【日本代表9月招集】31人は中学・高校でどこにいたか|ユースに上がれず高校へ進んだ6人と、初招集4人の育成ルート

2026年9月17日に発表されたSAMURAI BLUE(日本代表)のキリンチャレンジカップ・キリンカップ招集メンバー31人について、中学年代と高校年代の所属を1人ずつクラブ公式・Jリーグ公式で確認しました。高校年代は高体連16人・クラブユース15人。Jクラブのジュニアユースからユースに上がれず高校サッカーへ進んだ選手が6人いて、初招集の4人はそろって高校サッカー部の出身です。

【日本代表9月招集】31人は中学・高校でどこにいたか

2026年9月17日、JFAはSAMURAI BLUE(日本代表)のメンバーを発表しました。9月24日のウルグアイ戦(宮城)から10月5日の国立競技場まで、国内4連戦に臨む31人です。

この記事は、メンバー選考の是非を論じるものではありません。「31人は、中学生・高校生のときにどこでボールを蹴っていたのか」を、1人ずつたどる記事です。

調べ方は、6月に公開したW杯日本代表26人の出身校ガイドと同じです。所属クラブの公式発表とJリーグ公式の選手経歴を優先し、そこに書かれていない部分は本人のインタビュー記事で補いました。

先に結論を書くと、こうなります。

  • 高校年代:高校サッカー部(高体連)16人/Jクラブなどのユース15人
  • 中学年代:Jクラブのジュニアユース・U-15 19人/街クラブ 8人/中学校のチーム 4人
  • Jのジュニアユースからユースに上がれず、高校サッカーへ進んだ選手が6人
  • 初招集の4人は、そろって高校サッカー部の出身

日本代表の試合日程(2026年9〜10月)

日付 キックオフ 大会 対戦相手 会場
9月24日(木) 19:05 キリンチャレンジカップ2026 ウルグアイ キューアンドエースタジアムみやぎ
9月28日(月) 19:25 キリンチャレンジカップ2026 ベネズエラ エディオンピースウイング広島
10月1日(木) 19:10 キリンカップサッカー2026 エクアドル 横浜国際総合競技場
10月5日(月) 19:30 キリンカップサッカー2026 パナマまたはニュージーランド 国立競技場

※出典:JFA公式 メンバー・スケジュール発表。日程は変更される場合があります。

31人全員の中学年代・高校年代

チーム名のリンクから、当サイトのチーム詳細ページに飛べます。*は日本代表初招集。所属クラブは発表時点のものです。

GK

選手 所属クラブ 中学年代 高校年代 大学
早川 友基 鹿島アントラーズ 横浜F・マリノスジュニアユース 桐蔭学園 明治大
小久保 玲央ブライアン シントトロイデン(ベルギー) 柏レイソルU-15 柏レイソルU-18
鈴木 彩艶 アストン・ビラ(イングランド) 浦和レッズジュニアユース 浦和レッズユース

DF

選手 所属クラブ 中学年代 高校年代 大学
板倉 滉 ボルシアMG(ドイツ) 川崎フロンターレU-15 川崎フロンターレU-18
渡辺 剛 フェイエノールト(オランダ) FC東京U-15深川 山梨学院 中央大
冨安 健洋 クリスタル・パレス(イングランド) アビスパ福岡U-15 アビスパ福岡U-18
安藤 智哉 ザンクトパウリ(ドイツ) 梅坪台中学校 岡崎城西 愛知学院大
伊藤 洋輝 バイエルン(ドイツ) ジュビロ磐田U-15 ジュビロ磐田U-18
瀬古 歩夢 ル・アーヴル(フランス) セレッソ大阪U-15 セレッソ大阪U-18
鈴木 淳之介 FCコペンハーゲン(デンマーク) SC岐阜VAMOS 帝京大可児

