志学園JSC戦(5-1)では65分・67分・71分でハットトリックを記録した。
2026年 プリンスリーグ北信越2部の得点者
| 選手 | 得点 | 内訳 |
|---|---|---|
| 下澤到矢 | 5 | 5/4(1)・6/28(3)・7/5(1) |
| 荒木叶瑠 | 2 | 4/26・5/4 |
| 青山和樹 | 2 | 4/26・5/10 |
| 室屋吉壱 | 2 | 4/5・5/24 |
| 横川天馬 | 2 | 4/12・6/28 |
| 立尾圭史郎 | 1 | 4/5 |
| 山下佑真 | 1 | 4/26 |
| 長田圭人 | 1 | 5/24 |
| 北野瑛都 | 1 | 6/14 |
| 米倉生真 | 1 | 6/14 |
| 前江田(ゲキサカ表記) | 1 | 6/28 |
| 松木湧吾 | 1 | 7/5 |
| 藤谷琉 | 1 | 7/5 |
| オウンゴール | 1 | 4/26 |
→ 上記の合計は22得点となり、チームの総得点(GF22)と完全に一致している。
※第10節の1得点はゲキサカの表記が「前江田大河」、クラブ公式の登録は「前江田響輝」で一致していないため、ここではゲキサカの記載に従っている。
※出典:ゲキサカ「プリンスリーグ北信越2部 2026シーズン日程」、クラブ公式U-18選手紹介・U-18日程結果ページ。卒業生は含めない。
2026年プリンスリーグ北信越2部 前期の戦績
| 節 | 日付 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 第1節 | 4/5 | AC長野パルセイロU-18(H) | 2-0 | ○ |
| 第2節 | 4/12 | 日本文理2nd(A) | 1-0 | ○ |
| 第3節 | 4/19 | 開志学園JSC(H) | 0-1 | ● |
| 第4節 | 4/26 | 北越(A) | 4-4 | △ |
| 第5節 | 5/4 | 金沢学院大附(H) | 2-0 | ○ |
| 第6節 | 5/10 | 丸岡(A) | 1-2 | ● |
| 第7節 | 5/17 | 新潟明訓(H) | 0-1 | ● |
| 第8節 | 5/24 | AC長野パルセイロU-18(A) | 2-1 | ○ |
| 第9節 | 6/14 | 日本文理2nd(H) | 2-0 | ○ |
| 第10節 | 6/28 | 開志学園JSC(A) | 5-1 | ○ |
| 第11節 | 7/5 | 北越(H) | 3-1 | ○ |
→ 11試合を終えて7勝1分3敗・勝点22、22得点11失点(得失点差+11)で8チーム中3位。首位・新潟明訓とは勝点9差、2位・金沢学院大附とは5差である。第6・7節の連敗のあと、第8節以降4連勝でシーズンを折り返した。リーグは8チーム・全14節制で残りは3節のみ。第12節は9月6日の金沢学院大附戦(アウェイ)、第13節が9月13日の丸岡戦(ホーム)、最終節の第14節は9月27日の新潟明訓戦(アウェイ)で、残り3試合はいずれも上位・直近のライバルとの直接対決となる。最新の順位はプリンスリーグ北信越2部で確認できる。
※出典:ゲキサカ「プリンスリーグ北信越2部 2026シーズン日程」、クラブ公式U-18日程結果ページ
2026年のその他の公式戦
Jユースカップ(第32回)では1回戦(5月31日)でAC長野パルセイロU-18に1-0で勝利したが、2回戦(6月6日)でジュビロ磐田U-18に1-4で敗れた。第35回イギョラ杯は予選リーグ1勝3敗(北海道コンサドーレ札幌U-18に2-0、鹿島学園に2-8、国見に0-1、浦和学院に2-1)。第14回和倉ユースサッカー大会2026にはグループKで出場しており、8月6日は市立船橋に0-3、日大藤沢に0-3で敗れている。日本クラブユース選手権(U-18)2026には出場していない。
※出典:クラブ公式U-18日程結果ページ、koko-soccer戦歴、自サイト和倉ユース2026特設ページ