MF/FW

選手 所属クラブ 中学年代 高校年代 大学
伊東 純也 KRCゲンク(ベルギー) 横須賀シーガルズジュニアユース 逗葉 神奈川大
鎌田 大地 クリスタル・パレス(イングランド) ガンバ大阪ジュニアユース 東山
相馬 勇紀 FC町田ゼルビア 三菱養和調布ジュニアユース 三菱養和SCユース 早稲田大
前田 大然 イプスウィッチ・タウン(イングランド) 川上FC 山梨学院
谷村 海那* 横浜F・マリノス 大宮中学校 花巻東 国士舘大
堂安 律 フランクフルト(ドイツ) ガンバ大阪ジュニアユース ガンバ大阪ユース
上田 綺世 LOSCリール(フランス) 鹿島アントラーズジュニアユースノルテ 鹿島学園 法政大
田中 碧 リーズ(イングランド) 川崎フロンターレU-15 川崎フロンターレU-18
中野 就斗* サンフレッチェ広島 Az‘86東京青梅 桐生第一 桐蔭横浜大
中村 敬斗 リヨン(フランス) 三菱養和巣鴨ジュニアユース 三菱養和SCユース
佐野 海舟 マインツ(ドイツ) FCヴィパルテ 米子北
熊坂 光希 柏レイソル 柏レイソルU-15 柏レイソルU-18 東京国際大
久保 建英 レアル・ソシエダ(スペイン) FC東京U-15むさし FC東京U-18
鈴木 唯人 フライブルク(ドイツ) 葉山町立葉山中学校 市立船橋
田中 聡 シャルケ(ドイツ) AC長野パルセイロU-15 湘南ベルマーレU-18
松木 玖生* サウサンプトン(イングランド) 青森山田中学校 青森山田
佐野 航大 PSV(オランダ) FCヴィパルテ 米子北
塩貝 健人 ヴォルフスブルク(ドイツ) 横浜FCジュニアユース 國學院久我山 慶應義塾大
齋藤 俊輔* ウェステルロー(ベルギー) 横浜F・マリノスジュニアユース 桐光学園
後藤 啓介 フライブルク(ドイツ) ジュビロ磐田U-15 ジュビロ磐田U-18
佐藤 龍之介 バレンシア(スペイン) FC東京U-15むさし FC東京U-18
日本代表9月招集31人の中学年代と高校年代の所属一覧。高体連16人・クラブユース15人
31人の「中学で、どこにいたか。高校で、どこにいたか。」

数字で見る31人

高校年代:高体連16人、クラブユース15人

高校年代の所属は、高校サッカー部が16人、Jクラブなどのユースが15人。ほぼ半々です。

6月のW杯メンバー26人は「高体連14人・クラブユース12人」でした。メンバーの顔ぶれも人数も違うので単純には比べられませんが、どちらの道からも同じくらいの人数が代表にたどり着いているという構図は変わっていません。

中学年代:Jクラブ19人、街クラブ8人、中学校のチーム4人

中学年代まで一つ下がると、景色が少し変わります。

中学年代の所属 人数 選手
Jクラブのジュニアユース・U-15 19人 早川・小久保・鈴木彩艶・板倉・渡辺・冨安・伊藤・瀬古・鎌田・堂安・上田・田中碧・熊坂・久保・田中聡・塩貝・齋藤・後藤・佐藤龍之介
街クラブ 8人 鈴木淳之介(SC岐阜VAMOS)・伊東(横須賀シーガルズ)・相馬(三菱養和調布)・前田(川上FC)・中野(Az‘86東京青梅)・中村(三菱養和巣鴨)・佐野海舟・佐野航大(ともにFCヴィパルテ)
中学校のチーム 4人 安藤(梅坪台中)・谷村(大宮中)・鈴木唯人(葉山中)・松木(青森山田中)

※三菱養和SCはJクラブではないため「街クラブ」に分類しています。

中学年代でJクラブにいた19人のうち、そのままJクラブのユースに進んだのは13人。残る6人は、ユースに上がれずに高校サッカーへ進みました。

大学を経由した選手は10人

早川(明治大)・渡辺(中央大)・安藤(愛知学院大)・伊東(神奈川大)・相馬(早稲田大)・谷村(国士舘大)・上田(法政大)・中野(桐蔭横浜大)・熊坂(東京国際大)・塩貝(慶應義塾大)の10人が大学サッカーを経験しています。

このうち上田は法政大3年でサッカー部を退部して鹿島に加入、塩貝は慶應義塾大在学中に海外へ移籍しており、4年間を過ごしたわけではありません。大学経由のプロ入りについては、総理大臣杯2026の出身校データもあわせてどうぞ。

① ユースに上がれず、高校サッカーへ進んだ6人

Jクラブのジュニアユースからユースに上がれず高校へ進んだ日本代表6人。早川友基(横浜FMジュニアユース→桐蔭学園)、渡辺剛(FC東京U-15深川→山梨学院)、鎌田大地(G大阪ジュニアユース→東山)、上田綺世(鹿島ノルテジュニアユース→鹿島学園)、塩貝健人(横浜FCジュニアユース→國學院久我山)、齋藤俊輔(横浜FMジュニアユース→桐光学園)
Jのジュニアユースから、高校サッカーへ

31人の中で、いちばん「ネタ」になるのがこの6人です。中学年代はJクラブのジュニアユースに所属し、ユースへの昇格が叶わず、高校のサッカー部に進んだ選手たち。6人とも、本人のインタビューや報道で「昇格できなかった」ことが語られています。

選手 中学年代 高校年代 その後
早川 友基(GK) 横浜F・マリノスジュニアユース 桐蔭学園 明治大→鹿島
渡辺 剛(DF) FC東京U-15深川 山梨学院 中央大→FC東京
鎌田 大地(MF) ガンバ大阪ジュニアユース 東山 高卒で鳥栖
上田 綺世(FW) 鹿島アントラーズジュニアユースノルテ 鹿島学園 法政大→鹿島
塩貝 健人(FW) 横浜FCジュニアユース 國學院久我山 慶應義塾大→NEC
齋藤 俊輔(MF)* 横浜F・マリノスジュニアユース 桐光学園 高卒で水戸

高校3年でもプロから声がかからなかった選手もいる

6人のうち、高校から直接プロに入ったのは鎌田と齋藤の2人だけです。早川・渡辺・上田・塩貝の4人は大学へ進みました。

渡辺剛は、Number Webのインタビュー(2025年11月)で「ユースに上がれず、高校でプロのオファーなし」だったことを振り返っています。上田綺世も同じくNumber Web(2026年6月)で、ユース昇格を逃し、18歳の時点では「プロに認められなかった」と語っています。

中学3年と高校3年、2回の「選ばれなかった」を経験した選手が、いま日本代表にいるということです。

マリノスのジュニアユースから桐光学園へ——中村俊輔コーチと同じ道

初招集の齋藤俊輔は、横浜F・マリノスのジュニアユースから桐光学園へ進みました。Qolyのインタビュー(2025年9月)によると、この「マリノスのジュニアユース→桐光学園」は、今回の日本代表でコーチを務める中村俊輔氏や、元日本代表の藤本淳吾氏もたどった道です。

同じ横浜F・マリノスのジュニアユースから高校サッカーへ進んだ早川友基(桐蔭学園)と合わせ、このジュニアユース出身の選手が2人、それぞれ神奈川の別の高校を経由して代表に入っています

② 同じチームで育った選手たち

佐野海舟・佐野航大の兄弟——中学も高校も同じ道

岡山県津山市出身の兄弟は、中学年代はFCヴィパルテ(岡山の街クラブ)、高校は鳥取の米子北と、まったく同じルートを歩いています。兄の海舟は町田、弟の航大は岡山と、高卒でそれぞれ別のJクラブに入り、2人とも欧州へ渡りました。

同じU-15から2人ずつ

中学年代のチーム 選手 高校年代
FC東京U-15むさし 久保建英・佐藤龍之介 ともにFC東京U-18
柏レイソルU-15 小久保玲央ブライアン・熊坂光希 ともに柏レイソルU-18
川崎フロンターレU-15 板倉滉・田中碧 ともに川崎フロンターレU-18
ジュビロ磐田U-15 伊藤洋輝・後藤啓介 ともにジュビロ磐田U-18

この4組8人は、中学から高校まで同じアカデミーで育った選手です。小久保と熊坂は、柏U-18時代にどちらも日体大柏高校に在学していました。

逆に、同じジュニアユース出身でも道が分かれたのがガンバ大阪ジュニアユースの堂安律と鎌田大地です。堂安はガンバ大阪ユースへ昇格し、鎌田は京都の東山へ進みました。

同じ高校から2人

山梨学院からは渡辺剛・前田大然の2人。米子北からは佐野兄弟の2人です。

③ 初招集の4人は、そろって高校サッカー部の出身

今回初めて日本代表に選ばれた4人は、全員が高校サッカー部(高体連)の出身でした。

選手 出身 中学年代 高校年代 その後
谷村 海那 岩手県 大宮中学校 花巻東 国士舘大→いわきFC(当時JFL)
中野 就斗 東京都青梅市 Az‘86東京青梅 桐生第一(群馬) 桐蔭横浜大→広島
松木 玖生 北海道室蘭市 青森山田中学校 青森山田 高卒でFC東京
齋藤 俊輔 神奈川県 横浜F・マリノスジュニアユース 桐光学園 高卒で水戸
  • 谷村海那は、小学生年代はグルージャ盛岡ジュニア、中学は中学校のサッカー部、高校は地元岩手の花巻東。国士舘大を卒業後、当時JFL(J3のさらに下のカテゴリー)だったいわきFCでプロのキャリアを始めました。
  • 中野就斗は、東京都青梅市の街クラブから、県外の群馬・桐生第一へ進学。大学を経て広島に入りました。
  • 松木玖生は、北海道室蘭市から中学1年で青森山田中学校に入り、中高6年間を青森山田で過ごしました。
  • 齋藤俊輔は、①で紹介したとおりマリノスのジュニアユースから桐光学園へ。

④ 中学校のチームから日本代表へ

中学年代をJクラブでも街クラブでもなく、中学校のチームで過ごした選手が4人います。

  • 安藤智哉:愛知県の梅坪台中学校→岡崎城西高校→愛知学院大学→FC今治(当時J3)。大学卒業時点ではJ3からのスタートでしたが、そこからドイツ・ブンデスリーガのクラブまでたどり着きました。
  • 谷村海那:大宮中学校→花巻東高校(③参照)
  • 鈴木唯人:小学生年代は横浜F・マリノスプライマリー追浜。中学は地元の葉山町立葉山中学校で過ごし、千葉の市立船橋へ進みました。
  • 松木玖生:青森山田中学校→青森山田高校(③参照)

「中学でJクラブに入れなかったら終わり」ではないことを、この4人がはっきり示しています。

⑤ ユースに在籍しながらプロになった選手たち

クラブユース出身の15人の中には、ユースの3年間を終える前にプロ契約を結んだ選手が何人もいます。

選手 高校年代 ユース在籍中の出来事
久保 建英 FC東京U-18 中学3年でU-18へ飛び級、高校1年の11月にプロ契約
佐藤 龍之介 FC東京U-18 高校2年(16歳)の8月にプロ契約
中村 敬斗 三菱養和SCユース 高校2年の12月にガンバ大阪と仮契約
後藤 啓介 ジュビロ磐田U-18 高校2年の10月にトップ加入内定
冨安 健洋 アビスパ福岡U-18 高校3年でトップ昇格
瀬古 歩夢 セレッソ大阪U-18 高校3年の10月にU-18所属のままプロ登録

①の6人が「ユースに上がれなかった」側だとすれば、こちらは「ユースを飛び越えた」側です。同じ日本代表の中に、両方の端がいるのが今回のメンバーの面白いところです。

まとめ——道は一本ではない

31人の育成ルートを並べてみると、次のことが見えてきます。

  1. 高校年代は高体連16人・クラブユース15人。どちらの道からも代表は生まれている
  2. Jのジュニアユースからユースに上がれなかった選手が6人。うち4人は大学も経由している
  3. 初招集の4人はそろって高校サッカー部の出身
  4. 中学校のチームから代表になった選手が4人いる
  5. 一方で、ユース在籍中にプロになった選手も6人いる

いま中学生・高校生で「セレクションに落ちた」「ユースに上がれなかった」という経験をしている選手や保護者の方にとって、早川・渡辺・鎌田・上田・塩貝・齋藤の6人の経歴は、何よりの励ましになるはずです。9月24日のウルグアイ戦、ピッチに立つ選手たちの「中学時代」を思い浮かべながら観てみてください。

関連ページ

※選手の所属クラブはJFA公式発表(2026年9月17日)時点の情報です。中学年代・高校年代の所属は、所属クラブ・Jリーグの公式発表、JFA公式の選手経歴、本人のインタビュー記事(Number Web・産経新聞・Qoly等)をもとに当サイトが確認したものです。誤りを見つけた際はお問い合わせよりご指摘ください。

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